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クズはクズ同志 まさき 14/11/27(木) 23:52
クズはクズ同志2 まさき 14/11/27(木) 23:56
クズはクズ同志3 まさき 14/11/28(金) 0:07
Re(1):クズはクズ同志3 ぷー 14/11/28(金) 8:49
Re(1):クズはクズ同志3 ぽん 14/11/28(金) 11:42
クズはクズ同志4 まさき 14/11/28(金) 23:20
クズはクズ同志5 まさき 14/11/28(金) 23:24
クズはクズ同志6 まさき 14/11/30(日) 2:53
Re(1):クズはクズ同志6 masa 14/11/30(日) 11:02
Re(2):クズはクズ同志6 かい 14/11/30(日) 11:56
クズはクズ同志7 まさき 14/11/30(日) 22:46
Re(1):クズはクズ同志7 ぽん 14/11/30(日) 23:18
Re(1):クズはクズ同志7 ゆうた 14/11/30(日) 23:52
クズはクズ同志8 まさき 14/12/1(月) 21:36
Re(1):クズはクズ同志8 14/12/1(月) 23:10
Re(1):クズはクズ同志8 こうた 14/12/1(月) 23:24
Re(1):クズはクズ同志8 ぽん 14/12/1(月) 23:44
クズはクズ同志9 まさき 14/12/2(火) 22:19
Re(1):クズはクズ同志9 ぽん 14/12/2(火) 23:34
Re(1):クズはクズ同志9 ぷー 14/12/2(火) 23:47
Re(1):クズはクズ同志9 14/12/2(火) 23:59
クズはクズ同志10 まさき 14/12/4(木) 2:13
Re(1):クズはクズ同志10 たか 14/12/4(木) 2:51
Re(1):クズはクズ同志10 ひろし 14/12/4(木) 4:05
Re(1):クズはクズ同志10 ぽん 14/12/4(木) 8:45
クズはクズ同志11 まさき 14/12/4(木) 17:06
クズはクズ同志12 まさき 14/12/4(木) 17:11
Re(1):クズはクズ同志12 通りすがり 14/12/4(木) 21:16
Re(2):クズはクズ同志12 がく 14/12/4(木) 22:21
Re(1):クズはクズ同志12 14/12/4(木) 21:49
Re(1):クズはクズ同志12 アクア 14/12/4(木) 23:53
Re(1):クズはクズ同志12 ぷー 14/12/5(金) 0:06
Re(1):クズはクズ同志12 ぽん 14/12/5(金) 2:44
Re(1):クズはクズ同志12 14/12/5(金) 2:44
Re(1):クズはクズ同志12 かい 14/12/5(金) 11:34
クズはクズ同志13 まさき 14/12/5(金) 15:52
Re(1):クズはクズ同志13 14/12/5(金) 16:30
Re(1):クズはクズ同志13 ひろ 14/12/5(金) 20:29
Re(1):クズはクズ同志13 しん 14/12/5(金) 20:51
Re(1):クズはクズ同志13 ぽん 14/12/6(土) 2:03
Re(1):クズはクズ同志13 かい 14/12/7(日) 11:14
Re(1):クズはクズ同志13 しょう 14/12/27(土) 6:42

クズはクズ同志
 まさき  - 14/11/27(木) 23:52 -
 俺はゲイバーみたいな所でバーテンをやってる。このサイトはいつも暇な時間に見る専門で書くのは今回が初めて。たまぁにムラムラして、お世話になってます。笑 昔は出会いにも使わせてもらしました。笑

 ゲイバーとは言うけど表向きは普通のバー。女の子も来る。
 まぁオカマバーの姉さんたちやら、よく出入りしてるから大抵のお客さんはゲイバーってことわかってきてるけど。

 簡単に自己紹介すると、現在22歳。5歳の時、親父が死んで、男に依存していかないと生きていけなかったデリヘル嬢の母親とその彼氏から虐待されてて、中学卒業と同時に家出。更に、小学校あがった頃、ゲイなのが友達にばれてそこからイジメのオンパレードでした。泣
 
 まぁ、そんなかんなで、16歳で今バイトしてるバーのマスターに拾われて、それから働かせてもらってる。

 最近手術して自宅療養中で暇なので、書いてみようかなーって気になりました。2年前の話です。エロだけ書く気でいたけど、なんか色々出会いとかから書いてたら長くなりそうなので、長いのNGな人はおすすめしません。ちなみに、エロい部分までも長そう…。

 どこまで書いたら読みやすいとか、全くわかんない。笑

 文章書くのがはじめてなもんで、あんまりツッコミ勘弁でお願いします。方言が無意識に出たりしてもツッコミ無しの方向でお願いします。

引用なし

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クズはクズ同志2
 まさき  - 14/11/27(木) 23:56 -
 俺が働いてる店は小さな店でキッチンが2人、バーテンが2人、プラスのマスターで成り立ってる。マスターがゲイで、EX○LEのアツシに似てる。(彼氏もち)

 ここで働き始めたのは、俺が当時付き合ってた彼氏?と飲みに来たのがきっかけ。(違法!とかは無しの方向で。笑) 

 中卒16歳って年齢でどこも雇ってくれない俺を最初キッチンとして雇ってくれて、尚かつアパートも契約してくれた大恩人。そんな恥ずかしいこと、今さら言えないけど、本心はそんな感じ。笑

 そんなマスターが、ある日の営業時間内の人が少なくなってきた時に、携帯を見ながら話をふってきた。店内にはオカマバーの仕事帰りの姉さんが2人。

「おい、マサキ。良かったな。今からイケメン来るぞ。イケメン」

 そう言ってマスターが気持ち悪いくらいにやけた笑顔を浮かべてくる。イケメンって言葉に姉さん達がキャーっと色めきだつ。

「マスターの言うイケメン…俺好みじゃないからなぁ…」
 
 次の日の酒の欠品を確認しながら答えた。ちなみにマスターの好みは、武蔵系のガチムチタイプ。マスターも身長182あって、そこそこガッチリしてるんだけど、更にガッチリが好きらしい。ちなみに、俺のタイプは玉木宏とかのスラッとエロいタイプ。

「俺のタイプじゃねーよ。お前が好きそうなイケメン。この前客と一緒にホストクラブに行ったときに、その子が指名してるのがNO1の子でよ。話盛り上がっちゃって!今度アフターでうちの店使ってくれるらしくて、ちょっと飲みがてら今日は下見だってさ」
「なんだ…それ。完全ノンケじゃん、つまんない…」

 ぼやくと、店長に「贅沢め!目の保養だろ!」と頭を叩かれた。

「マサキちゃん、いっとき彼氏が居ないからってホストは駄目よ。ホストは」
 
 姉さんの一人が話しかけてくる。

「いかないですよっ、てかいけないですよ。ガチノンケで女好きとか。面倒くさい」
「まー!マサキちゃん前はあんなに可愛かったのにスれたわね〜。面倒くさいなんて!昔から悪い噂の男ばっかにつかまってたから、忠告してるんじゃない」
「…悪い男ってわかってたんなら、その時言ってくださいよ…」
「言っても、聞く耳もたなかったじゃない」

 そんな感じの会話をしてた時だった。ドアが開いて、客が入ってきた。

 入ってきた瞬間に、マスターの言ったイケメンだってわかった。よく飲みに来るホストの人達と違って、ホストって感じの雰囲気じゃなかった。髪は黒だし、長髪でもないし、ピアスも1個しかしてないし、靴もとんがってない。(全部俺の偏見です。笑)
 顔もやばいくらいのイケメン!ってわけじゃなかった。でもオーラがモテそーっていうか。スマートな感じ。

 (やっべーくっそタイプ。)

 姉さん達にいかないと言っときながら、第一印象はそれ。笑 ガチタイプの人が来たんだから、仕方ない。笑
 イケメンは、こっちを見てマスターを見つけると、ニコーっと笑いながらこっちに来た。その笑顔がまた爽やかでキュン。笑

「アツシさん。いきなりごめんね。閉店前に。もっと早く来るつもりだったんだけど、女の子に捕まって」

 とてつもなく爽やかに笑いながら、俺の目の前に座ったイケメンに、最初おしぼり出すのも忘れて、じーっと見惚れてしまった。そんな俺を見ながらニヤニヤしてる姉さん達の視線に気づいて、姉さん達の方は見ないようにイケメンにおしぼりを渡した。

「ありがとー!君、名前は?俺はアキラ!よろしくね〜」
「マサキです。マスターがお世話になってます」

 アキラさんと名乗ったその人は、俺より3個上の23歳。(当時)さすがホスト!って感じで、すごく話し上手な人だった。俺は初対面の人と話すのが苦手なので、最初は姉さん達やマスターも含めて5人で喋っていたけど、酒もごちそうになったおかげもあり、1時間も話す頃には、姉さんらも帰って、マスター抜きで2人で喋れるようになってた。

 閉店時間になってアキラさんのお会計を済ませ、マスターに挨拶してアキラさんと一緒に外に出た。結構飲ませてもらってたので、よくは覚えてないけど、タクシーを捕まえて、乗せてもらって、タクシー代までもらった。

 タクシーの外でバイバイって手を振ってくるアキラさんの笑顔に、ホストにはまる女の子の気持ちがすごく理解できたのを覚えてる。笑

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クズはクズ同志3
 まさき  - 14/11/28(金) 0:07 -
 次の日、二日酔いの頭痛と喉の渇きで目が覚めた。アキラさんが入れたウィスキーのボトルをハイボールにして飲ませてもらっていたので、結構ひょいひょい飲んだ。ちなみにバーテンなのに、酒は全く強くないので、いつもお客さんにもらってもこっそり、ノンアルに変えてる。

 携帯を見るとラインが1通。アキラさんだった。内容は、昨日ありがとーってことと、結構意識飛んでたけど、大丈夫?笑 ってことだった。

(俺、女じゃないのにマメだな〜さすがだな〜)
 とか思いながら、一応社会人の常識の範囲内で、ありがとーございましたってことと、面倒かけましたーってことと、またお店にいらしてくださいね、的なことを送る。

 そこから何通かたわいもない話をラインでして、夜になり、その日も仕事に向かった。

 それから、アキラさんは毎日のようにホストの仕事が終わった後、うちの店に飲みに来るようになった。女の子とのアフターの時もあれば、一人で来る時もあり。
「猫が交尾してたの見てムラムラしてきた。笑」とか、すげーくだらないことでラインしてくることも増えた。

 ガチタイプだったけど、ノンケの人間と恋人になれると思える程、身の程知らずでもなかったし、俺の中でのアキラさんの立ち位置は、友達に近い常連さん以上の存在ぐらいの感覚だった。


 アキラさんと初めて会ってから1か月が経ったくらいの頃、仕事終わり間際に、アキラさんから電話が来た。

「マサキー、仕事終わった?今日飲みにいこ〜…」

 アキラさんの声は、いつものバカみたいに(笑)明るい声じゃなく、明らかに落ち込んでる声。アキラさんのそんな沈んだ声初めて聞いたもんで、俺は2つ返事でOKした。

 店の近くで待ち合わせ。アキラさんの落ち込み具合は顔にも出てて、いつもより口数も少ない。いつもはスムーズに店を選んでくれるのに、店選びももたついて、正直言ってそんなに飲みたいように見えなかった。

