メールしてみることにした...
と言っても最近お互いの生活リズムがバラバラで、たまたま外で顔を合わせた時に話すくらいで、ましてやメールなんて1〜2年してなかった。
しかも今回は完全な下心の入った用件だ。
いざとなると恋をしている高校生の様に緊張した。
---to:翼------
よう翼!メールするのはかなり久しぶりだね。
翼も俺も新生活にあたってもうすぐここを出てお互いしばらく離れ離れになると思うとなんか急にさみしくなってさ。今週末空いてる日呑みに行かない?
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ただのメールなのにドキドキした。
ただ呑みに誘っただけなんだからOK来るだろうに、ドキドキした。
翼からメールが届いたのは夜中で、早々と寝てしまった俺がそれを見たのは翌朝だった。
---to:渉------
わた兄遅くなった。
良いね!!俺も寂しくなると思ってたし、今週もし土曜日わた兄が空いてたら呑もう!!日曜日めずらしくなんにも無いからゆっくり話せるよ!!
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---to:翼------
了解。じゃあ場所と時間はまた追って連絡するよ。
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翼から「ゆっくり話せる」なんて言われるとそんな意図は無いとわかっててもなんだか心が揺さぶられた。
これは翼を自分のモノにする為に徹底的にプランを練る必要がある。
俺は時間をかけて計画することにした。まだ、火曜日。木曜日くらいまでに詳細を知らせれば良いだろう。