Page 3164 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼後輩との関係18 優 06/9/30(土) 20:15 ┣優さん♪♪ 空也 06/10/1(日) 14:01 ┣Re(1):後輩との関係18 ken 06/10/1(日) 14:14 ┣Re(1):後輩との関係18 繕 06/10/2(月) 16:48 ┣後輩との関係19 優 06/10/4(水) 18:07 ┃ ┣Re(1):後輩との関係19 ゆぅた 06/10/4(水) 23:45 ┃ ┣Re(1):後輩との関係19 譱 06/10/5(木) 2:18 ┃ ┣Re(1):後輩との関係19 ミカド 06/10/5(木) 4:38 ┃ ┗Re(1):コメントを下さった皆さんへ、そして話の方向性(?)について 優 06/10/5(木) 18:44 ┗後輩との関係20 優 06/10/5(木) 20:03 ┗Re(1):後輩との関係20 繕 06/10/6(金) 1:50 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 後輩との関係18 ■名前 : 優 ■日付 : 06/9/30(土) 20:15 -------------------------------------------------------------------------
| 遅くなって申し訳ないです><17を読み返したのですがひどいですね;;でも、コメントを貰えて大変嬉しく思います!励みになりました!!皆さんのコメントを糧に、これからも精一杯続きを書いていきますので、よかったら読んでやってください〜。 18は長くなっちゃいました。。すみません>< 暖かで心地よい風が駆け抜ける。俺は、あぁもう桜が咲く季節なんだなぁ、と一丁前に思ってみた。サイコーに気持ちがいい。思わず窓に張り付いてしまう。俺は変態かっ! 雪国の人も、雪国じゃない人も、春ってもんは心が弾むよな。俺なんかは、この暖かで心地よい風が吹くだけで思わずスキップしたくなっちゃう。だけど、この広い空間じゃこの風を感じることはほとんどない。窓の前は天国!それ以外は地獄!! 俺は、朝っぱらからずっと真新しい体育館にいた。今は部活の真っ最中。それも一番きつい練習。バカみたいに走り、バカみたいに汗を流し、バカみたいに声を張り上げる。バスケを華麗なスポーツかなんかと勘違いしている奴らがいるが、とんでもない。バスケの練習なんてバカ尽くしだ。 でも、どんな練習にも意味がある。練習の意味(意図)を理解していなければ練習なんてする意味がない。入部した時にいた顧問の先生(中学時代にこの中学校で三年連続全中に行った巨人)が言っていたことをふと思い出した。 今している練習は、スリーメン三往復(左端、真中、右端に一人ずつね、ちなみに次は俺は真ん中。)っていう三人一組でする練習。ただ三往復すればいいってもんじゃない。ボールをコートに着くことなく、6本のシュートすべてを入れなきゃならない。それが出来ないグループは出来るまで永遠にやり続ける。 この練習は、体力的にもきついが、何と言っても精神的な負担が大きい。だけど、バスケの試合ってのは常にこの状態が続くんだ。練習で出来ないことは試合じゃ絶対出来ない。まぁ、ベンチ組の俺が言えた台詞じゃないけど。 今まさに、俺のグループ(左から元晴、俺、本間)の一つ前のグループがその状態だ。 あ、パスミス・・・8往復目に突入。奴らの顔つきがヤバくなってきている。目が逝っちゃってるもん。 コートの外に立つ部員から「ファイットー!!」「本気出して走れや!!」、などの声援が贈られている。 普段はこんなにシュートを外すことはない。ましてスリーメンでのパスミスなんてほとんどない。奴らが失敗している原因はグループ編成だ。今日は顧問の青木先生(27歳くらい)が勝手に決めた2、3年混合グループでやっている。だからと言って失敗は許されないけれど。 また2年がシュートを外した。と、その時地獄のホイッスルが広い体育館に鳴り響いた。 「ピィイーーーッ!!」 