Page 2474 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼体験談 太一 06/1/30(月) 18:36 ┣高校時代:先輩との関係No.1 太一 06/1/30(月) 18:39 ┣高校時代:先輩との関係No.2 太一 06/1/30(月) 18:41 ┣高校時代:先輩との関係No.3 太一 06/1/30(月) 18:42 ┣高校時代:先輩との関係No.4 太一 06/1/30(月) 18:43 ┣高校時代:先輩との関係No.5 太一 06/1/30(月) 18:45 ┣高校時代:先輩との関係No.6 太一 06/1/30(月) 18:46 ┣高校時代:先輩との関係No.7 太一 06/1/30(月) 18:47 ┗高校時代:先輩との関係No.8 太一 06/1/30(月) 18:49 ┗Re(1):高校時代:先輩との関係No.8 ta 06/1/31(火) 12:26 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 体験談 ■名前 : 太一 ■日付 : 06/1/30(月) 18:36 -------------------------------------------------------------------------
| 高校時代:先輩との関係のショートカット版です。 よかったらどうぞ。 |
| 俺は試験で見事、田丸高校(仮名)に入学できた。入学式が無事終了し、クラス発表や細々とした用事も済んで、高校生活にも慣れ始めた。入学式から一ヶ月ほど経った後の事だった。 残る決め事はただ一つ。それは・・・・・・部活動の件であった。 クラスには同じ中学から来た友達もいて、その友達といろんな部活を周っては体験入部した。まずは体育館から。バスケ部や、バレー部、ハンドボール部なんかも体験入部した。それでもいまいち決められず、運動場の部活を見に行く事に。テニス部や、野球部、そして、サッカー部を見た。 サッカー部は運動場の半分を占領するほど大きなクラブで、この高校では盛んだった。だからサッカー部だけには入部したくなかった。どれだけ厳しく、どれだけ運動場の部活がきついか身に染みて知っているからである。 と、言うのも、俺は中学からずっとサッカーをやってきた。中学校でもそこそこ上手い方で、いつもレギュラーに入っていた。だけど、中2の後半から皆がとても上手くなってきて、俺はいつレギュラーを落とされるだろうと冷や冷やしていた。そんな中、ボールを易々見逃す等のアクシデントが続き、とうとうレギュラーの座を奪われた。ただのスランプ期間だったのかもしれない。だけど、俺には猛烈に耐え難い屈辱だった。おまけに、中1からレギュラーに入っていたから、周りのサッカー部は俺をいつしか憎むようになっていて、レギュラーを落とされた時も、俺と学校で会うたびに薄ら笑いを浮かべるのだ。それが俺には耐えられなくて部活動は止めてしまった。 それからしばらくサッカーはやってなかったけど、やっぱり俺はサッカーが好きだったから身体がうずきだして、趣味程度にドリブルをやったり、趣味程度に友達と一緒にゲームをしたりした。 だから、体力も落ちただろうし、高校の部活についていく自信がなかったし、技術もなまってしまったんじゃないかと思って、サッカー部は避けていたのだ。 そんな事も、俺の隣の友達は知らない。にっこりと笑って「サッカー部を見に行こうぜ!」と誘われ、眉をひそめたものの、うんと頷いた。 サッカー部の前まで来て、練習風景を眺めていた。やっぱりすごかった。コミュニケーションが取れていて、ずっと声が飛び交っていた。先輩達は右に走り、左に走り、ボールを必死に追いかけ、やっぱりサッカー部と野球部は他の部活とは違う、何か本格的なものを感じた。 そしてそこで、ひときわ目立つ大きな声、男らしくて透き通る声が聞こえて俺はそっちを向いた。そして、目を大きく見開いた。 「かっこええー・・・。」 思わず声を漏らしていた。それに反応して隣の友達もそちらを向き、同じ事を言っていた。 その先輩はひときわかっこよかった。サッカー部にはかっこいい先輩達がそこそこいたのだが、その先輩だけは格別だった。背は高くて、半袖、半パンから伸びる腕や足は綺麗な褐色に焼けていて、また筋肉がいい感じに付いていたのだ。筋肉太りをしているとかじゃなく、すっきりした身体で、ラインがとても美しかった。それと同時に顔もそれはかっこよかった。髪は短髪でもなく、長髪でもなく、普通の長さだけど、ツンツンに立てていて、染めているのか、ほんのりと茶色かった。目は綺麗な二重で鼻も高い。正に欠点など見当たらない男らしい先輩だった。 俺は中2の頃、あるきっかけで「男もいけるんだ」と知った。実際男とも女ともやった事があったけど、ここ最近は男に傾く傾向があった。だからよけいに先輩がかっこよく見えた。 「太一、サッカー部、体験入部してみたら?」 「えっ? アキラは?」 「いきなり高校でサッカーは無理っしょ。」 アキラ(明)は中学の時はバスケ部だった。 「俺も・・・・・・無理。」 「お前やったらいけるって!」 「知ってるっしょ?俺がサッカー部止めた事。」 「知ってるよ。それがどうしたん?ここにはサッカー部の奴、幸いにも一人も居ないからもう一度始めたらいいやん!」 俺はしばらく練習風景を眺めていた。何を考えるでもなくぼーっと、あのかっこいい先輩の方を眺めていた。 すると突然、その先輩がホイッスルを吹き、部員に休憩と促した。 どうやらキャプテンらしい。 そして、ふと先輩は横を振り向き、俺と目が合った。数秒お互いを見ていたが、先輩の方はにっこりと会釈してくれた。俺は慌てて目を背け、友達に一言。 「もう今日は帰ろっ!」 俺は友達を放っておいて足早に家へと帰るのだった。 |
| それから三日が経った。三日の最初の一日には野球部に体験入部し、二日目は卓球部に体験入部した。でも結局はいまいちしっくりこず、三日目の今日は早々に帰宅準備を整え、校門から出て帰った。後は頭で考えるだけしかないと思ったからだ。考えるというのは、やっぱり俺にはサッカーしか向かないからサッカー部に入るか、それとも文科系の部に入るか、それともこうやって帰宅部になるかの三つである。 校門を出て大通りの歩道を歩いていたけど、やっぱり生徒数は少なく、一年生が次々と自分に合う部活が見つかり、そこで既に活動している事を物語っていた。 「帰宅部だけは避けたいよな〜。」 俺は一人呟いて、ため息をついていました。 と、そんな時、いきなり後ろから肩を叩かれた。何事かと足を止め、後ろを振り返ると、そこには、あの、サッカー部のかっこいい先輩が立っていた。俺はそれは驚いて声もかけられず、呆然と先輩の顔を見ていました。 そんな俺に先輩が声をかけてくれました。 「お前、見学しにきてた子やんな?」 