「アキラさん?大丈夫ですか?なんか、沈んでるなら、酒なしでも話だけとか聞くし、どっかカフェとか行きます?」
「うーん…仕事関係の人の目、気にしたくないし…酒買ってうちで飲む??」

 正直、恋愛対象ではないにしろ、家に呼ばれてドキッとした。俺がゲイなことアキラさんは知ってるし、これチャンスか!?って気持ちと、全く男とどうこうってのが考え付かないか…。

(まぁ、断ったらそっちのが下心ありそうだから、行くしかないんだけど)

 なるべく、下心を悟られないように、返事をして近くのドンキで酒を買って、タクシーでアキラさんちに向かった。


「広いですね」
 アキラさんちはタクシーで10分のとこにある2LDKのマンションだった。部屋の中は男の一人暮らしって思えないぐらい綺麗にしてた。
 一部屋はでっかいソファが置いてあるリビング、もう一部屋はクイーンサイズぐらいのでかいベッドが置いてあった。寝起きのまんまって感じの布団に色々妄想。笑

 好きなとこ座ってって言われて、ソファの上に座る。ふっかふか。笑 アキラさんがグラスを2個持ってくる。スーツ脱いだワイシャツ姿がエロい。笑

 とりあえず赤ワインで乾杯して、飲み干すと、キッチンからレンジの音が聞こえて、何品か手作りのおつまみみたいなのが出てきた。

「アキラさん彼女いるんですね。家帰ってこんなつまみ作ってあるとか、うらやましいです」
「は?俺彼女とかいないよー?笑 これ、俺が作ったの!俺、コンビニ弁当とかあんまり好きじゃないから、基本自炊」
「まじっすか?どんだけいい嫁ですか!笑 俺、店で作る以外、家ではほとんどコンビニです」
「マサキも一人暮らしだったよね?マサキの作る料理オシャレだから俺好きー」
「そりゃ、店でのやつですから。俺、こういう茶色い料理作れないから、こういうの作ってみたい」
「え?何?俺バカにされてる?」

 そんな感じで飲み進めていったら、アキラさんも割といつものアキラさんになってきた。やっと笑顔が戻ってきたことに、ほっとして、そこそこ酒も入ったくらいで、アキラさんに落ち込んでた理由を切り出してみた。

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Re(1):クズはクズ同志3
 ぷー  - 14/11/28(金) 8:49 -
ストーリーも楽しみたい派なんで、こういう話好きです^^
書くの大変かもしれないですけど、続き楽しみにしてます!

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Re(1):クズはクズ同志3
 ぽん  - 14/11/28(金) 11:42 -
あー、なんだかとてもいい感じですね。
続きが楽しみです!

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クズはクズ同志4
 まさき  - 14/11/28(金) 23:20 -
 コメントありがとうございます。わーい、うれしいです。自分でも着地点が見えなくなってますが、のんびり付き合ってください。


「ところでなんで、あんな落ちてたんですか?」
「……あーそーだった。笑 ごめんね、急に呼び出して…」
「いや、それはいいんですけど…お客さんのアフターケアも仕事の内なんで」
「仕事かよ。笑 ……いや、大したことないんだけど、今月順位落ちちゃって…」

 正直、ちょっと予想と違った。笑 俺の予想的には、恋人と別れたとか、親が死んだとか…。俺の中で変動の激しいホストの順位が変わるなんて当たり前だって認識だったから。

「そうなんですね…何番になったんですか?」
「2番…まぁ、1位取られた人、今月誕生日とかあったのもあるけど…」
「だったら、仕方ないじゃないですか。知らないけど、誕生日なんて何百万も使うもんなんでしょ?また来月取り返せばいいじゃないですか?」
「うん、間違いない!笑 マサキ君、正解!」

 ハハって少し笑って、アキラさんが黙り込んだ。やっぱナンバーワンになる人だし、努力とかプライドもあるだろうに、簡単に次取り返せばなんて言った自分に反省した。

「あーごめんね?付き合ってもらっといて、気使わせて。俺めっちゃかっこ悪いー!」

 顔押えて、ふざけながら自虐するアキラさんに、俺はむしろいつも見れないアキラさんを見れて喜んでた。更に酒をあおって、アキラさんが語り出した。

「俺、自分に自信無いんだー…だから、なんか順位が下がると、俺の価値も下がっちゃう気がして、順位落ちるといつもこんな感じで落ちるんだよねー…」
「いやいや、アキラさんが自信なかったら、俺どうすればいいんですか」
「マサキは、めっちゃいいやつじゃん…俺、小さい時施設で育ってさー…」

 アキラさんが、そういった瞬間、ちょっとドキッとした。

(施設育ちなんだ…)

「親が3歳の時事故で死んで…まぁ、ほとんど記憶もないんだけど、親戚も近い人はいなかったから、そこから施設で暮らし始めて…施設の人も事務的な人ばっかだったから、小さい頃から愛情ってなんぞや?みたいな?笑」

 笑いながら、話すアキラさん。今思うと、だいぶ酔ってた。

「小学校の時は、ネクラで友達居なかったから、中学にあがる前に、めっちゃ雑誌とかでモテる男!っていうのを研究してさ、体も鍛えてー、その頃から背も一気に伸びたから、やっと人並みに人間関係作れるようになったんだけど、なんか、周りに人が増えたら増えたで、こいつら俺の外ヅラしか見てねーのかなーとかって思って…。本当の俺はあんなにネクラなのに…」
「アキラさん結構ひねくれてるんですね」
「うるせーわ。笑」

 アキラさんの話を聞きながら、自分のことを振り返ってた。こっそり持ってたクラスの好きな奴の写真を見られてゲイってばれて、外見もチビで貧相で、毎日イジメられてた。
 家に帰ったら帰ったで、母親とその彼氏から殴られて存在否定されて。死にたいなんて毎日思ってたから。今は外見もそこそこ整えて、なんとか見れるようになったと思うけど、ちょっとした瞬間にどっと不安になる。何かしたらすぐ人が離れていくんじゃないかって…。

 だからか、アキラさんの気持ちは少なからず理解できた。だから、何も言えなかった。

 俺が無言なのに気づいたのか、アキラさんがいつものトーンでバシバシ叩いてきた。

「うわー俺めっちゃ恥ずかしい!めっちゃかっこ悪い!語っちゃった!こんな話したの初めてだー!忘れてくれ!よし!ここからはみんな大好き下ネタタイムに入ろう!」
「つなぎ無理やりですねー…。まぁ、いいですけど…」

 ほかの人には話せない話を俺にしてくれたんだから、何か言わないといけなかったんだろうけど、何も言えなかったから、話を変えてくれたアキラさんに甘えた。

 時間は夜中3時を過ぎてた。やっぱり男の子なので、下ネタを語り始めると止まらない。笑

「マサキはゲイ?バイ?」
「店ではバイって言ってますけど、ホントはゲイです。女のお客さんと店終わった後、アフターとかもあるから、バイって言ってた方が都合がいいんです」
「あー、バーとはいえ、色恋も仕事の内って感じ?」

 最初そんな話をしてた。ゲイってこと隠さなくてもいいし、ホントの自分で喋れたから、すごく楽で、どんどんえげつない話になっていく。

「マサキはつっこむ方?つっこまれる方?」
「俺はつっこまれる方ですね。だから、童貞です。笑」
「うっそ。でも、そうだよな。笑 つっこまれて気持ちいいもんなの?女の子でアナルやったことあるけど、アンアン言うの演技だと思ってた」
「人によりますね。男と女でどう違うかは知らないですけど、俺は気持ちいいですよ。あんまりでかい人は、痛いけど…。前一回痔になりかけたんで」
「いやー!!それで肛門科とかサングラスしても行けない!!笑」

 そんな話をダラダラしてると、だんだんアキラさんの股間のモノが膨らんでるのに気付いた。

「アキラさん、ちんこでかくなってますよ」
「あはは…俺酒飲むと発情するタイプでー。しかも下ネタだったから。笑」
「酒入れて下ネタアウトだったら、ホストやれないでしょ」
「仕事中は大丈夫だもん!最近忙しくて抜けてないんだもん!仕方ないじゃんー!」

 股間をジャージの上から撫でながら叫ぶアキラさんの姿に、ついぽろっと言ってしまった。

「俺でよければ抜きましょうか?」

 俺も酒が入ってたので、ほとんど本能のまま思ったことを口に出した感じ。でも言ってしまった後に、今さら心臓がどきどきしてきた。

(やべ、引かれるかな?)

 思った俺の心情とは正反対に、アキラさんはじっと自分の股間と相談した後、

「お願いします」

と笑いながら言ってきた。

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クズはクズ同志5
 まさき  - 14/11/28(金) 23:24 -
やっと、ほんの少しのエロ。笑

 アキラさんは身長185センチある。さすがにソファの上だと体がはみ出るので、ベッドに移動した。

 俺はドキドキというよりは、むしろアキラさんのちんぽが拝めるっていうのに、ありがとうございまーす!という神様拝む感じだった。

「うわーなんか、やべー。恥ずかしー。笑」

(くそ可愛いなこの人…)

 照れ隠しなのか、ベッドの上でキャーキャー騒ぐアキラさんを座らせて、下着ごとズボンを下げる。

 本当はパンツ姿を眺めたりしたかったけど、どれが引かれるスイッチになるのかわかんない。そんなんで途中でやっぱいいなんてことになったらもったいなさ過ぎる。
 なのでただひたすら抜くだけマシーンに徹することにした。

 アキラさんのちんぽは、既に半勃ち状態。皮は完全に剥けてるけど、色も形も綺麗なちんぽだった。特別でかくは無いけど、すごくエロく見えた。

 俺もしばらく彼氏が居なかったから、生ちんぽ見るのは久しぶりでちょっとテンションUP。竿全体を握って、指をつかってさすっていく。

「ハタチの男の子に俺何させてんだろーと今さらながらに思ってきた。笑」
「賢者タイム入るの、終わった後にしてください」

 何度か上下させて、強く握ると、最初余裕モードで喋ってたアキラさんが、吐息を漏らしてきた。しゃぶるかどうか迷ってたけど、気持ちよさそうだし、いっかと思って、股の間に入って、既に完勃ちのちんぽを咥えた。

「あー…やべ。めっちゃ気持ちいい」

 その言葉に、フェラOKだったー…とちょっと安心。

 綺麗な形の亀頭のくびれあたりが弱いのか、ちょっと舌でぐいぐいすると、アキラさんの腹筋がびくびくなるのが見えた。我慢汁が時々、ドロっと出てくるのを密かに飲んだ。

「やば、ごめん、マサキ。すぐ出そう…」

 堪え顔がとてつもなくエロくて、俺の下半身も直撃。笑 正直早かったからもっとしゃぶりたい気持ちはあったけど、それだけ溜まってたんだろうなーと思って、動きを激しくする。

