Page 3526 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼救われる気持ち。1 翔 07/3/27(火) 0:22 ┗救われる気持ち。2 翔 07/3/27(火) 0:27 ┗救われる気持ち。3 翔 07/3/27(火) 0:29 ┗救われる気持ち。4 翔 07/3/27(火) 0:33 ┗救われる気持ち。5 翔 07/3/27(火) 0:34 ┗救われる気持ち。6 翔 07/3/27(火) 0:36 ┗救われる気持ち。7 翔 07/3/27(火) 0:37 ┗救われる気持ち。8 翔 07/3/27(火) 0:39 ┗救われる気持ち。9 翔 07/3/27(火) 0:41 ┗救われる気持ち。10 翔 07/3/27(火) 0:42 ┗救われる気持ち。11 翔 07/3/27(火) 0:43 ┣Re(1):救われる気持ち。11 SUM41 07/3/27(火) 1:14 ┣Re(1):救われる気持ち。11 サク 07/3/27(火) 13:58 ┣とっても ひろ 07/3/27(火) 17:32 ┣Re(1):救われる気持ち。11 リュウ 07/3/27(火) 23:20 ┗救われる気持ち。十二 翔 07/3/28(水) 0:05 ┗救われる気持ち。十三 翔 07/3/28(水) 0:06 ┗救われる気持ち。十四 翔 07/3/28(水) 0:07 ┗救われる気持ち。15 翔 07/3/28(水) 0:09 ┗救われる気持ち。十六 翔 07/3/28(水) 0:10 ┗救われる気持ち。17 翔 07/3/28(水) 0:12 ┗救われる気持ち。十八 翔 07/3/28(水) 0:15 ┗救われる気持ち。19 翔 07/3/28(水) 0:16 ┗救われる気持ち。二十 翔 07/3/28(水) 0:19 ┣Re(1):救われる気持ち。二十 209 07/3/28(水) 6:00 ┣Re(1):救われる気持ち。二十 灰 07/3/28(水) 7:23 ┣Re(1):救われる気持ち。二十 サク 07/3/28(水) 10:12 ┗救われる気持ち。21 翔 07/3/28(水) 23:39 ┗救われる気持ち。マイナス8(22) 翔 07/3/28(水) 23:41 ┗救われる気持ち。23(マイナス3) 翔 07/3/28(水) 23:42 ┗救われる気持ち。二十四 翔 07/3/28(水) 23:47 ┗救われる気持ち。25 翔 07/3/28(水) 23:48 ┗救われる気持ち。26 翔 07/3/28(水) 23:49 ┗救われる気持ち。二十七 翔 07/3/28(水) 23:51 ┗救われる気持ち。28 翔 07/3/28(水) 23:52 ┗救われる気持ち。二十九 翔 07/3/28(水) 23:54 ┗救われる気持ち。30 翔 07/3/28(水) 23:57 ┣Re(1):救われる気持ち。30 るぅ 07/3/29(木) 14:38 ┣Re(1):救われる気持ち。30 hiro 07/3/29(木) 19:10 ┣お知らせ 翔 07/3/30(金) 0:26 ┗Re(1):救われる気持ち。30 元帥公爵夫人 07/3/30(金) 0:43 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 救われる気持ち。1 ■名前 : 翔 ■日付 : 07/3/27(火) 0:22 -------------------------------------------------------------------------
| 初めて話したのは、高校一年生になったばかりのころ。新入生オリエンテーション合宿の帰りのバスの中だった。 俺の学校は、普通の高校とはちょっと違う。高校生だけど大学みたいに学科があって、一般科目の勉強よりは、選んだ専門教科の勉強をたくさんする。入学試験は他より少し難しい。だから、各中学校から一人、多くても二人しか来れない。 そういう学校って、クラス全体が賑やかになるまで、少し時間がかかる。 そのバスの中も、まだみんな仲良くないのか、疲れてるのか、わかんないけど、とても静かだった。 あんまり静かなんで、担任が心配したのか、心理テストをやろうって言い出した。 「隣の席の人の手の中から、一本だけ好きな指を選んで!直感で!」 まぁよくある、選んで指でその人のことどう思っているのか判断するやつ。まともに話したこともないのに、判断しようもないんだけど。 それでもみんな退屈してたのか、半分ぐらいの人がやり始めた。俺は、自分から声かけるのはなんかできなくて、隣の人の反応を待ってた。 隣の人を意識すると、少し緊張しちゃって、表情がかたくなった。 「起きてる?」 遠慮がちにそう質問された。 ・・・・・・・・・別に寝てないし、寝てるようにも見えないと思うんだけどなぁ。 予想外の質問に、俺はちょっと慌てた。 「お、起きてるよ。やる?心理テスト。」 なんかあんまりいい第一印象を与えてないようだったので、一生懸命明るい声で答えた。 「じゃあ、選んで。」 「俺のも。」 そういって、お互いに手を差し出した。 その人の手の人差し指には、コブみたいなのができてた。なんかスポーツでもしてるのかなぁ、と思い、それに触れるのはちょっと変かな、とも思って、俺は薬指を選んだ。 俺も薬指を選ばれた。 お互いに選んだ指をそれぞれ握って、結果発表を待つ。 ・・・・・・・・早く発表してくれないかなぁ・・・・・・・・・ どっちかというと無口な俺は、こういう時なんて言ったらいいかわからなかった。相手も何も言ってこなかった。指握って無言って、結構気まずいシチュエーションだ。 「じゃ、結果を発表します。」 やっと始まった。でも親指から。まだ時間あるなぁ。汗かいてきたし・・・・・・・・・。 やっと薬指の結果が発表された。 「薬指を選んだ人は、実は嫌いって思っている。」 うわぁ・・・・・・・・・。さらにコメントしにくい。別に好きとか嫌いとか、判断しようがないのに。 話がうまい人なら、笑ってすませるナイスなコメントを思いついたのかもしれないけど、俺には無理だった。でも隣の人は、ちゃんと対応してくれた。 「はは、せっかくの話題づくりがこれじゃ、ね。」 ストレートかつ大胆な意見。言い方が悪かったら、絶対友達にはなれない。でもまだ遠慮がちな声は、そんな風には全然聞こえなかった。 何か言ってくれたんだから、答えないと、と思って、慌てて答えた。 「確かに、この後話続かないよね。」 「まぁ、お互いに好きとかでも困るんだけどさ。」 そう言われてお互いに少し笑った。気づいたら、自然と手を離していた。 ・・・・・・・・・いや違う。気まずくならない完璧なタイミングで、離すように俺のことを誘導した。 具体的な仕草や表情があったわけじゃない。ただ、離してもいいよっていう空気を、この人はちゃんと表現した。 その人間の扱いのうまさに感心してたら、会話を続けようと、質問してくれた。 「友達は、できましたか?」 これもストレートな質問。嫌な奴だったら、もっと嫌になってる。でもそんなこと全然思わなかった。 友達は、できてない。実は焦ってた。でも、不思議と見栄を張らずに、正直に答えた。 「・・・・・・・・・わからない。用があったら話したけど、仲良くなった人は、まだいない。」 会話を続けたいなら、もっと明るい内容を言うべきだった。自分で考えてもコメントしづらい俺の発言をフォローすべく、俺は慌てて、相手に聞き返そうとした。 ・・・・・・・・・名前がわからない。 そっち とか あんた とかは失礼だし、君 とか あなた は気持ち悪い。どうしようか迷っていると、また助けられた。 「平田、壮介だよ。俺も、修一君と同じだ。あんま仲良くなった人はいない、かな。」 俺が名前を迷ってたのも、質問を聞き返そうとしてたのも全部読まれてた。しかも、俺の名前知ってるんだ。 「ご、ごめん。名前憶えてなくて。」 慌てて謝った。でもまた、完璧なフォローで俺を助けてくれた。 「普通は憶えてないよ。俺はたまたま運がよかったんだ。」 まだ遠慮がちだけど、しっかり意見を言うその声。それでいて、生意気だとは全然思わなかった。悪い気がしなかった。 これが第一印象、かな。この後はしばらく会話を続けて、気づいたら学校についてた。 初めて学校で、まともに話した人だった。 |
| あのオリエンテーションから、約一週間くらいたった。 俺にもなんとか、友達ができた。弁当一緒に食べたり、宿題一緒に答え合わせしたり。 平田君とは、あんま話してない。っていうか全然。 俺の学校は寮があって、全校生徒の半分くらいは、そこに入る。平田君もそうだった。 一方、俺は通学生だった。弁当食べたり、電車が一緒だったりする人とは友達になれたけど、寮生とはあんまり話したことがなかった。 ある日の体育の授業。種目はバレーボール。体操が終わったら、適当にペアをつくって、パス練習をすることになった。 この”適当に”ってやつがなかなか手ごわい。出遅れると、取り残される。特に今のような時期は。 案の定、俺は取り残された。 いつもは出席番号の近い人とやってたんだけど、その人は他の人と組んでた。 ・・・・・・・・・まぁ、あんま仲良くなかったし、俺かんじ悪いから、しょうがない。 でもちょっと、さびしかった。もっと明るくしとけばよかったかなぁ。 とりあえず、余っている人を探した。ちょっと、勇気がいるけど、俺から声かけなくては。取り残されるのは、もっとまずい。 キョロキョロしてると、後ろから肩、叩かれた。 平田君だった。 「しよう。一緒に。」 また助けられた。のかなぁ? 「う、うん。ありがとう。」 相変わらずの完璧な心理コントロール。なんのためらいもなく合意した。 だいぶ出遅れてたから、体育館の端のほうまで移動して、パスし始めた。 中学のときは、バレー部だったから、パスくらいはできる。うまいわけじゃないから、誰にも言ってないし、高校でもバレー部には入らなかった。 でも平田君は、十分うまかった。 バレー部じゃなかったのはわかる。フォームがちょっと変だから。でもきっと、運動神経がいいんだろう。ラリーはちゃんと続いた。 次はアタックの練習だった。 なんでわかったのか、体育の先生は俺が元バレー部ってちゃんと気づいて、前に出させて見本させた。 ・・・・・・・・・嫌だなぁ。 ちゃんと打たなかったら恥ずかしいし、バシっと打っても逆に自慢してるみたいで、恥ずかしい。 でもしょうがないから、それなりに打った。 一応、拍手とかもらって、元の位置に戻った。 んでその後は、練習開始。俺は最初トスを上げる役になったので、打たなかった。 しばらくして、交代。ボール持って、列に並んだ。 平田君が、話しかけてきた。 「足、どうやって動かせばいいの?」 ステップのことかな?俺は基本的なのを教えた。 「左右左。二歩目の右足は大きくして、後は小さめ。見といて。」 ちょうど順番が回ってきたので、言ったとおりのステップで、飛んだ。 着地して後ろ見ると、平田君がうなずいてくれた。 その後はまた、何回か教えたりした。少し教えるだけで、平田君はすぐできるようになった。 授業が終わって、教室に帰る途中。また話しかけられた。 「さっきはありがとう。中学のとき、バレー部だったの?」 「うん。下手だったけど。平田君こそ、俺が言ったことすぐ理解して、すごいじゃん。」 「平田君なんて始めて呼ばれた。壮介でいいよ。」 笑いながらそう言われた。くったくなくそう言われて、逆になんて言っていいか、わからなくなった。俺がなんか言う前に、先に会話をつないでくれた。 「今日、一緒帰らない?俺、道よくわかんないんだ。」 ・・・・・・・・・?平田君は寮生。寮までは、横断歩道をひとつ渡るだけなんだけど。 迷ってると、また思考を読まれたのか、笑いながら言われた。 「はは、そうじゃなくて、俺今日実家に帰るんだ。駅までの道、よくわかんないから。」 そっか今日は金曜日。俺何も考えてないな。 「そういうことか、いいよ。俺でよければ。」 「よかった。じゃあ、寮帰って荷物取ってくるから。校門とこで待っててくれる?」 「わかった。」 ちょうど教室に着いたので、会話はそこで終わった。 正直、うれしかった。なんだかよくわかんないけど、平田君にまた声かけられて。 体育の授業が終われば、今日はもう放課後だった。 気づけば、平田君はもう教室にいない。 俺は少し、どきどきしながら、校門に向かった。 |