せっかく先輩が声をかけてくれているのに、俺は返事をしなかった。すると、俺のそんな態度を見て、先輩は眉をひそめた。 「・・・・・・違うかったっけ?ゴメン。」 その言葉で俺は我に返り、勢いよく頭を左右に振った。すると先輩も安心して爽やかな笑顔を見せた。 「お前もこっち?」 先輩は俺の帰り道をさして言う。俺はただ頷いた。 「電車?」 もう一度頷く。 「何駅で降りるん?」 俺はとうとう先輩に言葉を発した。 「・・・・・・丸駅(仮名)です。」 とてもぎこちない喋り方だと自分でも分かった。緊張してかたく握った拳にはじわっと汗をかいていた。 「俺は三角駅(仮名)や。丸駅の三つか四つ向こうやな。」 俺はやっぱり返事をしなかった。 「一緒に帰ろうぜ。」 俺は驚いて先輩の顔を見た。先輩は涼しい顔をしていた。俺はゆっくりと頷く。すると、駅に向かって歩き始めた。 今考えてみれば、なんて礼儀の知らない奴なんだと思われていたかもしれない。三日前には愛想よく礼もせずに、無視するように帰って、そして今は黙ったままただ頷くだけ。相当礼儀知らずと思われても仕方が無かった。 「てか俺の事知ってる?」 歩き始めてから先輩が声をかけてくれた。 「はい。」 「そっか。確か目が合ったと思ったんやけど、もし知らんかったらどうしようかと思った。」 先輩は苦笑していた。 ここから先輩との会話が始まる。 「体験入部した?」 「はい。バスケ部とかバレー部とか野球部もしました。」 「サッカー部は見るだけで体験入部してくれなかったなー。」 俺はその言葉で俯いていた顔を上げて、先輩の顔を見た。先輩はにこやかに笑っていたが、悪い事をしたと自分で自分を殴りたかった。 「ごめんなさい。」 「いや、別にいいんやけど。」 少し間を置いた後、先輩が口を開く。 「中学の時、サッカー部やったやろ?」 「何で知ってるんすか!」 俺は驚いて先輩の顔を見た。すると、先輩は意地悪そうに笑う。 「今知った。なんとなくそうかなって思ってただけや。じゃあサッカー部入ってくれるん?」 思わぬ質問につい言葉をなくしてしまった。 「でも俺、中学ん時、途中で引退したんすよ。」 「何で?」 この問いにだけは答えたくなかった。俺は一層俯いてしまう。それを察したのか先輩は質問を変えてくれた。 「サッカー、嫌いになったん?」 この質問には自信満々に首を振った。するとまた笑顔を見せてくれた。 俺はこの先輩の笑顔にぐっと引き寄せられた。いつもは大人っぽい顔をしているのに、笑うと俺と変わらない幼さみたいなのを感じたからだ。雲の上の存在と勝手に思い込んでいたのが、とても近く感じられて嬉しかった。 「なら、いいや。今年の一年はなかなかサッカー部に入ってくれないんよ。」 「それは・・・・・・。」 俺は言いかけたけど、やっぱり止めた。俺は先輩に向かって口ごたえをしようしたのだ。思いとどまって途中で口をつぐんだがもはや遅かった。 「ん?」 「いや、何でもないです。」 「そーいうの嫌いやー。言いかけて止めんの。言いかけたんやったら最後まで言ってくれよ。気になってしゃーないよ。」 先輩は冗談っぽくそう言った。俺は考えたけど、先輩にそういわれたら断る方がおかしいから、ワンテンポ遅れて口を開く。 「それは、この学校はサッカー部と野球部は強いで有名だからですよ。皆付いて行けないんじゃないかって思ってるんですよ。」 「お前も?」 「はい。俺は中学校で一度止めちゃってるし、体力も技術も落ちてるだろうから、やっぱり・・・・・・ね。」 「でも基本的な事はできるんやろ?じゃあサッカー部に入ってくれよ。」 先輩じきじきに勧誘されている。そう思うと考えるなと言われているのと同じだった。断れるわけがない。でも、でも、俺はどうしても中学校の事が頭に焼き付いていて、すぐには返事を出せなかった。そんな俺を見た先輩はどこまでも優しくしてくれる。 「じゃあさ、今すぐ答え出さんでもいいよ。五月一日に進入部員歓迎パーティーをやるから、もしさ、サッカー部に入部するんやったらこのパーティーに参加してくれよ。お前が来なかったら、それは入部しないという事で見とくからさ。な?」 「はい。」 俺はほっと胸をなでおろした。それでサッカー部の話はまるっきししなくなった。少し無言で歩いていると、いきなり先輩が俺の顔を覗きこんだ。俺は目のやり場に困ってしまった。 「お前、いつもそんな難しい顔してんの?」 「難しい顔?」 「ずっと眉間にしわよせて、しんどくない?」 「いや、ずっとじゃないんすけど・・・・・・。」 「もしかして俺、邪魔やった?」 俺は驚いて必死に首を振った。 「そっか。嫌な時は嫌ってはっきり言ってくれよな。よく友達からお前はなれなれしいとか言われる。しかも鈍感とも。俺自身はそんなつもりは無いし、鈍感でもないと思ってるんやけど・・・・・・。」 俺と先輩は顔を見合わせた。 「どうやらそうっぽい。」 先輩は苦笑する。俺は軽く微笑んだ。 「そんな事ないっすよ。逆に話しかけてくれて嬉しいです。なんか、俺とはかけ離れた存在の人って感じがしてたんすけど、今すっごい親近感が感じられてなんか嬉しいっすね。」 「マジで。そんな褒めてくれたら照れるなー。」 「先輩はサッカー部を見学した人全員にこうやって話しかけるんすか?」 「そんな事ないやん!たまたまお前と目が合って、たまたま帰る時刻が一緒やったからこうやって話してるだけ。お前とお前の横に居った友達だけやで。コートの目の前で見学してたのは。他の子は遠目で見学するだけや。」 俺は、はっとした。確かに実際運動場に足を踏み入れ、コートの目の前で見学していた。他の皆は運動場に入らず、周りの草木を植えている所から、クラブの邪魔にならないように配慮してかしらずか、とにかくはいってはいなかった。俺はそう思うと頭に血が上った。俺は恥ずかしくなるとすぐに顔が赤くなる事を自分でも知っている。勿論、周りの友達に冷やかされて知った事なのだが、この時も多分赤面していたと思う。俺は顔のほてりをなおす為に次の質問をする。 「今日は部活はないんすか?」 「あるよ。俺は今日風邪ぎみやから休んだだけ。」 「そうっすか。」 緊張して会話が続かない。俺は気の利いた言葉をかけるのがへたくそで、よく気まずい空気が流れる。でも、この先輩はしっかりとフォローしてくれる。 「そうそう、お前、名前は?」 「あ、俺、凪谷(ナギヤ)太一です。」 「凪谷、変わった苗字やな。俺は杉村聖次。一応よろしくという事で。」 聖次!なんともかっこいい名前だと思った。かっこいいルックス、かっこいい体格の持ち主は、名前までかっこいいのかと俺はそれこそ差を感じてしまって落ち込んでしまう。 その後もたわいも無い会話をしている内に、駅に到着。電車に乗って、三駅ほど通過すると、俺の降りる丸駅である。そこで俺と先輩は分かれた。 これが先輩と初めて会った時の事だった。俺は嬉しくて、満面の笑顔で家まで帰った。今日の収穫は計り知れないほど大きなものだった。カッコいいと感じてからひそかに俺は先輩の事を好きになっていた。その先輩と会話し、一緒に帰ったのだ。こんな上手い話は無い。外面の全てがいけてて、更には内面までも爽やかな好青年という事が今日分かった。正に、正に先輩は完璧だった。 サッカー部に入ればもっと近づけるだろう。だけど、そんな気持ちではやっぱり入りたくはなかった。そんな気持ちで練習に出ていると、怠けるし、やる気がでない。そうすると、先輩の関係も結局は最悪な方向へといってしまう。だから、入部したからには真剣に取り組みたかった。考える事は山積みだった。 |