「っあ!出る、あ!」

 言った後、すぐにアキラさんはイッた。本当に最近抜いてないんだろうなーってぐらい、勢いよくて、口の端からこぼれた。

「うっわ。やば!ごめん!マサキ!ぺってしなさい!ぺって!」

 近くのティッシュを何枚もとって焦りながら俺の口の前に持ってくるアキラさんに噴き出しそうになりながら、出されたティッシュにザーメンを出した。

「すっげー濃い。笑 本当溜まってたんですね。すっきりしました?」
「うん。お前めっちゃうまいな!さすがです。ありがとうございました!」

 部活のようなノリで無邪気に笑顔で言われて嬉しいような、なんか悲しいような複雑な気持ちになった。

「じゃ、風呂入って寝ましょうか」
「え?お前いいの?」
「俺は定期的に一人で出してるんで大丈夫です。笑 じゃ、先に風呂借ります」

 ウソだった。俺のズボンの中も大分窮屈くなってた。ただ、ロングカーディガン着てたから、股下まで隠れててばれなかった。
 いつもだったら、お返しに、フェラは無理にしても、抜いてもらったりするけど…、なんかそんなことしてしまったら、本当にアキラさんを好きになっちゃいそうな気がしたから。

 ノンケに恋なんてしてもろくなこと無いって、学生の時含めて色々経験してきたことが思い出されて、アキラさんとこれ以上近くなっちゃだめだって、決意した。借りたお風呂場では、がっつりオナニーしたけど…。笑

 風呂から上がったら、アキラさんはもうベッドの上でウトウト。俺が部屋に入ると少し目をあけた。

「アキラさん、洋服借りました。ありがとうございます」
「いーよー…やっべー…超眠い。俺明日入るー…」
「とりあえず掛布団だけはかけてくださいよ。風邪ひきますよ」

 言いながら、ベッドの上にダラーっとなってるアキラさんに布団をかけてやる。

「マサキも一緒入んなさい。ほら、おいでおいで」

 笑いながら、ベッドの上をトントン叩かれる。ここまで来ると本当誘ってんじゃね…と思ったけど、すんごい眠そうなアキラさんの様子から、それは全くない感じ。

 アキラさんのベッドはでかくて男二人でも全然余る。まぁ、俺も一回風呂場で抜いてるし、まぁいっか…と思って、布団の中に入れてもらった。

「マサキ…今日ありがとなー…仕事外のこうした友達…欲しかったんだー…」

(友達…か…)

「いいですよ。俺話聞いて抜いただけだし。笑」
「うん、超気持ちよかった。笑…なんかスッキリした」
「抜いたから?笑」
「それもある。笑  でも気持ちがなんか楽になった。かっこ悪いとこ見せても引かないでくれるって、すげー嬉しい…」

 ほぼ、眠気限界みたいな状態で、ほとんど目は閉じてるけど、そんなことをぼそっと言うアキラさんの顔は本当にいつもと違ってリラックスしてて、相当いつもは気張って生きてんだなー…って思った。

「…アキラさん、すげー頑張ってると思うし、全然かっこ悪くないですよ。話聞くしかできないけど、俺は絶対ひいたりしないと思います」

 そういった俺の言葉に反応はなかった。俺も限界でアキラさんの寝顔を堪能する暇もなく、寝てしまった。

引用なし

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クズはクズ同志6
 まさき  - 14/11/30(日) 2:53 -
 それから、更に一か月くらいが経った。アキラさんからはフェラしたこともお構いなしに連絡来るし、それどころか、アキラさんはあの一夜から、かなり俺に気を許して、些細なことでも、俺に連絡来るようになってた。笑 2、3回抜くお手伝いもした。

(このままだと、マジ好きになりそー…)

 と、毎日紋々としたり、ぶっちゃけアキラさんおかずにしたりもしてて、そろそろ彼氏作らないとやべーなーと思ってた頃…。

 その日は、店に飲みに来たキャバクラの女の子に店終わった後に飲もうと言われ、閉店業務をマスターに任せて早めに女の子と一緒に店を出た。

 出た瞬間、めっちゃどしゃぶりの雨。一応出てすぐのところは、アーケードになってて、濡れないようになってるから、女の子を待たせてタクシーを拾いに行こうとした時だった。

 か細い声で鳴く声が聞こえた。雨の音でところどころかき消されそうなくらいの。俺がタクシーも捕まえて来ずにキョロキョロしてたからか、女の子がちょっとイライラした声で、どうしたのとこっちに来た。

 女の子に、ごめんと一言謝って周りを探すと、ビルの下に置いてあるダンボールから鳴き声が聞こえて来てるのを発見して、ダンボールを開けた。

 中には仔猫が3匹。3匹いたんだけど、2匹は既に冷たくなってて、その2匹に寄り添うように、目がやっと開いたぐらいのすごく小さいボロボロな仔猫が鳴いていた。

「うわぁ…猫?死んでるじゃん…いや…汚い…」

 女の子がそういうのも仕方ないぐらい、目は目ヤニだらけでほとんど開いて無くて、毛並もうんちまみれでガビガビになってた。繁華街だし、捨て猫も多い…。こんなこと、珍しいことじゃない…そういうのわかってたんだけど…

 気づいたら俺はその猫を抱き上げてスーツの中に突っ込んでた。

「ちょっと!汚いんだけど!何触ってんの!」
「ごめん…こいつ…暖めないとたぶん…死んじゃうから…飲みに行く約束だったけど…ホントごめん!埋め合わせ今度絶対するから!」

 そこまで言うと、思いっきり持ってた鞄で頭をはたかれた。ありえない!と一言言われて、タクシーに乗り込む女の子を見送った後、兄弟達の入った段ボールごと、俺もタクシーに乗り込んだ。

 というものの、俺のアパートはペットNG。大屋さんが隣の部屋で壁も薄いので、猫を持って帰ったら速攻ばれる。
 
 うんちの匂いのする猫をスーツの懐に入れてる俺に、タクシーの運ちゃんも、勘弁してくれって顔。俺は悩んだ結果、アキラさんに電話した。どうしようって思った時に、浮かんだのがアキラさんの笑顔だった。なんか、あの人だったら受け入れてくれるんじゃないのかな…て。


 アキラさんちに着いたはいいものの、俺はピンポン押すのを迷ってた。電話で、事情を説明すると、いつもの感じで「来ていーよー」って言ってくれたはいいものの、いきなり、汚い猫と猫の死骸持ってきて、迷惑じゃない筈ないって思って。

 なかなかピンポンを押せないでいると、俺のシャツの中で寝てた仔猫が起きたのか、また鳴きだした。その声が聞こえたのか、中からバタバタと音がして、玄関があいた。

「マサキ!何やってんの!寒かったっしょ。ほら入って!うっわ、ホント仔猫だなー!ちっちぇ!ほら、猫貸して。お前は風呂入ってこい」

 俺の懐にいたうんちまみれの猫をアキラさんはためらいもせずにヒョイと腕の中に抱えた。その姿に、なんか俺は安心して泣きそうになってしまった。

「ん?何そのダンボール?」
「あ…こいつの入ってた箱で、兄弟だと思うんですけど…二匹…もう…死んでたんですけど…」

 俺がそう言うと、アキラさんはダンボールの中を覗いて、用意していたタオルの中にまたためらいも無く、兄弟達を掴んでくるめた。

「…お腹すいてたろうな。寒かったな。晴れたら暖かい所に埋めてやるからな」

 なんか、女の子とかタクシーの運ちゃんとかに冷たい目で見られて、ちょっと精神的に弱ってたんだと思う。なんか、アキラさんの優しさに本気で泣きそうになって、お言葉に甘えて速攻風呂を借りた。

 風呂からあがると、仔猫に何か話しかけながら、ストローで何かやってるアキラさんがいた。

「お風呂いただきました。ありがとうございます」
「お!マサキ来てみ。こいつめっちゃ飲むぞ。がりがりだからどうしようかと思ったけど、これなら大丈夫そうだな!」
「何やってるんですか?」
「砂糖混ぜた白湯。暖めた牛乳でもいいけど、弱ってる時は牛乳でお腹壊しても駄目だしな。明日動物病院で仔猫ミルク買ってこよう。少し体も拭いたけど、風呂はもうちょい体力が回復してからだな」
「ていうか、なんでそんな詳しいんですか。俺めっちゃあたふたしたのに」
「俺も昔仕事帰りにこんな状態の猫拾ったこと何度かあるのよ。まぁ…全部弱りすぎて死んじゃったけど。飼えないからって捨てんなよってな」

 一通り飲んで満足したのか、仔猫はパンパンの腹を見せながら寝始めた。寝てる仔猫を起こさないように、いつの間にか用意してあった毛布の切れ端が敷き詰められた箱の中にそっと置いた。よく見るとお湯の入ったペットボトルとハンカチでくるんだホッカイロも置いてある。

(本当、用意周到…すげえ…)

 アキラさんも風呂入って、酒を少し飲んで…落ち着いた頃、切り出した。

「本当に、ご迷惑おかけしてすいませんでした…」
「ん?全然いーよ?猫好きだし。それにマサキにはこの前お世話になりましたから。笑」
「…なんか、俺感動しました。アキラさん、本当に優しいんですね。正直ホストってビジネス的な優しさとかなんだと思ってました。すいません」
「えー?優しいのはマサキじゃない?」
「え?」
「だって、こいつの兄弟達だけ置いてけないって思ったんだろ?もう死んじゃってるけど…。それってすげー優しいと思うよ」

 ニコニコ笑いながら指摘されて、またなんか鼻のあたりが熱くなってきた。アキラさんの優しさに耐えきれなくなって、なんか昔話をしてしまった。

「なんか、兄弟の側で鳴いてるこいつ見て、自分と被ったっていうか…」
「マサキと?」
「あー…俺、昔、親から虐待されてたんですよ…」

 語り出した、俺の話をアキラさんは、いつもと違う真剣な顔で聞いてくれた。

「母親とその彼氏から、毎日殴られて、ガキの頃は飯も3日に1回みたいな?今でもその頃の傷とかアザとか体に残ってるし。小中学校は給食でなんとか生きてた所あって。風呂にもあんまり入れてもらえなかったから、学校でも臭い臭い言われて…」
「…そういうの、児童相談所とか、見にきたりするもんじゃないの?」
「来てましたけど、まぁ…見える傷隠されて…、笑顔で大丈夫ですって言いなさいって言われて…まぁ子どもなんで、従うしかないですよね…。死なない程度に生かされてたって感じです」

 普段はこんな気を使わせるような話、絶対しないけど。酒が少し入ってるのと、なんかその時はすごい弱ってたんだと思う。なんかうんちまみれの仔猫を笑顔で受け入れたこの人にだったら…。て。

「小さい頃から母親と彼氏がヤッてる姿も目の前で見せられて…元々女の体に興味なかったのが、それでがっつりダメになって。中学卒業してすぐに、中学の時、援交してたおじさんに養ってもらって…。そのおじさんに、マスターの店に連れて来てもらってから、マスターが働く場所作ってくれて…アパートも借りてくれて…」

 今思えば酒も入ってなかったのによく、ペラペラ喋れたと思う。本当はずっと誰かに聞いてほしかったのかもしれない。

「…なんか一生懸命、兄弟の側で鳴いてるこいつ見て…寒いし、お腹すいてるのに…兄弟が死んでいく中、箱の中で…こいつはどんな想いで居たのかなって、思ったら、見捨てらんなかった…」

 そんな感じのことを、アキラさんの顔も見らずにペラペラ喋ってた時…

「ずびっ」

(ずび?)

