Page 3437 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼きっかけ 慧 07/2/7(水) 14:20 ┣きっかけ② 慧 07/2/8(木) 17:03 ┣きっかけ③ 慧 07/2/9(金) 18:53 ┗きっかけ④ 慧 07/2/22(木) 14:11 ─────────────────────────────────────── ■題名 : きっかけ ■名前 : 慧 ■日付 : 07/2/7(水) 14:20 -------------------------------------------------------------------------
| 高2の夏まで俺(慧)には同じ学年の彼女(優)がいた。もちろん俺は彼女の事が好きだったし、まさか別れるなんて夢にも思わなかった。 俺と優は高校に入って出会った。最初はほとんどただの友達ってだけで、なんの意識もしてなかった。 でも、俺と優は部活は違うけど、たまに帰りが一緒になって一緒に帰ったりもしていた。 中学が違うから、お互い家がそんな近いわけでもなく、ただ電車が同じだったってくらいで、優が降りる15分程度だけど… そんなこんなでクラスも大体馴染んできた7月くらいからかな 他の男が、彼女と話してるのが妙に気になりだした。 俺はそれまで、恋なんかしたことがなかったから、その時優の事が好きなんだって言うのが分からなかった。 けど、そんなある日、 「お前、優のことが好きなん?」 と、宏樹に言われて気付いた。 宏樹は、中学からの友達で、部活も一緒。性格は頼れる感じで、一緒にいて疲れない奴。中学のときからずっと片思いしてるらしいけど、聞いても絶体に教えてはくれなかった。 それからは、何かにつけて宏樹に相談していた。 部活の帰りや、休み時間とか… そして、俺の中は優一色の毎日だった。 それから、8月。 俺らの部活のコンクールも終わって、先輩達が引退し、大体部活も落ちついてきたころ、 俺は優を遊びに誘った。 この誘うのも、かなり緊張して、宏樹相手に何時間も練習していた。 ついでに告白の練習も… 朝10時から、夜の7時まで俺は色々と優をつれまわして遊んだ そして、帰り際に… 俺「ぁ、、俺さ、優のこと好きなんだけど…付き合って?」 優「え…」 それっきり少し困った表情で考えこんでしまったから、焦って 俺「ぁ、急…すぎたかな、、えっと、だからー……」 とか言っていた。なんか言っていないと耐えられなくて… すると優は 優「んー、いいよ慧君といると楽しいし、多分慧君とならやっていけそうだしね」 と、笑いながら言ってくれた。 俺はそれだけで一人で舞い上がって、結局彼女の家に送ったのは9時になってしまった そんな感じで、約1年。 でも、キスをするくらいでそれ以上の進展は一度もなかった。 と、言うより俺があんまりそういうのに興味がなかっただけだけど… とにかく、それから1年後のある日曜日に 優「なんか恋人って言うより友達にしか思えない…」 って言ってふられた… 俺は、悲しくてそれから部活にも出ず、夏休みを家で過ごしていた。 |
| 夏休みに入って1週間くらいが過ぎた日の夜。 俺は一人、部屋でボーっとしていた。 すると、チャイムが鳴った。 俺はいつも通りどっかのセールスかと思って居留守をすることにした。 でも…10分経ってもなかなか帰ろうとはせず、チャイムを鳴らし続けるから俺は、一体なんの用事だよ…とか思いながらドアを開けた。 すると…… 「なんで、部活こないんだよ!!」 と、宏樹がいきなり怒鳴りかかってきた。 俺は最初なんでコイツがこんなに怒っているのか分からず、 俺「え…」 と、間抜けな顔をして、宏樹を見つめていた。 宏「え…じゃ、ねーし、電話も出ないし、メールも返さないから、皆心配してるぞ。なんで部活サボってるんだよ…後輩だって困ってるよ」 と、そこで俺は先輩達が引退したのを思い出した。 俺の部活は吹奏楽だから、パート毎に練習をする。