| その日が4月の27日。考えてみればあと三日ほどで新入部員歓迎パーティーではないか!それに気付いたのは、家に帰って、机に座り、立て掛けるタイプの小さなカレンダーを眺めている時だった。俺はその日から、食事中も、風呂でも、トイレでも、寝る前でも、ついには授業中までずっと頭の中に残って離れなかった。 そんなこんなで三日が経った。 六時間目の授業終了のチャイムが鳴って、「終わりの会」みたいなのをやって、クラスメートは散り散りに帰っていった。でも、俺は長い間、帰りの支度もせず、席に座ったまま考えていた。 「p.m.7:00分 四角店(仮名)にて歓迎パーティー」 これは、三日前に先輩から告げられた言葉だった。午後七時。今は四時で、今から全速力で帰れば、全く逆方向の四角店にも間に合う。その四角店は俺の家からは相当遠くて、どうやら学校を基準に決められた店のようだった。だから家に帰ってまた来るとなると、もう一度学校に来るようなもの。それだったらここから直行した方がマシだ。それに、家に帰る時間をこうして考える時間として使える。 もうほぼ決まっていた。最初から決まっていたと言った方がいいのか、いや、俺には決める権利が無くて、納得しろ、覚悟を決めろと言われているようなものだった。もちろん答えはサッカー部に入部する事。 その理由の一つは、やっぱり先輩にある。もしここでサッカー部に入部しなかったら、先輩との関係もこれで終わり。それは耐えがたかった。 次に、一年以上まともにサッカーをやっていなかったので、確実に技術面、運動面ともに落ちている、言わば、ペナルティーを背負ってるようなものだった。 最後に・・・・・・もうサッカー部で肩身の狭い思いはしたくない。もし、そんな事になったら俺はサッカーが嫌いになりそうで怖かった。 と、こんな事がいつまでもいつまでも頭の中を回った。 午後、六時。覚悟を決めた。ぐだぐだ考えていても仕方が無い!俺は先輩が好きだ。もっと近づきたい。周りがどう思おうが関係ない。へたくそになっているのなら、みんなの倍、練習すればいい。 なんとも簡単な答えだった。とにかく、部に入るからには、全身全霊でぶつかる覚悟を決め、席を立ち、支度を早々に済ませ、店へと急いだ。 店には午後7時10分に到着。学校には電車で帰っているため、徒歩。だから店に行くのも徒歩。俺はここまで走ってきた。息が上がって、物凄くきついトレーニングをやっているようだった。俺は息が上がった状態で店内に入った。 店員が制服姿を見て、団体のメンバーだと気付き、案内してくれた。案内された場所は、店の一番奥で、団体用の座敷だった。部屋は個室で、丁寧に入り口にはふすままで設置されている。俺はあがる息を少しだけ抑えてふすまを開いた。 そこにはサッカー部の面々が居た。ふすまの開く音で一斉に俺の方を向く。俺の心臓は高鳴って(最初から少し高鳴っていた)パニック状態になった。 「ど、どうも・・・・・・。」 どう声をかけていいかわからない。すると、あの先輩が俺の存在に気付いて 「おお!太一!ホントに来てくれたんだ!早くこっちに来い。」 俺はぺこぺことお辞儀をしながら先輩の横に腰掛けた。もう一方には、新入部員の一年が並んでいた。サッカー部員はフィーバーして、イエーイとか口笛とかが飛び交った。そのあまりのハイテンションぶりに俺は苦笑した。 一年の新入部員はなんと俺を合わせて五人。これだけしか居ないのと俺も唖然とした。その店は焼肉屋で、鉄板でじゃんじゃんと肉が焼かれる。新入部員の五人は先輩の質問攻めにあった。皆良い人達で、すぐに距離が縮まる。歓迎会も終盤になると、その名前は忘れられ、何のパーティーか分からなくなる。一年は一年と会話して盛り上がったり、先輩達と会話して盛り上がったり、ゲームとかも始まった。それは物凄く楽しかった。個室内は笑いが一切途切れる事はなかった。俺が思った感想は、やたらイケメンが多い事。みんな個性豊かで、いろんなかっこよさがあった。でもその中でも一番かっこよかったのは、やっぱり杉村先輩だった。 歓迎会が終わったのは午後十時。店を出て、それぞれの方面へと帰っていく。最初、同じ方面に帰る団体だったのが、次第に小さな団体となって、最後には、俺と杉村先輩と、もう二人の先輩だけになった。そして、分かれ道でその二人の先輩とも別れた。 「お前ら二人遠いなー。痴漢されんなよ。じゃあな。」 「はいよ。」杉村先輩が苦笑しながら言う。 「太一もじゃあな。明日からしっか来いよ!」 「はい。」 この歓迎会はとても意味のあるものだった。先輩から名前を既に覚えてもらっているし、なんと言ってもぐっと距離が縮まった。俺達一年にとっては名前を覚えるのに必死だったけど・・・・・・。 杉村先輩と二人になって夜道を帰った。 「なんか前会った時と違うな。」 唐突に先輩が口を開いた。 「どこがですか?」 「ケワシイ顔が無くなった。」先輩は意地悪そうに笑う。 「だからいつもそんな顔してるんじゃないですって前に言ったじゃないっすか。」 「笑ってるとこ、始めてみた。」 俺は恥ずかしくなって多分赤面したと思う。だけど、暗い夜道だから先輩にはしられていないと思う。改めてそんな事を言われると誰でも恥ずかしいに決まってる。 「やっぱ誰でも笑ってる方がいいよなー。」 なんとなく先輩が何故キャプテンなのか分かった気がする。この人はとにかく人望が厚いんだと。そう言えば、歓迎会の時も、横の俺を気遣いながらも、ひっきりなしに部員が先輩のところに来て、話していた。その部員からも笑顔がこぼれていたし、そんなところがキャプテンの素質なんだなーと思った。 「じゃあ、明日から頑張ろうぜ!」 俺が電車から降りる前に先輩はそういった。 「はい!」 俺は敬礼して見せた。すると、先輩が笑って、俺もつられて笑った。 「じゃな。」 俺は頷いた。と、同時に電車が停止し、扉が開く。俺は電車が発車するのを見送った後、家までの夜道をルンルン気分で帰るのだった。 |