 鼻を盛大にすする音が聞こえたかと思ってアキラさんの顔を見たら、大人の男にあるまじき大号泣。

(本当にこの人ホストか?)

「え!?なんでアキラさんが泣いてんですか!!」
「…だって…、マサキ…頑張ったんだなぁ…て。マサキが生きてて…良かったなぁと思ったら、なんか泣けてきた…」

 アキラさんがあまりにも大号泣過ぎて、ちょっと俺はプチパニック。

「いや、もう昔の話ですから!今は全然大丈夫ですから!」

 慌てながら、なだめると、アキラさんが俺の頭を思いっきりぐりぐり撫でてきた。ちょっと、ドキッとしたけど号泣で鼻水少し垂れてる顔を見て、ちょっと笑いそうになってしまった。

「俺は、お前がちゃんと生きることを選んでくれて嬉しい…。生きようって頑張ったんだろ?この猫も一緒だよ。生きたいって頑張って叫んだから、お前に見つけてもらえた。死にたくなるくらい辛くなることもいっぱいあったと思う…俺には想像も出来ないくらい…それでも、お前が生きたいって思って、今、生きててくれて…本当良かったなぁって思ったら…やっべ、止まんね…」

 なりふり構わず、そんな恥ずかしいことを言ってきたアキラさんに、俺も少し泣いてしまった。(ほんの少しね。ばれないようにね)

 引くぐらいの大号泣するアキラさんを見て、昔すごい腹減ってへばってる時に、ヤッてる最中の母親と目があったのを思い出した。少しだけでも期待を込めて、お母さん、お腹すいた。って言った。まぁ、母親は答えてくれずに、彼氏にうるさいって蹴られて、それからは何も言えなくなったけど…。

 猫を拾ったのは、必死に鳴いてる猫の声を無視したら、あの時の母親と同じになってしまう気がしたからかもしれないなぁ…とぼんやり思った。

 アキラさんに言われたみたいに、死にたいなんて思ったこと何度もある。でも死ねなかった。給食のパンの余ったやつを持って帰って、トイレットペーパの棚に隠して、お腹がすいたら、夜中こっそり食べたりもした。俺はそれをずっと恥ずかしいと思ってた。母親にさえ死ねって言われてたのに、死ぬ勇気も無く生きることにしがみついた自分が嫌いだった。

 だから、アキラさんに生きててくれて良かったって言われて、本当に嬉しかった。やっと、自分の声を聞いてもらえたみたいな…。もう、ダメだった。親にも愛してもらえなかった俺の為に泣いてくれるアキラさんを…ノンケとか、そんなの何のストッパーにもならないくらい、好きになってしまってた。

「アキラさん」
「ん?どうした??」
「好きです」

 可能性とか、そんなの頭で考えられなかった。気づいたら声に出してた。でも、言った後に襲って来た後悔で、一瞬で現実に戻った。

 アキラさんは、驚いた顔の後、すごく困った顔で、じっと俺を見てた。

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Re(1):クズはクズ同志6
 masa  - 14/11/30(日) 11:02 -
やばい、初めてこのサイトの体験談読んで泣きそうになった。

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Re(2):クズはクズ同志6
 かい  - 14/11/30(日) 11:56 -
俺は泣いてしまった。w
良い人と知り合えて良かったな〜。
幸せになって欲しいな。

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クズはクズ同志7
 まさき  - 14/11/30(日) 22:46 -
 わー!コメントめっっっっっっちゃ嬉しいです。コメントもらえると、描くのも楽しいですね。書き溜めてたのがなくなってきたので、ノロノロ更新すいません。そして、エロくならなくて、すいません。文章まとめ能力ないので、飽きずに付き合ってください。


 アキラさんに告ってから1か月が経った。

 俺が告白したあの後、長い沈黙の後に、アキラさんが、

「ごめん…俺…」

って切り出したもんだから…。やっちまった感、満載。小学校の頃、好きだった奴に気持ち悪いって言われたことを思い出して、アキラさんに言葉を言わせないように畳み掛けた。

「すいません。アキラさんはせっかく友達としてみてくれたのに。でも、俺、付き合ってくださいとかそんなことは考えてないんで。アキラさんの生活の邪魔もしないし。好きだって言っちゃったのは…つい…だったんで…あんまり重く考えないで、今まで通り仲良くしてやってください。さー、寝ましょうか」

 みたいな感じのことをわーっと言い逃げて、ソファを借りて寝た。いつもは一緒にベッドの中に誘ってくれたアキラさんも、さすがに俺がソファを借りるのを止めなかった。

(友達以下に…戻ってしまった…)

 その事実を突きつけられたみたいな感じがして、ソファの中でずっと眠れなかった。


 それ以降、アキラさんから毎日のように来ていた連絡はパッタリなくなった。たまにラインが鳴ると、猫の近況報告と写メが送られてくる。猫は、里親が見つかるまではアキラさんちで保護してもらうことに決まり、「福助」って名前をつけたって一言連絡が来た。

 せっかく、アキラさんの友達になれたのに、友達だと思ってくれたのに、告白してバカなことした…って気持ちと、そのまま友達関係を続けてたとしても、絶対限界がくるから、早くに振られて良かったなって気持ちが一か月グルグルして…。

 たとえ猫の近況報告でもアキラさんから、ラインが入ってたらやばいくらい嬉しくなるんだけど…。

 そんなグルグル期真っ盛り。店に一人の男の人が飲みに来た。名前はキョウスケさん。一人でカウンターに座って、カクテルを注文したかと思ったら、気さくに話しかけて来てくれて、すごく話上手で俺はすぐに打ち解けた。

 結構時間も経って、閉店間近。店の中はキョウスケさん一人。伝票整理するとかで、マスターも裏に引っ込んでた。

「マサキ君ってさ、ゲイ?バイ?」

 普通に会話してた流れで、そんな感じの流れになった。

「バイですよ」
「嘘つかなくていーよ。俺聞いてるから」

 キョウスケさんの言い方に、なんかひっかかり…。酒をそこそこ飲ませててもらってて、頭が回りにくかった。

「アキラって知ってるでしょ?」

 いきなりアキラさんの話を出されて、ドキっとした。

「…よく飲みに来ていただいてますね。お知り合いですか?」
「うん。昔、アキラの働いてるホストクラブで俺もホストやってたの。家近いから、一緒に飲んだりすんの、たまに。そんで、この前飲んだ時、マサキ君の話してたから」

(俺の話って…まさか、告ったこととか言ったんじゃね…?)

「俺の話って?」
「ゲイバーで勤めてるゲイの子と友達〜って。あ、俺バイなんだけどね。今、色々あって、女の子はいっかなって感じの話をアキラにしてて、マサキ君のこと紹介してって言ったら、ここの場所紹介してくれたから、今日飲みに来てみた」

 笑顔で言うキョウスケさんの言葉に、ちょっと言葉が出てこなかった。

(俺がゲイってことも言ってるみたいだし、紹介してって言って場所教えるって…完全に、キョウスケさんとくっつけば、アキラさんに被害がいかないからだよな…。それか、あんなこと話して、可哀相なヤツって同情されたのか…俺は付き合えないけど、代わりは見つけてやるよってこと?)

 なんか、そんな周りっくどいことしなくても…って気持ちと、アキラさんに迷惑かけるつもりは無かったのに、想ってるだけで、アキラさんにとって迷惑になってんだ…ってことが痛いぐらい理解出来て、ちょっと言葉が出てこなかった。

「実際喋ってさ、マサキ君、面白いし、楽しいし、タイプだし。恋愛観も近いみたいだからさ!マサキ君、俺と付き合わない?」

 なんか、考えるのもダるくて、もういっか…て気になってしまった。

 キョウスケさんに、いいですよ。って一言答えた。酒のせいかわかんないけど、頭がすごい痛かった。

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Re(1):クズはクズ同志7
 ぽん  - 14/11/30(日) 23:18 -
んー、もータマラン……いうくらい良い文章です。ステキ♪
気長に最後まで書き続けて下さいね!

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Re(1):クズはクズ同志7
 ゆうた  - 14/11/30(日) 23:52 -
クズはクズ同士?

人は、ドン底に堕ちた時こそ!

人間性が出ると思います。

クズなんて言葉は悲しいです。

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クズはクズ同志8
 まさき  - 14/12/1(月) 21:36 -
 最近、コメント読むのが楽しみになってる自分。笑 へたくそな文章読んでくれてありがとうございます!今日すごい寒いですね。あったかい部屋であったかいご飯が食べれることが幸せ。無駄話すいません。続きです。


 キョウスケさんとのデートは主に、お互いの仕事が終わった後、夜中にあいてる店に飲みに行くって感じ。

 キョウスケさんに、俺以外に相手が居るのもわかってた。女か男かわかんないけど、色んな人と連絡取り合ってるし、よくわからない集まりの場にキョウスケさんから呼び出されて、知らない人と一緒に飲んだりもした。

 まぁ、俺の今までの恋人関係はいつもこんな感じ。バーで声かけられて、付き合って、そのうち忙しくて自然消滅。運命の人なんて夢見たことなんてないから、なんで浮気するの!?って感覚が無い。

 だからキョウスケさんとの付き合い方はすごく楽だった。飲んで、家まで送ってもらって、キスして帰る。みたいな。高校生かって付き合い。キョウスケさんは俺に手出してこようとしなかった。1回、泊まっていきます?って誘ったら、断られた。まぁ、バイの人は対女モードと対男モード、今日はどっちがいい、とかあんのかな〜と思って、大して気にしてなかったけど。

 付き合って1か月経つか経たないか、くらい。キョウスケさんから、今日仕事後、飲もうとお誘いが入り、仕事後に飲みに連れて行ってもらった。よくキョウスケさんに連れて行ってもらうバー。

 飲みの誘いにOK出したものの、なんかその日はすごく疲れてて少しのお酒で既にクラクラしてた。バーテンさんとキョウスケさんの会話をぼーっと聞いてたら、会話が止んで、キョウスケさんが入口を見て声を上げた。