| よくよく考えてみると、誰かと一緒に通学路を歩くのは、これが初めてだった。 駅までは、20分くらい。最初は、一緒に帰れるのがうれしかったけど、校門で待ってるうちにちょっと不安になった。 ちゃんと会話続くのかなぁ・・・・・・・・・ そんなこと考えてたら、平田君が来た。 「待たせたかな?行こっか。」 「うん。」 そう言って、並んで歩き出した。 別に心配する必要なんて、なかった。平田君は、ちゃんと会話をエスコートした。 「修一君は、家どこなん?」 「A市だよ。学校の最寄り駅からは、五駅だ。ひら・・・壮介君の実家は?」 名前を言い直したことは、もちろん気づかれた。 「はは、まぁ、呼びやすい方でいいよ。俺は、B市。修一君とは反対になるね。」 それは遠い。通学はきついだろう。 しばらくは、あたりさわりのない、それぞれの地元に関する話が続いた。 話がお互いの中学のことになると、平田君は、いきなり話題を変えた。 「彼女おるん?」 まぁ、見栄を張ってもしょうがないし、また正直に答えた。余計な情報も付け加えてしまった。 「いないよ。実は、いままでそういうの一回もない。」 平野君の心理コントロールのせいだろうか?何聞かれても正直にしか答えられない。 「意外。もてそうなのに。」 俺のどこが?平田君こそ、と思って聞き返した。 「ひら・・・壮介君は、彼女、いるの?」 教室の中で、平田君はちょっとした評判だった。 授業中先生に指名されても、ひるむことはない。必ず答える。完璧に。おまけに、今日の体育の授業を見た限りじゃ、運動もできそうだ。 顔も、まぁ控えめに言って、いい。背は高くないけど、顔がかわいい系だから、違和感がなかった。むしろ、アドバンテージになっている。 また俺の名前ミスに気づいたんだろう、笑いながら答えた。 「今はいない。でも修一君と違って、童貞は卒業してるけど。」 冗談っぽくそう言われた。ちょっとムカっときたけど、まぁしょうがないとも思った。冗談で返した。 「俺よりかわいい顔して、変態。」 「15にもなってHしたこともないガキが。」 そう言って、初めて大声で二人で笑った。いままで、軽く笑うことはあったんだけど。 だいぶ、打ち解けた気がした。 「ホントに、彼女いたことないの?」 「ない。悲しくなるから掘り下げるな。ひら・・・壮介君はいつ童貞卒業したん?」 また間違えた。いいかげん慣れたほうがいい。 案の定、からかわれた。 「ひらそうすけ君は、中二のときに卒業しましたよ。」 中二!?それって普通なんだろうか。俺なんて、一人エッチもろくにしてなかったぞ? 「それって普通なん?みんなそんなもん?」 今度は冗談で返すより、驚きが勝ってしまって、間抜けな質問をした。 「まあ少し早いくらいやろ。どうせお子様な修一君は、オナニーもまだ始めたばっかり、みたいな?」 ・・・・・・・・・なんでわかるんだよ。そして心理戦が下手な俺は、まともに答えてしまう。 「うるさい!変態なお前より、よっぽどましだ!」 はぁ〜・・・やっぱり遅かったのか。中学のときも、そういう会話全然参加できなかったから、予想してたけど、少しへこんだ。 「まぁ、俺は確かに早いよ。気にすることないって。」 ほんとに人間の扱いがうまいというか・・・俺が落ち込んでるのはすぐにばれて、励まされた。 気づいたら駅についた。タイミングがよかったのか、電車はすぐに来た。 「じゃあ、また月曜に。」 「うん。じゃあね。」 そう言って、それぞれの電車に乗った。 |
| 平田君は、二週間に一回実家に帰る。 その日は、一緒に学校から駅まで歩くのが習慣になった。 二人とも部活は入ってたけど、それぞれそんなに一生懸命な部ではなかったし、その日は常に休むことができた。 それを続けてたら、結構仲良くなった。 六月になると、中間テストがある。初めてのテストで、しかもどっちかというと勉強重視な学校だったから、クラスのみんなは気合い入ってた。 平田君は、俺を図書館に誘ってくれた。 「テストまで一週間、一緒に勉強しない?お互いに教えあえば、わからないとこ、なくなるじゃん。」 平田君にはわからないところはないと思うんだけど、誘われたのが嬉しくて、一緒に勉強することにした。 この頃には、平田君以外にも友達はたくさんできた。けど、平田君に話しかけられるのは、やっぱりちょっと嬉しかった。 なんでかはわからない。単純な言葉で表現すれば、このとき既に好きだったのかもしれないし、興味があったのかもしれない。 でもきっと一番の理由は、単純に憧れてたんだと思う。 昔からの癖っていうか、自分にないものを持っている人に強く惹かれた。そして、たまに好きになった。 それが男になったのは、平田君が初めてだけど。 まぁ、あんまぱっとしない俺だけど、ひとつくらいは平田君とまともに張り合えることがあった。 勉強だ。 スポーツは、バレー以外は無理。ルックスは問題外。話のうまさもかなわない。心理戦も。 でも勉強は、がんばれば、がんばっただけ成果が出た。 二人で教えあうっていったけど、たまに細かいミスを指摘しあうだけ。 平田君のミスを指摘するなんて、このときが初めてだったけど。 ある日、図書館で勉強していた。 平田君は、勉強飽きたのか、二人で向かい合って使っている、机の上にある俺の携帯をいじりだした。 この頃は、〜君なんて呼ぶのはやめていたし、まぁ携帯を触られても、全然気にならないくらい、打ち解けてた。 「修一、メールロックしてる。」 見ようとしてたのか。まぁ一応なんとなくメールだけはロックしてた。 「なんか恥ずかしいじゃん。別に大したメールはないんだけど。」 そういう平田君も、ちゃんとロックしていた。ためしに、自分のと同じ番号を押してみる。 ・・・ロック解除・・・ あれ?解除できちゃった。 あまりのことに驚いていると、平田君に気づかれた。 「うわ、なんで解除できんだよ!」 慌てて平田君は、携帯を俺から取り上げた。 「いや、自分のと同じの入力したら・・・・・・・・・」 そう言って、はっとした。俺の携帯はまだ平田君が持っている。 「わっ、返せ!」 「俺の見たんだろ!俺も見てやる。」 平田君は俺の届かないところに手を引いて、携帯を操作し始めた。 「見てないって!解除したらすぐ、ひら・・・壮介に気づかれたもん!」 自分が負けていると、何でか知らないけど、苗字で呼んでしまった。 図書館だから、大声出したり、取っ組みあったりできない。しょうがないから、椅子から立って、平田君の側に回りこんだ。 んで、平田君の手を思いっきりつかんだ。 「俺が悪かった!やけ、見るのはかんべんして!」 ちょっと見ただけじゃ気づかないと思う。一番下のフォルダだし、全フォルダで見ても、だいぶ下のほうにある。 でも、やっぱ見られるのはちょっとまずい。 平田君はやっぱり、大人だった。俺が本気で焦ってるのを見ると、すぐ携帯を返してくれた。 「ほんとに俺の、見てないんだな?」 「見てない。もう携帯触らないから。ほんと悪かった。」 別に携帯触りだしたのは平田君で、そんな俺ばっかり謝るほど、俺の責任でもないんだけど、とにかく自分の見られたくなかったから、必死で謝った。 「・・・俺こそごめん。見られたくないのにな。悪かったよ。」 実は、メールロックしてるのは、それなりに理由がある。たった一つだけど、保護して、大切に保存してるメールがあった。 まぁ、別に大切にしたいわけじゃない。ただ、自動で削除されると、逆に忘れられなくなりそうだった。ちゃんと自分の中で整理がついてから、自分で削除したかった。 俺の焦り方がよっぽどまずかったんだろう。図書館で勉強してる自然な沈黙じゃない、嫌な空気が流れた。 また、平田君が助けてくれた。 「誕生日、俺と同じなん?」 ロックの番号が当たったからか。でも俺のは、自分の誕生日じゃない。 「俺のは、自分の誕生日じゃない。大切な人の・・・」 言いかけて、思わず止まった。それがメールロックしてる理由だったから。 平田君は、また俺の思考を読んだ。 「そっか。なあここ、どうやって解くん?」 そうやって、すぐに話題を切り替えた。俺も慌てて、それに乗った。 教えながら、気づいた。平野君の問題集は、次のページに進んでたのに、1ページ戻ってる。 平野君はわからなくても、問題を後回しにしたり、しない。 この問題は、既に理解してるんだ。 俺が、話したくない、と思ったことも。 |
| 中間テストが終わった。 かろうじで、俺は平田君に勝った。 悔しがる平田君を見たのは、このときが初めてだった。 ある金曜日、七月、放課後。夏休みも近くて、夕方でも暑い。いつものように駅まで並んで歩いてた。 図書館の一件は気まずかったけど、お互い触れなかったから、普通に話す分には問題なかった。 むしろ、一緒に勉強がんばったせいで、前より仲良くなった。 「修一は夏休み、何するん?」 特に大きな予定はなかった。俺も聞き返した。 「別に何も・・・・・・・・・。壮介は?」 「まぁ俺も大きな予定はないなぁ・・・・・・・・・。」 遊びに誘おうにも、俺たちはお互いの家がだいぶ離れていた。 「暇なら修一、俺の家に遊び来いよ?しばらく泊まっていいから。」 まあ泊まるんなら、遠くてもいいかなぁ、と思った。けど、平田君の地元って結構田舎だ。何して遊ぶんだろ? 遊ぶ=買い物、カラオケ、ボーリング ぐらいしか思いつかない俺は、少し疑問に思った。 まぁ、別にそんなに行ったこともないんだけど。 いつものように、平田君の前では、思ったことは正直に口にしてしまった。 「いいけど、何して遊ぶん?」 そして、口にした以上のことを、読み取られた。 「お前、田舎で何もないと思ってるやろ。」 「はは、ばれた?」 パシっと軽く頭を叩かれた。 「まぁ、しょうがないか。よし、俺がどうやって遊ぶか教えてやろう。だから俺んち来い。」 まぁ暇だし、行ってもいいかなぁ・・・・・・・・・ 「じゃあ、行っていい日、連絡して?俺、予定あわせるよ。」 どうせ何も予定なんてないんだけど。 「わかった。なるべく早く連絡するよ。」 しばらく、どうやって遊ぶかについて、平田君が話してくれた。 「泳いだり、釣りしたり、虫取りいったりするんだよ。」 虫?高校生にもなって?そんなこと考えてたら、また思考を読まれた。 「まぁ楽しみしてなって。絶対思い出になるから。」 夏休みになった。 部活は自由参加、行きたいときだけ、行けばいい。これは間違いなく人生で一番暇な夏休みになる。 平田君から連絡があったのは、七月の終わりだった。 |
