チンピラ軍団の一員として仕事してたけど、そいつが段々と自分の天下と勘違いし始めてそろそろヤバいなと思っていた頃に、お菓子屋さんやらしてくれていた893さんが直接来て、戻ってこないかという話くれた。
チンピラにも筋は通して、離れさせて貰って、元居たところに戻った。チンピラ軍団には居させてもらったが、以前、後輩襲った件はずっと尾を引いていて俺と仲間との間には大きな壁があって孤独。求めてくれる人のところの方に直ぐになびいた。
「まだお菓子屋やらないといけない悪いやついるんすか?」
「いや、そっちは大分減ったというかあまりない」
「そうなすか。じゃあ俺は本当にケーキ屋とかに?」
「作れるものなら作ってみろ、美味しかったら店出してやる」
久々に冗談言える人と話しできて俺の心もすっとしてた。あっちでは俺の冗談に笑う奴はほとんどいなくて、苦笑いで終わりだった。そんなに露骨に差別するんだという感じだった。あの中にだってゲイは何人か混ざり込んでたはずなのに。ボスは完全にバリウケになってたし。
「AV制作会社始めようと思って」
「AV制作会社?」
「お前が撮ってたビデオとか結構いい値段で売れてたから」
「俺の後釜のは?」
「うーん。いまいちなんだよ。巨体で皆、押しつぶしてやっちゃうだけみたいな。お前みたいに、道具並べてどれからやる?とか言って相手に恐怖与えてみたいなんじゃない。もう猪突猛進。お仕置きには最高だが、映像的には」
「売れない?」
「相手が幾らいい顔の奴でも映るのがでっかいイノブタだからタチモデルというのか?あれ変えないと買い取れないって言われて」
「そうなんすね」
「お前位がちょうどいい」
「そのイノブタは?」
「飛んだ」
「そうなんすね」
そこはあまり突っ込まなかった。聞くなよオーラが出ていた。
そういう事するってことは、893さんにとっては情報出るのが一番怖い。
イノブタが段々と横柄になっていったんじゃないかなと予想。
飛んだ=消したってことかなと即座に理解して、それ以上は聞かなかった。
たまにお菓子屋もやったけど、基本、街に出てちょっといけそうな学生見つけて話しかけて、小遣い稼ぎしないかって誘って、部屋に入れて、即ハメ撮りする。もしくは電話ボックスとかに短期で高額のバイトのスッテカー貼っといて来たら面接して、よほどのブサイクじゃなかったら即撮る。
ヤンキー系だと暴れるから、とりあえずオナニーできる?から始めて、オナニーは安い金額だけど、絡みできるならこれくらいと金額提示しといて後日きたらハメ撮りする。
そういう奴でも顔がかなりいい時は半ば強引にハメ撮りしてた。最初は仲間連れてきらら面倒だなと思った。
でも、そういうのに出演したっていうのは絶対言えないから仲間、連れてきたりはしないんだなと分かった。後日、出演料持って来て、消してもらえませんかと来るやつもたまにいたけど、機材代とかもかかるからそれじゃ足りないよって追い返してた。あまりにもしつこい時は893さんに連絡して処理してもらってた。しばらくして消してやれと連絡があれば廃棄してた。
それなりにストック貯まると、893さんにディスク渡す。編集は俺はできないので、撮ったもの全部渡す。そしたら893さんがどっかに売りにいく。全部が全部買ってもらえるわけじゃなくて、強引すぎるのは駄目とか顔がとか、体型がとかで結局半分位しか買ってもらえなかったとかで俺の収入もあまり増えなかった。
きっと全部買ってもらえてるんだろうなと思ったけど、そこは言わないのがルール。
「カメラマン1人つけてもらうだけで全然違うんすけどね。1人で撮ると出来ることも限られるし、逃げられることもあるし」
「若いの1人よこすから、仕込め」
「ケツ?」
「ちがーう。それだと来なくなる。カメラマンとか助手とか見張りとかだ」
「冗談すよ」
「お前、ってうまいの?」
「試してみます?」
「何か、映像見てるとなんだかんだ最後気持ちよくさせてるからうまいのかなと」
「だから試してみます?」
「俺が気持ちよくなかったらお前、どうなるか分かってるだろうな?」
「自信はあるっすよ」
「また今度にしとく」