と、同時に練習キャプテンの金子が「集合!!」と声を上げ、部員全員がダッシュで顧問の下に集まる。 数秒の沈黙ののち、ヤキソバ頭の青木が低い声で言い放った。 「全員10往復ダッシュ」 それから俺らは「ワァーーー!!」と声を上げながら(バカだからじゃない、決まりなんだ)走り出した。これじゃあ頭のイカれた集団みたい。隣で練習しているバレー部は目を丸くしている。 一番に走りきったのは本間、2番は俺。本間は何をやっても部内で1位。本間はハーフっぽいイケメンだ。最初に目に付くのは綺麗な二重と長い睫毛。睫毛にマッチ棒が10本くらいの乗りそう。俺も睫毛は長いんだけどそれ以上。そして身長は160ちょっとある俺にプラス10センチちょっと。それにバスケは県選抜候補に入る程うまい(選抜途中に風邪を引き実力を出し切れなかった)。な、文句無しのイケメンだろ?それに対して、俺は長距離(体力)だけは部内2位、短距離は部内最下位。他に取柄と言ったら3Pが得意ってくらい。 全員が走り終わり、再びヤキソバ頭の青木が口を開いた。紅生姜と青海苔をトッピングして食ってやりたい。まぁ腹壊すだろうけど。 「なんで全員走らせたかわかるか?どうだ、金子。」 「コートにいる人間がチーム全体の代表だからだと思います!」 金子はチーム一のデータ野郎であり、身長177くらいでセンターのスタメンだ。ノッポで眼鏡(バスケ中はゴーグル)の冴えない奴だけどいつも良いことを言う。 「失敗は誰にでもある。練習はいっぱい失敗してそれを全部直していくためにあるんだ。だけどな、コートに立つってことはチーム全体の責任を負うことだ。それを肝に銘じて2分休憩してから全グループもう1回ずつやれ。」 と、同時に部長の阿部(身長165くらいでガードのスタメン)が集合をかけた。 「なぁ、1本ずつ集中していこうぜ。絶対出来るからさ!」と、さっき失敗した2年の肩を叩きながら言った。 それからのスリーメンはさっきまでの失敗の連続がウソのようだった。6グループ全部がノーミスで3往復クリアしたのだ。 俺のグループは一番最後だった。もちろん俺は手汗ダラダラ、心臓バクバクだった。それは元晴も同じだったんじゃないだろうか。ノーミスでラストに回ってきたことも理由の一つだったけど、大きな理由は、本間が陸上部に入れるくらい足が速いということ。出来る奴が出来ない奴に合わせることは絶対に許されない。出来ない奴は何が何でも出来る奴に追いつかなきゃならない。それが部の方針だ。 俺はネットを通過してきたボールをそのままキャッチした。それがピストルの代わりのスタートの合図となり、同時に三人が走り出す。俺は元晴にパスを出し、ほぼノンタイムでボールが返ってくる。俺はその時ハーフライン手前だったが、すぐさま本間にパスを出した。本間はもうすでに3Pラインの2メートル手前に迫っていた。ボールは綺麗に回転し、一本の矢のように真っ直ぐ本間が走るルートへと翔けて行く。本間は走るスピードを落とさなかった。そして、本間とボールがシンクロしたかのように自然に手の中に収まり、ボールはそのままクリアボードへと置かれていった。それは何事もなかったかのようにゴールのネットを通過して落ちてくる。すべてがスローモーションで俺の頭の中を過ぎ去っていった。 その時、俺を支配していた緊張がスーっと溶けていった。 俺はエンドラインでターンし、ゴールに向かって走り出した。今度は俺がシュートする番だ。元晴と本間の位置を確認し、我武者羅にコートを駆けた。 俺が3Pライン手前に差し掛かったところで元晴はパスを出した。俺は元晴のパスを信じ、そのまま走った。綺麗にバックスピンしたボールが俺の手中に収まり、しっかりと一歩目のステップを踏み、2歩目を踏んだところで少し縮こまり背筋の力を溜め、そして伸びた。 ボールはクリアボードにキュッと音をたて当たり、リングを通過した。俺は心の中で喜びの雄叫びを上げながら着地し、再び走り出した。 その後の元晴のシュートも難無く決まった。それからは最高に気持ちがよかった。コートとボールと俺達3人、すべてがシンクロしたかのような気分だった。 6本目のシュートを元晴が決めたとき、歓喜の雄叫びが体育館の空気を振るわせた。