「おー、アキラ」

 半分寝かけてたのが一瞬で起きた。入口に顔を向けると、久しぶりのアキラさんが女の子と一緒にお店の中に入ってきた所だった。実に告白から2か月ぶりくらいのアキラさん。

 2か月で収まってた気持ちが、一気に逆流してきた。正直、この2か月は穏やかな気持ちで過ごせてたし、キョウスケさんのこともちゃんと割と好きにはなれる気がしてた。のに、アキラさんの顔見ただけで、もう無理だった。

 アキラさんは一瞬キョウスケさんと俺をびっくりした顔で見てきたけど、すぐにホスト顔に戻って、キョウスケさんと一言会話した後、女の子をカウンター席にエスコートした。キョウスケさんの1個あけて隣の席。

 アキラさんと女の子の楽しそうな会話が聞こえる。女の子はアキラさんの腕に腕をからめてた。アキラさんが女の子と喋ってるところ見て、改めて思い知った。アキラさんの優しさはみんなにあげてるもので、俺にだけ、とかじゃない。

 俺の為に、泣いてくれて、すごく嬉しかったけど、それがアキラさんにとっての普通で、全く特別なわけじゃないんだなって、身の程を知った。

(本当ホストに騙されてる女みたいな感じだな…俺…)

 アキラさんになるべく、キョウスケさんとちゃんと付き合ってるように見えるように、俺も出来るだけ明るくキョウスケさんと喋った。

 先にお店を出たのは、アキラさん達。その1時間後ぐらいに俺らも店を出た。店はビルの6階。エレベーターの中に入ると、キョウスケさんにいきなりキスされた。ベロをからめながら、シャツの隙間から腰を弄ってきた。1階に下りる間ずっとキスされて、降りた後、階段の影で抱きしめられた。

「マサキ、可愛い。好きだよ。抱きたい」

 初めてキョウスケさんに言われてちょっと安心したのと、単純な気持ちで言うと嬉しかった。ずっとご無沙汰でヤりてーと思ってたのは事実だし。でも、どうしても、なんか、その日は駄目だった。ピークに疲れてたか、アキラさんに会ったからかは…わかんないけど…。

「すいません、今日…ホントお客さん多くて…俺、多分寝ちゃうし…迷惑かけたら、いけないから…」

 ボソボソ言う俺に、素早く察してくれたキョウスケさんは笑顔で、「そんな顔しないで。土曜だったからな。疲れてんだろ?今度、楽しみにしとく」と言って、タクシーを拾ってくれた。

 家帰って、頭痛がどんどんひどくなって、シャツのまんま倒れこむように布団に入った。ラインが来てるのに気づく。1件はキョウスケさん。【ゆっくり寝ろよ】って。もう1件はアキラさん。

【久しぶり&キョウスケと一緒でびっくりした。付き合ってるの?】

 ちゃんと、キョウスケさんと恋人に見えたんだー…よかったー…って気持ちと、なんかノドがギューって狭くなったみたいな、痛み。

【お久しぶりで、俺もびっくりでした。笑 実はキョウスケさんとは、お付き合いさせてもらってます!すごく優しくていい方、紹介ありがとうございます!幸せ感じてます!アキラさんに感謝! 今度福助見に行かせてください】

 ライン返信しながら、笑えてきた。

 なんか、恋愛は理屈でするもんじゃない!とか言ってる女のお客さんとか見てて、自分が制御できなくなるような辛い恋愛ならしなけりゃいいのに…とか思ってた。
 2か月会わない間に、だいぶ落ち着いたと思ってた。でも1目見るともう駄目で、好きだなーって気持ちがもっと強くなった。

 だから、当たり障りのないこと送って、壁を作った。友達にはもう、戻れないから。アキラさんの返信を待たずに、そのまま眠ってしまった。

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Re(1):クズはクズ同志8
   - 14/12/1(月) 23:10 -
ゆっくりで良いので、続き楽しみにしてます!

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Re(1):クズはクズ同志8
 こうた  - 14/12/1(月) 23:24 -
まさきさん、お疲れさまです。

キョウスケさんかアキラさんか、今後の展開がすごく気になります。

続きを楽しみにしているので、頑張ってください!

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Re(1):クズはクズ同志8
 ぽん  - 14/12/1(月) 23:44 -
もうね、タマリマセン。
気長に続けて下さいね。
それと、幸せになって下さいっ\(≧∇≦)/

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クズはクズ同志9
 まさき  - 14/12/2(火) 22:19 -
 自宅療養が嫌になってきた。笑 早く仕事に戻りたい…笑 いつもコメントありがごうございます!何回もコメントくださってる人もいて、すごく嬉しいです!コメントもらうと嬉しくてやる気でるから、俺もほかの人のに、コメントしていこー。笑 続きです。

 次の日から俺は体調を壊した。熱が39度近くでて、仕事を休んだ。体がきついせいか、やっと眠れても、昔の夢見たり体痛かったりで、あんまり熟睡できなかった。

 マスターに連絡すると、食い物やら薬やら持ってきてくれた。熱が下がんなかったら、病院行けよ、と一言言い残して仕事に行ったマスターに感謝しながらも、一人になった寂しさが込み上げてきた。

 昔、学校で高熱を出した時を思い出した。保健室で眠っている時、ベッドの寝心地の良さにずっと学校に居たいって思った。

 学校から連絡を受けた母親が迎えに来て、気持ち悪い愛想笑いを先生に向けた後、家に帰った瞬間、冷たいタイルの風呂場に裸のまま放り込まれた。寒すぎて、お湯をチョロチョロ出して温まっていたら、帰ってきた彼氏に蹴られた。あの時は本当に死ぬかと思った。

 家を出て、やっと布団で寝れるようになって、ご飯も食べれるようになった。これ以上幸せな生活無いのに。やっぱり、体が弱ると心も弱くなるのか、時計の音しか聞こえない空間に一人って状態がどうしようもなく寂しくて、つらくて…。なんか布団の中で涙が出てきた。

 熱が上がってきたのか、トイレに行こうとしたら足に力が入らなくて立った瞬間倒れた。

「きついー…きついよー…トイレ行きたいよ…立てない…」

 なんか、恥ずかしいぐらい、体がきつくて、子どもの頃でもこんなに泣いたことないってくらい号泣しながらバカみたいに訴えてた、そんな時。

 部屋のチャイムが鳴った。鳴ったからといって、立てないから居留守しかない。もう一度チャイムが鳴った後、鍵が外から開けられてドアノブが回って、ドアが開いた。

 もしもの時の為にマスターは俺んちの合鍵を持ってるから、あーマスターか…と思ってたら、鍵を開けて入ってきたのはアキラさんだった。

「マサキ!大丈夫!?めっちゃ行き倒れてんじゃん!!」

 布団の上にうつぶせに倒れてる俺の所に、アキラさんが走ってきて支えてくれた。俺は大号泣のまんま。恥ずかしいにも程があったけど、なんか安心してしまって、泣きながらアキラさんに思いのまんま吐き出した。

「アキラさん、きつい…トイレ行きたいのに…立てなくて…きついよー」
「わかった、わかったから、トイレな。今連れてってやるからな。きつかったな。寂しかったな。頑張った」

 その後、トイレの介助までアキラさんにさせて、背中におぶられて、タクシーで緊急病院に連れて行かれた。熱が40度ぐらいまであがっていたみたいでそのまま病院に入院になってしまった。
 タクシーで行く間ずっと、泣きながらきついきつい言う俺に、アキラさんは膝枕で俺の頭をトントンしながら子どもをあやすように、「もう大丈夫だから。すぐきつくなくなるからな。もうちょっと頑張れ」って言ってくれた。

 解熱剤を点滴で入れられて、大分楽になって眠りについた。起きたら夜中。脇を見たらアキラさんが携帯をいじっていた。俺に気づいて、携帯をしまう。

「起きた?マサキ。きついの、どう?」
「…だいぶ楽です…。すいません…迷惑かけて」
「よかった。うん。だいぶ熱下がったな。良かったー…マサキ、人間の体温じゃないレベルだったし、このまま死んだらどうしよーってマジ焦った」

 ハハっと笑いながら、ハンカチで汗を拭いてくれた。昨日の今日で、しかもこんなに優しくしてもらって、なんか、本当にこの人が好きだ…って思ってしまった。

「本当にすいません…。見苦しい所いっぱい見せて…」
「いんやー。いつも結構冷静なマサキが、駄々こねて、子どもみたいで可愛かった」

(普通に可愛いとか言うなよ、このホストが…)

「俺が来るまで、ずっと泣いてたの?」

 改めて言われて、ぼやーっとしてる記憶を奮い起こす。はっきり思い出してきた途端、恥ずかしさマックス。

「あー…いや、いつもはこんなこと無いんですけど…風邪のときってどうも弱るっていうか…本当すいません…」
「いやいや、謝らせようとしてたわけじゃなくて。…1人で怖かったろ?良かった…俺、マサキんち行って…」
「そういえば、何で鍵持ってたんですか?」
「今日、仕事休みだったから、マサキに会いにバー行ったら、マスターにマサキと連絡がつかないって。家で死んでるかもだから見て来てやってくれって言われて。行ったら本当に死んでた。笑」
「それは、わざわざすいません…。なんか俺に用事でした?」
「あー…昨日の、キョウスケとのことで、聞こうと思って…」

(あーそういうことか…)

 少し気まずい雰囲気が病室に流れる。少しの沈黙を破って、喋り出したのはアキラさんだった。

「キョウスケとさ、ちゃんと付き合ってんの?」
「まぁ…一応…。まだ1か月程度ですけど…」
「そっか…。あのさ、キョウスケいいやつだから、こんなことは言いたくないんだけど、あいつちょっと人間関係だらしない所があってさ。友達だったら本当にいいやつなんだけど…。そもそも、マサキがこんななってるのに、来ないとか…。なんか、しっかり恋愛するなら、ちょっと向かないっていうか…」

 そんなことをボソボソ言い出したアキラさんに、違和感。だって、アキラさんが紹介したはずなのに…。

「アキラさん、キョウスケさんに俺のこと紹介したのアキラさんって聞きましたけど、なんで今さらそんなこと…」
「は?紹介?俺紹介なんてしてないよ?」
「だって、キョウスケさん、俺がゲイってこと知ってたし…。アキラさんに、紹介してって頼んだら、俺の店アキラさんが教えてくれたって…」
「はぁあ!?なんじゃそりゃ!!」

 個室だとはいえ、そこそこ大きい声にちょっと焦った。でも、アキラさんは本当に初耳みたいな感じで驚いてた。

「じゃあ、なんで、キョウスケさんが、俺がゲイってこと知ってたんですか?」
「あー……それは…」

 ちょっと言いにくそうに俯くアキラさん。答えを急かさず、待っていると、言葉を探しながら話してくれた。

「…マサキに、告白されたこと、酔った勢いで相談、みたいなことしちゃって。ゲイの子から告白されたって…。その時、どこの子?とか聞かれて…店教えちゃったかな…。まさか、行くと思ってなくて…あいつバイだから、なんかぽろっと出ちゃって」
「相談って?」
「…いや、マサキがどういうつもりで告ってきたのかな…って。実際俺もゲイの人にナンパされたこともあるんだけど…なんか、その時、軽くてさ。軽い気持ちで告ってきたのか、真剣に告ってくれたのか、ちょっとグルグルして」
「俺付き合わなくてもいいって言いましたよね?どんな気持ちでとか、関係ないじゃないですか。普通に、無理ですって言われたらそれ以上、踏み込んだりしませんよ」
「いや…実はそんなに無理でもないっていうか…」

