玄関に入ってすぐ、靴も脱がないまま、おれとショウは抱き合ってキスをした。
唇を合わせるだけだったキスは、数秒も立たないうちにお互いの舌を絡め合うものに変わった。暗く静かな部屋の中で、唾液の音が大きく響く。
「ふっ、、んっ、、」
舌を深く差し込むと、ショウが少し苦しそうな息を漏らしたので、口を離した。少し潤んだショウの目が、きれいな顔の中で光っている。
「ベッド」
その場でショウが服を脱ごうとしたので、おれはそうささやいて、部屋の奥に促した。
カーテンは閉めなかった。遮光レースは引いてあるので、外から見えることはない。街の灯が入ってくるので、電気をつけなくても互いの体が見えるくらいの明るさはある。
ショウは邪魔なものをはぎ取るように、すばやく服を脱ぎ捨てて、何もまとわない姿になった。薄暗い状態だと、かえって筋肉の陰影がはっきり見える。
さっきさんざん銭湯で見た体なのに、これから抱かれようとするショウの裸体は、いやに艶かしく感じた。おれもすぐ同じ姿になり、裸の肌を重ね合わながら、もう一度深いキスをした。
「部屋までガマンしたよ。挿れて」
ベッドに横たえられたショウは、おれを見上げながら言った。
「まずは慣らさなきゃ。痛くさせたくない」
枕元にあったローションを取り、ショウの足を開かせる。ケツのまわりに毛はまったくなくスベスベだ。アナルの部分にだけ、シュッとすぼまったようにシワが寄っている。
「あっ」
指を入れてみると、ショウはびくっと体を反応させて、体を少しこわばらせた。
急かすわりに、ショウのアナルはあきらかに異物を入れ慣れていない固さだ。ゆっくり出し入れしながら、ペニスを受け入れられるようにほぐしていく。
「はっ、、んっ、、」
腸壁をこするようにしてやると、そのたびにショウは腰を浮かせるような反応をする。
「くぅっ、、」
少しほぐれてきたようなので、指を2本に増やす。
「うああっっ、、」
2本目を入れた時には無言で耐えるような感じだったが、それで腸壁を刺激してやると、ひときわ大きな声を上げた。
「もう、、いいって、、」
ショウが懇願するように言う。
「ごめん、やっぱ痛かった?」
「違うって、、もう指いいから、ちんこ挿れてよ、、ずっと待ってんだから、、」
【続く】