Page 2420 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼男達の背中は淋しいとは言わない 香夜 06/1/17(火) 7:01 ┣Re(1):男達の背中は淋しいとは言わない 翔 06/1/17(火) 9:22 ┣ふざけるな。 大和 06/1/17(火) 10:29 ┃ ┗Re(1):ふざけるな。 に 06/1/17(火) 11:16 ┣Re(1):男達の背中は淋しいとは言わない うーん 06/1/17(火) 11:12 ┣Re(1):男達の背中は淋しいとは言わない エリシター 06/1/17(火) 14:01 ┗Re:うーん、 s 06/1/22(日) 8:41 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 男達の背中は淋しいとは言わない ■名前 : 香夜 ■日付 : 06/1/17(火) 7:01 -------------------------------------------------------------------------
| 午後三時、一週間前に購入して袋を開いたままの防虫剤の臭いが部屋を漂う。確か中学の頃、物理化学の実験で使った薬剤で、ナフタレンとか言ったっけ。甘酸っぱいような決して嫌な臭いではないけれど、身体に悪そうだ。しかも防虫剤だから。 僕は二十代そこそこのくせに、2LDKのいい部屋に住んでいたりする。いわゆるゲイバーというとある人種の為に作られた隠れ処でホストみたいな仕事をしているからである。ホストみたいな、と言う事が出来るのはつい二、三年前まで働いていたからで、何故女から男を相手にする仕事に就いたかと言えば、実際のところ、僕の性的指向が男に向いているからだ。所謂、ホモと呼ばれるものだ。 チャイムが鳴った。客だ。 「いらっしゃ〜い」 僕は名前ぐらいしか知らない客を家に入れる。昨日店に来た客で、仕事用の携帯の番号を渡した男だ。 僕はこれからこの男(三十前後かな)とセックスしなきゃいけない。 「シャワーは浴びてきた?」 僕は彼に問うた。 「ごめん、寝坊しちゃって」 「じゃあ、此処使って」 僕の家のシャワーを貸す。本当は知らない人間なんかにシャワーなんか貸したくなんかないけれど、もう慣れた。金の為さ。 急に彼が僕を両手で突き倒した。 「ちょっと待ってよ、シャワーぐらい…」 「うるさい、金払うんだ、早くヤラセろよ」 まあいいや。金の為。僕はもう麻痺してしまっている。金の為なら何でもするらしい。 「ここ床の上だしさ」 「構わない」 彼は急いで服を脱いだ。パンツ一枚になって僕の上に乗っかっている。彼のモノは既に勃っていて、トランクスの下から先っぽがはみ出している。高校の頃はこんな事に興奮したっけ…。今じゃ毎日見ているからこんな事じゃちっとも興奮しない。 「口でしろ」 「いやいや、コンドームぐらいしてよ」 「はやくしろ!」 「わかったよ…」 吐きそうだった。見知らぬ人間のモノを生でくわえなきゃならない。 「やっぱりプロは違うね、フェラ一つでこんなに違うんだ」 男ははぁはぁ息を荒げて喉を鳴らした猫のように気持ち良さそうに言った。あぁ、嫌になっちゃうよ、こんなに気持ち悪いのに、僕の下半身は既に反応しちゃってる。若気の至りかな。 「おお、君も感じてるんだね、こんなに大きくしちゃって」 僕の下半身を何でも鑑定団の先生が何処ぞの陶芸家の作品でも撫でるみたいに触っている。 「ピクピクさせちゃって、この淫乱少年」 そうやってS気取りで挑発すれば興奮すると思っているらしいけれど、別に吐き気は収まりゃしない。勿論若くてピチピチの僕の息子さんはとっても反応してる。 「部屋片したら?若いと他人としたってズリセン出来るわけだ」 恥ずかしいけれど片付けの苦手な僕の部屋はアダルトビデオが転がっている。といっても僕のじゃなくて客がおすすめとか言って勝手に置いていったやつなのだけれど。 「もうイキそう…」 「いいよ、出して」 烏賊臭い精液を口の中で漏らす。ああ、苦い。しかも量が多い。けれどしっかり飲み干す。 「いやー、スケベだね、ザーメンなんか飲んじゃって。相当好きだね」 違うよ。サービスだよ。わかってないな。テメぇのなんて飲みたかないわ。 「じゃあさ、そろそろ、入れていい?」 「今度こそゴムつけてよ」 「まあ、固い事言わずに、ね、生の方がいいじゃん」 はっきり病気になるのが嫌だとかエイズの危険があるなんて言ったらドン引きだ。 「今回だけね」 彼は自分のモノに持参したローションをたっぷり塗りたくって僕の肛門に一気に突き刺す。僕も最初の頃はいたかったけど、今じゃもうガバガバで。慣れというものは恐ろしい。 「うわ〜、ガバガバだとおもったけれど、結構中は締まりがいいね、最高だよ」 「そりゃありがと」 僕と彼は今向き合っている。彼の顔は十段階で言うと六ぐらいだった。体つきもそんなに悪いわけじゃない。しかし息が大層タバコ臭かった。僕はタバコが苦手だ。祖母と母ヘビースモーカーで、祖母は小学校の頃肺癌で死んだ。母も声がガラガラだ。