| さて、時は一気に過ぎます。と、言っても夏休み入る三日前。歓迎会からニヶ月半ほど経った時です。この時になると、俺は先輩の事が好きと思う気持ちは幾分やわらいでいました。でも頭の片隅にはずっと先輩とヤりたいというのはありました。憧れの存在から一気に距離が縮まり、身近な存在になってしまったからそんなに意識する事もなくなったんだと思います。 サッカー部に入部した次の日から、俺達一年はニ、三年と同じように練習をしました。混合練習試合だとか、筋トレだとか、基礎トレだとかです。やっぱり一年はニ、三年に比べて技術や体力が劣るため、ニ、三年が部活を終わった後も、一年だけで約一時間ほど特別練習をさせられていました。それは、リフティングだとかの基礎トレ、筋トレが中心でした。 夏休み始まる三日前には、だいぶ上達したんだと・・・・・・思います。 そして、夏休み始まる三日前の部活、終わりかけの頃です。 もう太陽はだいぶ傾いていて、夕日になっていた。夏に入りかけともあって日照時間が長く、午後六時少し前の出来事だった。 「よーし、リフティング100回落とさずできた者から、ボールを片付けて各自解散。」 杉村先輩、キャプテンがホイッスルを吹いた後に言った。 一斉にリフティングが始まる。 俺はリフティングには相当の自身があった。と、言うのも、中学校で部活を引退した後、一人で遊べるボール遊びはリフティングぐらいしかなく、公園とかで一人リフティングをしていたからだ。最高記録1000回を越した事もある。ちょっとずるをして、ボールをあまり跳ねさせなかったが・・・・・・。 100回のリフティングが終わり、次々と先輩達は帰っていく。俺はリフティングをしながらも、横目で他の一年を見た。50回を切った時には俺ともう一人しか残っていなかった。そして、もう一人の一年も70回を切った辺りでボールを地面に落としてしまう。一年の視線が俺に向けられたのがわかった。 俺は歯を食い縛って、丁寧にボールを扱う。どこからともなく小さくカウントダウンが始まる。 89 90 91 92・・・・・・ 「あと、五回!」 そう思って、もっと丁寧にボールを扱った。と、その時、俺の耳元でホイッスルが鳴らされた。俺は驚いたでは表現できないほど驚いて、地面にしりもちをついてしまう。当然ボールもころころと転がった。 俺の横で爆笑する杉村先輩。それにつられて見ていた一年の友達や、まだ残っていた先輩達までつられて笑い出す。俺は次第に自分の身に何が起こったのかわかってきて、同時に怒りがこみ上げてきた。 俺は立ち上がって、短パンに付いた土を払う。すると、先輩が俺の肩をぽんぽんと叩いた。今でもけらけらと笑っている。 「いやー、ゴメンゴメン。」 「後、五回だったんすよ!」 「だからじゃんか。」 それと同時に周りの人がまた笑う。俺は怒りを通り越してため息をついた。やっと笑い終えた先輩が続ける。 「お前、一年一人で終わろうとしてたのか?一年なんだから付き合えって。」 「そうだぞ、そうだぞ。」 一年の友達の一人が言う。 「またそんな怒った顔してよ。冗談の通じねぇヤツだな〜。白状者になりたかったのか?」 「分かったよ!やります。やればいいんでしょ。」 先輩はリフティングに失敗した人達にペナルティーを告げる。 「二人のペアになって、腹筋100回。それが終わったペアは各自解散。」 リフティングに失敗した人は、一年全員(五人)、二年が四人、三年は皆クリアして早々に居なかった。 「そんな怒るなって。俺が付き合ってやるからさ。」 先輩はまだ笑みを含んだ顔で言っていた。俺はもう物も言わず、地面に座って足を三角に折り、寝そべった。先輩は俺の足を尻で踏んで固定し、手で足を固定した。 30回ほどは何の問題もなくできた。けど、30回が過ぎた頃から先輩が話しかけてくる。話しかけるのを無視などできない。俺は腹筋しながら先輩の質問に答えていた。50回に達した時 「で、勉強の方はどうなの?」 俺は会話をするせいで予想以上に体力を消耗して、息が上がってぜぇぜぇ言っていた。 「先輩、わざと話しかけてます?」 先輩は意地悪そうに笑って頷いた。 「あーもう無理。これ以上できない!」 俺は地面に寝転がった。すると、腹に鈍い痛みが走る。先輩が俺の腹を軽く殴ったのだ。 「何休憩してんだ。分かったよ、ごめん。もう話しかけないから。」 俺は仕方なく腹筋を再会。先輩は言ったとおり口を開かなかった。こうなったらなったで、こっちは気分が悪い。「怒らせてしまったかな。」と複雑な気持ちになって、結局自分から会話をしだす。 「さっきの勉強のことですけど。」 すると、先輩は待ってましたとばかりに顔を上げ、笑っていた。もう話さないでおこうかなとも思ったけど、そんな事いまさらできるわけがない。 「分からない事だらけっすよ。特に数学が。因数分解とかほんとにワケわかんない。」 「因数分解って中学校の範囲じゃん。」 「いや、解けるんすよ。でもタスキがけとかあるじゃないっすか。タスキがけもできないではないんすけど、数字が大きくなるとどこをどうやったらいいかわからない。第一、あの先生の教え方が・・・・・・」 俺はそこで一度休憩。息が続かない。深い深呼吸をした後、もう一度話した。 「あの先生の教え方が悪いんすよ。先先進んで質問なんて無視しますからね。」 「たしかにあの先生は高1には不向きかな。高2とか高3になると分かりやすくていい先生なんだけどな。」 先輩は苦笑いしていた。 「俺が教えてやるよ。」 「ホントっすか!」 「おう。夏休み部活無い時、家来いよ。勉強会だな。」 「本当にいいんすか?」 「ああ。」 「ありがとうございます。」 そこでしばしの沈黙があった。そして先輩が口を開いた。 「俺、夏休み入る前に引退するわ。これ、当日に言おうと思ってたんやけど、太一にだけ。」 「えー!なんで止めんすか。」 「何でって俺、かりにも受験生だぞ。あさっての試合で三年はほとんど止めると思うよ。」 「・・・・・・少なくなるなー。」(三年だけで12人もいる。) 「三年いなくなったらまた一年も入ってくるっしょ。それに、暇つぶしに部活に遊びに来るし。」 「そうっすか。」 「ま、そういう事で。夏休み入って、部活が無い日が分かったらメールしろよ。分からないとこ、みっちり教えてやるから。」 そう言って先輩は笑った。俺もついつられて笑ってしまう。このキャプテンが居なくなるとどうなるんだろうと想像もできなかったが、実際いなくなった後も何にも変わらずふざけあって楽しい部活である事を後で知る事になる。 「って今何回っすか?」 そう聞くと、先輩はまた意地悪そうな笑みを浮かべて言った。 「100回越してるよ。」 俺はそれをきいて気がどこかに飛んでいきそうになった。ばたっと地面に寝転ぶ。 「もーサイッテー!何で教えてくれなかったんすか!」 先輩はただ笑うだけだった。 「もー信じない。何も信じない。もー先輩ヤダよぉ!」 「ごめんごめん。ま、無駄になるわけじゃないんだから。」 先輩は笑いながら言う。 その後は残っている人達で片づけをして、部室で着替え、先輩と一緒に帰った。先輩と二人で帰る事にもなれて、上下関係も次第に薄くなりつつあったけど、これ以上、つまりタメ口を言うところまでは決してなかった。 |