| 電車で、平田君の住んでるとこまで行った。 駅まで、迎えに来てくれてた。 「久しぶり。」 夏休みは予定なんて全然なかったから、無関心な振りして、実はすごく楽しみにしてた。思わず笑顔になる。 「うん。二週間ぶりくらいだね。」 平田君はだいぶ、日焼けしていた。外で遊んでいそうなかんじだった。 このとき、私服姿も初めてみた。帰省するときは、着替えていいんだけど、平田君はめんどくさいのか、いっつも制服だった。 服のこと、よくわかんないけど、とってもかっこよく見えた。 「行こう、歩いて十分くらいだから。」 さすが田舎、駅周辺でも何もなかった。 暑さの質が、街とは違う。カラっとしてて、健康的なかんじだった。 平田君の家に着いたら、荷物置いて、お母さんに挨拶した。 「お世話になります。よろしくお願いします。」 「ゆっくりしてってね」 人ん家に泊まったりするの、実は初めてだったから、挨拶はすごく緊張した。お母さんに笑顔で返されて、少し、ほっとした。 それが終わったら、海に連れて行かれた。泳ぐらしい。 海に着いた。海水浴場じゃないから、誰もいない。足場は、砂浜がちゃんと整備されてなくて、少し悪いけど、人が多いよりはよっぽどましだった。 でも・・・・・・・・・ 「ねえ?どこで着替えるの?」 ほんとに何もなかった、シャワーとか、売店とか。 「別に誰もいないんだから、そこらへんで着替えればいいよ。」 そう言って壮介は服を脱ぎだした。 ・・・・・・・・・自分水着着てんじゃん。 そこらへんで着替えればいいとか言って、自分はちゃんとズボンの下に水着着てた。 「先に言ってよ!俺も着てきたのに!」 当然俺は反抗した。どっちかというと恥ずかしがりやで、人の前で着替えるのとか絶対無理だった。 「何?恥ずかしいの?あっち向いてるから、はやく着替えな。」 そういって、反対を向いた。 「絶対こっち向くなよ!」 俺はなるべく急いで、水着に着替えた。いつ振り返るかわからないから、すごくどきどきした。 「男同士だろ、別にいいじゃん。」 着替え終わった俺に、平野君は少し不思議そうに言った。 自分は着てたくせに。 まあでもその後は、楽しく遊んだ。 海で泳ぐのなんて、久しぶりだったから、結構はしゃいだ。 休憩してるとき、壮介が、言った。 「修一いっつもおとなしいじゃん。でも今日は、すっげぇ楽しそうだったね。」 確かに、感情の起伏は小さいかもしれない。でもあらたまってそう言われると、なんか恥ずかしかった。 「海なんてひさしぶりだった。だから、ちょっとテンション上がっちゃった。俺、ガキっぽかった?」 壮介に引かれたのかと思って、逆に俺が聞いた。 「違う。そんなんじゃない。ただ、素直に楽しそうなのが、嬉しかったんだ。お前、あんまそうやって本気で楽しそうに、しないから。」 そうかな?少なくとも、壮介と話すのは、楽しいんだけど。でも、壮介と話すときは、感情を読まれないように、すこし警戒してたかも。 「今日は、ほんとに楽しいんだよ。」 「今日は?今まではそうでもなかったのか?」 冗談っぽくそうきかれた。っていうか、冗談っぽくきかれてよかった。そうじゃないと、俺の感想の意味も全然変わってくる。さすが壮介、フォローがうまい。 「いや、そうじゃなくて、久しぶりだから・・・・・・・・・」 「ちょっとからかったら、すぐそうやって慌てるな。ほんとおもしろい。」 そう言って、壮介は、水をかけてきた。俺も、やり返した。 そしたらまた、楽しい空気になって、夕方まで遊んだ。 |
| 夕方になって、だいぶ疲れて、壮介ん家まで帰った。 「そのまま風呂に入るから、水着のままでいいよ。」 家までは、3分くらい。誰にも会わなかった。 家に着いたら、当たり前のように、一緒に風呂に入ろうとした。 「待て待て!一緒に入るの?」 「当たり前じゃん。大丈夫だって、見ないから。」 そういって壮介は水着を脱いだ。 見られるのは嫌だけど、見るのも十分恥ずかしい俺は、目をそむけた。 「ほんと恥ずかしいんだな。・・・・・・・・・別々にする?」 壮介が申し訳なさそうに、そう聞いてきた。逆に、悪いことしたかなぁと思い、慌てて取り繕った。 「いや、大丈夫、一緒に入ろう。」 そう言って俺も水着を脱いだ。 「先体洗うから、修一湯船つかってて。」 「うん。」 湯船で、壮介が体洗ってるのを待ってた。 ・・・・・・・・・やっぱり俺も、他人の成長に、少し興味があった。壮介が髪洗ってるときに、見てしまう。 俺のより大きい。背もそんな高くなくて、体もがっちりはしてないのに、壮介のはちゃんと、剥けていた。 やっぱ、経験してる人は、違うのかな、なんて、みょうにガキっぽいことを考えた。 最悪だな、俺。自分のは見ないでってお願いしたくせに。 でもまあ、壮介ならいいかと思って、交代するときは隠すのやめた。 壮介は、見てるのか、見てないのか、何も言わなかったけど。 夕食は、壮介のお母さんと三人で食べた。お父さんは、単身赴任らしい。 結構、話は盛り上がって楽しかった。 食べ終わって、壮介の部屋に行った。 想像してたよりは、結構汚かった。いつもどおり、思ったことはそのまま言ってしまう。 「意外と汚い。」 「うるせー。修一の部屋もこんなもんだろ。」 これよりはだいぶ綺麗だけどなあ・・・・・・・・・ 「いやこれはちょっとひどい。しかも自分から俺を招待しといて。」 「嫌なら帰ってもかまわないぞ〜」 そんな冗談を言いながら、テレビ見たり、ゲームしたりした。 「寝よっか」 十二時くらいかな、壮介がそう言った。俺も疲れてきたし、同意した。 壮介のベットの隣に布団を敷いて、俺はそこに寝た。 しばらくして壮介が聞いてきた。 「ほんとに、彼女とかいないの?」 今さら確認しなくても、知ってるくせに。 「いないって。それより、約束だろ、話、聞かせてよ」 泊まり行ったときに、初体験の話を聞かせてくれる約束だった。 「しょうがないなあ〜、ガキに性教育の授業か」 そういいながらも、壮介が話し始めた。 |
| 壮介は、とても詳しく話してくれた。 ・・・・・・・・・なんて表現したらいいか、わからない。とにかく、結構興奮しちゃって、隠すのに必死だった。 「まぁ、そんなかんじだよ。」 やっと話が終わった。 自分から要求しときながら、話を聞いたことに後悔した。大きくなったのが、おさまらない。 やっべぇ・・・・・・・・・このまま寝れないし、困ったなぁ。 とりあえずなんか言わないと、と思って適当に質問した。 「その子と何回くらいしたの?」 「んー7,8回くらいかな。」 そんなにしてんのか。 ってか、さっきから俺、おかしい。頭の中に浮かんでくるのが、女の子の方のエッチな姿じゃない。 どっちかっていうと・・・・・・・・・壮介が多い。割合的に。 そんなこと考えてたら、いきなり壮介がこっちの布団に入ってきた。 「わっ!なんでこっち来んだよ。」 慌てて答えれば、当然ばれる。 「おっ俺の話に興奮した?こんなに硬くなってるじゃん。」 そう言って、壮介に、触られた。 「ちょっ、まずいって!」 俺は慌てて、その手を払いのけた。 そしたら急に、壮介が黙り込んだ。 「な、なんだよ。自分のベットに戻れって!」 何も言わないで、もう一回、触られた。 今度は、ばっちり握られる。 「壮介、離さないと、まじ嫌いになる。」 体は抵抗してないくせに、声だけ強がった。 そのとき、ずっと我慢してたのに、握られて、ビクって、動かしてしまった。 ・・・・・・・・・壮介の手にも伝わったのか、やっと口を開いた。 「ほんとに嫌なら、体で抵抗すればいい。」 確かに。俺も馬鹿だ。さっきみたいに手をどければいいだけ。そんなに強く握られてるわけじゃない。 ・・・・・・・・・なのに、できない。 もう一回、ビクって、やってしまう。もう、我慢できない。 ずっと黙って、顔見てた。暗いから、よく見えないけど。壮介もこっち見てた。 握ってないもう片方の手を、腰に回されて、抱き寄せられた。 「いいの?」 壮介が聞いてきた。 いい、って何がだよ。そう思ったけど、何も答えられなかった。 しばらくしたら、壮介は腰からも、アソコからも、手を離して、自分のベッドに戻った。 「ごめん。おやすみ。」 そう言って、俺とは反対のほうを向いた。 |
| 次の日。 朝起きると、壮介はもう起きてた。 まぁ、あんま寝てないんだけど。多分、壮介も。 俺の方見て、少し笑った。 「昨日はごめん。きまずくなっちゃたな。帰る?」 少し考えたけど、帰ろうとは思わなかった。 「いや、大丈夫だから。今日も遊びつれてってよ。」 この日は釣りに連れてってもらった。でも正直、あんま楽しくなかった。 壮介は、ずっと申し訳なさそうにしてて、俺は一生懸命はしゃいだけど、あんま乗ってくれなかった。 風呂入って、飯食って、また壮介の部屋に戻ってきた。 あいかわらず、しょんぼりしてたから、努めて明るい声で、言った。 「気にしなくていいから。もうちょっと楽しそうにしてよ。」 ストレートな言い方だったけど、壮介にはこれで十分伝わった。 それからは、前ほどでもないけど、だいぶ元に戻った。 十二時くらいに、遊ぶのやめて、布団に入った。 壮介はまだ、昨日のこと気にしてるだろうと思って、正直に話させてあげようと思った。 それで、自分の思ったことも、ちゃんと伝えてやろうと。 「いつから、そっち側なん?」 きき方が下手だけど、壮介にはちゃんと伝わった。 「別に、あんなことしようと思ったのは、修一が初めてだよ。いっつもそういうわけじゃない。」 やっぱり。初体験の話も聞いてたし、そうだと思った。 「昨日はほんとに悪かった。もうしないから、友達でいてくれる?」 答えない代わりに、壮介のベッドに入った。 「修一?」 きかれたって、説明できない。だから、何か言い出す前に、俺は壮介のアソコに手を伸ばした。 昨日の出来事で、はっきりしてしまった。無意識に押さえつけてた感情は、壮介のあの行為のせいで、こうやって、行動として、表に現れた。 きっと、押さえつけたままのほうが、幸せだ。後で、絶対苦しくなる。誰も認めてくれないし、認めようともしないだろう。 好きだとか、愛してるとか、そういう言葉で伝えられない何かが、頭の中、ぐるぐる回ってる。 それをいつものように、俺が言う前に、言葉を選びきる前に、くみ取ってほしい。 「俺の考えてること、いっつもわかってたじゃん。今だって、壮介なら、わかるでしょ。」 セックスなんてしたことないけど、きっと俺は、どっちかっていうと、自分で攻めるタイプじゃない。 硬くなり始めた俺のアソコを、壮介の手が、つかんだ。 |