 その一言は、俺の中で予想してない言葉だった。よく言葉の意味が理解できない。

「なんか、その言い方だと、なんか俺の告白真剣に受け止めて、考えてくれたように感じるんですけど…」

 俺の問いに、アキラさんがうーん…ってうなった後、俺を見た。

「実際…告白されるまで気づかなかったから、好きって普通に言われてびっくりした。でも、お前はなんか返事いらないとか不完全燃焼な感じでさっさと寝ちゃうし…。それから、なんかずっと考えて、マサキのことは好きだし、本当に友達になりたいって思ったから…ちゃんと考えたんだよ…」
「だって、それは…好きですって言われただけでも迷惑なのに、付き合ってなんか言えるわけないし…」
「そうよな…そういう意味だよな…。そうだとは思ったんだけど、一人でグルグルしてる時に、キョウスケに言われて、ゲイの世界じゃ普通にヤりたい人間に好きですなんて当たり前だし、そんなにがっつり考えて、付き合ってくださいなんて言ったら、引かれるだけとか言われて…」

 話を聞きながら、キョウスケさんに心の中で舌打ちした。
(ゲイの人間ってくくるなー…それは一部の人間だっつの…)

「俺、結構、付き合ったら一途っていうか…。結構周り見えなくなるから、それで今まで重いとかイメージと違うって振られてきてさ。それをキョウスケも知ってるから…いざ、付き合ってみて、マサキが遊ぶつもりの軽い感じで考えてたら、どうしようとか…」
「…なんか、さっきから、アキラさん、俺と付き合う前提で考えてくれたように聞こえるんですけど…」

 アキラさんの言ってることが、支離滅裂で、高熱の余韻の残る頭では理解が難しかったから、つい直球で聞いてしまった。

 俺の問いにアキラさんが、しばらく沈黙した後、笑顔になっていった。

「うん。そうみたい。恋人に…なってみる?」

 なんか、熱にうなされて都合のいい夢見てんのかなって、本気で思ってしまった。

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Re(1):クズはクズ同志9
 ぽん  - 14/12/2(火) 23:34 -
あー、なんかもう涙ヽ(T∇T)ノ

それと、
>ゲイの人間ってくくるなー…
↑これって、ホントそうですね♪

引き続き、楽しみです!

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Re(1):クズはクズ同志9
 ぷー  - 14/12/2(火) 23:47 -
アキラさんホントいい人や(*´∀`*)
いつもドキドキしながら読ませてもらってます!

マサキさん、早く良くなって仕事復帰できるといいですね^^

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Re(1):クズはクズ同志9
   - 14/12/2(火) 23:59 -
泣けてくる。
無理せずゆっくり書いてくださいね。

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クズはクズ同志10
 まさき  - 14/12/4(木) 2:13 -
 珍しく酔いつぶれたアキラさんを迎えに行ってきた。笑 俺、療養中なのに。笑 いつもコメントありがとうございます!やっと先が見えてきた!!最後までお付き合いください!
 

「よし、その話はまた、風邪が治ってからな」

 そう一言言って、それ以上は会話させてもらえなかった。まぁ、俺も薬の影響か俺も意識朦朧としてたから、追求はせずに寝させてもらった。

 アキラさんは一晩中一緒にいてくれて、次の日、退院にも付き添ってくれて家に帰って、お粥を作って食わしてくれて帰って行った。

 アキラさんが帰って寂しさがまた襲って来たけど、それ以上に前日に言われた恋人になろうかの言葉を思い出して、グルグル考えたり、にやけたり…。いっそ、やっぱ夢だったんじゃないのかと思ったり…。


 その日から風邪が完治するまでの3日間。アキラさんは毎日うちに来た。マスターの合鍵をまだ返してないのか、夜中起きたらいつ来たのか持参のスウェットを着たアキラさんが俺の脇で寝てたり。

 朝飯を作ってくれて、一緒に朝飯を食べて、二度寝して、「いいとも」が始まる頃笑顔で帰っていく。余りにもナチュラルにそんなことをされるもんだから、なんか恋人同士って感じみたいだ…って恥ずかしいこと思いながらも、なんか病院での話の続きはしにくくて、何も聞けずにいた。

 風邪もスッカリ治って、バイトにもやっと復帰出来た。マスターから、アキラさんに俺んちの鍵を返すように言ってくれと言われ、アキラさんに連絡を取ると、今度の休みに福助見に来るついでに取りに来てよ、と連絡があった。

 約束の日になり、久しぶりにアキラさんちに行った。玄関あけた瞬間、かなり育ってしまった福助が足にまとわりついてきた。

「ニャー!」
「福助大きくなったなー!」

 体格もよくて、走り回って。あの貧弱だった仔猫が見る影も無かった。目ヤニで潰れてた目は綺麗な緑色で、うんちまみれだった毛並はツヤツヤだった。
家の中に入ると、テーブルの上にいっぱい料理が並んでて、エプロン姿のアキラさんが出てきた。

「なんか、すごい料理いっぱいですね」
「マサキの快気祝い。完全に作りすぎた。笑」

 料理を程よくいただいて、用意されてたシャンパンも飲んだ。食べ終わった後、ソファーで福助と遊んでるとアキラさんが隣に座ってきてちょっとドキっとした。
 なんか、今なら病院での話の続きを聞ける気がして、福助と遊びつつさりげなく切り出した。

「アキラさん…、病院での話なんですけど…」
「そうそう。俺もその話しないとっと思って、今日呼んだ。笑  マサキ熱出してたし、あれ以上話すのきついだろなーと思って」
「ありがとうございます。そんで…その…」
「付き合おうって言ったのは、ちゃんと本心だよ」

 アキラさんに言われて、嬉しいのと妄想じゃなかったー!!!という安堵。心臓がだいぶ早くなってた。

「マサキ、俺がへこんでる時、ずっと話聞いてくれて、側に居てくれたじゃん。なんか、何言われるより、それが嬉しかった。やっぱ夜は損得の世界だから。弱み見せるとか、ありえなかったから。マサキとなら友達になれるって思った」
「…すいません」

(やっぱりアキラさんは俺に友達を求めてたんだ)

「…だからといって、マサキに告られた時、ショックとかはなかったよ。ちょっと戸惑ったけど。それから、色々考えた。考えてる間に、どんどん時間たって…でもお前からは、何も連絡無いし…。俺のこと好きって言ったくせにー…とかガキみたいなことも考えたり…笑」

 福助が自分のベッドに行ってしまって、俺は自分の太ももをずーっと見てた。アキラさんの方が向けなかった。信じられなさ過ぎて。

「ちゃんとお前のこと恋人として思えるかなとか、色々考えてる時に、あの店にキョウスケとマサキが居て、2人一緒にいるとこ見て、なんかグルグルしてたのが吹っ飛んだ。キョウスケには、他にも今並行して遊んでる人間何人か知ってるし、違うだろ!って」
「……………」
「だから、次の日に警告しに行った。マサキが幸せになりたくて、キョウスケを選んだんだったら、説得しようと思って。そしたらマサキ死んでたし、すげー子どもみたいにワーワー泣いてて。なんか、ホント…俺、マサキんち行って良かったって思った。お前一人にしなくてって。その時に、なんかグルグルしてたのが、どーでもよくなった」

 恥ずかしいとか、ないのかな、この人。と本気で思った。バカにしているとかじゃなくて、嬉しすぎて…。
 アキラさんの方を向くと、すごい優しい表情のアキラさんと目が合った。

「俺も、1人は嫌だし、マサキを1人にもさせたくないから…俺と恋人になってください」

 考える余地なんてない。こんなに人を好きになったのが初めてって言えるくらい好きになった。

「お願いします」

 俺が答えると、アキラさんが「やった」って一言言って、笑った。その笑顔に、好きだなーっと再認識した。

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Re(1):クズはクズ同志10
 たか E-MAIL  - 14/12/4(木) 2:51 -
まってました!
いつも感動してます!

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Re(1):クズはクズ同志10
 ひろし  - 14/12/4(木) 4:05 -
ずっと読ませてもらってます。
つづき、もっともっと読みたいです!

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Re(1):クズはクズ同志10
 ぽん  - 14/12/4(木) 8:45 -
さすがの展開とさすがの文章、スバラシイ……

それにしても、キョウスケさんと泊まってたらそこで発病して、
結局アキラさんとは和解できなかったわけですね。まさに運命。

引き続き、聞かせて下さいっっ!

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クズはクズ同志11
 まさき  - 14/12/4(木) 17:06 -
 コメントありがとうございます!やっとエロいとこかけた。抜けるようなの書きたかったけど、難しいですね。たどり着くまで長いのに、終わるの早いっていう。 すいません…でも今回書けて楽しかった♪コメントくれた&読んでくださった人のおかげですね。続きです!


 なんか恥ずかしいやり取りも終わって、スゲーぼーっとしてた。ソファの上に体操座りをしてたら、アキラさんが近づいて隣から肩を抱いて来た。

「マサキ、なんでさっきから下ばっか向いてんの。こっち向いてよ」

 言われて、顔を上げるとキスされた。初めてヤッた時もこんなドキドキしなかったのに、ってレベルで心臓が痛かった。

 頭を手で固定されて、口の中にベロをツッコまれる。間近にアキラさんの匂いを感じて、それだけでヤバいぐらい興奮した。口を離すと、アキラさんが笑顔で抱きついてきた。背中に回してる手を服の中にいれてきて、背中から腰あたりを撫でられて鳥肌がたった。

「マサキ、ベッドいく?」

 アキラさんが耳元で聞いてきた。

「…ヤッてくれるんですか?」
「何、その言い方。俺がヤりたいの。だって恋人になったんだし…」
「…あの…入れたりも…」
「マサキの体がしんどくないなら、入れたい…ちゃんと、俺のものにしたい」

 正直ノンケのアキラさんの許容範囲がわからないから、確認しとかないと。でも、入れてくれるつもりもあるんだってわかって、なんか嬉しかった。

「準備…してきます…風呂借りていいですか?」

 アキラさんは、わかったって笑顔で言ってくれた。

 念入りに洗いつつも、出来る限り早めに風呂から上がろうと頑張った。冷静になったアキラさんが、やっぱごめんとか心変わりしてしまわないように。でも、体を洗ってる最中で、俺の方がむしろ賢者タイムに入ってしまった。

 アキラさんちの風呂にはでっかい鏡がついてて、もろに自分の体が見える。

「きったねー体…」

 冷静に改めて見ると、昔の傷跡がケロイドになった跡やらアザやら煙草の跡やら。本当に汚い体。今までの相手にも「お前の体汚いな」って言われたこと何度もある。痛いのが好きなのかって勘違いされて引かれたこともある。