| 夏休みも半分が過ぎた。今までみっちりと練習の毎日だった。朝早くから夕方まで三年生の居ない、二年と一年だけで運営していた。毎日休みもなく練習していたのは、夏休みの中頃に大きな試合があるからだ。それを目指してみんな一生懸命活動していた。 で、その成果も見事報われ、試合は俺たちの勝利で幕を閉じる。 その試合が終わると、サッカー部の夏休み。ほんの一週間程度の夏休みが訪れるのだ。その間にたまりに溜まった宿題の山を片付けるのである。クラブをやっていると、帰った後、絶対に宿題をやる気にはなれないのだ。 俺は当然、明日から部活が一週間ほど休みだと先輩にメールで、試合の終わった日に、家に帰る途中で送った。返事はすぐに返ってきた。 「おぉ〜、お疲れさん。じゃあ明日早速くるか?」 メールの内容である。俺はすぐに「はい。」と送った。 「じゃあ溜まった宿題タンマリ持って来いよ。勉強道具も忘れんなよ。」 その後もたわいの無いメールのやりとりは続いて今日は終わった。 午後1時。俺は飛び起きた。先輩と待ち合わせの時間は2時。しかも先輩の最寄の駅で待ち合わせだ。俺は起こしてくれなかった親にぶつぶつと文句を言いながら大急ぎで支度を整えた。 俺の最寄の駅に着いたのは、1時30分。間に合うはずがない。 俺は電車に乗り込んだ後、すぐに携帯を探したけど、ポケットにもカバンにもない。家に忘れたのか、それともカバンの奥底に眠っているのか。とにかく気が動転していて、じっくりと探す事さえしなかった。 先輩の最寄の駅に着いたのは、2時30分。電車に乗ったのが1時45分だった。先輩の最寄り駅は簡素で小さく、ホームからも外の道路を窺える。そこには俺の姿を発見した先輩が腕を組んで眉間にしわを寄せていた。 俺は改札を通って外へ。すると、すぐさま先輩が飛び掛ってきて、俺の首を絞めた。 「お前〜、30分も遅刻しやがって〜。」 そう言いながら頭の天辺をぐりぐりされる。 「苦しい。痛い。ごめんなさい。昨日寝んのが遅くなって。」 俺は先輩に首を絞められた(肩に手をまわされた)まま先輩の誘導で、先輩の家へと向かう。腕がきっちりと首に巻かれていて、気管を狭められ、息苦しかった。 「先輩、苦しいっすよ・・・・・・。」 「当たり前っしょ。苦しくしてんだから。」 先輩の意地悪な笑顔を久しぶりに見た。そう言われてしまってはもう反論なんてできない。俺は早い呼吸で、気管が縮まった分を補おうとした。先輩の家に着くまでそれが続いた。 先輩の家に着き、中に入り、二階の先輩の部屋へと入る。そのときにようやく開放された。先輩の家は普通の住宅街(けっこう新しい家が立ち並ぶ。洋式風)の一角にあった。先輩の部屋は正方形で、入ってきたドア(ドアは一枚しかないが。)と反対の壁にベッドが置かれ、足元には、腰より少し高めのタンスが置いてあった。右側はクローゼット、左には本棚の上にコンポ。そして、部屋の中央にはおしゃれなテーブルがある。一人でちょうどいい大きさだが、二人ともなると狭く感じられる。 俺はベッドの方を背に、つまり、部屋の奥に腰掛けた。先輩は俺と向かい合って、一つのテーブルを挟んで座る。 「さっ、始めるぞぉーー!」 先輩が面白おかしく意気込む。俺はそのノリに合わせて「オーー。」と言った後、もくもくと勉強を開始した。始めにやり始めたのは、やはり数学。先輩は俺に合わせてくれたのか、数学の受験勉強を始める。俺の鉛筆が止まると、すぐにノートに伏せた顔をあげ、「どこだ?」と聞いてきてくれた。これじゃあ先輩の勉強などちっともはかどらない。俺はわからなさすぎて自分にもいらだったし、申し訳ないと感じた。それでも勉強は続く。先輩は丁寧すぎるほど丁寧に教えてくれる。この説明じゃあどんなに頭がからっぽのヤツでも一発で理解できる。「ごめんなさい。先輩の勉強はかどらないっしょ?」「それが結構役立ってんのよ。こうして一年の見てみると、結構、アレ?って止まってしまう問題があるんだよ。だから、俺のためにもなってるって事。」先輩は笑ってくれた。たしかにそうかもしれないが、俺に気を使って言ってくれているのは百も承知。もう申し訳ないと思うのが申し訳ないと思って、発想を百八十度転換、なんてありがたい人なんだ。と思うようにした。 勉強を二時間と少し経った時、先輩が手を休めずに言った。 「太一、彼女とか居んの?」 俺も手を休めずあっさりと答える。 「今いないんすよー。」 すると、先輩が顔をあげて 「じゃあ今、アレ?」 と聞いてきた。アレとはサッカー部で蔓延している言葉である。つまりオナニーの事。一人でシコッてるのか聞いてきた。サッカー部はやんちゃなヤツも多くて、部室ではこんな会話が普通に行われている。多分どこのクラブでもそうだろうが。先輩は自分からこんな下ネタをふる人ではなくて、振られたらフザけて返す、というような人だったから、先輩からそんな話をされて、少し驚いたけど、すぐに笑って答えた。 「今はそうっすねー。いや、でも最近、シコッてもないっすけど。」 俺はちょっと恥ずかしくなって頭をかいた。先輩はどんどんつっこんでくる。 「何日ぐらい?」 「・・・・・・一週間ぐらいかなー。練習がきつかったもんで、家に帰ったら風呂入ってすぐ寝るんすよねー。そういう先輩はどーなんすか?」 「俺も最近はしてねぇよ。これでもガリベンだからそんなのしてる暇ねぇの。」 「ガリベン?そんな先輩にかぎってぇ〜。」 俺は先輩をからかった。先輩も声を出して笑ってくれる。 「先輩、彼女は?」 「俺、今フリー。だからシコッてるんじゃないか。彼女いたらそんな事しねぇよ。」 「確かに・・・・・・。」 「今まで彼女何人できた?」 俺はぎくっとなった。俺は女とも男ともエッチの経験があった。でも、ここで問われているのは何人と付き合ってきたかと聞かれている事にすぐに気付いた。男とはやっただけで、付き合ってはなかったからだ。 「ニ人、っすね。」 そういうと、先輩は少し間を置いた後、いつもの意地悪そうな笑顔でいう。 「もしかして、童貞クン?」 その質問にはピキッときた。俺は身を乗り出して反論する。 「もう経験ぐらいしたっすよ!後に付き合った彼女と三回ほど。」 と、その時、先輩の後ろのドアにノックが入った。と、同時に先輩のお母さんが顔を出す。 「聖次、行って来るから。留守番よろしく。」 「ああ。」 そういった後、お母さんは俺に軽く会釈してドアを閉めた。 先輩の話によると、父親は単身赴任でただいま北海道へ行っているそうだ。母親は母親で、夕方から朝方まで食品工場に働きに行っているとの事だ。先輩も普通に大人なんだし、今こそ働けるチャンスとばかりに共働きをしているそうである。(先輩には姉がいるそうだが、もう立派な成人女性で、仕事にも就き、現在一人暮らし中。) 俺はあの会話を先輩の母親に聞かれたのではと、顔を赤くした。それを見た先輩は意地悪そうにニヤニヤと笑う。 |