| 手が、ゆっくり、さするように動いた。 壮介は、感情の答えあわせをしなかった。その代わり、壮介のアレも大きくなっていった。 やっぱり、自分のとは違う。全然、大きい。 ズボンの中に手が入ってきた。 あんまりよくわからなかったから、されるがままにしておいた。 気づいたら手は、パンツの中で、直接、触られていた。 しごかれているわけじゃない。なでられているかんじ。 時々、先っぽのほうを触られると、痛いような、気持ちいいような、表現できない感覚に襲われて、声を我慢するのに苦労した。 もう片方の手が、Tシャツをめくってきた。そのまま、胸の突起を触られる。 「・・・・・・・・・っ!」 やばい、もう、我慢できない。声が出そうだ。少し下も、ぬれてきたっぽい。 あいかわらず、俺も壮介も無言だ。俺は、無意識の集中をとくために、手を動かそうと思った。 壮介のパンツの中に、手を入れる。 完全に大きくなったアレは、触るだけでも、自分との違いを認識できた。 硬いし、先の部分の形が俺のよりはっきりしてる。 きっと、剥けてるから、成長するんだろう。 それをしばらく、壮介がしてくれてるのと同じように、触った。 「服、脱ごっか。」 「・・・・・・・・・うん。」 俺はほとんど脱がされてたけど、壮介はまだだった。お互いに完全に裸になって、あらためてベッドに入る。 今まで並んで向き合ってたけど、今度は俺が下で、壮介が上になった。 暗くて、よく見えない。壮介が、また乳首を触ってきた。 そういえば、キス、してないな、と思って、恥ずかしくて見れなかった壮介の顔を見た。 目が合って、きかれた。 「キス、していい?」 「・・・・・・・・・うん。」 いいにきまってるじゃん、とは、言えなかった。いろいろ、我慢するのに精一杯で、何言われても、同じ返事だ。 ゆっくり顔が近づいてきて、唇が触れた。 最初は表面をなぞるだけだったけど、やがて、舌が入ってきた。 その状態で、壮介がいきなりアソコに触れた。 「あっ・・・はあっ!」 今までは口が閉じられてたから、声、我慢できた。 ・・・・・・・・・わざと、キスしながら、やったな。 「やっと、声出してくれた。」 壮介が、そう言った。恥ずかしくて、まだ緊張もしてた俺は、それになんと返せばいいのかわからなかった。 引き続き、壮介が俺のを触る。 「やばい壮介、もう俺、いきそう・・・・・・・・・」 すでにしごかれてた俺は、いよいよ我慢ができなくなっていた。 俺の声を聞いた壮介は、手のスピードを速めた。 「出るって・・・・・・・・・」 まだ壮介に何もしてないのに、このままイっていいのかな・・・・・・・・・ 「・・・・・・・・・つっはあ・・・・・・・いく、いく・・・・・・・・・っ!」 そのときだった。壮介はいきなりしごくのをやめて、根元を強く握った。 「っあぁ!」 これは我慢できない。思わず大きい声が出た。 寸止めされたんだ・・・・・・・・・ ちょこっと、白いのも混じって出てきた。でも、まだ完全にイったわけじゃない。 男同士のセックスっていっつもこんなことすんのか? 俺、気がおかしくなりそうだった。 |
| しばらく、おさまるまで、壮介が根元を握ってた。 「イきたかった?」 壮介はもう緊張していないのか。いつもの感情を読むときの、いじわるな笑みをうかべていった。 俺は・・・・・・・・・まだ緊張してて、自分の出した声や、液が恥ずかしくて、うまく答えられない。 でも、それより、もっと恥ずかしかったのは、ばっちり感じてしまったことだ。 絶対Mだ、俺・・・・・・・・・。 俺から誘ったのに、今や、主導権は完全に壮介が握っていた。 無言で、壮介が、俺の隣によこになる。 ・・・・・・・・・攻守交替か・・・・・・・・・ 今度は、俺が上になった。 体は、そんなに差はないにしろ、身長も体重も俺のほうが大きい。 でもやっぱり、壮介のはでかい。 俺のより、1.0CMくらいは長い。それに、一回りは、太い。 やっぱり何をしたらいいかわからない俺は、壮介がしてくれた通りにした。 キスしながら、いろんなとこを触った。 壮介は、全然、声出してくれない。キスしてるから、口は開いてるのに。 気持ちよくないんかな・・・・・・・・・ それどころか、俺が攻めてたのに、壮介にいきなり下のほうを握られて、また恥ずかしい声を出した。 「っあ!・・・っ!」 一度イきかけたアレは、俺の思ってる以上に敏感で、思わず壮介の上で体制を崩した。 ぐたっと倒れこんで、壮介に抱きつくみたいになった。 「もう、我慢できん?一緒、イこうか?」 まだ、壮介の声、全然聞いてないのに、もうちょっとがんばりたかった。 でも、もう体力が・・・・・・・・・ 無意識のうちに、返事してしまった。 「・・・・・・・・・うん。」 「じゃあ、下になって。」 そう言ってまた、壮介が上になった。 壮介が、腰を、俺の方に近づけてきた。 壮介のと、俺のが、触れる。 そのまま、二本握って、壮介がしごいてきた。 ・・・・・・・・・やばい、これは、壮介よりだいぶ早くイきそう。 一人でしごくのとは、違う。いつもより、ずっと濡れてるし、なにより、壮介の手が、アソコが、気持ちいい。 「もう・・・・・・だめだ、イきそう・・・・・・・・・」 まともな声を出すほどの体力は、なかった。ぐったりして、アソコだけが硬いままだった。 うめくように、壮介につげた。 「・・・いく・・・っ!」 自分の首まで、飛んできた。何回も。 「俺も・・・・・・・・・っ!」 俺の射精が終わる頃、壮介もイった。 今度は、首以上に、顔まで飛んできた。 汚いとは、思わなかった。 体の上の精液を、壮介が拭いてくれた。俺が下だったから、ほとんど俺についていた。 「なんで?」 拭き終わって、二人で並んでひとつのベッド。お互いに天井を見てたら、壮介が聞いてきた。 ・・・・・・・・・なんで、したのかってことか。 「・・・・・・・・・わかんない。」 好きって言ったほうがいいのかな・・・・・・・・・でもやっぱり、いつもどおり、思ってることがそのまま出てきた。 まぁ確かに好きなんだけど・・・・・・・・・言葉にして、言ったら、なんか嘘っぽくなりそうだった。 壮介だって、きっとそう。言葉で表現できない気持ちを抱えてるから。 しばらくしたら、抱きしめられた。 ・・・・・・・・・あいかわらずじゃん。俺が言う前に、全部わかってくれたんだ。 |
| すごく感動します。 続きが聞きたいです! |
| よかったです |
| 高校生って感情がでている体験談で感動しました。 その後の話もあればお願いします。 |
| めっちゃよかったです!!! 2人の続きが読みたいですo(^-^)o |
| 修一はまだ、寝ていた。 昨日はずいぶん無理させたから、疲れたんだろう。 一昨日は、俺が起きたとき、すぐ一緒に起きたんだけど。今日は、まだ寝息たててた。 その顔は・・・・・・・・・なんて表現したらいいかわからない。 外見がかわいかったり、かっこよかったり、するわけじゃない。まあ、普通の顔。昨日、我慢してるときのは、かわいかったのに。 でも、俺が表現できないのは、そんなことじゃない。 見てるだけで、安心して、不安にさせられる。守りたいし、守られたい。手に入れたいし、解放してあげたい。 まぁ。単純に表現すると、好き とかって言うんだろうけど。 起きる前に、先にシャワー浴びてこよう。どうせ、一緒には嫌がるだろうし。 部屋に戻ったら、ちょうど起きたとこみたいだった。 「おはよう。シャワー浴びておいで。そのままじゃ、気持ち悪いだろ。」 そう言われたら、昨日のこと思い出して、恥ずかしくなったのか、慌ててパンツはいた。 昨日さんざん見たから、恥ずかしくないのに。 「シャワー、行ってくる。」 「ほい。」 その間に、朝ごはんを用意した。帰ってきた修一と、二人で食べた。 「おばちゃんは?」 パンをかじりながら、きいてくる。 「今日は、月曜だから、仕事だよ。」 修一は土曜に来た。予定では、四泊することになってるから、今日入れてあと、二日。 その間に、うまくいくだろうか。 「今日はどこ、連れてってくれるん?」 「そやなあ。海は、二日連続で行ったし、今日は山のほう行ってみようか?」 「うん!」 飯を食ったら、すぐに遊びに行った。でも、この日は、天気悪くて。 雨降りそうだったから、昼くらいには、家に帰ってきちゃった。 「残念やな。もうちょっと、遊びたかったのに。」 修一は、ほんとに残念そうにつぶやいた。 「修一の持ってきたDVD、見よう。上で。」 修一は映画好きだったから、なんかお勧めを一本持ってきてもらう予定だった。 「あ、うん。」 俺の部屋で、それを二人で見た。 まあ、自信あると言ってただけ、結構面白かった。 修一は何回も見てるんだろう、終わりのほうは、ちょっとうとうとしてた。 何かを我慢してるときの顔は、やっぱりかわいい。眠気であれ、射精であれ。 ベッドの上で、並んで映画を見てた。終わったら、どうなるかくらい、修一だって気づいてたし、期待してたはずだ。 まだあれから二十四時間もたってないけど、十分だろう。 |
| うとうとしてる、修一の肩に手を回した。 少し、びくっとなって、修一が目を覚ました。 「ひら・・・そうすけ・・・・・・・・・」 名前を間違えている。こういうとき、修一が何考えてるかは、すぐわかる。すこし怯えているんだ。でもそれ以上に、期待してる。 「今ヤって、すこし昼寝すれば、また夜できるよ?」 「で、できるわけないじゃん!ってか、さっきヤったばっかだよ?」 「一回寝てるんだから、できるだろ?」 そういって、股間のとこ、思いっきり触った。 「・・・あっ!」 ほら、もうたってる。やっぱり、期待してた。これくらいなら、読める。 「手、貸して。」 そう言って、修一の手を、俺のアソコに導いた。すでに、完全に屹立している。 修一は、急におとなしくなって、俺のほうを見てきた。 「・・・一度気を許すと、すぐこれだもんな・・・。」 そう言って、体の力を抜いた。俺の方に、だらんって、よっかかってきた。 「いいじゃん、大事にすんだからさ。」 そう言って俺は、手を動かし始めた。 ズボンの中に手を入れる。まだ、パンツは残しとく。 昨日あんなに出したのに、ばっちり濡れてる。今はまだ、パンツの上からなのに、すぐわかった。 さすがに今日は、寸止めさせるのは、きついかな、そう思った。 「ほら、脱いで。」 上も下も、全部脱がしてやった。 「俺だけ、恥ずかしいよ・・・・・・・・壮介も。」 修一が、俺の服を脱がしてくれた。素直にしたがって、二人とも裸になる。 やっぱ、まだ少し緊張してる。でも興味があるのか、俺の下のほう、ちらちら見てた。 今日は、先に攻めてもらおう。 「今日は、修一が先な。でも、寸止めはしないでくれよ?」 「・・・・・・・・・自分が昨日したくせに。」 そういって俺は下に、修一は上に、なった。 ぎこちなく、キスしてくる。でもその、もどかしいかんじが、逆にいい、とも思う。 そのまま、手を使っていろんなところを、攻めてくる。 修一が、焦っているのが、わかった。俺が、声、ださないからだろうか。 昨日と同じように、いきなり修一の握って、驚かせてやろうと思った。 |