俺のパートには同学年には俺しかいないので、先輩が引退した今、後輩を教えるやつがいないのだ。 俺「ごめん…部活のことまで考えられなかった…」 と、言って宏樹を部屋に連れていき、優と別れたことを話した。 宏樹は最初は怒っていたが、真剣に話しを聞いてくれた。 もちろん、説教もされたが… いつの間に時間は経っていたのだろうか 親が帰ってきた。 その頃親はパチンコにはまっていたせぃで帰りが常に11時頃になっていた。 つまり、もう4時間近く話していたのだ もちろん、宏樹も帰りの電車がなく、俺は親に言って宏樹の分の晩御飯を作ってもらった。 宏「なんか、久しぶりだなーお前の家に泊まるのとか」 ご飯を食べ終り、風呂から上がった頃にはもう、宏樹の機嫌も直り、笑いながらそんなことを言っていた。 けど…俺は笑えなかった…… 別れてから、この時まで俺は泣くことも笑うことも出来なかった。 |
| そんな俺を見て、宏樹は急に真面目な顔をして、 宏「しょうがないなぁー、俺が…」 と言いながら、ベッドに俺を寝かせ、抱いてきた。 俺は宏樹が何を言ったのかは最後まで分からなかったけど…でも、この状態が今はすごく心地よくて…安心できた。 そして…自然と涙だ出てきた。 今まで、悲しくて、悲しくて、でも、泣けなかったのに… この時まで俺は現実を受け入れることができなかったんだと思う。 一人で舞い上がって、優があんな風にしか俺をみれていないのにも気付かないくらい、浮かれてて……だけど、そんなことが全部おさまるくらい…受け入れても大丈夫なくらい、安心できた。 それから30分くらいだろうか…俺が泣きやむまで宏樹は何も言わずに俺を抱きしめながら、髪をなでてくれた。 俺「ありがと…」 宏「うん。」 そういいながら、俺が涙を拭おうと、少し宏樹から離れると、 宏樹は俺の顎に手をあて、うつ向いてる俺の顔をあげようとした。 俺「ちょ…さすがに泣き顔までは恥ずかしいよ…」 俺は、そう言って拒もうとしたが、宏樹には通じず、顔を上げられ、 宏「別にいいじゃん…」 と、言いながら指で涙を拭ってくれた。 俺は、何もできなかった。宏樹がずっと俺の目を見ていたから… |
| そして宏樹の顔が近づいてきた。 それは一瞬だったと思う。 気付いたらもう宏樹と俺はキスをしていた。 俺は何が起こったのかよくわからなかった。 けど……すごく温かくて柔らかくて、気持ちが安らいでいた。 それから、宏樹が口を開き俺の唇を舌で優しくなぞってきたとき、 一転して俺の中の何かがはじけ体が熱くなってきて、 俺は口を開きかけたとき 宏樹は口を離して切ない表情を浮かべながら 宏「ごめん…」 と、それだけを言って抱きなおそうとした。 けど…俺はそれを拒み今度は俺から宏樹に口を付けた。 今度は最初から熱く… 宏樹も最初は驚いた表情でただされるがままだったが、 すぐに自分から舌を絡ませてきた。 どれくらいそんなことをしていたのか… すごく長いようで、でもとても短かった気もする。 俺は我慢出来なくなり宏樹の上に乗っていた。 でも…キスを終わり、俺には次何をすればいいのか分からないまま宏樹を上から見ていた。 そうしたせいかと、なんだか恥ずかしくなってきた。 二人ともそんな感じだったのか、 どちらともなくクスクスと笑っていた。 宏「俺さ、今言うのもどうかと思うけど…」 俺はこの言葉は今でも覚えてる 宏「俺、ずっとお前の事好きだった」 さっきとは一転して、すごく真剣で、すこし緊張してるような。 そんな顔がすごく凛々しくて初めて俺は男にドキっとした。 俺「俺は…よくわからないや…まだ優の事好きだし……」 宏「いつか、俺に気がむくまで…それまで俺待ってるからさ、もし気がむいたら言ってくれな」 この時、宏樹はどんなことを思いながら話してたんだろ…今でも分からないけど… 俺「うん…それまで今まで通りね」 俺には、それが精一杯だった。自分の事しか考えてないのかもしれないけど… 宏樹はうなずきながら俺をだきよせ、電気を消した。 その日は何日ぶりだろうか。とても心地よく眠れた。 |