| 「お前、ホント楽しいヤツだな。」 先輩によく言われる言葉である。 先輩は気を取り直して質問再会。 「なぁ、リアルな話、彼女とどんな事すんの?」 「ほんっとにリアルっすね。」俺は少し恥ずかしくなってまた頭をかいた。サッカー部でも物凄い事を話しているが、自分の身の上を語るとなると、恥ずかしくなるのは当然のことである。俺は逆に質問してやった。 「って先輩こそもしかして童貞?」 すると、すぐさま頭にゲンコツが降りてきた。 「やった事ぐらいあるわっ!」 「じょ、冗談ですよ・・・・・・。」 物凄い剣幕で、物凄い強く殴られ、自然と目に涙がたまる。 「じゃあ何で聞くんすか?」 そう言うと、先輩の顔色が明らかに変わった。先輩は恥ずかしそうに手を頭の後ろに回して答える。 「いやー、俺、どうしていいのかわかんねぇんだよなー。」 「何回やったんすか?」 「三回。どれも違う女とだけど・・・・・・。どやってヤッたの?」 「俺はいつもキスから始まって、おっぱい揉んで、吸って、女のアソコでシコるって感じっすかね。」 先輩は、ほーっと感心していた。 「で、イッたの?イかせたの?」 「そりゃあ当たり前っしょ。」 先輩はふーんとしか言わなかった。 「・・・・・・もしかして先輩、自分だけ先にイッたとか?」 先輩は真剣でもないが、ふざけてもおらず、ただ平然と頭を振った。 「その反対。女の方が先にイッちゃって。俺はイけずじまい。」 「三回とも?」 先輩はただ頷いた。 「もしかして・・・・・・ヤリ逃げくらったんすか?」 「何それ?」 「ヤルのが目的だけで、終わったら何も無かったかのように捨てられるという・・・・・・。」 先輩はにが〜い顔をした。 「図星・・・・・・っすね。でもひどい女っすねー。自分だけいい思いして、相手をいかせないなんて。ってか、先輩よくそんなに耐えれますね。」 「ちょっとシコり癖があってイきにくくなってるのは認めるけど、ほら、女ってムードに酔うだろ?だから結構あっさりイッてしまうんだよ・・・・・・。」 先輩がそんなにシコッていたとは正直驚きだった。顔からは、普通の好青年に見えたからだ。 「あ、分かった!先輩狙われてんすよ。かっこいいから。もし先輩とヤッたら他の女に自慢できるんですよ。」 「そんな言うほどかっこよくないよ。」 本当にかっこいい人が言うセリフである。俺は間を置いた後 「しょーじきに答えてくださいよ。今まで自分がかっこいいと思った事、ただのいちっどもないんすか?」 「無いよ。ナルじゃないんだから。」 「ほんとにただのいちっどもないんすか?」 「そりゃあ、サッカーの試合で一点をもぎ取った時とかは、イケテルって感じに陥るけどさ。」 「そんなんじゃなくて、自分の顔をただ見てっすよ!」 「無い。」 先輩ははっきり言い張った。まーナルシストでなくて良かったと思うが、先輩のそういう、自分に酔いしれてない人柄がまた好きだった。 「とにかく!男の目から見ても、先輩はかっこいいで通ってるんすよ。だから、ヤリ逃げとか食らうんすよ。もっと注意しないと!で、やり方がわからないって言ったじゃないっすか?どうしてっすか?」 「いや、女ってワガママなんだよなー。一回目に付き合った彼女は長くもって、デートとか積み重ねたけど、やっぱワガママなんだよ。ほら、男とかだったら普段からこうして普通に付き合ってるけど、女は付き合うまでどんな女か分からないんだよ。だから、ヤる時もどうしていいのか分からなくて。」 そこで先輩は言葉を切った。幾分声が小さくなって続ける。 「女の言うとおりに動いて・・・・・・イかせた。」 「・・・・・・・・・・・・先輩、ドMっすね。」 先輩は俺を殴ろうと身を乗り出した。俺は緊張して身を固めたが、いつまでたっても拳がおりてこなかった。 「これってMだよなー。」 先輩はどうやら本当に傷ついているようだった。俺は場の空気で苦笑してしまう。 「ほら、まだ慣れてなかったんだし、要領が分からなかっただけだったんだし。」 なんとか先輩を元気づける。先輩も気を取り直して、俺に質問する。 「楽しかったんだろ?」 「まぁ、それなりに。」俺は一応気を使った。 「あーもう、女はワガママでメンドくせーなー。おまけに気つかいっぱなしだからこっちは全っ然楽しくない!」 一気に場の雰囲気が和んだ。先輩もふざけて言っていたからだ。俺はとうとう切り出した。 「じゃあ、男とやったら?俺、男ともやった事あるんすよ。」 俺はもう後先なんて考えなかった。そんな事を考えると、一歩先には絶対に進めないと分かっていたし、先輩が他のみんなに言いふらすような人でもないって今まで付き合ってきて十分なほどわかっているから。唯一つ怖かったのは、勿論、先輩に嫌われる事だった。 でも、先輩の反応は、俺が思っていたよりも良かった。 「ほんとに?男なんてどうやってすんの?」 「基本は女と同じですよ。キスしたり、乳首舐めたり。チンコ舐めたり。ケツの穴にチンコを入れる人もいますよ。」 「チンコ舐めたりすんの?」 「・・・・・・女でも普通にやると思うんすけど。」 先輩はしゅんとなった。俺は言わなければよかったと思った。今、俺は先輩よりも上の立場に立っているような感覚がして、優越感に浸っていた。 「でも、ケツ入れたりはしないっしょ?」 「女のアソコの代わりみたいなもんすかね。俺もそこまではゴメンだけど。」 俺は苦笑いした。そして、その空気のまま切り出した。 「先輩、俺とやってみます?」 冗談っぽく言えば、どうとでも回避が可能だったからだ。 「マジで言ってんの?」 先輩も冗談っぽく返してくる。 「マジですよ。」 少しの沈黙があった後、二人で笑った。 「ジョーダンっすよ。ジョーダン。」俺は内心期待していたけど、ここで踏みとどまった。先輩を本当に失いたくはなかったからである。 俺達はまた鉛筆を取って勉強に没頭した。 三分ぐらいが経っただろうか、辺りは勉強モードに入っていて、しんとしているなか、先輩がおもむろに口を開いた。 「楽しかったの?」 俺はすぐに何の事を言ってるのか理解し、言った。 「けっこう楽しかったっすよ。気ィ使わなくて済むし。俺的には男とやる方が楽しいなって感じたんすけどね。」 先輩はふーんとしか言わなかった。俺はこの空気の中、もう一度言った。何か確信にも似た、手ごたえをもっていたからだ。 「俺が相手しましょうか?」 先輩は俯いていたが、その言葉で俺を顔を見る。そして、真剣に言ってる事を悟った先輩は、小さく頷いた。 |