| 修一の、ガチガチになってるのに、手を伸ばす。 気づかれないように、そお〜と。狙いを定めて、がばっとつかんだ。 「っうわぁ・・・・・・・・・!」 修一は驚いて、一瞬全体の動きが止まる。 その隙に、体勢を入れ替えた。 俺が上で、修一が下。 「ちょ、ちょっと!俺がやってたじゃん!」 「修一のこと、見てたら俺も、気持ちよくさせたくなっちゃって。」 そう言って、また強く握った。 「っつぁ!・・・・・・・・・俺だって・・・・・・・・・」 「何?」 小刻みに手を上下させながら、聞き返す。だいぶ濡れてて、すべりがいい。 修一は、苦しそう。我慢するのがきついんだ。でもその顔が、かわいかった。 「っ・・・壮介のこと・・・・・・・いっぱい触りたい。」 ・・・・・・・・・修一が喜ぶと思って、攻守交替したんだけど。 これは、強がって言ってるんじゃない。ほんとにそう思ってるみたいだ。 久しぶりに、読み違えた驚きで、しばらく黙ってたら、修一が話し出した。 「昨日もいっぱい、してもらったから、今日は、俺がする。壮介、声、全然でてないじゃん。俺、下手だった?」 心配そうに、きいてきた。 ・・・俺もまだまだ、だな。大事にしたい人を、心配させるなんて。 「・・・・・・・・・ありがとう。じゃ、もう一回交代しよう。」 ごめん、とか言ったら、また心配させると思って、そう言った。 修一が上になる。さっきと同じように、俺を触ってくる。 最初の一回が完全な攻めキャラだったからか、声を出すのは恥ずかしかった。 ・・・・・・・・・でも・・・・・・・・・ さっきまでは我慢できた。正直、修一あんま、うまくないから。 でも今は・・・・・・・・・結構やばい。 テクニックは、さっきまでと変わんないはず。・・・あぁ・・・でもだめだ。声、でそう。 なぜだろう・・・・・・さっきより、修一のこと・・・特別に、思うから? そのときだった。俺は我慢するのに必死で、さっきまでキスしてたのに、今はしてないことに気づかなかった。 「っつぁぁ・・・・・・・・・!」 最初に反応したのは声で、次は、チンコがびくっとなった。最後に、やっと思考が追いついた。 チンコ、舐められた・・・・・・・・・ 「やっと、声、出した・・・。」 そう言って、もう一回、下から、先っぽまで。 「ぁあっ・・・!・・・どこでそんなの、憶えたんだよ!?」 俺がきいても、無視。おまけに、ついに、咥えられた。 「ちょっ、一回離れ・・・・・・・・・っ!」 抵抗したい。修一に攻められるなんて。・・・・・・でも、できない・・・! 修一は、舌で亀頭のほうを、刺激して、手で竿を上下した。 舌は、明確な目的のある動きじゃない。適当に激しく動かせば、感じると思って、やってる。 でも、修一の、口の中ってだけで、俺には十分だった。 「っはぁ・・・やばい、イきそう・・・・・・・・・口、離せって!」 もうほんとに我慢できない。修一の馬鹿、フェラなんてしたことないから、加減がわからないんだ。 無理にでも頭を離してやるべきなんだろう。でも俺、大切な人の前で、自分に勝てない。 「・・・頼むから・・・離せって!」 きいてくれない。 だめだ・・・我慢できない・・・。 「・・・っはぁ・・・っはぁ・・・い、っいく!」 最初の一発は、もろに口の中に入った。その後は、修一が口を離したから、俺の腹の上に落ちた。 「っおぇっ・・・・・・・・・」 口の中の異物感が、自然にそうさせたんだろう。修一は、自分の手の上に、俺の精液を吐き出した。 「お、おい!大丈夫か?ほら、早く全部出せ。」 慌てて、背中をさすってやった。 直前で、離せばいいのに、初めてで、わかんないから・・・・・・・・・ 「・・・・・・・・・まずい。」 「普通飲まないんだよ。ほんとに大丈夫か?」 「・・・うん。・・・壮介、やっと感じてくれた。」 「当たり前だ・・・・・・・・・好きな人にあんなことされて、感じないわけ、ないじゃん。」 「昨日は、イク時だって、全然、気持ちよさそうじゃなかったから・・・・・・今日は、どうしても、ちゃんと、イってほしかった。」 ・・・・・・・・・別に俺は、修一が気持ちよかったら、それで十分幸せなんだ。 俺は修一のことが好きだ。普通の人が、異性を好きになるように。 あるいは、それ以上の、言葉にできない感情、で。 「お前まだ、イってないじゃん。ほら、よこになって。」 修一のそれは、すっかり萎えていたけど、やっぱり、そのままにはしておけない。 でも今回は、俺の思考が先回りされた。 「今はいい。壮介だって、きついくせに。それに夜、またするんだろう?」 修一が笑いながら言った。 ・・・・・・俺、体力持つかな・・・・・・ |
| 一緒にシャワーを浴びて、すこし昼寝した。 もう、あんま恥ずかしくなかった。どうせ、たってるとこ、見られたんだし。 昨日は全然、感じてくれなかった壮介が、我慢できなくなって、声出してくれたのは、うれしかった。 咥えたりするのは、AVとかで少し、見たことあった。壮介にどうしても気持ちよくなってほしかったから、やってみた。 精液は、思ってたよりずっとまずかったけど。 まぁ、壮介が感じてくれたから、いいんだ。 そんなこと考えながら、壮介の腕の中で、眠りについた。 夕方、六時くらい。起きて、おばさんと一緒にご飯食べた。 んで、また、壮介の部屋に戻ってきた。 「映画も見たし、何しよっか?」 まだ、寝るまで結構時間がある。俺は、壮介にきいた。 「そやなぁ・・・・・・・・・今日は少し、話しない?俺、修一にききたいことがあるんだ。」 ・・・・・・・・・なんだろう。 「もう、俺が何きいても、話してくれる?」 ・・・・・・・・・ひとつを除いて、なんでも話すよ。 「・・・・・・・・・うん。何?」 急に、空気がきまずくなった。 でもまぁ、なんとなく、何きかれるかは、わかった。 「図書館でさ・・・・・・・・・」 ・・・やっぱり。まぁあのとき、俺の態度、おかしかったもんなぁ。壮介が、気づかないはずがない。 「あのとき、携帯、見ようとしたら、修一すごい慌てたじゃん。」 ・・・ちゃんと説明できるかなぁ・・・ 「怒ったんじゃなくて、慌てたんだよ。それに、暗証番号。誰の誕生日?」 ・・・・・・・・・壮介は俺に彼女がいるかどうか、心配してるのかな? いや、違う。気づいてる。もっと何かあることに。 壮介は、ちゃんと理解してくれるだろう。こんなときでも、冷静さを失わずに、ちゃんと話をきいてくれる。俺がどんなに自分勝手な話をしても。 だから、今は全部、話したくない。ちゃんと話せるようになってから、ちゃんと話したかった。 でも、壮介が心配してることだけ、取り除いてあげたかった。 「多分壮介は、勘違いしてないけど、一応言っとく。彼女とか、そんなんじゃない。俺の壮介への、気持ちが揺らぐような、そういう話じゃない。」 俺の壮介への気持ち・・・・・・・・・ 一緒にいると、楽しい。いろんなこと、忘れられる。でも、普通の人が、異性に抱くのと、同じ感情かっていうと、違う。 単純に、好き、とは、表現できない。それだと、嘘になる。 だから今の俺の表現は微妙だ。普通に好きだって、言ってるみたい。 そうじゃないと知ったら、壮介は悲しむ?・・・よな。 でも、俺にだって、どうすることも、できないんだ。 今はやっぱり、どうしても話す気にはなれない。っていうか、きっと話せない。正直に言おう。 「今は、話せない。思い出すのも、ちょっと、したくないから。ただ、壮介には、全然関係ない話だよ。」 「・・・・・・・・・わかった。きかないよ。話したくないから。」 突き放した感じじゃない。やさしく、そう言われた。 「ん、ごめん。」 そう言って、俺は壮介の肩に頭をのせた。 |
| まぁ、彼女とか、そういう話じゃないだろう。 そのくらいは、予想ついてた。 修一は、十分がんばった。これ以上きくのは、かわいそうだ。 それに・・・・・・俺にはまだ扱えない。今は、修一の抱えてるもの、俺には取り除けない。 能力不足だ。 それだけは、わかった。 仲良くなって、だんだん気づいたけど、修一は極端に、ねじ曲がってる。 普段は、ちゃんと、人と話せる。友達もいる。 なのに、たまに、変わる。何かに気をとられて、話の途中でも、どこかに行ってしまう。 物理的にじゃない。精神的に。 他のクラスメイトは、気づいてない。修一は、ちゃんと隠してるから。 でも、俺には、わかる。わかってしまう。 俺ん家に来てからは、今のところ、一回。海で泳いで、楽しそうだ、って俺が言ったとき。 あのときは、思わず慌てて引き戻した。 俺のせいで、トリップさせるのは、嫌だった。 図書館のときも、そうだ。慌てて携帯を取り返したわりに、誕生日の話になって、自分で、そのことに、触れようとして、トリップした。 おんなじように、慌てて、引き戻したけど。 今日は、聞き出して、修一のこと助けたかった。 でも、俺ちょっと自信過剰だったみたい。 どっちかっていうと、人の考えてること、大体わかる。修一のだって。 だから、好きな人ぐらい、救えると、勘違いした。 ちゃんと、思ってること、くみ取って、言葉で治せると、思ってた。 でも、テンションの下がりよう見てたら、気づいた。 あんなに悲しそうで、何かをあきらめた表情。俺に言えないことが悔しくて、泣き顔を見られたくなくて、肩に乗せた頭。 一生懸命だった。伝えられたんなら、伝えてくれた、はずだ。 でも、できなかった。 俺には、まだ、無理。 肩に乗った、修一の頭を、なでた。 せめて、今日、できることをしよう。 「修一、ゲームしよう!負けた方は、罰ゲームで!」 俺のパフォーマンス、フル動員して、サイコーに明るい声を出した。 |
| 壮介、気づいたんだろうなぁ。 明るい声で、ゲームの提案をしてくれたのは、嬉しかった。 赤くなった(と思う)目をこすって、慌てて同意した。 壮介はやっぱ、すごい。 ハンデ、いっぱいもらったけど、ゲームは負けた。 「はい。じゃあ、修一、罰ゲームな。」 何だろう。まぁ大したことじゃないだろうけど。 「自分で言っといて、決めてないのかよ。何させるん?」 「そうやなぁ・・・・・・・・・」 そう言って、壮介は考え出した。 ちょこっとしたら、笑いながら言った。いつのも、感情を読むときの、意地悪なやつ。 「・・・・・・しばらく、イかせないから。」 ・・・・・・・・・ 「なんだよ、それ・・・・・・っうわ!」 いきなり、触られた。 情けない、俺。実は、ゲーム終わったときから、期待してて、もう立っちゃてる。 「やっぱりな。ほんと読みやすいんだから。」 ・・・恥ずかしい。何でそんなに、全部ばれるんだろう。 ベッドの上に、誘導された。その間も、ずっとズボンの上から握られたまま。 「服、脱いで。」 壮介が、急かす。なんかさっきと違って、ちょっときつめの口調だ。 でもその方が、俺、興奮してる。 ・・・・・・・・・うぅ、俺、Mすぎる・・・。 ズボンとパンツ、脱ぐときだけ、手を離した。でも、脱いだらすぐ、握られる。 動かされてないから、そんなすぐには感じない。でも、ずっと握られてたら、じわじわくる。 「壮介も・・・・・・・・・脱いでよ。」 「・・・・・・まだいいよ。」 そう言って、首筋を舐められた。 「・・・・・・・・・っぁ!」 きつい。まだ大したこと、してないのに。息が上がる。 やがて、下のほうの手も、動き出した。 「・・・っあ、っあ!」 昼間、射精しなかったからか。すげぇ、感じる。 もう全然我慢できなかった。手のリズムに合わせて、声が出る。 気づいたら舌は、乳首のあたりを這ってた。 「・・・っあ、そうっ、すけ・・・・・・っ!」 無意識に名前を呼んだ。ほんと、俺どうかしてる。 だめだ、もう・・・・・・・・ イクって、言うのも無理なくらい、感じてた。 射精感が高まって、爆発しようとしたとき、鈍い痛みがそれを邪魔した。 「っつあぁ!」 ・・・・・・・・・まただ。・・・寸止め。 根元のとこ、強く握られてた。 やべぇ、なんかすごい悲しい。また泣きそう・・・・・・・・・。 |
