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序章
俺は深夜に営業している食堂の店主でりょうたって言う
その日は平日の蒸し暑い夜だった
一人で営業しているのには少し多いお客さんで店はにぎわっていた
また一人お客さんが入ってきて見た目の若そうな大学生風の男の子が入ってきた
「あ、一人なんですけど…」
「はいらっしゃいっす〜どぞ!」
そういって俺はカウンターに指示して座らせ、いつも通り飲み物を聞いた
「ほな、ハイボールでお願いします」
最近の若い子ってお酒飲まないイメージだったので、内心飲むんやって思いつつ
酒を作って出した。
「なんか食いたいもん決まったら声かけてね」と伝え俺は別のテーブルの揚げ物を作っていた
彼に背中を見せたものの、内心は最近の若い子で可愛いな〜と思いながら
ちょっと下心も持ち始め、料理を淡々とこなしていた
「すみませーん」
お、来た。伝票をもって彼の前に立つと、顔を上げて注文してきた
あれ、ちゃんと目があって顔を見たら結構イケメンやんと感心した俺がいた
「やっこと〜から揚げと〜あとだし巻きください」
「お、いいとこ行きますね!」
そういうと彼はニコっと笑っていた
その笑顔が刺さった俺は彼の料理を作るのを少しペースを落としながら進めていく
同時にから揚げはいつもなら3個なのに5個くらい揚げて、今日はサービス!と言って多めに出してあげると嬉しそうにから揚げを頬張っていた
「マスターこのから揚げうまいです」
「うまいっしょ?これ俺の特製だから」
「久しぶりにいい店見つけました」
その言葉にいつも通りありがとうねと言いつつも心は彼に向いていた俺だった
時間は25時くらいテーブル席を陣取っていたスーツの人達が会計をしたのを皮切りにカウンターに座っていた常連のオヤジや、たまに来る男女カップルなんかも会計ラッシュがやってきて、気が付けば彼と二人になってしまった。
彼は店のテレビに映っている深夜のお笑いを見て時々クスクスと笑っていて
自分一人の世界観を持った若い子なんて珍しいな〜一人で飲んで楽しんでやがる…と俺は珍しい子やな〜と思っていた。
彼の注文しただし巻きを出すと、熱そうにホフホフしながら食べていて
時折、うまっとか言いながら食べていた。
すると「マスターも良かったら一杯」と言われ、彼とビールで乾杯した。
せっかく酒ももらったしちょっと喋るかと思い彼に話しかけた
「兄さん若いよねいくつ?」
「あ、まだ大学生でして20歳です」
「なるほど、じゃあ今日は学校帰りかい?」
「今日はバイト帰りっすね」
「おじさんには良く分からないけど最近の若い子の中ではイケメンってやつなんじゃないかな?モデルさんとか?」
「え、そうです。モデルやってます」
ほほ〜と改めて彼の顔立ちやスタイルの良さ、脱いだら腹筋割れてたらいいな〜と
おじの俺は妄想にふけっていた
「でもモデルって言ってもまあちょっと特殊なモデルですけどね」
「あーそっちのモデルね」
俺は知ったかのように冗談で言うと
「そうなんすよ、ちょっと夜のモデルです」
「え?」
もしかして…とドキドキしながら確信に近づいた
「あーこの辺ってゲイのお店とかもあるし、そっちの方?」
「すみません、実はそうなんです」
この時俺はキタキタキタおっしゃーと思いながらも知らないふりをして対応した
「おー、うちにも何人かそっちの方々入ってくるよ」
「理解ある人で良かったです。また来てもいいですか?」
「うちなんかで良ければいつでもおいで」
良くある店の客との会話が進み俺はもっと彼に近づきたいと思って問いただし始めた。
「夜のモデルって言ってたけど、どんなことする仕事なの?」
「あ〜相手が男性で、マッサージしたりですかね・・・」
「そんな仕事があるのか、風俗の男版みたいな感じか〜」
「はい、それに近いです!」
続けて俺が言う。
「へえ〜俺も最近腰が痛いしマッサージか、どっか行ってみようかな〜」
「マッサージくらいなら僕しましょうか?」
「え、いいの?じゃあ今度お願いしちゃおうかな〜」
「今そこでできますよ」
彼は小さい座敷の席を見ながら言った。
でも俺は動じず焦らず進めるんだと思いこう言った
