Page 3541 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼繋がった想い 啓介 07/4/4(水) 3:39 ┣繋がった想い2 啓介 07/4/4(水) 15:20 ┣繋がった想い3 啓介 07/4/4(水) 18:51 ┗繋がった想い4 啓介 07/4/5(木) 13:38 ┗Re(1):繋がった想い4 SUM41 07/4/5(木) 20:49 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 繋がった想い ■名前 : 啓介 ■日付 : 07/4/4(水) 3:39 -------------------------------------------------------------------------
| 今からちょうど一年前から始まるこの話。たぶん長くなります…。 オレは無事志望校に合格して高1になった。周りは知らない人ばっかり…。入学式の日、自己紹介。出席番号1番の彼は拓海。この1年最高の思い出を作ってくれた人。そしてたぶん、これからも…。 「安藤拓海です…。好きなことは音楽を聴くことです。」 出席番号がすぐのオレは、これから緊張することをしなきゃいけないってことで(一番とか絶対イヤやろなぁ)ってぐらいしか思ってなかった、と思う。緊張で、拓海の自己紹介なんて気にも留めなかった。 高校生活が始まって最初のころは中学校が同じだったヤツとばっか話して、新しく見るヤツとはほとんど会話しなかった。無理して話してもしょうがないと思って…。 入学し、しばらくして案内がてら先生と一緒に校内を周らされる行事があった。しかも並びは出席番号順…。ちなみに拓海はオレの横。拓海も含めてまだ話してない人ばかりなので正直イヤだった。気ぃ遣いあっている沈黙が一番苦手だ…。 案の定、空気はそうなった。気だるそうな足音に重い空気が付いてまわった。所々話している人は居たけど気だるさを強調してくれるだけだった。 こんな空気になっちゃ話すしかない…。とてもじゃないが耐えられない。オレが拓海と初めて話したのはこの時だった。 |
| オレはだいぶ緊張しながら「なぁなぁ、拓海って言うんやんなぁ?」 って言った。拓海の顔をきちんと見たのはこの瞬間が初めてだった。 第一印象は(ホンマに高校生?)って感じ。拓海はかなりの幼な顔だった。童顔って言うより本当に幼い顔。意味は…まぁ一緒だけど幼な顔ってほうが似合う顔。普通に中1ぐらい…。かなり可愛かった。いつも年上に見られるオレとは全然違う種類の顔だった。 そんなこと思いながら、拓海から返ってきた言葉は『うん…。』の一言だけ…。拓海も緊張してたんだろう。まぁこんな状況でスラスラ会話を続けられる人もそうはいない。ここで終わってしまうともっと気まずい空気になるのは見えているから、オレは「拓海って名前かっこええよなぁ〜羨ましいし!」と続けていった。 オレ「啓介って名前、ありきたりやんかぁ〜?こんなん言うたらイカンけどあんま好きじゃないんよなぁ〜…」 拓海『そんなことないって、啓介っていうんもかっこええと思うけど…。』 オレ「なんやん、お世辞や言いやがってよ〜!ってかいきなりやけどさぁ〜、これから拓海って呼んでイイ?」 拓海『え、イヤやし。っつか下の名前で呼ばれたことないけんなんか変。』 オレ「えぇ〜、なんでや〜ん…。」 ってこんな感じで結構話した。オレばっか話してたけど…。今思うとかなり慣れ慣れしかったと思う。でも確実に拓海との距離は縮まった。この時はまだ、拓海とどうにかなろうなんて考えてもなかったけど…。 |
| それから休み時間とかでも結構話すようになった。始めは「次の時間割なに?」とか他愛のない話ばっかだったけど…。それでも会話するのが得意なオレは拓海と仲良くなるのにそこまで時間は掛からなかった。入学して二ヶ月ぐらい経ったころには、いつでも一緒に居る二人になっていた。 結構大人に見えるオレと、まるで中1ぐらいの拓海とでは、まるで釣り合ってなかったと思う。周りの友だちには「お前ら兄弟か!」とか良く言われた。オレが職員室に着いて行ったりすると「保護者同伴かよ〜」なんてことも言われていた。 このころにはもうオレ自身、拓海に惹かれていることにも気づいていた。だけどそれからどうしようとも思わなかった。拓海がこっちの人なわけないし、と完璧に割り切っていた。今までも何人か好きになった人が居た。でも想いが繋がったことなんてなかったから…。こんな身近な人と上手くいくわけがない。そう生まれたからにはそうなんだ、と思うことにしていた。 だからオレは「オレが勝手に想ってるだけでイイ。今の関係で一生友だちで居たほうが幸せだ。」ってずっと思っていた。他愛のない話をしたり、一緒に居るだけで十分だ、って思うことにした。 でも、頭でわかってても辛いことはあった。 拓海はやっぱりその容姿からか、クラスのヤツからも可愛がられていた。膝の上に座ったり、ふざけてじゃれあったりも良くあった。でも拓海がそんなことをオレにしてくることはなかった。(なんでだよ!)ってイライラすることもあったし、もちろん嫉妬するばっかりだった。そんな時いっつもオレは「それでも拓海の一番近くに居るのはオレだ。」なんて気持ち悪いことを考えていたのを覚えている。 そんな高校生活を送りながらあっという間に夏休みになった。 |
| 今まで生きてきて、一番の思い出ができた夏休み。 夏休み始めのほうは夏期講習や文化祭準備で忙しかった。それはそれで楽しかったけど、結構ダルかった。でも夏休みも半ばになってくると夏休みらしくなる。そんなとき拓海が「お前んチ泊まりに行っていい?」なんてことを言い出した。そんなこと断るわけがない。変な意味じゃなく拓海と一緒に居れることが、単純に嬉しかった。話が出て一週間ぐらいして拓海がオレの家に来た。いつも遊ぶ時はなにをするわけでもなく時間が過ぎていっていた。 でも今日は拓海にしたいことがあったみたいだ。ジグソーパズル、だそうだ…。それを聞いて気が乗らないオレはブツブツ愚痴りながらそれが売っている店に行った。ディズニーが好きな拓海は店に着くとすぐにお好みのモノが見つかったようだ。 (うわ〜、よっけある…。いったいなにが楽しんやろ…。) なんて思いながら、いろいろ見て回った。 見るのにも飽きて気に入ったのを買った拓海は、オレの部屋に着くやいなや袋を開けてパズルを机の上にばら撒いた。 オレ「お前なぁ〜、ちょっとは遠慮しろよ…。」 拓海『えぇ〜、遠慮するような仲じゃないやん?』 その言葉も、嬉しかった。やっぱりオレは拓海の一番近くに居る。ただの目に映る世界じゃなくて見えない世界で、なんて思えた。拓海もそう思ってくれてたら、って思っていた。もちろん拓海は“友だちとして”だろうけど…。それでいい。 そんなこんなでパズルをし始めた。 |
| 続き聞きたいです! |