| 直前に根元を押さえた修一のアレから、液がドロって出た。 白いのも混じってるけど、イったわけじゃない。 すげぇ悲しそうな、我慢してる顔。思わずキスをした。 「・・・そう・・・すけ・・・・・・もう俺、無理だよ。」 修一がきついのはわかってる。でも、それがさらに興奮させた。 「じゃあ、次は、イかせてあげるよ。」 そう言って俺は、また修一のを握った。 「っあぁ・・・っ!」 ちょっと触れただけで、声が出た。 「っあ、そうっ、すけっ・・・・・・っ!」 本人は気づいてないのか、さっきから俺の名前、何回も呼んでる。 そのたびに、触られてもいない俺のアソコが、ビクっとなった。 どっちかって言うと、先っぽの方を、執拗に触る。 修一は、そっちの方が感じるみたい。 「っあ、っあ、いくっ・・・・・・!」 もう一度、根元を強く、握り締めた。 |
| やっと、開放されると思った、そのとき。 また寸止めされた。 「っあ、あぁー!」 出したいのに、出せない。チンコが、びくっびくっ、と、何度も動いた。 「・・・っはぁ・・・っはぁ・・・」 我慢できなかった。白く濁った液と一緒に、涙が少し、こぼれた。 「ごめん、・・・そんなにきつかった?」 俺が泣いたのを見たからか、壮介が心配して、きいてきた。 ・・・わかってやってるくせに。 俺のドMもひどいけど、壮介のSっぷりも、すごい。 「・・・っはぁ・・・もう、ほんとに・・・無理だから。頼むよ、そうすけ・・・。」 思考が遅い。言葉をつなぐのに時間がかかった。 もうこれ以上されたら、気絶しそうだったから、壮介にお願いした。 「何を?」 言わせたいのか。嫌なやつ。わかってるくせに。 「・・・その・・・・・・いき、たい・・・。」 もう寸止めは絶対嫌だったから、正直に言った。・・・恥ずかしかったけど。 「わかったよ。ほら、力抜け。」 そう言って、壮介がまた俺に触ろうとする。ちょっと顔が、嬉しそうだった。 「あっ・・・!」 「どした?まだ触ってないぞ?そんなに興奮したか。」 違うやい。 「そ、そんなんじゃない。その・・・・・・そうすけも・・・。」 「何?」 気づけよ。いっつも俺のこと、すぐわかるくせに。 言うの、超恥ずかしい。でも、言わないと壮介、我慢しそう。俺は、昼間したからいい、とか言って。 それは、寸止めより、嫌だ。 「その・・・い、一緒に・・・イきたい。できたら、昨日みたいに・・・。」 言った。余計なお願いつきで。 「・・・そうやな。一緒、いこっか。」 「・・・・・・・・・うん。」 壮介が、嬉しそうな、恥ずかしそうな顔で、笑った。 ・・・なんか、嬉しい。 「服、脱いで?」 「おお。」 俺は完全脱いでたけど、壮介はまだだった。 脱いだら、また俺の上にきてくれる。 「・・・・・・・・・触ってくれる?」 壮介に、お願いされた。 「・・・うん。」 硬くなって、先が濡れてるアレ、手で握った。 |
| 修一のバカ。あんな、かわいい提案しやがって。 俺、我慢できなくなるじゃん。 修一が俺の触ってる。相変わらず、あんまうまくない。 でも、そんなの全然関係なかった。 物理的なことじゃなくて、もっと違う次元で、何か感じてる。 やばい、俺、ほんとに、修一のこと・・・。 声を我慢するのは、いつのまにかやめてた。 お互いに、きれぎれの息の中で、名前を呼びあった。 「っはぁ・・・っしゅうい・・・ち・・・!」 「・・・っぁ・・・そう、すけ・・・っ!」 一生懸命、イクの我慢しながら、俺の触ってる。 タイミング一緒にしたかったから、修一のチンコの方は、あんまさわってない。でも、二回寸止めされてる修一は、相当きついはずだ。 ・・・わかってる。修一がきついのは。・・・でも・・・お願いしたい。 あぁ・・・情けない。攻めキャラで通すつもりだったのに。 「・・・しゅういち、その・・・」 少し修一の動きが止まったときに、言ってしまった。 「どした?俺これ以上、ひきのばせないって・・・。」 違うよ。・・・・・・その・・・さっきみたいに・・・ 「・・・さっきみたいに・・・してほしい・・・。」 あぁ・・・伝えちゃった。・・・・・・こりゃ、恥ずかしい。 修一はすこし考えた後、笑顔で返事してくれた。 「・・・やっと、そうすけ、言ってくれた。・・・いいよ。そうすけがしたいことは、俺だってしたいから。」 なんでいきなりそんなこと言うんだよ。あんま感動させんな。俺も、泣きそうになる。 修一が続けた。 「俺たち、共有できることは、少ないかもしれない。普通の人みたいには、できない。」 ・・・そうだな。・・・そうかもしれない。 「でも、こうやって、二人で、体合わせてる時ぐらい、いいだろう?二人で抱えられる分だけ、一緒に、抱えよう。」 ・・・わかってる。俺が、修一にしてあげたいことだ。 「普通の人より、少なくても、そうすけと一緒なら、いい。」 ・・・知ってる。俺だって、修一となら・・・少しあれば、何万倍にもできる。 ・・・・・・・泣くなって・・・修一・・・・・・と、俺。 これ以上、修一に喋らせると、大泣きする。・・・・・・話をきく俺も。 「しゅういち、体、逆にして。 二人で一緒に、いこう。」 目が真っ赤、でも、微笑をうかべて、修一がうなずいて、体、逆にした。・・・俺の顔も、おんなじかな。 「ちゃんと、直前で離すんだぞ。」 「・・・・・・・・・うん。そうすけも。」 ・・・お前よりずっと、うまいっつうの。 修一が俺の、咥えた。 俺も修一の、咥える。 あぁ、すぐイキそうだ。あいつ、ちゃんと顔離すといいんだけど。 「・・・っはぁ・・・っあ・・・ふあ・・・。」 修一の声が、いや、俺の声かな・・・。 途中で目を閉じた。 口の中で、修一のものが脈打った。・・・・・・俺の、かもしれない。 咥えながら、咥えられてると、どっちがどっちか、わからなくなった。 いよいよ完璧に判断を見失ったとき、 目を閉じた、真っ暗な視界の奥、何かがはじけた。 「うぇ・・・おぇっ・・・」 結局、二人とも間に合わなかった。それどころか、お互いの射精が終わるまで、口離さなかった。 んで、二人で吐き出した。 「なんで、口離さないんだよ・・・。」 「そうすけだって・・・」 ・・・そうだな。 一通り、後始末してから、二人でベッドに入った。 腕をひらいたら、その中に修一が入ってきた。 「疲れた?」 「・・・・・・うん。・・・誰かさんが、何回も寸止めするから。」 「確かに、ちょっとやりすぎたかも。」 「もう、絶対すんなよ。ほんと、アソコ痛くなるんだから。」 ・・・あの我慢してる顔、かわいいのに。残念。 「でも、最後のそうすけのお願いは、かわいかったなぁ・・・」 「もう絶対、言わないけど。」 「えーー!・・・・・・俺もそうすけに、気持ちよくなってほしい。」 ・・・・・・冗談なのに、冗談で返してくれないかなぁ?そんなマジメな告白、感動しちゃうよ。 しばらく、たわいない会話してたら、喋ってる途中で、修一は寝ちゃった。 寝顔見てて、思った。 今はまだ、修一の闇、俺にはどうしようもできない。 でもいつか、なんかできる、ようになると思う。 ・・・・・・いいよ、できなくても。能力不足でも、修一のために、がんばるから。 明日また、どこか連れてってあげよう。 少しでも、楽しい時間、増やしてあげたいから。 おやすみ。 |
| 視点変更なんてo(^▽^)o 新鮮かつ面白いです!! 続き頑張って下さい(・ω・)/ |
| 両方の気持ちを書いているの良いですね〜!マジで!!楽しみに待ってます! |
| 楽しみにしてます^^ |
| 予定してた四泊が終わった。 壮介は、まだ泊まっていい、って言ったけど、遠慮した。 五日目は、昼前くらいに駅に行った。壮介が、見送りについてきた。 「また、遊びに来る?」 まだ、夏休み半分くらい残ってるもんなぁ。俺も、壮介と会いたい。・・・でも・・・ 「今度は、壮介が俺の家に泊まりこない?あんまり、遊ぶことないけど・・・2,3日なら、退屈させないよ。」 「いいの?」 「あたりまえじゃん。八月の終わりに、親が出張でいないときあるから、そんときに来い。」 「うん。じゃあ、連絡して?まぁ暇だから、いつでもいいんだけどさ。」 「わかった。」 そう言って、電車に乗った。しばらくのお別れだ。 よかった。切符のことは気づいてない。 できれば、お盆になる前に行っときたかった。 俺、あんま金ないし、電車賃のこと考えると、今日行っといたほうがいい。 一回しか行ったことないけど、場所は、大体わかる。降りる駅は、ちょうど壮介んとこと、俺のとこの中間。 ぼーと、してたら、すぐ着いた。 多分誰もいないけど、やっぱり少しあたりを警戒しながら、細い道を歩いた。 俺が来たことがわかったら、ユミの親は、周りの人は・・・悲しみも、怒りもしないだろうけど、複雑な思いはする。 お墓の前に着いた。線香とか、花は持ってきてない。わかっちゃうから。 花があった。まだきれいだ。・・・やっぱり、誰か来るかも。急ごう。 多分、ユミの親が頻繁に来てるんだろう。 友達とかは、あんま来ないと思う。そういう人じゃなかった。 もっとずっと、強い人だ。 |