バレー部はまた目を丸くしていた。 それからいくつか練習をこなし、昼休みになった。青空の下アスファルトにそのまま座り、俺は元晴、翔平、本間、阿部と3年数人でわいわいとしゃべりながら食べている。 元晴とは朝練のときに少し言葉を交わしたけど、お互いなんか照れてしまっていつものように話せなかった。だけど、元晴はたまに俺と視線が合うと微笑んでくれた。それが『不確かさ』という不安を抱える俺の心を和らげた。 最後の一品の冷食のミニハンバーグ(朝は時間がないから冷凍食品サマサマだ!)を頬張っている俺に本間が話し掛けてきた。 「おまえ最近はよくなってきたんじゃね?」 「んあ、昔は悪かったってか?」ミニハンバーグを飲み込み、冗談めかして言った。 「あぁ、昔は見てらんないくらいめちゃくちゃ悪かったぜ。」 みんなが一斉に笑った。ひどいっ!見てられないとかいくらなんでもひどかないか?と、悲しみの色を顔に出した。 「だけど最近はまぢいいじゃん。今日もパスがバシッとジャストポイントに来たし。」 なんと!普段は滅多にチームメイトを誉めない本間がこんなことを言うなんて!! 「そうか?そんなことねーと思うんだけどなぁ」 まぁ自分でも上手くなってきてると思っていたが、一応謙ってみた。 「だってよー、あの時から1年経つ・・・」 「ばっ!それはうちらだけの秘密だろ!!」と、本間の言葉を遮り言った。「じゃ、おれ歯磨きして練習するわ」 俺は、秘密ってなんだよ!と本間を問い詰めている部員とそれをはぐらかしている本間を残し、体育館へと続く階段を登った。俺の背中が小躍りしていなかったことを祈る。クールな男を目指しているのだ。 話はちょうど1年前に遡る。俺がまだ1年生の時の話だ。 春休み初日の練習を終え、本間と一緒にシューティングをしているとき、本間が唐突に言ったのだ。 「新一年で大橋っていう上手い奴がいるの知ってるか?」 俺は、知ってると答えた。 「なぁ、今のままだとおまえ新一年に負けるぜ・・・」と、気まずそうに言った。 自分でもわかっていたことだが、結構ショックだった。この当時、俺の実力は10人いる同学年で9番目だった。もしかしたら10番目だったかもしれない。 「・・・そうだな」と、だけ答えた。 「なぁ、おまえに何が足りないかわかるか?」 「、、、ボールハンドリングとシュート力と、、筋力、かな・・」 「シュート力は並だって、むしろ3Pなんて部で上位だと思うぜ。だけど、ハンドリングは正直言って、、部内最下位かもしんねぇ。だから・・もっと自主練しようぜ、俺も出来る限り手伝うから。」と言い、ポケットから数枚のルーズリーフを俺に差し出して言った。「これ、おまえのメニュー。俺のこと信じてやってみてくれよ。なぁ?」 俺は、差し出されたメニューを見て泣きそうになった。ハンドリング、筋トレ、走り込み、シューティングに関するメニューがびっしりと丁寧な字で書かれていた。しかも、一つ一つの練習で意識するべきことが細かに書かれていたのだ。 俺は涙を堪えながら「・・・こんなの書く時間あんなら勉強しろよ、バカっ。。。」と言い、拳で本間の胸を小突いた。 「バカはねーだろ、バカは。じゃあ、礼として心優しきバカに勉強教えろよな。」 「ぅん、、ほんとありがとな・・」と、俯いて言った拍子に思わず涙が流れてしまった。 「泣くことねーだろ、どっちがバカだよ」 本間は苦笑いしながら俺の頭を撫でた。 それから一年間、毎日本間に渡されたメニューをこなした。 ハンドリングは20項目あり、ドリブルは左右1000回ずつ(スラムダンクを読んだことがある人は初期の桜木がやっていたことを思い出してくれ)。筋トレは6種目を25回3セット。走り込みは学校の周り(750m)を1周ずつダッシュで7周(5250m)。シューティングは、フリースローの距離で0度、45度、90度を50本ずつ、3Pは45度から90度で50本(入った本数をノートに書き込む)。朝練の1時間半でシューティングをこなし、余った時間でハンドリングをやる。出来なかった分は練習の休憩時間と練習後にまわす。走り込みと筋トレは本間と練習後にこなす。 新一年(基晴や翔平も)が入部して、その上手さと容姿に驚いた。