翼は承諾してくれた。
時計を見るとまだ8時をまわったばかりなのに、もうボトルにはほとんどワインが残っておらず、翼はかなり酔っていた。
俺「翼、大丈夫?」
翼「うん、もう少し呑もうよ。」
デキャンターで同じのを頼んだ。
新しいグラスに深い赤の液体が少しずつ注がれて行く。注がれたグラス越しに見る翼はまた美しかった。
このワインはそこそこ良いやつだから、頭痛はしないと思ったが、一応水も一緒に呑む。自分まで酔っ払ってしまったら、これから待っている楽しみが減ってしまう。ほろ酔い程度にしなければ。とこれから起こることを想像すると自分のあれにはもう全身の血液が集中している気がした。
8時半過ぎには、デザートのクレームブリュレも食べ終わり、デキャンターも空になった。
「美味しかった!」
ってぼーっとしながら、幸せそうな顔で言う翼。
「だろ?連れてきてよかった。」
さて、行こうか。と立ち上がると
「お会計は?」と翼。
もう既に済ませていた。これから翼をいただくんだし。
「良いんだよ!ここはお兄さんに任せなさい!」なんて言ってみた。
「ありがとうわた兄!!」
あぁ可愛い。これから翼はそのわた兄に食べられるんだよ。
お店を出て少しだけふらふらな翼。「ご馳走様でした。」
酔っててもきちんと言える翼。
夜風に乗って、翼の髪の良い匂いがした。
「わた兄の初めての彼女は?」
俺も一応バイだから彼女も何人かいた。俺の彼女も可愛かったんだぞ。
予約したホテルへは徒歩3分ってとこだったが、酔っ払った翼に合わせて歩いたら10分くらいかかった。
チェックインは済ませてあるから部屋へ直行。
「わー素敵な部屋!」
ベッドにダイブする翼。
いよいよ開始。
照明をほんの少し暗めにした。
「で、早速なんだけど、翼の普段穿いてる下着も見たいらしいんだ。アンケート調査って感じで。」