| 俺が人を好きになるのは、その人に憧れるから、ってのが多い。 自分にないもの、自分が望んでも手に入れられないもの、を持ってる人。 そういう人に、いっつも心を奪われた。 ユミもその中の一人。まだ短い人生の中で、唯一俺が、告白した人。 中三のとき。俺は今よりずっとガキだった。 周りの友達より、難易度の高い学校を選んだ。一人だけ。どうしても合格したかった。勉強したいこと、たくさんあったから。 一人で勉強するのは、辛かった。友達とは、違う塾に行って。放課後も早く帰った。 多分、イライラしてたんだと思う。その頃、どうしても周りの人のことが、信じられなくなった。 面白くない話題でも、とりあえず笑う人。興味のない話でも、一生懸命聞くふりをする人。 家では必死に勉強してるくせに、朝はお互いに勉強してないと、励ましあう。きらいでもないのに、周りの誰かに合わせて、きらいなふり。 そういうのが、どうしても目につくようになって、気持ちがぐちゃぐちゃした。 今思えば、ほんとバカ。世の中の99%の人は、そんなこと、とっくに気づいてて、生きてるのに。 でもまだ気づいてない俺は、ユミに憧れた。 ユミには友達がほとんどいなかった。 ・・・・・・全然いなかったかも。何をするのも、一人だった。 でも全然、さびしそうじゃない。ちゃんと立ってるように、みえた。 そうやって、おれ自身がいろいろ悩む前から、そうだったけど。それまでは、気にしたことなかった。 でもそれからは、その姿勢がかっこよくみえて、どんどん惹かれた。 ちょっとしたことがきっかけで、メールするようになった。 何回かだけど、一緒に勉強した。 両方、全然楽しそうじゃなかったけど。 まぁでも、その強そうな姿勢が、逆によかったんだけど。 クリスマスの夜、メールで告白した。 ダメでも、いい。自分の気持ち、伝えたいだけ、だから。 とか、考えてたと思う。それはいい。好きな人に、好きと言える自分には、後悔しない。 でも、あんなことになるなんて。 結局、ユミだってさびしかったし、誰かとつながりたかったんだ。 俺の告白を受け取ったユミは、その二日後に、自殺した。 俺が保護してるメールは、最後にユミが送ってくれたもの。 内容は・・・・・・・・・ やっと私をわかってくれる、思ってくれる人に出会えました。もう、満足です。ありがとう。しばらくは、悩んでくれるかもしれない。でもなるべく早く、忘れてください。 あなたはそれができるし、私がそれを望んでることも、理解してくれると思います。 ・・・これだけ。 ・・・まぁ、もともと一言メールばっかりだっだけど。 俺が悪いとは、思ってない。別に、時間の問題だった。 ひょっとしたら、他の誰かが同じ状況なら、ユミを救ったとも、思えるかもしれない。 俺には、できないんだけど。 別にかっこつけてたわけじゃなくて、孤独を好んでたわけじゃなくて、ただ俺とおなじ。 ユミもまだ足りなくて、気づいてなかっただけ。 だから、全部終わった後に、気づいたことだけ、悔しかった。 墓の前で、久しぶりに全部、思い出した。 あんま長くいると、誰か来るかもしれない。そろそろ帰ったほうがいい。 また来年、来れたら、来ます。 |
| やっぱり父さんは、八月の終わりに出張を予定してた。 これは毎年のことだから、わかる。 うちは、父さんと二人だけだから、俺ひとりになる。 壮介のこと話したら、一人よりも安心、とか言って、すぐOKしてくれた。 壮介が来る日。八月の終わり。朝。 母さんは朝早く出かけた。俺が起きたときは、もういなかった。 今日は、俺が壮介を駅に迎えに行く。この前と逆。 暇だった夏休み、壮介ん家から帰ってきて、こればっか楽しみにしてた。 ・・・なんか、付き合ってるみたい。 とりあえず初日は、壮介と一緒に買い物に、行くようになってた。 必要最低限の服しか持ってない俺だけど、今日のために、服、買ってしまった。 あんま自信ない・・・まぁ、壮介はそんなこと気にしないだろうけど。 期待と、すこしの不安を抱えて、駅まで歩く。 ユミがああなってから、それが直接の原因ではないと思うんだけど、俺は女の人とうまく喋れない。 ・・・実は、喋れないだけじゃない。あんま・・・興奮しなくなった。 壮介に体を許したのと、壮介のこと好きになった事とは、関係ないと思う。 ・・・思う。完全には、否定できない。 ユミの事がなかったら、好きにはなっても、体までは許さなかったかもしれない。 きっと壮介は、また訊いてくる。 今度は、なんて誤魔化せばいいんだろう。 駅までの道、不安の割合が少し、増えた。 |
| 修一が、駅まで迎えに来てくれた。 しかも、わざわざホームまで。入場券買ったのか? もったいないと思ったけど、すごく嬉しかった。 あんま、わかりやすく喜ぶのは恥ずかしかったけど、修一の顔見たら、我慢できなくて。笑顔になった。 「久しぶり。」 「久しぶり。とりあえず、昼飯、食い行こっか。」 今日は修一の提案についていこう。そう決めてた。この前は、俺がいろいろ決めたから。 「おう。」 二人で、改札までの階段を降りる。 昼飯を食った後は、いろんなとこ、修一に案内してもらった。 修一は、服装とかにあんま気を使うタイプじゃないけど、映画とか、音楽とかは詳しい。 今日は、レコード屋とか、本屋とか、いっぱい見てまわった。 わからないことも、いっぱいあったけど、修一と一緒ってだけで、とっても楽しかった。 「今日はちょっと意外だった。修一に、こんな趣味があったなんて。」 晩飯もファミレスで済ませて、修一ん家までの帰り道、お礼が言いたくて、話し始めた。 「まぁ、いっつも見てるだけで、あんま買わないんだけどね。今日は、壮介が一緒だから、お金貯めてなんか買おうって、思ってた。」 俺はCDを一枚だけ。修一が薦めてくれたやつ。前に、聞かせてもらって、結構気に入ってた。 修一は、映画のDVDと、本を何冊か。DVDはこれから一緒にみる。 「楽しかったよ。ありがとう。また連れてってくれな?」 「うん。帰ったらDVD、一緒に、見ようね。」 修一といるのは、やっぱ楽しい。 修一の家について、先に二人で風呂に入って、映画を見た。 修一の部屋、ベッドに二人並んで。 ・・・先に風呂入ったのは、やっぱり修一も、この後のことを、期待してたんだと思う。 あの快感を知って、約二週間。まだ高校一年生で、元気いっぱいな俺たちは 恥ずかしがってても、やりたい。修一だって、同じ、はず。 映画、まだ途中なのに、修一はこっち、チラチラ見てる。 ほんっと・・・わかりやすい。 実は今日、別のことに、挑戦するつもり。 修一、喜んでくれるかな。 |
| 映画は前から観たかったやつ。 バイトはしてないから、お小遣い貯めて、買おうって思ってた。 ・・・でも、楽しみしてたのに、全然集中できない。隣、壮介がいるから。 もうすぐ、映画が終わる。 そしたら、やっぱり、するのかな・・・・・・ いけないことだとは、思ったけど、壮介と別れてからの二週間は、そればっかり考えてた。 ・・・実は今日、すげぇ期待してる。 忙しかったわけじゃないけど、全然暇だったけど、ここ一週間くらい、一人エッチはしてない。 壮介と一緒がよかったから、我慢できるギリギリまで、我慢した。 あぁ、映画終わった。 「修一と趣味合うのかな?これも結構、面白かった。」 壮介の声は、普通。でも俺、今しゃべったら、うわずって、変な声だしそう。 「う、うん。それはよかった。」 なんとか、普通に返事した。・・・・・・ちょっとかんだけど。 「さて・・・・・・・・・。」 さて・・・何ですか? 「寝よっか。」 ・・・・・・これは、俺でもわかる。嘘ついてる。壮介、俺が言い出すまで、待つつもりだ。 ・・・無理だ。絶対我慢できない。 無意識に声が出た。 「・・・・・・まだ・・・・・・」 ・・・まだ、寝たくない。そう言おうとして、言葉につまる。 「・・・・・まだ、何?」 感情を読むときの、意地悪な笑み。・・・・・・いいじゃん!最後まで言わなくても、わかってるくせに。 「・・・その・・・だから・・・・・・したい。」 「・・・何を?」 壮介!いい加減に、許してくれよ・・・・・・。 こんなに、じらされてるのに、やっぱりしたい俺は、ついに言った。言わされた。 「その・・・えっち・・・。」 言った瞬間、壮介が、俺の肩に手を回して、キスをした。 もう片方の手が、下のほうに伸びてきた。 「・・・んっ・・・っ!」 触られると、声が出た。もう我慢するのは、めんどくさい。 「・・・っはぁ・・・っあ・・・っあ・・・。」 服、脱がしてきた。壮介も、脱いだ。 一瞬、壮介のアレが、視界に入る。やっぱ、でかい。 裸になったらすぐ押し倒されて、壮介が上、俺が下、になった。 「修一はほんとわかりやすい。映画観てる時から、そればっかり考えてたろ?」 ・・・うるさい。自分だって、おんなじだろ。 俺が返事をする前に、また、キスしてくる。 そのまま、いろんなとこ、触ってくる。 「っあ・・・っうぁ・・・・・・っあぁ!」 たまに、下のほう、触られると、声が出た。 壮介のことも、触ってあげたいんだけど、気持ちよすぎて、力が入らない。 やばい、思ったより、ずっと早く、イキそう・・・。 完璧に制御できなくなる前に、壮介に交代を提案しようと思った。でも、口を開いた瞬間に、先に何か言われた。 「しゅういち、今日はちょっと、別のことしてみない?」 「・・・・・・別のこと?」 「うん。ちょっと待ってて。」 そう言って壮介はベッドから降りた。んで、自分のバックパック、ごそごそして、何か手に持って、戻ってくる。 さっきと同じように、俺の上に壮介が来た。膝立ちで、俺をまたいでる。小さな箱を俺の前に出して、言った。 「これ、何かわかる?」 ・・・・・・多分、わかる。使ったこと、ないけど。 「・・・コンドーム?」 「このぐらいは、知ってるか。」 笑いながら、言われた。・・・・・・そこまでガキじゃねぇって。 「じゃあ、こっちは?」 そう言って壮介は、別のものを俺に見せた。 ペットボトルよりは小さい、栄養ドリンクとかよりは大きい、そのくらいの、入れ物。なんか液体が、入ってる。 ・・・・・・多分壮介は、俺が、その液体が何か、知らないと思ってる。実際、2,3日前まで、知らなかった。 それは、ローションだ。 実は、壮介とエッチしてから、どうしても気になって、インターネットで少し、調べた。 その、男同士だと、どうやってするのか、みたいな事。 それらしい言葉で検索したら、すぐいろいろヒットして、体験談みたいなのを読んで、わかった。 ローションを、どうやって使うのかも、わかった。 壮介になんて答えよう。知ってるっていうのは、もろに期待してるみたいで、恥ずかしい。 ・・・迷ってたら、全部読まれた。 「知ってるんだ。・・・じゃあ、俺が何したいかも、わかる?」 ・・・・・・全部わかっちゃうんだもんなぁ。もういいや。正直に言おう。 「・・・・・・わかるよ。」 「・・・・・・じゃあ、いい?」 「・・・・・・うん。」 きっと痛いんだろうなぁ・・・でもちょっと、期待もあった。 壮介が、ローションを自分の手に垂らしてる。・・・・・・最初は指から入れてくる。 何滴か、俺の腹の上に落ちる。冷たくて、びくっとした。 「もし痛かったら、絶対言うんだぞ。すぐやめるから。」 どうやら多くの人が、初めての時、このセリフを口にしてるけど、実際にやめた人は、あんまいないみたいだ。 きっと、俺たちも。 壮介が後ろに下がる。足を持ち上げて、穴が見えるようにした。 素直にしたがって、足を自分の顔の方にもってきた。 手が、指が、だんだんそこに近づく。 「・・・入れるよ。」 「うん・・・。」 |
