Page 3458 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼最後の夜26 トキ 07/2/21(水) 16:16 ┗Re(1):最後の夜26 ひろき 07/2/24(土) 18:30 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 最後の夜26 ■名前 : トキ ■日付 : 07/2/21(水) 16:16 -------------------------------------------------------------------------
| 名前を決めました! 主人公、僕、○○→優矢 彼、△△→大介 検索から「最後の夜」で過去の話が見れます! 感想もどうもありがとうございます! 何度かせきをしながら父が立ち上がり、顔を上げようとしない彼の元へと歩いた。 立ち上がるとつらそうで、その一歩一歩は父がこれまでに背負ってきたものの重さを表しているようにしっかりと踏みしめていた。 ちゃぶ台を回り彼の横に父が立つと、彼はやっと気づいたように顔を上げて父を見上げた。 優矢、いい人を見つけたもんだな。彼の横に膝を下ろしながら彼の背中に手を当て父が言った。 お父さん・・・、母が言ったのが聞こえた。 僕は何も言えずに本当に丸くなった父に驚かされていた。 幸せにしますから・・・、こぼれるように彼が言った。 心強い言葉だな、彼の背中を二回ほどたたいて父が言った。 なぁ母さん!今までに見たことのない嬉しそうな声で父が母に振り返りながら言った。 本当そうですね、母が言った。 父さんありがとう、母さんありがとう、大介ありがとう、僕は言った。 握ったままの彼の手をさらに強く握り、涙がこぶしに落ちていくのがわかった。 本当の幸せが何なのか少しわかった気がした。 ずっと向かい合って笑うことが出来なかった僕と父と母。いつからなんだろうか、心のその距離に細く引かれた糸さえも切れてしまうのが怖くて、ぎこちない距離を保つことで精一杯になっていたんだろう。 それでも結局遠くからでも見守ってくれる父と母と、紛れもなく家族でいてよかったと思えたこの日もすでに手遅れなんだろうか。今は父が1年後にもまた強くここに座っている気がしてならなかった、それをはじめて素直に思いそして願った。 —今はあなたの目に、しっかりと一人で立つ姿を焼き付けられるように私は前を見据えよう。 それが今あなたに出来る最高の親孝行なのだろう。— つかの間のやっと訪れた家族の幸せに、僕は彼を愛し父と母を守る思いを胸に抱いた。 それからしばらくして眠りについた。 |
| 続き楽しみにしてます |