毎回口説いていたけど中々抱かせてくれなかった。結構、いい男だった。
送られてきた奴は中々、カメラの才能もあるし、喋りもうまいから、俺が外に出てる間に来たモデル応募とかも逃さず捕まえていてくれてた。
2人になっても、部屋は同じ部屋なので、撮れる内容も似たりよったりでマンネリ化してきた。助手が「野外でレイプみたいなのどうですか?」と提案してくれた。「ここらじゃ難しいから、遠くに車で連れてってハードに犯す。その代わり、ギャラは2,3人分位出して」と提案してくれた。
マンネリなのを2,3人撮るよりはいっかと思って、そういうのオッケーなモデルを面接で探すと、直ぐに金が必要っていう、その当時では今風のイケてる感じのモデルが来た。
そいつをワゴン車にのせて、遠くの公園につれていき、わっぱかけて、野外でレイプものを撮った。カメラ一台でカット割りとかそういうの自分らには技術ないので、フル本番。ただのレイプを全部撮るってだけだった。終わったら本当にズタボロな子がそこにポツンといる感じでだった。
車に乗っけて助手が運転する後ろで個人的なセックスして地元に。相手はもう恐怖で反抗しないで、俺の言いなりだけど、気持ちよくする自信はあったので、気持ちよく出させてあげてお別れ。クレームは来なかった。
それを撮って渡すと、かなり評判が良かったと言ってこのシリーズやってくれと言って4回位にたようなの撮ったかな。そういうの撮る時は面接は自分たちの拠点じゃなくて、喫茶店とかそういうところで面接して、そのまま車乗せて遠くでやって、後がめんどくさそうだなと思う奴はその場でギャラ渡して放置して帰ったことも。
当時俺は、AV買うとか雑誌見るとか全くしないで、日々、モデル探ししてた。それがどこの会社から発売されたのかどうかも知らなかったし、興味なかった。というより、日々の生活に追われていた。単に893の親分が欲してたのかもしれない。ゲイビデオ買って見るような金はなかった。今になって、動画配信とかで古い動画みると、これ俺が撮ったやつかも?と思うものもある。
給料制だったけど、作品が沢山取れなかったり、売りにいったけど、売れなかったら給料は減る。
売れても給料は増えないという理不尽な給料だったけど、住居と水道光熱費は仕事場に住んでたんでそれだけは助かっていた。不満は募っていった。
もう辞めますって一回だけ言ったことあるけど、即、山奥に連れて行かれて穴の中に落とされて、続けます、二度と逆らいませんって言うと、出してもらって、ハグされて、お前には期待してるんだと。なぜか、ずっと切られずに雇い続けられてた。
俺が入った穴の近くには他と比べて背の低い木があったので、前のお菓子屋さんは…。
その仕事は突然終わった。強引過ぎる撮影してたので、とうとうパクられた。
ただ、皆、公にされたくないからってことで、起訴もされず、警告されただけで直ぐ出れた。出ると、事務所はもう空っぽで俺の住む場所はなかった。助手も居なくなってた。強引に撮った奴がサツの不良息子だったらしい。
893さんは1回だけ裏であってそれなりにずっしりとした紙袋くれて、全てこれで忘れろと。お菓子屋のことも忘れろってことだった。
最後に1回だけお前に抱かれておくと言われたので、長時間相手がもう腰がもたない勘弁してくれと言っても手縛ってずっと犯してた。どうせ、こっから飛ぶんだしと思って。結構好きな顔で、俳優で言うと松坂桃李って感じかな。年齢はそこそこだったと思うけど若く見えて、脱がすと彫り物があって本職と分かるけど、そうじゃなかったら、どっかの黒服程度にしか見えない人だった。
ラッシュ嗅がせたり、ほんと893相手にやっていいんか位ずっと掘ったり、気持ちよくしてあげたり、たまに叩いたりしながら、掘り上げた。
途中からはケツ感じ始めて、メス鳴きし始めてた。多分、大昔だろうけど兄貴分とかに掘られてんじゃないかなと思った。唾のませても飲むし、Мっ気もあって。
終わった後は、恐いので寝てる間に貰った金持って直ぐに、電車に乗ってそこを離れた。しばらくは手配書回されてないかビクビクしながら生きてた。