言葉のない静寂の中、私はこうじの股間へと右手を伸ばした。
あの休み時間、誰もいない図書室の床で初めて触れたこうじのそれは、制服のズボンの固い布地越しだった。あの時は、衣服の厚みの向こう側にある微かな熱量と、少しずつ硬くなっていく輪郭を指先でもどかしく探るしかなかった。
けれど今は、何も遮るものがない。
ジャージもブリーフも下ろされ、完全に剥き出しになったこうじの生白い塊が、私の手のひらに直接触れている。
私の手が触れた瞬間、こうじの身体がビクッと小さく跳ねた。
冷えかけてあの日の小ささに戻りつつあった柔らかい肉が、私の体温を吸い込むようにして、じんわりと熱を帯び始める。
(あ、硬くなってきた……)
これまで、ジャージやブリーフの布越しにこうじの塊が勃起していく様は、何度も私の手に確かな感触として伝わってきていた。けれど、こうして生肌に直接触れた状態で、自分の手のひらの中でみるみる熱を帯び、みしり、みしりと質量を増しながら完全な形へと反り立っていく感覚は、それとは全く別次元のものだった。
手のひら全体を押し返してくる、生々しいドクドクとした脈動。皮の内側で硬さを増していく、まだ未成熟で、けれど圧倒的な熱。
その全てが私の手の中で起こっているという事実に、私の胸の奥に、言葉にできない奇妙な優越感がじわじわと湧き上がってきた。
オナニーのやり方も、いく感覚も何も知らない幼馴染。その彼の身体を、ジャンケンというルールの下で、私だけがこうして直接掌握し、自由自在に形を変えさせている。この生白い棒をガチガチに奮い立たせるのも、寸止めの快感で狂わせるのも、すべては私のこの右手にかかっているのだという全能感のようなものが、私の支配欲を激しく駆り立てた。
「ん、あ……っ」
こうじは地面に手を突いたまま、私の手の中でみるみる熱く、大きくなっていく自分の身体を止められず、ただ熱い吐息を漏らしている。
完全にボッキしたこうじの塊を手のひらでしっかりと包み込みながら、私はその、あの日とは違うダイレクトな重みと熱量に、ゾクゾクとするような優越感を噛み締めていた。手のひらの中で完全に奮い立ったこうじの塊は、あの日、図書室のズボン越しに感じたものとは比べものにならないほどの熱量を帯びていた。
みしり、みしりと私の指先を内側から押し返してくる、硬く反り返った生白い棒。その圧倒的な熱に当てられるようにして、一度は山の冷たい空気に晒されて乾きかけていたこうじの先端――きゅっとすぼまって先端を完全に包み込んでいる皮の先が、再びじんわりと湿り始めていくのが分かった。
「……あ、っ……」
こうじの口から、掠れた吐息が漏れる。
私の手のひらで包み込まれ、擦られる摩擦によって、包皮の内側から無自覚な熱い蜜がじわじわと溢れ出て、その先端の窄まりを濡らしていく。それが潤滑油のようになって、私の手とこうじの皮の皮膚との密着度をさらに高め、生々しい滑らかな感触へと変化させていった。
一度冷めかけたからこそ、再び湧き出してきたその湿り気は、こうじの身体が完全に「次の快感」を受け入れる準備を整えた証拠でもあった。
指先を動かすたびに、ぬるりと湿った皮の先端が私の手のひらを擦り、中学生の未成熟な割れ目から、さらに追従するように熱い液が滲み出てくる。ズボン越しには決して知り得なかった、こうじの肉体が放つダイレクトな反応。
その皮越しに伝わる濡れた感触が私の右手に響くたび、彼を意のままにコントロールしているという先ほどの優越感は、さらに深く、ドロドロとした濃厚な興奮へと形を変えて、私の胸の奥に突き刺さってきた。