基晴と翔平に好意を抱くようになってからは、一層上手くなりたいと思うようになった。 そして、夏休み初日の練習の帰り道に「明日から練習後に俺と1対1やるぞ」と本間が言った。 それからは練習前後に自主練をやり、一旦帰り夕飯を食ってから21時半まで市民体育館で本間と自主練をするようになった。 一年間、毎日諦めずに続けてきた。その間にあった公式戦はすべてベンチスタートだった。だけど、そんなときも本間が励ましてくれた。 「俺が交代するとしたらお前以外いないからな。3年の春まで待ってやる。」って。 そうして期限である3年の春がやってきたのだ。一年前の俺は同学年で一番華奢だった。だが、今では筋肉も付き、並の体格になっていた。まぁ身長は162とかそんなだったけど。 この春、絶対にスタメンの座を奪ってやる!と、心に誓いながら水呑場へと向かった。 |
| 待ってましたょぉ〜♪゛続き楽しみにしてますぅ☆ |
| つづき、楽しみにまってます☆ |
| マジ楽しみにしてます。続きお願いしまーす☆ |
| コメントまぢで嬉しいです><ありがとうございます!! 読んでくださっている皆さんに伺いたいんですが、部活の話とかそんなのいれないでさっさと話しを進めたほうがいいでしょうか?俺的には今後の話の展開からすると部活の話は外せなかったんですが、どうなんでしょう・・。もしよかったら皆さんのご意見を聞かせて下さい^^;それでは、19書きましたので、よかったら読んでやってください。 マイ歯ブラシを駆使し、ルンルン気分で歯磨きをする、おれ。口の中は歯磨き粉の泡だらけ。 一日練習で昼飯を食った後に歯磨きをするというのは、今ではうちの部で習慣化されている。この先駆けとなったのは、なんとこのオレ。なんで部活の昼休みに歯磨きなんかをするかというと、それは俺が入部して1ヶ月くらい経った時の一日練習試合に遡る。 昼飯を食べ終え、先輩たちの応援をしているときだった。なんか昼飯に食った冷食のミニハンバーグの味が口の中を回遊していたのだ。それを不快に思った俺は次の練習試合から歯磨きセットを持ってくるようになった。(食べた後は必ず磨かないと気が済まない性質なんだ。) 先輩たちは、「昼飯の歯磨きくらいやんなくてもいいんじゃね?」と言っていたけど、そのまた次の練習試合のときには同じ学年の本間や阿部が歯磨きセットを持ってきた。そしていつのまにか部員全員が歯磨きをするようになったのだ。バスケットマンは歯が命。 俺が広めた物があともう一つあるんだが、それは、昆布おにぎりだ。「え、コンブ??」とか思った奴は一度食べてみるといい。俺はその辺のスーパーにある『ふじっこ』っていう商品を使っている。そいつをご飯に混ぜ(真ん中に入れるんじゃないぞ)、あとは握って海苔を巻くだけ。こいつも今では部で大流行だ。最初はみんな変な目で見ていたけど、「うまいから食ってみろって!」って分け与えたら、みんなびっくり仰天。翌週からは10人いる同学年のうち6人が昆布おにぎりを持ってきた。 長々と無駄話をしてしまった。もう歯磨きは充分だ。 俺は、口の中を濯ぎ、鏡に向かって白い歯を『にー』と剥き出そうとした。半分動作を終えたところで固まってしまった。鏡には微笑みを浮かべた いとしの元晴が映っていた。黒いノースリーブからまだ筋肉の付ききっていない腕が伸びている。 「口が裂けて、顔がペロっと剥けるのかと思っちゃった」と鏡の中の元晴が言った。 この頃の基晴と翔平は少し身長が伸びて、155cmくらいになっていたと思う。それでもまだ腕にも脛にも毛はないし、体は女みたいに細い。 俺はクールに『にー』をキメながら言った。 「いつもそんなグロテスクなこと考えてんのか?」 「いつもじゃないですけどぉ、スプラッタとかホラーは結構見ますよー」 「・・・マジかよ、ホラーとか絶対無理なんだけど」 「えー、一緒に見ましょうよぉ」と元晴が、意地悪な笑みを浮かべて言った。 バカ言っちゃいけない。ホラー映画なんかを見てしまったら、その夜はビクビク震えることになる。 そこ、笑うんじゃないっ! 「そんなに一緒に見たいか?」と俺は言った。元晴がウンウンと頷く。 