(男ってだけでもアウトなのに、これ見せられたら、さすがにきついよなー…)

 そんな思いながら、付き合ったばっかっていうのに、付き合っていけんのかな…っていきなり不安になってしまった。

 風呂から上がったら飯食ってたのは片付けられて、ベッドの間接照明がつけられてた。ベッドの上で携帯いじってたアキラさんが俺に気づいて笑顔になる。ベッドの上に座ると、アキラさんが近づいてこようとしたので、先に切り出した。

「あの…服は着たまましませんか?」

 俺のお願いに、アキラさんは不思議そうな顔を向けてくる。

「ん?なんで?マサキ、寒がり屋さん?」
「…いや、俺の体ちょっと、色々昔の跡が…。たぶん萎えると思うんで…」

 俺が言ったら、アキラさんはきょとんとした後、笑顔になってキスしてきた。キスしながら、押し倒されて、そのまま俺の言葉ガン無視で上着のボタンをはずしてきた。

「ちょっと…アキラさん…」
「マサキ、多分これから俺のこと、どんどん、わかってくると思うけど。俺めっちゃヤキモチ焼きだし、独占欲強いから。他の奴が見たことあるのに、見れないとか、ありえないから」

 首のあたりを舐められながら、上半身脱がされて、あばらを撫でられた。胸元にある火傷の跡を思いっきり吸われた。

「あっ…」
「キスマークだらけにしたら、アザかどうかわかんないでしょ」

 言われて身体を全体的に吸われた。笑 アキラさんは、吸う力が強いのか、結構くっきり跡がつく。傷跡にも引かずにいてくれて、尚かつそんなこと言ってもらえて、なんか幸せってこういうことかなって人生で初めて思った。笑

「あっ…」

 アキラさんの愛撫はとにかく念入りだった。さすがホスト。笑
 男の身体なんていじるとこなくてつまんないだろうに。
 キスされながらパンツの上からちんこを撫でられて、時々強い刺激を与えられるとめっちゃ気持ち良くて声がでた。

 パンツを脱がされて、ちんこをじーっと眺められて、恥ずかしさで死にそうだった。

「マサキのちんこ、なんか可愛いな」

 笑いながら言われて、ちょっとイラ。笑 褒め言葉だとは思えなかったけど、アキラさんの笑顔がバカにしてる感じじゃなかったから、何も言わなかった。アキラさんはためらいなく俺のちんこを握って上下にしごき始めた。

「あ!あ…あ!」
「マサキ、気持ちいい?」
「あ!ん、はい…気持ちいい…です」
「うん、気持ちよさそうだもん。なんか嬉しいな」

 アキラさんは、ずっと笑顔だった。しごかれながら、キスされる。そこらへんで、アキラさんがキスが好きなんだろなーってことに気づいた。何かしら、キスをしてくる。

 俺の反応を見ながら、強く扱いてくるアキラさんの手の動きがめっちゃ気持ち良くて、あんまり時間経ってないけど、イきそうになってた。

「あ、やば…アキラさん」
「いきそ?」
「あ!はい…ああ!」

 イっていいよと言わんばかりに、強く扱かれて、俺は顔の横に置かれたアキラさんの腕を握りながらいってしまった。
 覆いかぶさってたアキラさんの腹の上に精液が飛んで、なんかその光景に申し訳ないような恥ずかしいような。

「マサキ、気持ち良かった?」
「……はい…あの…俺もやります」
「嬉しいけど、まだ俺がする」

 え?という間もなく、ベッド脇に置いてあったローションを手に取って、なじませた後指をケツの中に入れてきた。

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クズはクズ同志12
 まさき  - 14/12/4(木) 17:11 -
 俺のケツをいじってくるアキラさんは、恐る恐るって感じ。まぁ、風呂でだいぶ慣らしたのもあり指1本ぐらいなら簡単に入っていく。

「すっげ、キュウキュウ。大丈夫?」

 大丈夫どころか、指を動かしながら入口のところを撫でられて、めっちゃ気持ち良かった。

「あ、あ!大丈夫です…」
「気持ちよさそー…大丈夫そうかな?」

 指を3本入れられて広げるように動かされる。なんか何の戸惑いも無くいじってくるアキラさんにびっくりしながらも、慣れた手つきにめっちゃ翻弄された。同時にちんこも扱かれて、めっちゃ気持ち良くて、感じてる合間にアキラさんの顔見上げたらすごく優しい笑顔で俺のこと見てた。

「…やっべ、かわいー…、マサキ、好き」

 言いながらぎゅーっとされた。付き合いましょうとは言われたけど…アキラさんに好きって言われたのはこの時初めてで、すごい嬉しかったのを覚えてる。ベッドの上の盛り上げ言葉でもなんでも良かった。

「マサキ、これもう入る?大丈夫かな?入れていい?」

 聞かれて、びっくり。だって俺まだアキラさんの触ったりフェラも全くしてないのに。

「大丈夫…です…けど」
「正常位辛くない?大丈夫?バックからのがきつくないもん?」
「大丈夫です…俺身体柔いんで」

 そう伝えると、俺の腰の下にクッションを入れてきた。なんか、こんな大事に扱われたの初めてだったから、照れくさかった。
 ズボンを脱いだアキラさんのちんこは既に完勃ちだった。何にもしてないのに、その状態になってるのがびっくりで、なんか嬉しかった。

「アキラさん、フェラとかしましょうか?」
「ん?いや、それより俺マサキの中に早く入りたい」

 ゴムつけてる最中に言ってみると、そんな答えが返ってきた。なんか独占欲が強いとか言ってた意味がじわじわ理解してきた。

 ゴムをつけ終わって、アキラさんが穴の位置を確認しながらゆっくり入れてきた。

「あ…ん…」
「すげー吸い付かれてるみたい…マサキ大丈夫?痛くない?痔にならない?」

 真面目な顔で言われて、思わず噴き出してしまった。前に言ったこと覚えてたんだって。その笑った刺激でアキラさんが少し声を出した。

「あったけー…めっちゃ気持ちいい」

 言いながら少し動かれて、存在感に声が出た。入れた状態で髪を触られてキスされた。

「マサキ、動くよ」
「ん、あ、あ!!」

 手を握られながら、動かれて俺もすげー気持ち良かった。アナルだけの刺激でここまで気持ちいいのも久しぶりだった。ちんこも一緒に扱かれて、我慢してた声もだんだん大きくなってきた。

「あ、アキラさん!やば!ああ!」
「…あっ…マサキ…めっちゃ気持ちよさそう…」
「…アキラさんは…?」
「俺も、やばいかも…」

 動きが早くなってきて、俺の方が先にイッた。アキラさんもその後、そんなに時間も経たずにイッた。イッた後、放心状態の所にキスされて、頭を撫でられながら「好き」って言われて、「俺もです」って一言返した。

 その後、風呂を沸かして2人で入った。ローションまみれのケツを洗われて、なんかまた勃起してきたアキラさんのちんこをフェラしてイかせた。

 風呂から上がって、アキラさんの入れてくれたホットミルクを飲んでる間に、シーツを替えてくれたらしくて、飲み終わってから一緒にベッドの中に入った。
 自然とアキラさんの腕が回ってきて、そのまま頭を撫でられる。

「なんか…思ったんですけど…アキラさんって、結構尽くすタイプですか?」
「ん?言ったじゃん。俺独占欲強いって。昔は愛情ってなんだろーって思ってたから、人のマネばっかして、雑誌とかで恋人ってこういうもんかなってこと全部やってたら、一般常識じゃないことがわかった。笑」
「なんですか、それ。笑 マニュアル人間じゃないですか。笑」
「an-anは俺の教科書だから。笑 …こんな格好悪いこと人に言ったの初めてだ。笑 ありがとな、マサキ」


 アキラさんの言葉に笑うと、アキラさんが笑いながらまたキスしてきた。簡単なキスに、体温の上がってるアキラさんが近くにいて、段々眠くなってきたけど、今のこの時間がもったいなくて、なんとか目を開けようと頑張った。

「…俺の方こそ…引かないでくれて…ありがとうございます…」
「…マサキの体、全然汚くなかったよ。マサキが頑張って生きようとした証拠だもん」

 言われて、涙が出た。アキラさんの胸に顔を押しつけながら泣いた。

「子供の時に出来なかったこと、これからいっぱいやろうな。修学旅行とか行きたい。修学旅行俺いい思い出無かったし。俺、こんな仕事だし、心配かけることもあると思うけど、中途半端な気持ちでマサキに一緒にいようって言ったわけじゃないから」
「…ありがとうございます。なんか信じらんなくて…。昔っからお前なんかクズだって言われて育ってきたから…アキラさんにそう言ってもらえて、嬉しいんですけど…なんか巻き込んだみたいで…」
「俺も同じようなもんだよ。施設の中でも学校の中でも一人で、なんか居ても居なくてもいいんじゃないかって…そこらへんに落ちてるゴミと変わんないって思ってたから。でも、マサキにかっこ悪いとこ見られて、それでも好きって言ってもらえて、マニュアルに頼ってばっかだったけど、そういうの無しに自分に少し自信が持てた」
「アキラさん…」
「マサキが自分のことクズって言うなら、俺の方こそだし…クズはクズ同士一緒にいればいいじゃん。俺はマサキのことクズって思わないし、マサキも俺のことそう思わないでしょ?ずっとお互いそう思ってたら、ちゃんとクズじゃない人間になれるよ」

 しばらく泣いた後、アキラさんの腕の中で寝た。すごく気持ち良くて、このまま本気で死んでもいいと思ってしまった。

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Re(1):クズはクズ同志12
 通りすがり  - 14/12/4(木) 21:16 -
▼まさきさん:
最高!この話の世界観、好きです。
「この話を原作にして、映画になったら良いなぁ」と真剣に思った。
虐待シーンはクレームが来そうだけど、誰が少年時代を演じれば良い?
体型から言って、加藤清四郎くん辺りが順当だけど、NGが出そうだね。
そう勝手に妄想を膨らませながら読み進めていました。
映画になったとしても、見ごたえあるものになるような気がする。

これからも読ませて頂きますね。
楽しみにしています。

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Re(1):クズはクズ同志12
   - 14/12/4(木) 21:49 -
続き期待してます↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑

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Re(2):クズはクズ同志12
 がく  - 14/12/4(木) 22:21 -
本当に何回も泣けました。エロさも伝わってくるし、素晴らしい文章力です。色んな人に知ってもらいたいし、映像化賛成!

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Re(1):クズはクズ同志12
 アクア  - 14/12/4(木) 23:53 -
( ;∀;)イイハナシダナー

告白してから今現在までどうなったのかも少し書いてもらえると面白いです(^^)
あと、手術したみたいだけど大丈夫?

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Re(1):クズはクズ同志12
 ぷー  - 14/12/5(金) 0:06 -
今回やっとタイトルの意味がわかってすっきりしました!

