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遠き過去の『初めての』思い出 続き 7
 たかし E-MAIL  - 26/6/24(水) 13:39 -
「ジャンケン、ポン」
震える拳を突き出し、勝ち負けを繰り返す。けれど、お互いに一擦りの猶予もない極限状態の今、この非情な勝負を続ける限り、どちらかが先にいかされることになるのは明白だった。
オナニーすら知らず、今まさに未知の領域の扉の前に立っているこうじ。
そして、その先にある絶頂の正体も、すべてを放出した後に訪れる強烈な冷め(賢者タイム)の怖さも、すべてを経験済みである私。
先にいかせてしまえば、初めての衝撃と喪失感でこうじの魔法が解け、この完璧な空間が一気に白け返ってしまうかもしれない。けれど、もし経験済みである私が先にいったなら――。
(俺なら、あの賢者タイムの虚無感を、こうじとの関係を守るために乗り切れる。この至高の空間を、俺の理性で維持できるはずや……)
そんな確信めいた予感が、私の胸の中に静かに湧き上がってきた。
だから私は、自ら「先にいかされること」を選択した。次の勝負で、私はあえて負けを選び、こうじに私のすべてを委ねる決意を固めた。
「ジャンケン、ポン」
望み通り私の負け。こうじの勝ち。
こうじの小さな手が私のツボを的確に責めてくる。
このまま終わりを迎えようとする自分と
初めての他人から受ける刺激をまだまだ望む自分が頭の中で交差する。
「はぁ……っ、はぁ、っ、く……、ふぅ、うう……っ!」
私は、掴んだこうじの手首に指が食い込むほど力を込めながら、天を仰いで必死に決壊を食い止める事を選択した。
タオルの下、こうじの冷たい手のひらの中にダイレクトに閉じ込められたままの私の塊は、ドクンドクンと、皮膚を突き破らんばかりに激しく、重く拍動している。あと一擦りでも上下に動かされていたら、確実に全てが終わっていた。
私は手を離さなかった。
こうじの手を掴んで制止したまま、あえてその「手のひらの熱」を、自分の生肌でじっと味わい続けた。
いつかはどちらかが先にいかされることになる。それは分かっている。けれど、まだその時じゃない。
他人に初めて直に触られたこの信じられないほどの衝撃、脳が焼き切れそうなほどの昂ぶりを、私はもっと、限界の淵でじっくりと楽しんでいたかった。
「……っ」
手首を強引に掴まれたこうじは、拒まれた驚きからか、あるいは快感と興奮でトビかけている瞳のまま、無言でタオルの内側にある私の塊を見つめ、それからゆっくりと私の顔を見上げてきた。
彼の大きくない手は、タオルの奥で私の芯を驚くほどの力で握り締めている。
こうじ自身も、完全に剥き出しになった自分の塊をドクドクと怒張させ、膝まで下げた太ももをガタガタと震わせながら、私の制止を無言で受け入れていた。
お互いにすべてを曝け出し、完全に羞恥心が快楽にひれ伏した空間。
衣服も下着も何もない山の空気の中で、2人の狂ったような熱い吐息だけが、爆発寸前の爆弾のように激しく響き渡っている。
こうじの左手の中には、タオルの奥で初めて他人の手に直に握られ、破裂寸前で脈打っている私の棒。
動かせば、終わる。止めれば、この狂おしいほどの快感がジリジリと身体を焼き続ける。
私はこうじの手首を掴む力を少しだけ緩め、けれど決して動かさせないまま、無言で彼の潤んだ瞳をじっと見つめ返した。
いかせる怖さ、いかされる怖さを孕んだまま、私たちは衣服を脱ぎ捨てた無様な姿で、さらに深く、終わりのない寸止めの檻の中へと溺れていった。
「……」
私は掴んでいたこうじの手首をそっと離すと、自分の震える右手を少しだけ前に突き出した。今度は私の方から、無言で次のジャンケンを催促したのだ。
少しでもこの張り詰めた膠着状態を維持し、決壊寸前になっている自分自身の塊に「インターバル」を稼ぐための、経験者としての咄嗟の判断だった。こうじの手がタオルの奥から離れた瞬間、ひんやりとした山の空気が私の熱い生肌を撫で、脳裏に灯っていた危険信号が、ほんのわずかだけ静まり返っていく。
こうじも私の意図を察したように、無言のまま、先走りで濡れた手を突き出してきた。
「ジャンケン、ポン」
私の勝ち。こうじの負け。
狙い通り、主導権は再び私へと戻った。
私は、完全に剥き出しになって地面に突っ伏しているこうじの身体へと、再び右手を伸ばした。
インターバルを挟んだおかげで、こうじの肌色に近い生白い塊は、さっきまでの破裂しそうな「みしりとした硬さ」から、ほんの少しだけ落ち着きを取り戻していた。先端まで包皮がきれいに覆い尽くしている、幼馴染のそこ。
私は今度は、上下に激しく往復させる「扱く」という動きをしなかった。
手のひら全体でその熱い生肌を包み込むと、まるで塊そのものを優しく「こねくり回す」ように、手のひらを円を描くようにして、じわじわと肉を転がすような刺激を与えたのだ。
ただ上下に擦られるのとは全く違う、包皮の内側で亀頭全体が全方位から圧迫され、ヌルヌルと複雑に揉みほぐされるような未知の感覚。
「な……っ、あ、あァッ……!!」
扱き上げられる強烈な摩擦には耐えられても、この「こねくり回される」ような、じっとりとした肉厚の刺激は、オナニーすら知らないこうじにとって完全に想定外だった。
皮の内側に閉じ込められた敏感な先端が、手のひらの圧力で変形し、全方位から容赦なく生刺激に追いつめられる。その、これまで経験したことのない種類の手応えに、こうじの身体は一瞬でパニックを起こしたように激しく跳ね上がった。
ものの数秒で、落ち着きかけていたこうじの塊が、みしり、みしりと、狂ったような速度で硬さを増し直していく。
耐えきれなくなったこうじは、地面に突いていた手を弾かれたように離すと、私の右手の「手首」を、ガシッと力任せに掴んできた。
ピタリと、私の手の動きが止まる。
「はぁ、はぁ、はぁ……っ、く、ぅう……っ!」
こうじは私の手首を掴んだまま、顔を真っ赤に上気させて天を仰ぎ、決壊寸前の身体を必死に抑え込むように激しい呼吸を繰り返していた。彼の指先は、私の手首に食い込むほどに強張っている。
今度は、こうじが私の手を止める番だった。
上下の激しいピストンではなく、じっくりと生肌をこねくり回されるという、さらなる深みにはまった寸止め。
お互いにすべてを曝け出し、今度はこうじが私の手首を掴んで固まっている。薄暗い秘密基地の中で、2人の熱い塊は、どちらも皮膚一枚の限界を保ったまま、ドクンドクンと激しく、重く拍動し続けていた。


引用なし

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