実家の壁は脂で茶色くて、トイレでタバコを吸ったりするので、彼女らが出た後はものすごく異様な臭いがした。大便の後は一時間は入れない。仕方ないから近所の公園まで走っていったりした。だから中学の頃、周りが粋がって吸いはじめたときも一回も吸った事はない。 そうこうするうちに彼のピストンが速くなった。大して気持ちがいいわけではないけれど、少し大袈裟に喘ぎ声を出してみる。すると彼はものすごく嬉しそうに笑う。テメぇなんぞに掘られたくらいで気持ちがいいわけないだろう。 「そんなにいいかい?」 彼はバリトンヴォイスで喘ぎながら言う。勿論僕は 「ああ、今までで一番気持ちいいよ」 彼はとても上機嫌だ。 「もう、イキそうだよ」 「もう?」 「いいだろ、中でさ」 「うん…」 「あぁ…」 やっと終わった。はあ、一息。 「もう一回口でしてもらってもいいかな?」 三十の親父は体力があまりなさそうなのに、彼はとても元気のようだ。 「いいよ」 これから何人のモノをくわえなければならないのだろう。空しい人生だ。 「やっぱり最高だよ、君のフェラチオは」 僕は最低です。 こんな生活から抜け出したいとは思うけれど、やっぱり高校中退の人間が全うな仕事が出来るほど世の中は甘くない。 「今までどれくらいの人としたの?」 「数えたわけじゃないからわからないけれど、三十人ぐらいかな」 「結構少ないんだね、三百ぐらいかと思った」 本当はそれ以上、けれど言えない。 「凄いいいよ」 「ありがとう」 「もうだめだ、出る」 「どうぞ?」 苦くて粘り気のある白濁した液体が喉を通る。 「シャワー貸してね?」 「どうぞ」 男が出てきた午後五時。あと一時間で出勤。 「また来てもいいかな?」 彼が服を着ながら言った。 「勿論、電話してね?」 「そういえば彼氏とかいるの?」 「いないよ」 「どれくらい?」 「五年ぐらいかな」 本当は一週間近く前にフラれたばっかりだ。凄い落ち込んでいるのに。 「じゃあ、さ、俺とかとつき合ったり、出来ない?」 「いや、可能性としてなくはないけれど、未だ知り合ったばっかりだし、さ」 絶対にごめんだ。 「じゃあ、彼氏になれるように頑張るよ」 絶対に無理。 「じゃあ、店にたくさん来てね?」 「うん!」 「よろしく」 「そろそろ出勤でしょ?」 「うん」 「一緒にいかない?」 「ごめん、ちょっと用事があって」 「そっか…」 「ごめん」 「いや、いいんだ、今日何時頃店出る?」 「八時前かな」 「わかった、待ってる」 「ありがとう」 「じゃあ、今日のお金」 彼がお札を差し出す。 「こんなに?十万も?」 「うん、サービスのお礼」 「ありがと」 本当は五万円也。 「じゃあ、お店で」 そういってやっと彼は帰っていった。 「おえぇえ」 トイレで吐いた。 僕は拒食症だ。朝食(というより三時のおやつ?)のレトルトビーフシチューと精液とを全て吐いた。ラベンダーの香りと一緒にさよなら。 「いつまでこんな事が続くのだろう」 絶望感に浸ってしまう。 それなりに楽しい仕事場は、辛い事もそれなりにある。しかし、我が儘言っていられない。僕はもうこの生活に慣れてしまった。月収が百万近い生活。欲しいものはそれなりに手に入るわけで、物欲の押さえ方を知らないのだから。 店内に入るとさっきの彼がいた。タバコ臭い店内。ああ嫌だ。 なんの責任もない僕はただただいつものように死にたいなあと思う。多分死ぬのは恐くない、きっと死ぬのも簡単だろう。けれど、何故か死ねないで中年の親父や、おもしろ半分で入ってくる女性客の相手をしている僕がよくモテているという奇妙な状態が、僕を優しく包み込む。 |
| こーゆう話、文脈、好きだな!時間があれば続き待ってます! |
| 見ず知らずのヤツにこんなコト言われる筋合いがないのは重々承知してます。 だけどもうちょっとだけ自分をいたわってほしいと思いました。 生きてる上で学歴なんて関係ない。 命のコト、そんなに簡単に考えないでください。 自分は偽善者なんかになろうとは考えてません だけど気になったので返信させてもらいました。 僕は家がないので高校に入るコトすら出来なくて、だけど今は胸はって地元の工場の工場長をまかされてる24歳です。 |
| 良かったら仲良くしたい。27才 メールでもよろしく。 |
| なんか理解出来る話かも 俺の身近にいる人とダブって見えちゃった。俺自身そんな彼に何も言えないし出来ないから…。よかったらまた続き読みたいです。 |
| 勝手な解釈かもしれないけど、俺はとても寂しさが伝わる。 香夜サンの存在で満たされる人はいるけど、香夜サン自身の心は満たされていない。 本当は、誰かに必要とされたい、誰かに頼りたい、支えられたいのかと、俺は感じました。 とても友達と似てるので、なんかだかほうっておけないかんじがします。 |
| 売りセンの気持ちはウリ専にしかわからない。だから批判とかはやめてほしいと思う。 だからもし機会があれば色々話してみたい。スレ主がもし良かったらの話だけどな? まあ、俺も作者の気持ちがよく分かるよ。なんとなくwよかったらメールしたいなw 良かったらアド書いてな?必ず返事するから。じゃあ楽しみに待ってるな☆スレ主へ。 |