「なら、歯磨き終わったら、更衣室に来いよ」 俺は、クエスチョンマークを頭の上に浮かべた元晴を置いて男子更衣室へ向かった。 まぁもちろん、見る気は更々ないけど。 天井にある換気扇の唸る音が耳に入ってきた。更衣室独特の汗臭さは全くしない。その代わりに真新しい物独特の臭いが室内を満たしている。ビニールみたいな質感の床といくつも並ぶ木製のロッカーは何一つ汚れていない。 この体育館は今年の冬に出来たばかりなんだ。だから男女の更衣室もあるし、綺麗なトイレもある。 ここのトイレに初めて入ったときには思わず声を上げ驚いてしまった。換気扇は2つもついており(しっかりと動いてる!)、トイレは皆センサーで流れるようになっている(綺麗だ!)。極めつけは蛇口から出てくる水が泡状になって出てくる(気持ちが良い!)ってことだ。 新しいから臭くないのだろうけど、学校のトイレって息を止めてしまうほど臭いよな。 ついでに体育館の2階も案内しよう。階段を上がった左手には、バカみたいに広い会議室がある。何のために使うのかは知らない。そして廊下の奥の扉を開けるとめちゃくちゃ広い剣道場がある。うちの学校の剣道部は毎年県でトップ争いをするし、全国大会にも出場しているから特別扱いされて当たり前だ。 さて、最後は体育館だ。4つもドアがあり(無意味だろ)、それを開けると余裕を持って作られたバスケコートが2つある。そして体育館にある4つのゴールすべてが感動物の電動式。体育館に入って左に進むと大きなスライド式の扉が2つある。そいつを開けると、40畳はあるんじゃないかと思える広々とした用具室だ。ここのマットは最高に寝心地がいいんだ。なんでわかるかって?ここだけの話、一度だけ授業をサボって寝ちまったんだ。この用具室は別名『0円』だ。理由はラブホなんかに行かなくても最高のベッドがあり、薄暗く広々とした部屋がタダで使えるから(もちろん鍵付き)。中学生らしい発想。ここでエッチしたやつが何組いるかは知らないが、後に俺と元晴もそのうちの一組になる。 俺は、念のため奥のロッカーの陰に誰もいないか確認することにした。 この更衣室もなかなか広いのだ。よし、誰もいないっ。 と、その時『コンコン』とノックする乾いた音が室内に響いた。俺は慌ててロッカーに張り付いた。 静かにドアが開く音がし、ビニール質の床とバッシュが擦れる音がした。ガチャリとドアが閉まると同時に、キュッキュッと足音が俺のほうへと近づいてくる。 さて、どうしてやろうか。素直に出ていくのもいいが・・・。 足音に耳を澄ませながら、ロッカーの陰を静かに移動した。 「・・・優さんどこ??」と、心細そうな元晴の声が室内に響く。 更衣室の奥を覗いている元晴の背後に立った。 「うわあぁ!!」と、元晴は、後ろから抱きつかれたことに驚きの声を上げた。(後ろから抱き付くなんて、まるで春になると何処からとも無く出没する変質者みたい)。 俺は元晴が後ろを振り向けないようにきつく抱き締めながら、耳元で囁いた。 「犯してヤローか?」 お互いの体温を感じながら、俺は元晴の形の良い耳を舌でなぞった。これじゃあ本当の変質者じゃないか? 「ぁ、、、優さんえっちーですよぉ・・・」と、基晴が言った。 ごめん、変質者と呼ばれてもいいや、もう我慢出来ない(理性がないのは証明済みだしね)。 元晴の言葉を無視し、首筋へと舌を移し汗の味を味わう。なんつーの、好きな人のモノだからそう感じるのかもしれないけど、元晴って汗までもがいい匂いがするんだ! 「おまえ、香水とかつけてる?」と、俺が下になるように倒れ込みながら訊いた。 「つけてないですけど、どうかしたんですかぁ?」 俺は上に乗っている元晴の首筋に顔を埋めた。 「いやぁ、いい匂いがするなぁ〜と思ってさ」 「ぇ、、汗臭いからそんなに近づかないでくださいよぉ」 「それがいい匂いだって言ってンダヨ」と、言いながら元晴をこちらに向かせ、目を見つめて意地悪く言った。「イヤならもうやめにするか?やめてもいーぜ、練習しなきゃだし」 俺は元晴を抱き締める手を緩め、起き上がろうと床に手を着こうとした、その時、身体が床に押し戻され、唇に柔らかなモノが触れた。 ドクンッと心臓が大きく脈打った。