ブリーフの上からの刺激にこうじが完全に固まり、声も出せずに耐えているのを見て、私はさらに興奮が高まっていった。
「これなら、もっといける」
調子に乗った私は、さらにその奥にある本当の境界線を越えようとした。ブリーフの上から扱く手を一度止めると、指先を滑らせて、下着のフロントにある立体的な「前開き」の隙間を探り当てた。
薄い布地の重なりを指先で押し分け、その狭い隙間から、躊躇なく中へと手を滑り込ませる。
目指すのは、まだ誰にも触れられたことのない、こうじの本当の生肌。
ジャージも、ブリーフの布地も一切挟まない、むき出しの幼いペニスをこの手で直接掴み取ろうと、指先をぐっと奥へと伸ばしていった。指先が前開きの奥に滑り込んでいくにつれて、下着の内部に閉じ込められていた、少年の肉体の生々しい熱気と匂いが、一気に手のひらへと伝わってくる。
完全に無防備な内側へと侵入してくる私の手の動きに、こうじの身体は、さっきまでとは比べものにならないほど強烈に、ビクンと大きく震え上がった。
ブリーフの前開きから指先を滑り込ませ、その狭い隙間の奥へと手を伸ばした、まさにその時だった。
それまで私の股間の上でじっと動かずにいたこうじの手が、ものすごい勢いで私の右手を強く掴んだ。
ギュッと、痛いほどの力だった。
これ以上は入れさせないという、こうじの明確な拒否のプロテストだった。
その手の強さに、私は我に返った。
「……あ、やりすぎたか」
頭に上っていた血が、一気に引いていくような感覚がした。こうじの恥ずかしさや戸惑いを無視して、調子に乗って一線を越えようとしてしまった自分に対する反省が、急にこみ上げてくる。
気まずい沈黙が流れるなか、私たちがその体勢のまま固まった、まさにその瞬間だった。
キーンコーンカーンコーン……。
古い木造校舎に、5時限目の予鈴を告げるチャイムの音が容赦なく鳴り響いた。
その音は、私たちが閉じこもっていた濃密な世界を粉々に打ち砕いた。
チャイムに背中を押されるようにして、私はこうじのジャージの中から素早く右手を引き抜いた。こうじもまた、私の股間から手を離し、すぐに自分の衣服の乱れを整えた。
机の上には、最初から何もなかったかのように、ただ適当に広げられた分厚い本が2冊、静かに並んでいるだけだった。
「……行くか」
「……おう」
お互いに顔を見合わせることもできず、ボソボソと短い言葉だけを交わして椅子から立ち上がった。
本を棚に戻し、図書室の扉を開けて廊下に出ると、そこにはすでに教室へ急ぐ他の生徒たちの賑やかな日常が戻っていた。
ブリーフの上から触れ合ったあの熱い感触や、掴まれた手の強烈な拒絶の余韻をジャージの奥に残したまま、私たちはまた、全校生徒100人に満たない田舎の中学校の「ただの幼馴染」の顔をして、教室へと歩き出した。