その後の合宿中、練習や移動の合間に晴希と顔を合わせて話すことはあっても、あの狭い密室で起こった出来事について、お互いに触れることは一切なかった。
でも、僕はしばらくの間、本気で彼の体が心配だった。あの異様な痙攣と、見たこともない白い液体。
「あいつ、何かの病気なんじゃないか……」
それから2ヶ月後の夏休み、僕は家族と共に三重にある母の実家へ帰省した。そこには同い年の従兄弟、恵介がいた。1年ぶりの再会でも、1日、2日と一緒に過ごせば、すぐに幼い頃のような気心の知れた関係に戻る。
実家に大勢の人間が集まるこの時期、僕と恵介はいつも一緒に風呂に入るのが暗黙の了解となっていた。 脱衣所で服を脱いだ時、僕は無意識に恵介の下半身に目を向けていた。大きさは僕より少し小ぶりで、包皮がすっぽりと亀頭を覆っているのは僕と同じだった。
体を簡単に洗い、向かい合って座れるほど大きな湯船に二人で浸かった。 すると恵介が、湯船の中で足の裏を僕の股間へと割り込ませてきた。
「オラオラオラ!」
そう声を上げながら、彼は毎年恒例の『金玉潰し』を仕掛けてくる。一緒に風呂に入ると毎年この流れになる。僕も負けじと、自分の足を彼の股間へ押し返す。
初めは、グニョりとした感覚だったが、だんだんと硬さが増してきた。それは僕もそうで押し付けられれば押し付けられるほどどんどん勃ってきてしまう。それが面白くて2人でケラケラ笑いながらはしゃいでいた。ちょっとエロくなったムードの時に僕はふと思い立って切り出した。
「ねえ……こないだ友達とシャワーしながら遊んでたらさ、そいつのちんちんから白いオシッコみたいなのがピューって出てきたんだよ」
「えっ、マジ?」
恵介は意外そうに目を丸くしたが、なぜかその視線は泳ぎ、どこか落ち着かない様子を見せる。その不自然な反応に、僕は直感的に「何かある」と思った。
「恵介も……出るの?」