心臓が止まったかと思った。まさか元晴からキスをしてくれるだなんて思いもしてなかった。いや、思いもしてなかったからこそ、めちゃくちゃ嬉しかった。 「先輩に無理矢理そんなことしていーのかよ?」と俺は照れ隠しに言い、ごろりと身体を回転させ元晴の上に乗り、力いっぱい基晴を抱きしめた。 と、そのとき廊下を歩いてくる足音が聞こえ、俺たちは、ハッと息を呑んだ。 『もとはるぅ〜どこーー』あ、この声は翔平だ。『・・・たくっ、どこいったんだよぉ』と、続いて聞こえてきた。 なんてこった。これからがいいところだって言うのに、なんで元晴が呼ばれなきゃいけないんだよっ!もし、神様がどこかにいるとしたら、そいつは絶対最低最悪の鬼畜野郎だ!まぁそもそも、神様なんていうもんは信じちゃいない。小学生のとき、変な冊子を持って日曜の昼間に来た宗教勧誘のババアにそう言ったら、『哀れな人ね』って眼で見られた。ムカついたからガンをくれて、玄関を叩き閉めたことがある。その時の俺は神からの愛よりも、人からの愛を求めていたんだと思う。 俺は元晴を抱きしめながら「今日一緒に帰ろうな」とささやき、名残惜しそうに唇が触れるだけのキスをした。 |
| いつも楽しみにしています☆ 優さんの作品なんですから、優さんが思うようにお書きになったらいいとおもいます!! 優さんの文章、個人的にめっちゃ好きです♪ |
| マジいぃです☆めちゃ好きです優さん笑〃 僕も優さんの好きなよぅに書いてくれたらいぃと思います=^ェ^= |
| 初カキコ♪ 優さんの文めっちゃ好き!説明とかあった方が解りやすくてぃぃと思いますょ♪ 続きめっちゃ楽しみです |
| ゆぅたさん、譱さん、ミカドさん、コメントありがとうございました!!20を書こうかどうしようか迷っていたんです><これからも予定通り書いていこうと思います! コレと言ったエロ話がないのに、読んでくださる方がいることがとても嬉しいです・・・。エロ話なんですが、3、4話後に書けると思います>< えっと話の方向性みたいな話なんですが、これからの話の展開はバスケ部のメンバーが何人か絡んできます。なので、元晴と俺の二人の話だけじゃなくなります。 あと、20のように俺の話なんかが出てきちゃいます。俺の成長を書くためという理由が主ですが、この話によって部員との関係も書けたらなぁと思って書きました。 なんか文がめちゃくちゃですみません・・・。 これからも精一杯書いていこうと思いますので、よかったら読んでやってください^^; |
| 今回の話は自分をとても成長させてくれた話です><長々と書いてしまいましたが、これからの話に繋がる話なんでよかったら読んでやってください^^ 時刻は17時ちょっと前。長い長い一日練習も、もうすぐ終わりを迎えようとしている。 『早く終わってほしい、、もうバスケなんかやりたくない・・・・・・』今日の午後だけで何十回もこんなことを考えていた。この場から消えてしまいたい。今まで自分の足元にあったはずの地面が急に消え去り、自分だけがどこか別な場所にいるような気分だった。孤独感に押し潰されそうになる。なんだってこんな思いを味わなきゃいけないんだ。 午後の練習は散々だった。説明したくないけど、しないわけにはいかないよな・・・。話は、俺が更衣室を出るころに遡る。 俺は、元晴が出ていってから5分くらい時間を置いて更衣室の扉を開けた。体育館に戻ってみると、元晴がちょうど浮かない顔をして体育館脇の部屋から出てくるところだった。「どうしたんだ?」と訊いてみたところ、青木先生から長所や短所などの個人指導みたいなもんがあったらしい。青木先生が、今回のように一人一人に話しをするということは俺の知っている中では初めてのことだった。先生は部活の評価に関しては何事もオープンな人だ。個人を怒るとしても皆の前で怒るのだ。 元晴は三年の部員(一年のときから俺と一緒にベンチを暖めてきた奴)に部屋に行くように伝えていた。阿部に声を掛けて聞いてみると、三年は残すところ俺だけだという話だった。そのときは、まぁ自分もそのうち呼ばれるかな、と思っていた。その後、残る二年部員三人が順々に呼ばれていった。