SM調教師としてショーに呼ばれたり、見学者として893さんのお供もしたりしてそのショーにはよく関わるようになってた。
でも、正直、実体というか誰が運営してるのかもさっぱり分からなかったし。知らないほうが長生きできるというのは、人生経験上嫌と言うほど分かった年頃だったので、何も聞かない、誰にも喋らない姿勢が主催側に気に入られてた。
包茎手術のおじいさんは切りたくて切りたくて仕方ないけど、切っちゃうと又貸し、又貸しで貸して回収してる俺らからすると、収入がそこで途絶えちゃうので、途中から、止めてくれというクレームが多数入って、ショーでは中々、包茎手術ショーがなくなってきてた。それが見たい人も居るので、主催も困っていた。
それで、俺のところに、一発で回収額がペイできる人を紹介してくれと言われるが、なかなか金額の折り合いがつかなくなっていった。
他のキリトリさんたちも、同様で、使い物にならなくなるので駄目と。
そうなってくると、ショーではハードSMとか、拷問系で強烈な物を要求されるようになっていった。そうじゃないと客が離れるので。だから俺もプレー内容をハードにせざるを得なくなっていった。客はもっと過激にって要求ばっかりで、正直うんざりしていた。
包茎手術のおじいさんの欲求が爆発して、893さんに依頼が入って、被験者を個人的に回してくれという話が来た。それで893さんが、俺に誰か回せない?ってくるんだけど、金額の折り合いがつかないので断っていた。
そんな中、893さんから、ちょっと最近、調子に乗ってる〇〇組のBを拐って、チョッキンしてから解放する仕事してくれないかと依頼があった。
結構、難易度高いしリスク高いので断りたかったけど、その人の頼みは俺は断れる立場じゃなかった。入念に、行動パターンをチェックして、運転手兼、付き人ごと、拐った。
例の特別な手術台に固定してから、顔に被せていた布を剥がした。関係者は全員覆面。包茎手術のおじいさんはマスクと医療用の保護メガネで顔がわかりにくいからそれでいいと頑固に覆面を被ることを断ったのでいつもの出で立ちだった。
「テメーらどこのもんだ。俺、拐っていい度胸してんな」
「はいはい」
おじいさんが適当にあしらう。
スタッフが手際よくズボンとパンツを膝まで下ろし、骨盤、太物をがっちり固定。
上は我々がネクタイとシャツのボタンを外して開いく。胸のところまでびっしりと立派な入れ墨の入っていた。
「な、、何すんだ!」
「今から、包茎手術を行います」
一応、事前調査でトイレなどで横から見て包茎だという情報は得ていたが、脱がした時に包茎でホッとした。緑の布をかけて丸い穴からチンコだけを出し、消毒をしてマジックでカットラインを引く。ヤクザはでかい声で脅しの言葉をかけ続けるがおじいさんには全くひびかない。
「黙らせましょうか?」
「いいえ。悲鳴がしっかり聞きたいからそのままでいいですよ」
と言われた。
「静かにしてたら麻酔して手術ですが、騒がしかったので麻酔なしですね」
「は?お前ら頭おかしいのか?自分が何してるのか分かってんのか?」
多分、まともなのが拐われた人の方で、おじいさんがおかしい。
「では、はじめます。メス」
「ちょ、、、ちょっと待て。待てーーー」
メスをいきなり入れられてまじでびっくりしたあと、痛みで顔が歪んでもとりあえず、悲鳴はあげなかった。さすが根性あるなと思った。そいつは、最近急に島を拡大している武闘派で、古参のヤクザさんから嫌われてる存在だった。暴れん坊な奴。
二箇所目のメス入れになってから我慢しきれなくなったようで騒ぎはじめた。
「いってぇ。止めろ。止めてくれ」
と言い出して、ハサミで薄皮をカットして剥がしていく作業になると、体を揺さぶって相当痛がっていて、根性あると思ってたのが、まあ普通の人だったねと。実際やられたことないからどれくらい痛いのかはわからないけど。久々な手術らしくて、おじいさんは入念にゆっくりと剥がしていって、痛がる声を楽しんで居た。縫う時も丁寧にいつもよりしっかりと縫っていたので、縫われる側の痛がり方は半端なかった。
切られてる本人は体中大粒の汗、動かせる手首から先、足首から先の動き見てるだけで、俺は興奮していた。こんな奴でも拘束されちゃったら何もできないな。無様だなと思ったら、チンコが勃ってしまっていた。
終わると「まじでなんとかしてくれ。痛み止め入れてくれ。頼む」と俺らの方に言っていたが、じいさんたち、医療チームは化膿どめの点滴だけ。していた。痛み止めはいってるかもねと一応言うと、そうかと安心していたが、一向に痛みがおさまらず、はいってねーじゃねーかー!と興奮すると益々痛みがますようで、うめいていた。
「ついでにもう一人やらしてもらいましょうか」
一緒に拐ってきた付き人は目隠しされたまま、いきなり手術されて、泣いて喚いてっていう大騒ぎで、流石にうるさいとおじいさんが言うので、口に布咥えさせての手術になった。その子は背中にしか入れ墨はなかったのでその台に固定してるときには見えなかった。
2人切れて大満足そうだったけど、こっちはもうひと仕事あった。依頼してきた893さんからの依頼だった。
乳首消毒して太い針をぶっ刺すして、そこに輪っかのピアスを通して接着剤。反対側も、相当痛がっていたが。チンコの痛みに比べれば。耳もピアスつけて、ゲイっぽくしあげてくれという依頼を実行。ぐったりしていた。
2人を解放するまでが仕事。化膿どめの点滴の後に患部に包帯を巻いてもらって、助手さんが鎮静剤を打ってくれて大人しくしてる間に、本人の車のそばに置いてから退散。
そこからしばらく、街で彼らを見かけることはなくなった。一週間位して現れたと聞いたけど、何か調子が悪い感じで弱々しかったらしい、耳のピアスは取れていたそうだ。別のヤクザと揉めても、あっさりと引いて帰っていったそう。
皆が、自分が包茎手術されたって知ってるんじゃないかと疑心暗鬼になったみたいで、強気な奴が一変、弱気になっていた。どうやら、自宅に手術ビデオが届けられて、写真も大量に送られて、ばらまきますよ?というプレッシャーかけられて強気にでれなくなったんじゃないかと聞いた。
抜糸はどうするんだろうかなと、しばらく見張りをつけていたけど、病院に行くとか医者を呼ぶようなことはなかった。自分で抜糸したんじゃないかという話だった。薬局に消毒液とかガーゼとかピンセットとかを買いにきてたという話だった。
一ヶ月くらいしてまた動きが活発になると、写真が彼の周りにばら撒かれた。それで、彼は大人しくなっていった。ギリギリ入れ墨がわからない範囲の写真で両乳首にピアス、包茎手術直後のちんちんも写った写真。次は顔入ですよというメッセージ付きでばら撒かれた。
性的興奮をそういう全体的なことを含めて覚えてしまうようになってしまったけど、893さんの頼みでも二度とそういうことには関わり合いたくありませんって頭さげてお願いした。