| 先輩とやる権利を獲得したわけだけど、俺は緊張してちょっとの間、沈黙が続いた。「ほんとに先輩とやるのかよ。」って今になっても信じられない事だった。 「えーっと・・・・・・じゃあ、俺、そっちにいきます。」 言葉がぎこちない。俺は立ち上がって先輩の所に行こうとした。 「いや、俺がそっちに行くよ。」 そう言うと、先輩がわざわざ俺のとこに来てくれて、俺の正面にあぐらをかいて座った。右手にはベッドがあって、左手にはテーブルがある。その幅は1メートルほどしかなく、窮屈だった。さらに先輩の後ろには本棚が控えている。 「えっと・・・・・・脱がしてもいっすか?」 「ん?あ、ああ。」 先輩の顔が赤くなった。俺は先輩に近づいて、先輩に抱きつくように腰に手をまわし、ズボンをさげる。先輩は床に手を付いて、ケツを浮かしてくれたので、あっさりとズボンとパンツを脱がした。ケツが丸出しになって、今度は前の方に差し掛かると、ズボンにストッパーがかかったような感覚がした。それでもおもいきり引っ張ってみると、先輩の半ボッキのチンコが飛び出した。この空気に緊張して勃ったものと思われる。 俺は初めて先輩のチンコを見た。まだ半ボッキというのに、太さは3センチほど、長さは12センチほどある。先輩は全裸で日焼けしているのか、(ありえないが)日焼けのまばらな部分がなく、均等に褐色に日焼けしていた。確かにパンツの穿いている部分は他の部分より比べて白かったが、はっきりと分かれる事はなかった。 先輩のズボンを完全に脱がしてしまうと、俺は言った。 「シコりますよ?」 「ああ。太一、俺がヤッてくれって頼んだんだから、何されても怒らないよ。いちいち俺の了承とらないでくれよ。・・・・・・恥ずかしいから。」 「ごめんなさい。」 俺は右手で先輩のチンコを掴み、最初は皮を使ってシコり始める。数十回しこっていると、チンコはギンギンに立ち上がって、更にシコり続けると、鈴口から我慢汁がぷくっと出てきた。俺は四つん這いになって、更に肘を付いて、先輩のチンコをシコッていた。この体勢はかなりきつかった。シコッてる最中、上を向いて先輩の顔色を窺う。見上げると、先輩は俯いていたので、とても距離が近かった。先輩は眉間にしわを寄せて、目を瞑り、歯を食い縛って声が出ないように頑張っていた。確かに、自分の手でシコるより、他人の手でシコられると、いつもとは違う感覚がするのは知っていた。先輩も十分に感じているようだった。 先輩のチンコを十分ぐらい、大きくシコッていた。やっぱシコり癖があるようで、こんなゆるゆるのシコり肩だったらイけるはずもないらしい。 俺はちょっと怖かったけど、先輩の薄いTシャツを脱がしにかかった。逞しすぎる腹筋があらわになって、続いて胸が見える。すると、先輩は目を開けずに、腕を上に挙げてくれた。脱ぎやすいように配慮してくれた。俺はチンコをシコリながらぎこちなく先輩のシャツを脱がした。 初めて先輩の全裸を眺める。部活の時で上半身ぐらい見れるじゃないかと思う。でも俺と先輩の着替える時間が滅多に合わなくて、こんなに上半身を目の当たりにしたのは初めてだった。逞しすぎる。六つに割れた腹筋に、膨れ上がった胸板。そこには、硬くなって勃ちあがった乳首がある。いい色にこれも日焼けしていた。 俺は左手で先輩のチンコをシコりながら、乳首に顔を近づけた。舌を出して、舌先にありったけの力を集中させる。そして、舌で先輩の身体を押す感覚で、乳首を舌から上へと舐め上げた。 「うわっ!」 先輩が小さな悲鳴を上げて、目を開けた。やっちゃいけなかったかなと思って先輩の顔を見た。先輩も俺を見ていたけど、また目を瞑って、俺には何も言わなかった。俺は軽く笑顔をこぼした。 もう一度乳首を舐め上げる。もう一度、もう一度。 「ふんっ・・・・・・っ・・・・・・あっ。」 すると、先輩が俺を制止した。 「た、太一、ちょっと待ってくれ。」 俺は舐めるのを止めて、先輩を見た。でも左手ではしっかりとチンコをシコッていた。 「何ですか?」 先輩はちょっと口ごもって言いづらそうだった。 「・・・・・・やばいよ。・・・・・・声出るよ。」 俺は意地悪そうな笑顔を浮かべた。この場においては俺の方が有利な立場に立ってんだと思うと、嬉しかった。 「いいっすよ。声出してくださいよ。」 「恥ずかしいって。」 「じゃあ、乳首舐めるの止めましょうか?」 先輩は答えない。声が出るのは恥ずかしいけど、乳首がモロ感なんだと自分でも理解しているようだった。俺は意地悪そうにもう一度繰り返した。 「じゃあ乳首舐めるの止めますよ?」 すると、先輩は逸らしていた視線を俺に向けた。ちょっと怒っているようだった。俺は先輩に対して大きな態度を取りすぎたかなとその顔を見て少し後悔した。 「人が黙ってりゃあ、調子に乗りやがって。」 俺はもっとしゅんとなってしまう。冗談の混じりはなかったからだ。 「分かったよ!声出しゃあいいんだろっ!」 先輩はやぶれかぶれになっていた。俺は先輩の顔をみる。先輩の顔は赤く染まっていた。なおも鋭い、怒ったような目つきで言う。 「その代わり・・・・・・ひくなよな。」 俺は先輩に笑って見せた。すると、先輩は目を瞑って、俯く。 俺は先輩の乳首を舐め始めた。舌先に力を入れて、鋭く舐めたり、舌をめいっぱい使って舐めたり、唇をつけたり、つけなかったり。先輩は最初は必死に歯を食い縛って堪えていた。けど、耐えられなくなってきたのか、声が出始める。 「・・・・・・っ・・・・・・うっ、はあっ、ちょ、ちょっと・・・・・・うあっ!」 俺は先輩の喘ぎ声を聞きながら、自分のチンコがギンギンになっているのに気付いた。そして、鈴口から我慢汁が出て、パンツをぬらしたのも感覚で分かった。 「うんっ・・・・・・ちょ、はぁ、ちょっと・・・・・・待って、あっ!」 こんな時に出るちょっと待ってとは止めてという意味じゃない事も知ってる。俺も、男に犯された事があったけど、(同意の上で)俺も同じ言葉を口にしていた。 「た、太一・・・・・・ちょ、うっ・・・・・・っ・・・・・・」 そんなのが十分ぐらい延々と続いた。けど、後半にもなると、刺激に慣れてきたのか、声が出なくなっていた。俺は次に進もうと乳首から顔を離した。 |
| 俺は先輩の乳首から顔を離して、少しの間、チンコをシゴくのに集中していた。両手で大きくシコッて見たり、早く動かしてみたり、またゆるくシコッたりと。先輩が一番感じたのは、先っぽだけをシコる行為だった。先っぽだけを早くシコルと、こしょばいのか、腹がぴくぴくと痙攣しているように動いていた。 「あっ、あっ、あっ、あっ・・・・・・。」 リズミカルに先っぽをシコるから、先輩の喘ぎ声も規則正しかった。 三分ぐらい経って、シコるのを止めた。チンコから手を放した。先輩は目を瞑ったまま、俯いていた。俺はチンコに顔を近づける。そして、舌先にぐっと力を入れて、サオの下から上に向かって舐め上げた。 「うはぁっ!」 いきなりの感覚だったので、先輩は驚いて小さな悲鳴を上げた。と、同時に一瞬飛び上がっていた。先輩は目を開ける。俺は先輩を見た。先輩は今さっき何が起こったのかわかっていないようだった。 先輩が目を開けているうちに俺はもう一度チンコを舐め上げる。 「はっ、あっ!」 また先輩の身体が反応して飛び上がった。 「太一、それ、やばい・・・・・・。」 俺は先輩の顔を見て、笑った。そして、先輩のチンコに顔を埋めた。チンコを下から上へ舐め上げる。それを何度も繰り返す。俺は上目で先輩の顔を窺った。先輩は俯いていて、俺の舐めるのを見ていた。その顔といったら、普段はSっけがあって、俺はその餌食となるのがふつうだったけど、こうしてエッチをしている時はMっけが勝っていた。