「いや〜仕事しちゃってて油臭いしまた今度お願いしようかな笑」
と敢えてけん制しつつもちゃっかり連絡先を聞いたら上手い事ゲットできた
彼の名前を見ると「しゅん」って書いてあった。
「お、しゅんくんでいいのかな?じゃあ時間できたときにマッサージよろしく!」
そういうと彼は「はい、しゅんって呼んでください。また来ます」と言って会計になった。
彼からすぐ連絡が来て、美味しかったですよまた行きますとだけ書いてあった。
俺はすぐには返さず仕事を終えた朝に自宅に帰ってから返事をした。
「今日はありがとね、またお待ちしてますいつでもどうぞ〜」と送った。
まあほぼリピートは無いだろうと思っていると数日が経ち、
また平日の夜中に今日は暇だなと思っているとドアが開いた。
「はい、らっしゃいっす〜」
「あ、やってますか?」
顔を上げるとあの彼が立っていて、親しげに「おう!いらっしゃい〜」と言って彼をカウンターに手招きした。
俺は来た!しかも誰も客居ないしこれはラッキーかもしれん。と期待に胸を膨らませたのであった
「マスター、ハイボールください」
「あいよ!今日もバイト上がり?」
「そうなんですよ〜今日はお客さん来なかったです」
「ほな俺が注文してやれば良かったね笑」
「え、いいんですか?」
そんな冗談話が開始早々繰り広げられて・・・
続く
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俺は2回目来店してくれた彼(以後しゅん)に心躍らせながら少しずつ距離を縮めることにした。
「いや〜マッサージ?お願いしようとおもったんだけどさ、何か悪いかなと思ってもうて連絡せんと申し訳ないね〜でもまた来てくれてありがとね」
と俺が言うとしゅんはこう返してきた。
「ほんまにいつでも言ってください。ただその代わりじゃないですけど、
飯いっぱい食わせてくれませんか?」
え、そんなんでええの?と俺は思って快諾し、俺は…
「じゃあ店も暇やしちょっと試してみようかな〜」
と言って腰をトントンしながら座敷席のほうにいくと、
しゅんもカウンター席を立ちあがり近づいてきた
ふわっとお花のようないい匂いがした
俺がうつ伏せで寝ると彼はなれたようにお尻のあたりに跨って乗ってきて、
俺の腰に両手を乗せて圧迫するようにグウ〜っと押してくれた。
徐々に親指や手のひらでグリグリするようにほぐしてくれた。
「うう〜しゅん気持ちいなぁマッサージ上手いやん」
そういうとしゅんは俺の服を捲り上げ、腰を手で触ってきた。
すこし火照っていて温かい手が腰に当たると俺は最高にムラムラしてしまった。
するとしゅんが俺に覆いかぶさるように乗ってきて
後ろから耳元あたりで
「マスターどうっすか?気持ちいいの?」
と聞いて雰囲気を出してきた。
「お、おうプロの子ってこんな上手なんやな〜ハハハ〜」と笑った
「もし良かったらこの後もしましょうか?」
と囁かれたが俺は
「いやいや俺はほら、ストレートやし〜ね、」と断ると
「マスターいけると思ったんですけどね〜笑」
としゅんは耳元でささやき後ろから手を回してきてうつ伏せだったから届かなかったけど、乳首をさがすように触ってきた。
着衣を整えて俺はサンキューな!と言ってまた今度店じゃないところで
お願いしようかな〜とか言ってみたりして彼を焦らしたが、
完全に俺が焦らされていたのかもしれない…
「じゃあ今度マスターの家でゆっくりしましょうね」
と言われて俺はこの色営業に完全に堕ちてしまったことを悟った。
この日はそのあと普通に飯食わして帰っていったが
それ以降、彼と会いたい思いが続いた俺は、我慢できず彼に連絡を送ったのであった。
続く
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<Mozilla/5.0 (Linux; Android 10; K) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/139.0.0.0 Safari/537.36@p6003004-ipoe.ipoe.ocn.ne.jp>
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