無言の空間を貫いたまま、私たちの「悪ふざけ」はついに臨界点を越えた。
こうじのブリーフの上を扱き終えたあと、あるいは、次の無言のジャンケンで私が負けたときだったか。今度は私のジャージのウエストに、こうじの右手が滑り込んできた。
ゴワリとしたジャージの生地をくぐり抜け、私の白いブリーフの上へと、こうじの大きくない手がたどり着く。
「っ……!」
心臓が跳ね上がるどころではなかった。
人生で初めて、他人の手が自分のいちばん visits 秘密の場所に、下着越しとはいえ直接触れている。
こうじの小さな手のひらが、私の硬くなった棒を根元からガチッと掴んだ瞬間、手のひらを通じて驚くほど生々しい「確信」が、お互いに伝わってしまった。
冷たい山の空気の中で、私のブリーフのそこは、すでにじっとりと熱く湿っていた。
抑えきれずに溢れ出ていた先走りの液体が、薄い布地を内側から濡らし、こうじの手のひらにその湿り気をダイレクトに伝えていたのだ。
それだけじゃない。私が同じようにジャージの中に手を入れ、扱き続けていたこうじのブリーフもまた、同じように熱く、ぐっしょりと湿り気を帯びていた。
お互いのブリーフに滲みた、熱い湿り気。
言葉にすれば、「おい、お前濡れてんじゃん」なんて、いつもの悪ふざけのノリでからかい合えたのかもしれない。けれど、私たちの間には、もうそんな軽口を叩けるような空気は一ミリも残っていなかった。
お互いに無言のまま、ただ相手のブリーフの湿った感触を、己の手のひらでじっと確かめ合う。
この湿り気こそが、2人の身体が嘘偽りなく、限界まで昂ぶり合っているという証拠だった。
こうじの小さな手が、湿った私のブリーフの上から、じわりと圧力をかけて上下に動き始める。
スルスル、と湿った布地が擦れる、それまでよりも重く、粘り気のある音が、誰もいない秘密基地の静寂の中に、どこまでも生々しく響き渡っていた。