顔を真っ赤にして、捨て犬のような、悲しい顔にも似た表情を浮かべていた。その顔がすっげー刺激されて、チンコが更にギンギンになる。 「あぁ、や・・・・・・ヤベッ!・・・・・・っ、んあっ!・・・・・・ちょ・・・・・・。」 チンコを舐め上げる度に先輩は声を上げる。 俺は鈴口を攻めた。舌先に力を入れて、三ミリほど中をチロチロと舐める。 「ああー、ちょ、や、やばい・・・・・・っ!」 俺はとうとう先輩のチンコを咥えた。唇にぐっと力を入れて、チンコを圧迫して上下に動かす。 「はぁ、はぁ、ああっ!・・・・・・あっ。」 更に下を使って、先っぽを擦ったり、チンコをべっとりと舐めたり、口の中でごもごもと動かす。もう先輩も恥ずかしいという感情はなくなっていたようだった。喘ぎ声はどんどん大きくなっていく。 「はぁ、あっ、あっ、んっ、んあっ。」 チンコを咥えて二分ぐらい経った時、先輩がせっぱ詰まる。 「あっ、あっ、た、太一、俺、や、やばいよっ!」 それでも俺は頭を上下に動かす。 「あっ、あっ、太一、やばい!い、イク、イク・・・・・・!」 俺は答えずにまだ先輩のチンコをシコる。 「太一!イク、イク!イクよっ!」 俺は先輩のチンコを口から出して、飛び散ったらいけないから、先輩の身体の方に押し付けた。その瞬間に精子が勢いよく飛び出す。2回、3回、4回・・・・・・。チンコがヒクヒクしながらどんどんと溢れてくる。10回近くヒクついて、精子を出し続けた。先輩の言ったとおり、一週間ほどシコッてないようだ。精子は真っ白で、濃く、ネバネバしていた。 先輩の胸や腹筋、顔にまでニ、三滴飛ばしていた。でも、流れ落ちる事なく、べったりと張り付いている。 先輩は天井を見ていて、腹で呼吸していた。腹筋の付いた腹が上下に動いている。上を向いた時の首筋が、男らしくて俺のチンコがまた反応した。 先輩の射精が終わったのを見計らって、俺はチンコに顔を近づけ、舌で精子をふき取った。 「うあっ!」 射精後で、敏感になりすぎたチンコを舐められて、身体が飛び上がった。先輩はすぐに下の俺を見た。けど、何も言おうとはしなかった。 俺はチンコをきれいにして、次にチン毛に絡みついた精子を飲み込む。どんどん上に上がっていって、腹に付いた精子を舐める。乳首に丁度精子がかかっていて、舌先に力を入れて舐めた。すると、案の定「あうっ!」と声を上げた。 「お前、精子なんてよく飲めんな。」 「先輩、病気とか持ってないっしょ?」 先輩は苦笑した。 「いや、持ってないけど、今頃言ってももう飲んでんだから手遅れじゃん。」 俺もそれを聞いて苦笑した。そして、また先輩の胸に顔をうずめる。 「・・・・・・精子ってうまいの?」 その質問には答えなかった。その代わりに、胸に付いた精子以降は、飲み込まず、口に溜め込む。首筋をすっと舐めて、頬に付いた精子と、鼻の付け根に付いた精子もふき取る。これで先輩は一応綺麗になった。 俺は精子を口に含んだまま、先輩にジェスチャーを送る。俺の口を指して、次に先輩の口を指す。先輩も意味が分かったようで、しばらく考えていたが、意を決したようで、軽く頷いた。 俺は先輩に近寄って行って、キスした。そして、口に溜めた精子を、先輩の口に流し込む。綺麗に流し終わった後、先輩の表情を見ていた。先輩は何か、固形のものを丸呑みするみたいに身体を使ってごくりと飲んだ。そして、一言。 「・・・・・・まずい。」俺はそれを聞いて笑った。 「俺もあんまり好きじゃないんすけど、先輩のだから飲んでもいいかなって。」 それを聞いて先輩も笑った。そして、先輩の視線は下に落ちて行き、俺の股間に注目する。そして、笑顔が消えた。 「ご、ゴメン。俺だけいってしまって、太一の事何も考えてなかった。」 俺は初めて自分の股間を見た。俺は夏ともあって、青いスポーツ用の膝までのジャージを穿いていた。その前は、我慢汁で大きなシミを作っていた。こんなにも出ていたのかと自分でも驚いた。俺は急に恥ずかしくなって頭をかいた。 「いいんっすよ。今日は先輩に本当のエッチってどんなもんか知ってもらうためだけだったから。」 先輩の顔色は変わらなかった。 「・・・・・・俺がシコッてやるよ。」 「本当はやりたくないくせに。」 俺は意地悪そうな笑顔を作る。俺のチンコに伸ばしかけていた手が止まって、先輩は俯いてしまった。誰だってそうだろう、一回イくと、物凄い脱力感に襲われる。相当タフなヤツじゃないと、続けて二回するのは結構つらい。 「ほんっとゴメン。」 俺は逆にあわてた。先輩にここまでやられてはどうしていいか分からない。 「いや、ホントにいいんすよ。先輩気を使うのが嫌って言ってたじゃないっすか。だから俺に気を使ってくれなくていいんすよ。それより、楽しかったっすか?」 先輩は顔を上げて、大きく頷いてくれた。 「俺の狙いはそれだったんすよ。俺に気を使って、エッチが楽しくないって印象がついたら、先輩もうヤんないっしょ?ここで無理をするよりも、これから先、先輩といっぱいヤりたいなーって思って。・・・・・・やりたい時、誘ってくれますか?」 すると、先輩の顔が明るくなった。 「おう。またやってくれんだな?」 「あったり前っすよ。」 先輩もそれで納得して、服を着て、また勉強を再開した。夜になって、先輩が泊まっていけよといってくれたので、素直に甘える事にした。先輩が先に風呂に入って、その次に俺がお風呂に入った。そして、12時ごろに就寝する。 俺は先輩に、パンツから寝るときの服、薄いTシャツに短パンまで貸してもらった。俺がベッドの壁際の方で寝かせてもらう事になり、先輩が手前で寝る事になった。電気を消して、寝るモードに入る。十分ぐらい経った後、俺は先輩に話しかける。 「先輩、未だに俺が先輩とヤッた事、信じられないんすよね。」 「一方的にヤってもらったんだけどな。」先輩は苦笑した。 「先輩って本当に男の中でもかっこいいで通ってるんすよ。俺、部活選ぶとき、サッカー部で先輩見たときから好きだった。でも、サッカー部入って、先輩との距離がぐっと縮まって、そんな好きって感情も薄くなって普通に付き合ってたけど、やっぱ好きって感情はずっとあったんすよ。」 すると先輩が口を開いた。 「俺、今日太一にやってもらってよー、俺、男でもイけんだなって、太一とならイけんだなって分かった。自分で気付かなかったけど、俺、太一の事、好きみたいだわ。だから、太一にちょっかいかけてたんだなーって今、気付いた。」 俺は言葉にあらわせられないほど、嬉しくて仕方なかった。 「それに、俺って童貞だったんだなーって気付いたし。」 先輩は苦笑いをした。 その後も会話は続いた。結局意識がなくなったのは一時を過ぎてからだと思う。先輩が先に寝たのか、それとも俺が先に寝たのか、それは分からなかった。 以上です。「先輩との出会い編」を終わります。 |
| ほんとにあった話なの。ありえるの。今現在まで書いて欲しいな。てゆうかHされたい |