2人とも今まで辛いことたくさんあったかもしれないですけど、最終的にはこんなに幸せな相手が見つかって良かったですね^^

自分もこんな恋愛がしてみた〜い!!

2人がその後どうなったのか気になります(´・ω・`)!!

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Re(1):クズはクズ同志12
 ぽん  - 14/12/5(金) 2:44 -
ヽ(TдT)ノ

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Re(1):クズはクズ同志12
   - 14/12/5(金) 2:44 -
素敵です。2人とも。
本当に読んで良かった。
ありがとうございます。

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Re(1):クズはクズ同志12
 かい  - 14/12/5(金) 11:34 -
2人とも全然クズなんかじゃないよ。
一生懸命生きてる思いやりのある宝石だよ。
今までの嫌な事の分以上に、幸せになって欲しい。

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クズはクズ同志13
 まさき  - 14/12/5(金) 15:52 -
 コメントがすごいことになっている。すごい嬉しいです♪映像化とか、光栄過ぎる(^^;)でもご指摘のあった通り、いい人に出会えたな、とは思います。ラストです
!読んでくれてありがとうございました♪

 アキラさんと付き合って1週間が経った頃。キョウスケさんがバーに来た。アキラさんもその時来ていて、入ってきたキョウスケさんを見た瞬間、ちょっと不機嫌そうな顔になった。(ちなみに俺とキョウスケさんは、退院してすぐぐらいの時に俺からメールで別れました)

 アキラさんの姿を見つけると、キョウスケさんはアキラさんの不機嫌顔お構いなしに笑いながら隣に座った。

「マサキ!アキラと付き合うことになったんだってなー!おめでとう!」

 マスターが今日来てなくて、カウンターは俺一人でお客さんも居なかったから良かったけど。堂々と言ってくるキョウスケさんにちょっと焦った。

「おめでとう、じゃないし。誰のせいでこんな引っ掻き回されたと思ってんだ。ていうか、ホントどういうつもりでマサキと付き合ったわけ?俺いつ紹介したっけ?」

 キョウスケさんとアキラさんが喋ってる所は見るのは初めてだったんだけど、なんか殺伐としてた。いつも笑顔のアキラさんがすっげー怖い顔。

(アキラさん、キョウスケさんのこといいやつって言ってたのに)

「ごめんって!アキラ…前の女に二股かけられてから、ちょっとトラウマってたじゃん。ホストのくせに!なのに、ゲイバーの男の子に告られて、悩んでるとか聞いたら、女トラウマだからって男に行って、しかも、遊んでるような子だったら、いやーやめとけー?って気持ちになるじゃん。だから、マサキがどんな人間か試しに来たんだよ」
「…ホストのくせには余計だ」

(そうだったんだ…)

 初めて聞く事実に、驚いた。アキラさんは相変わらず怒りながらも、そのトラウマを思い出してかちょっと大人しくなった。

「案の定、マサキ、簡単に付き合うのOKするし、やっぱなーとか思ってたら、付き合ってみたら結構真面目だし、いい子だし…。遊んでる感じも無いからさ。あーこれアキラのことマジだったんかなーて思えてきたんだよ。アキラもずっとモヤモヤしてたから、もしかしてを考えて手出さなくて良かったわー。笑 お前と穴兄弟とか絶対嫌じゃん。笑」
「いや、むしろ俺の方がだし」
「…でもさ。正直言うとちょっと惜しいことしたなぁって。アキラがミナちゃんと飲んでるとこマサキが見た後、めっちゃ傷ついた顔してて、その顔可愛くてさ!もう、俺でいいじゃんと思って手出したら、断られるしー…。正直言うと、ちょっとマサキのこと好きになりかけてたかも。あん時、手に入れてたら、今頃アキラと修羅場だったかもね」
「どこのどいつが修羅場とか言ってんだよ…。何人も他にもいるくせに」
「真剣な恋が多いんだよ、俺は♪今は、駅前のバーのバーテンの子にぞっこんなの♪ノンケなんだけどさぁ…。男の世界に踏み込んでしまったアキラ君的に、どう落としたら落ちるかな?笑」
「………俺は告ってきたのがお前だったら、速攻拒否だったわ」
「俺だって、タイプはジャニ系の可愛い子だかんね!お前とか興味ないし!」

 そんなことを話してる時、キョウスケさんの携帯が鳴った。少し話した後、電話を切る。

「じゃあ、俺、今からその子と待ち合わせだから。あ、マサキ!アキラまじで独占欲強いから。笑 気持ち重いから、笑 しかも結構腹黒いから。笑 客にはちゃんと対応出来る癖に、本命だと超束縛野郎だから。笑 一緒の墓に入るレベルで居た方がいいよー。あ、別れたくなった時は遠慮なく俺に乗り換えていーよ」
「さっさと、いけよ!」

 切れたアキラさんがおしぼりを投げる。キョウスケさんは笑いながら外に出て行った。そんな2人の様子を見て俺も笑ってしまった。そんな俺にアキラさんはなんか不満そう。

「…なに?」
「いや、なんかアキラさんの意外な一面を見たっていうか」
「いいやつなんだけど、時々行き過ぎてるっていうか…。ていうか、正直ヤッてないのは嬉しかったけど、やっぱむかつく」

 そんなヤキモチ妬いてもらって、嬉しいやらむず痒いやら。

「大丈夫ですよ。キョウスケさんと付き合ってる間も、アキラさんの夢しか俺見てなかったし」

 そういうと、すげー嬉しそうにもぞもぞしだすから、本当にこの人ホストなんてやれてんのかなってちょっと不思議になった。でも、普段格好つけてるアキラさんの、こういう姿、俺は好きだった。

「一緒の墓とか、面白いですね。いっそ、今の内に墓石買っときますか。この前安売りってチラシ入ってましたよ」

 もちろん冗談だったけど、笑いながら言うとアキラさんが黙った。そして少しの沈黙の後に、ポケットからなんか出して、渡してきた。

「…なんですか?」
「あけてみて」

 なんですか、と聞いてはみたものの、その箱は明らかに指輪を入れる箱。開けたら中から指輪が出てきた。その瞬間、意味を理解して恥ずかしいやら嬉しいやらで、思わず声を張り上げた。

「ちょっと!本当にどこまでマニュアル人間なんですか!!」
「ひど!その言い方なくない!?俺もベタかなーとか思ったんだよ!ちなみに、もっとベタなこと言うならペアだから!俺もつけてるから!」

 そういってアキラさんはチェーンに繋いで首からかけられた指輪を見せてくれた。嬉しいがもちろん勝ってるけど、こんなドラマみたいなこと本当にするやつがいるんだって思うと恥ずかしさで、素直に嬉しいって言えなかった。
 俺の持ってる箱をアキラさんが奪ったかと思ったら、中から指輪を取り出して、俺の薬指にはめてきた。少し大きめだったけどきちんと入った。

「もっと恥ずかしいこと言うけど、俺は一緒の墓でもウエルカムです!俺と一緒に住んでください!」

 指輪を嵌めた指をぎゅーっと握られ、笑顔で言われた。嬉しいんだけど、こんなこと毎日のようにされたらたまったもんじゃない。そう思いつつも、アキラさんの申し出にOKしてしまった。

 付き合って一週間で指輪…、同棲。びっくりするぐらいの展開。後から聞いた話、アキラさんは好きな人と同じ匂いになるのが好きらしく、アキラさんと同じシャンプーとか使うと満足そうにずっと匂われた。

 自分で独占欲強いって言うだけあって、本当に独占欲が強かったけど、そのわかりやすい独占欲が俺にとってはすごく嬉しいものだった。(たまに疑われるのはだるいけど)

 今現在25歳になったアキラさんは、昼はキョウスケさんが起こした事業の手伝いに加えて、ホストの方は手伝い程度で出勤してる。割と自由な時間が増えたので、一緒に過ごす時間もだいぶ増えた。

 俺もバーの仕事を手伝いつつ、キョウスケさんに紹介された昼の仕事もお手伝いしてる。この2年間、やっぱりアキラさんの仕事関連で別れの危機を迎えたり、俺の精神的な問題でのトラブルもあった。けど、基本的にアキラさんが優しいから、その都度仲直りして今に至る。付き合って最初は色々あったけど、出来ればこのままずっと一緒に居たいなって願ってる。


 終わり!最後まで長い文章よんでくれて、コメントくれて本当にありがとうございます♪アキラさんは、作中ではいい人だったけど、ホストの人でひどい人もいっぱいいます。アキラさんも昔は結構酷かったみたいだし。なので、ホストと付き合ってる人とかは騙されないように。笑
 コメントもらって、読んでもらって、なんか最近の中で一番楽しかったかも♪なので、なんかまた書けたらなぁー…と昔の日記を漁ってます。また書いたら読んでやってください♪ありがとうございました!

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Re(1):クズはクズ同志13
   - 14/12/5(金) 16:30 -
全部読ませて頂きました。
どうもありがとう。
心からおめでとうと言いたい!
末長くお幸せにね。

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Re(1):クズはクズ同志13
 ひろ  - 14/12/5(金) 20:29 -
心情あふれる文章がとても良かったです。
その後の様子も綴ってください。
それから コメントも好意的で、すごかったです。
こういうスレッド式の体験談はコメントも入ってくるので
一層盛り上がります。
他にスレッド式の体験談があるところを誰か教えてください。

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Re(1):クズはクズ同志13
 しん  - 14/12/5(金) 20:51 -
まさきさんへ
アキラさんとのお話すべて読ませていただきました。お二人ともいろいろと辛いことがあったようですが、お互いに良い人に出逢えて良かったですね。これからもお二人が仲良く過ごされるよう祈っています。

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<KDDI-SN3R UP.Browser/6.2_7.2.7.1.K.6.1.103 (GUI) MMP/2.0@07011020657500_ac.ezweb.ne.jp>
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Re(1):クズはクズ同志13
 ぽん  - 14/12/6(土) 2:03 -
長いこと、お疲れさまでした!!
前回の↓

>マサキが自分のことクズって言うなら、俺の方こそだし…クズはクズ同士一緒にいればいいじゃん。俺はマサキのことクズって思わないし、マサキも俺のことそう思わないでしょ?ずっとお互いそう思ってたら、ちゃんとクズじゃない人間になれるよ

とてもしみじみと読んでしまいました……いい言葉ですねぇ

福助ちゃんもある意味で結びの神のですね♪ニャー
キョウスケさんも実はいい人じゃないですか。さすがの描写力。

これからも、たまにはケンカもして、
末永くお幸せにヽ(*^∇^)ノ

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Re(1):クズはクズ同志13
 かい  - 14/12/7(日) 11:14 -
ハッピーエンドで良かった。^^
長文を書き込むのって凄く大変なのに有難う。
いつまでもお幸せに。^^

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Re(1):クズはクズ同志13
 しょう  - 14/12/27(土) 6:42 -
ハッピーエンドで安心しましたw
めっちゃ羨ましい笑
俺もこんな恋愛してみたいもんです\(//∇//)\
いつまでもお幸せに(^。^)

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