『ああ、最後は俺か・・・何言われるんだろう』と、緊張していたのを頭の片隅に覚えている。 しかし、5分ほどして体育館脇の部屋から最後に入った二年部員と一緒に青木も出てきて、「金子、練習始めろ」と言った。 俺は思わず、えっ?と小さく声を出してしまった。だって、俺とはまだ何も話しをしていないじゃないか。青木先生に限って忘れたりするはずがない。この人は、生徒の評価を細かく記録しているんだ。それに、その評価をまとめたファイル(通称青木ファイル)を手に持っているじゃないか。そのファイルには俺の練習評価も試合評価も全てとじてあるはずだ。青木先生に尋ねようとしたが、すでに金子が練習再開の声を上げていた。 俺は、「何かの間違えだ、次の休憩のときに呼ばれるはずだ」と何度も頭の中で言い聞かせ練習に集中しようとした。その間、誰一人として俺が呼ばれていないことに触れようとしてこなかった。 15時になり、10分休憩が与えられた。俺は、青木先生が俺の名前を呼ぶ声を待った。だが、その休憩時間中にも俺の名前は呼ばれなかった。 何がなんだかわからない。俺が何をしたっていうんだ。体育館を離れたのだって休憩中だったじゃないか。何か悪いことしたか?してないじゃないか・・・。 それからの俺は、練習に身が入らないとか、そんな次元の話じゃ済まされないほどボロボロだった。パスミスは連発するし、シュートは全然入らないし、ましてドリブルすらおぼつかない。立っているのでやっとだった。とてもバスケなんか出来る状態じゃない。 いつもの青木先生なら、これだけミスを連発すれば「帰れ!!」と怒声を上げるはずなのに何も言ってこない。それだけじゃない、部員の誰一人として怒らないし、青木先生は練習中に俺への指導を全くしない。まるで、俺がそこに存在していないかのように。 俺は、眼に涙を溜めてコートの外で順番を待っている本間に「・・・なぁ、俺がミスしてもなんで誰も怒らないんだよ、、それに俺だけ青木先生に呼ばれてないし、それとなんか関係あるのか?」と話し掛けた。泣かないように必死で堪えた。泣いたらなんかとっても惨めじゃないかっ。 本間は、気まずそうな表情を浮かべて俺に言った。 「わかんねーよ・・・・なぁ、そんな顔すんなって。」 「じゃあ、なんでお前も何も言ってくんねーんだよっ・・・・」 本間は、何も言わずコートへ駆けていった。 そのとき、俺は『もう、バスケ部をやめよう・・・』と思った。 ようやく17時になり、金子からクールダウンの合図がかかった。『あぁ、やっとこの場から離れられる・・・』 ランニングをし、ストレッチを終え、コートに向かって礼をし、練習が終了した。いつもなら部活をやり切った達成感みたいなモンに包まれて妙にハイになる瞬間だ。部員のわいわいと明るい話し声が耳に障った。 俺は、荷物をまとめ、元晴に今日は一人で帰ることを伝え、体育館を出ようとした、そのとき「優、ちょっと話がある」と青木先生の声が俺の背中を打った。 背中がビクッとなり、巨大な不安と微かな期待を胸に振り返った。口を開こうとしても、声が出なかった。そんな俺を置いて、青木先生は教務室の方向へ歩き出す。俺は、仕方なくその後に続いた。 薄暗い廊下の中、二人の足音だけが響いている。 「今日の練習はどうだった?」と青木先生が言った。 何が何だかわからなかった。どうだったか?そんなの練習を見ていたあんたが一番わかるんじゃないのか?? 俺は、アロンアルファでくっ付いたような口をなんとか開いた。 「さ、最悪でした・・・」 青木先生は何も言わず教務室の脇にある先生の休憩室(ようは喫煙室)の扉を開けた。 「まぁ、座れよ」と、青木先生は手前のソファを指し、自身はその向かいのソファに座った。 「そうか、最悪か。なんでそう思った?午前のお前は、俺が見てきた中で一番良かったぞ。」 それを聞いたとき、俺の頭の中でプツンと音が鳴った。 俺は顔を上げ、「じゃあなんで!!」と声を荒げた。それに気付いたときにはもう既に次の言葉が口から飛び出していた。「なんで俺だけ呼ばれないんですか!!俺が何かしましたか?!もう意味がわかんないっスよ・・・・・こんなことなら、、部活なんて・・やらなきゃ、、よか・・った」 いつのまにか、今まで溜まっていたナニカが涙となって次から次へと溢れていた。