| ローションは冷たいけど、壮介の手は、あったかい。 最初の一本が、しばらく周囲をなでて、穴の中に入ってきた。 異物感を、かんじる。・・・でも、思ったより、痛くない。これなら、壮介を受け入れられるかも。 「痛くない?」 中で指を動かしなら、壮介が、きいてきた。 「・・・うん。大丈夫。」 「・・・じゃあ、増やしてみようか?」 「・・・・・・うん。」 そう言って、壮介は自分の手に、もう一回ローションを垂らした。 異物感が、増える。 さすがに、さっきよりは痛みを感じる。でも、思ってたより、大丈夫。 しばらく、無言だった。 時々、興奮が持続するように、壮介が、空いてる手で、俺のアソコ、触った。 俺も、触ってあげたいけど、届かない。 だいぶ、慣れてきたみたいだから、壮介に言った。 「・・・そうすけ・・・結構、慣れてきたよ。」 「そか?今、先だけなら三本入ったんだけど。」 いつのまにか、増えてたのか。でも、痛みはあんま、感じてない。 壮介にも、気持ちよくなってほしいから、自分から言った。 「・・・そうすけの・・・入れてみて。」 「・・・うん。」 |
| 「・・・そうすけの・・・入れてみて。」 「・・・うん。」 さっきから、しばらく俺のは触ってないんだけど、でも全然硬いままだった。 ・・・・・・こりゃ、思ったより早くイキそう。 コンドームを、つけようと思って、箱に手をのばした。 「そうすけ、俺がつけてあげる。」 つけ方知ってんのかよ。 そう思ったけど、修一の、一生懸命さが、嬉しくて、お願いした。 「じゃあ、よろしく。」 急いで箱をあけて、中からひとつ取り出す。包装も破って、俺のアソコにもってくる。 「・・・ここ、押さえて被せればいいの?」 やっぱり、よくわかってないんじゃん。 「そうだよ、空気が入らないようにしてな。」 そう言って、被せようとする修一の手に、俺の手を添えてやった。 少し、震えてる。緊張してんのかな。 そういえば、ローションの事とかも、知らないと思ってたら、意外、知ってた。 ひょとしたらコンドームも、俺につけてあげようと思って、いろいろ調べたのかもしれない。 そんなこと考えてたら、修一のことが、どうしても愛おしくなって、作業の途中だったけど、キスをした。 「・・・んっ・・・ちょ・・・うまくつけられないって・・・。」 ほんと、一生懸命だ。かわいい。 つけ終わって、修一をさっきの体制に、もう一回する。 ちょっと時間がたったから、指をもう一回、穴の中に入れる。 しばらくして、ローションを自分のアレに、垂らす。 「じゃあ・・・・・・入れるよ。」 「・・・・・・うん。」 少し緊張してるのか、怖いのか、期待してるのか。複雑な表情。 ちょっと最初は痛いかもしれない。でも、きっと、よくなるから。 それまで一緒に、がんばろうな。 心の中で、修一に言った。 硬くなったの、修一の穴におしあてた。 |
| 指よりももっと強い、まったく別の種類の熱を持ったものが、穴のとこ、触れた。 次の瞬間、今までにない、強烈な異物感に襲われた。 ・・・・・・・・・・・!! 「・・・・っあぁーーー!」 何だよこれ、さっきまでと全然違う! ちょっと痛いのは、想像してた。指三本より、壮介のは太い。ずっと。 でもこれは、痛みの種類が全然違う。 もっと、単純な痛みかと思ってた。殴られたり、こけたりするのと、おんなじ種類の。 けど、そうじゃない。 背中のとこ、悪寒がぶわって走って、とにかく、怖い。俺、裂けてしまいそう。 我慢しないと、我慢しないと、そう思ったけど、声が何度も、出る。 「っあぁーー!・・・・っあ、っあ・・・・!」 「大丈夫か!?、一回、抜く?」 今抜いたら、怖くなって、後で絶対できなくなる。 ここは・・・・・・壮介のために、がんばらないと。 「待って・・・。大丈夫だから、しばらくそのままにして。」 大丈夫じゃない。痛い。・・・・・・でも、壮介と、一緒になりたい。 「うん・・・・・・。ほんとに大丈夫か?」 何回も訊くな。我慢するの、あきらめたくなるじゃん。 何か答えると、そのまま抜いてって言っちゃいそうだったから、返事はしなかった。 壮介のは硬いままだけど、俺のは完全、萎えた。 待ってても、きっと同じ。時間をかけても、意味ない。逆にきつくなる。 「・・・・・・今、どんくらい入ってる?」 「半分・・・・・・・いや、三分の一くらいかな。」 やっぱり。まだ全然だ。ゆっくり進まれたら、そのたび痛みが更新される。 ・・・・・・・・よし。 「・・・・・・とりあえず・・・・・・奥まで全部入れて。」 「ええ、大丈夫か?・・・・・・まだ、ゆっくりやればいいよ?」 そうやって言われると、せっかく決意したのに、折れそうになるんだって。 我慢して、もう一回つたえた。 「大丈夫だから、お願い。」 「・・・・・・わかった。・・・・・・いくぞ・・・。」 また増大する異物感。鋭くて、鈍い痛み。 「・・・・・・・・・っつあぁぁっあ・・・。」 ほんと、気絶しそう。 「・・・・・・そうすけ・・・・・・手・・・・・・。」 そんなこと、言うつもりなかったんだけど。自然に、求めた。 「・・・ああ。・・・・・・これでいい?」 多分、俺の勘違い。でも、手、握られると少し楽になった。 しばらく我慢する。 ・・・・・・まだ、少し、痛みが残ってる。波みたいに、おしたり、ひいたり。 でも、きっと大丈夫だ。 |
| 修一、必死に我慢してる。 いいのに。痛かったら、言えばいいのに。 でも、我慢してくれるの、嬉しい。俺のために、一生懸命になって。 俺、ほんとに修一のことが・・・・・・。 「・・・・・・そうすけ?」 「ん?どうした?」 しばらく、無言だった。修一の表情も、だいぶ和らいでる。 「・・・・・・もう、動いていいよ。」 「・・・・・・うん。じゃあ、いくよ。」 あんま俺が心配すると、逆に我慢できなくなるかな、と思って今度は素直にうなずいた。 ゆっくり、腰を動かす。 「・・・・・・っあ・・・っあ・・・・・・。」 修一が、リズムに合わせて、声、出した。痛いのかな?それとも感じてくれてるのかな? ・・・・・・多分、感じてる。少しずつだけど、修一のアソコが、たってきた。 俺も・・・・・・動かすと、やばい。まだちょっとなのに、どんどん、頂点に登ってく。 「・・・っあ・・・そう、っすけ・・・!」 名前呼んでる。きっと、感じてくれてる。 その声聞いたら、俺も、どうしても、修一ともっと繋がりたくて、呼んだ。 「・・・・・・っしゅう・・・いち・・・っあぁ!」 世の中に、こんなに、好きで、愛おしくて、守りたくて、守られたくて、すばらしい人がいるなんて。 もう俺、限界だ。あんま、我慢できない。 少し、ペースを落とす。その代わり、修一のに、手をのばした。 |
| 動かれると、やっぱ痛い。 ・・・・・・痛いんだけど、壮介が、壮介のが、奥の一点、触れるたび、違う感覚。 最初は、痛みが、勝ってた。その感覚は全然、ぼろ負けだった。 でも・・・・・・ちょっとずつ・・・・・・割合が、変化してる。 全然、負けてたくせに・・・・・・もうすぐ、逆転する。 「・・・っあ・・・そう、っすけ・・・!」 名前、どうしても、呼びたくて。あえいじゃうし、息もあがってるから、しゃべったり、思考つむぐの、めんどくさいんだけど、でも名前、よびたくて。 何回も、呼べるだけ、呼んだ。 壮介も、俺の名前呼んでくれる。 それが、ちゃんと聞こえる。 物理的な空気の振動が、鼓膜を震えさせるんじゃなくて、その声が、心を震わせる。 気づいたら、痛みが完全に負けてて・・・・・・・あぁ、気持ちいい・・・・・・。 下のほうも、触られてる。 やばい、もう、出ちゃいそうだ。 「・・・・・そうすけ・・・あんま・・・・・・その・・・両方、いっぺんに・・・・・・刺激されると、出ちゃいそうだ。」 「俺も、もう限界なんだ。・・・・・・一緒、いこうか。」 そのときだった。壮介、今は俺のチンコ触ってない。軽く、腰を動かしてるだけ。 なのに、奥の一点、突かれた瞬間、少し、出た。 「・・・・・・・・・っあぁ!っつぁ!」 「・・・・・・しゅう、いち?・・・」 2回くらい、ドピュ、ドピュってなった。 なんで、全然触ってないのに。しかも、溜まってた割には、少ない。イった感覚も、出した瞬間はあって、気持ちよかったけど、今はまた、ガチガチになって、次を待ってる。 寸止めに、似てるけど・・・・・・・・・それより、気持ちいい。 「・・・・・・しゅういち、ほんとに感じてくれてるんやな。」 確かに、今のは、すごかった。 壮介が、もう一度、動き出す。 「っあ・・・っあ・・・そう・・・っすけ・・・っつあぁ!」 やばい、もう一回、おんなじこと、しそう・・・・・・・・・・・・・・できそう・・・。 また、少し、出る。 寸止めの時も思ったけど、気絶しそうだ。今は、意識つないでるのがやっと。 「しゅういち・・・・・・・俺、イキそうだ・・・・・・っあぁ!」 何か言ってあげたいけど・・・・・・・・・声、でない・・・・・・・。 また、少し、出る。さっきから、ずっとイってるみたい・・・・・・・! 「っあぁー!・・・・・・っあ・・・・・・っあ・・・・・・っそうすけ・・・!」 「・・・・・・・・しゅう・・・っいち・・・だめだ・・・いく・・・・・いく・・・・っ!」 体の中で、一瞬膨張して、温かくなった。壮介が、イったんだ・・・・・・・・・。 その直後、そうすけの手が俺のアソコに触れた。 瞬間、今度は、完全に射精した。 「っあぁーー・・・・・・!」 あれだけ断続的に射精してたのに、何回も。何回も。俺の体、顔にいっぱい飛んできた。 二つの、息のきれた体。上にあったのが、下にあったのに、倒れこんで、ひとつに見えた。 ひとつに、感じた。 一通り、後処理をして、二人でベッドに入った。 結局、お互いにべちゃべちゃだったから、シャワー浴びたんだけど。 この前みたいに、壮介の腕の中に、入れてもらった。 「しかし今日は修一君、すげぇいっぱい出したね。」 「・・・そうかな。ちょっと、多かっただけだよ。」 ・・・・・・今となっては、口が裂けても言えない。壮介のために、一週間我慢したなんて。 「ひょっとして、俺のために、一週間くらい、溜めてくれたとか?」 ・・・・・・・・・最悪。 「・・・・・・・・・なんで全部わかるんだよ?いっつも。」 あぁ相変わらず、バカな俺。そういう風に訊いたら、ばれるって。 「図星なんだ。・・・・・・考えてることがわかるのは、別に難しくない。一歩下がれば、すぐわかるよ。」 ・・・・・・・・・はぁ・・・意味わかんない。 「まぁいいや。寝よっか。」 今日は珍しく壮介、眠そうだったから、俺から先に、声かけた。 壮介の寝顔なんて初めてみた。 人が信じられなかった俺。でも、こんなに早く、すばらしい人に出会えた。 これからの人生が、ちょっと怖い。 でもこれ、ユミのおかげなのかな。 結局、ユミがああなって、俺は気づいて。ユミは気づかないまま。 気づいた俺は、いろいろ受け入れて、友達・・・と呼びたい人も増えて、おまけに壮介まで、いる。 やばい、俺、忘れそうだ。そんなこと絶対したくないのに。 疲れてたから、思考は長く続かない。でもそれが、よかった。 回想の深みに落ちる前に、眠りに落ちた。 |
| 続き楽しみにしてます♪ |
| 空気感とかすげぇ好きです。 視点変えも言葉選びも好きです。 頑張って下さい。楽しみにしてます(^^) |
| ツリーが長くなったので、新しくたてました。 もうすぐ終わりです。 よかったら、読んでください。 |
| 稀に見る大傑作!!!!!!!!!! |