紺のノースリーブの裾に黒く大きな円状の跡が広がる。俺は自分の膝に目を落とし、涙を拭った。 しばらくして、バサリと何かがテーブルの上に置かれた。 「これ、読んでみろ」 俺は、目を上げテーブルの上にあるものを見た。それは、青木先生が部活の顧問になった1年前から書き続けてきた俺の青木ファイル(練習用)だった。ファイルには試合用と練習用があり、それぞれ細かな項目があり、学校の通知表のように点数評価がなされている。これは1ヶ月に一度くらいの間隔で部員全員の分が公開されるようになっているので、自分の評価は何度も見たことがあるし、部員全員の評価も知っている。 俺は、それを手に取り1ページ目から目を通していった。もう幾度と読んだページをめくっていくと、少しずつだが評価数字が上がっている。 「次にこれも読んでみろ」 俺は黙って差し出された試合用の青木ファイルを受け取り、目を通した。 いくつかの項目に斜線が引かれているのと精神面という項目が目に付いた。斜線の意味するところは<試合に出ていない>ということだ。 「うちのチームで一番必要なことが何かわかるか、」問いというより、前置きのような気がしたので答えないでおいた。「スタメンに使える選手が増えることだ。・・・俺はお前に期待している、ようやく実力もスタメンとして使えるレベルまで上がってきた。」 俺は驚いて顔を上げた。 「ファイル見て思うことはないか?」 「・・・練習の評価は上がってるけど、試合での精神面の項目が悪いと思います。」 「そうだ、そのせいでお前を大事な試合で使うことができない」と青木先生は言った。 「今日はお前のその弱さをはっきりと自覚させるために辛く当たったんだ。」 話をまとめてみると、青木先生は俺と本間が自主練習を一緒にやっているのを知っていた。そして、時が経つに連れて俺の実力は着実に伸びており、どんどん練習試合で使ってもいいレベルにはなっていた。だが、試合となるといつも弱気になる。自分で行く力はあるのに、メンバーに遠慮してシュートしようとしない。青木先生はそんな俺に『そんな行為は遠慮なんていうお高いモンじゃない、チームの足を引っ張っている最低の行為だ。それだけじゃない、おまえはチーム皆の信頼を裏切っているんだ、皆はお前を信頼してパスを回しているんだぞ?信頼出来ない奴にパスなんか出さない。お前が皆を信頼しないでどうするんだ。どれだけチームに迷惑をかければ気が済むんだ、どれだけチームの皆を待たせれば気が済むんだ。ここままなら本当に今日のような状態になるぞ、いい加減目を覚ませ。』と言った。俺は、それを幾度か指摘されていた。しかし、今まで改善されることはなかった。先生は、郡市大会(中体連の一番最初の大会)までに俺をどうにか使えるようにしたいと思っていた。そのためにはもう待っているのも限界だ。なら、その弱さを本人の目の前に示すしかないと考えた。だが、実行するにあたってデメリットが多すぎた。そこで、俺と一緒に自己練をしていた本間に全て(俺を試合に使えるようにするために一種の賭けに出たいということ)を話し、本間が部員に話を通し、今日のことを協力(つまり完全無視)してもらうことにした、ということだ。まぁ、俺がここまでボロボロになるとは思っていなかったらしいが。 俺はそれを聞いて、「えっ!本間は全部知ってたんですか?じゃああのとき何も言わなかったのは・・・」と言った。 「あぁ、そういうことを陰でやるのはよくないと思ったんだが・・・」そして、青木先生は頭を下げながら言った。「今日はひどいことをして・・本当に悪かった。」 「・・・いえ、、俺が悪かったんですから、、」俺は先程の涙とは全く別の種類の涙を流していた。「さっきは、、大声上げちゃってすみませんで・・したっ」 青木先生は、ノースリーブの裾で眼を拭っている俺を真っ直ぐに見据えて言った。 「うちの学校で4月12日の土曜日に練習試合をやることになった、俺はお前をスタメンで使ってみようと思う、どうするかは明日からの練習で示してみろ。」 |
| マジイィっすねぇ☆続き楽しみにしてます(≧▽≦)ゞ |