Page 3134 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼門をくぐれば 夢追い虫 06/9/13(水) 3:34 ┣門をくぐれば2 夢追い虫 06/9/13(水) 3:40 ┃ ┗門をくぐれば3 夢追い虫 06/9/13(水) 3:48 ┃ ┗(`・∀・)/♪ 厨房 06/9/13(水) 9:51 ┗Re(1):門をくぐれば 忍 06/9/21(木) 15:59 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 門をくぐれば ■名前 : 夢追い虫 ■日付 : 06/9/13(水) 3:34 -------------------------------------------------------------------------
| 俺の名前は荒木憲司、地元の高校に進学する予定の新一年生だ。俺がこの学校を選んだのには並々ならぬ理由があった。 それはこの学校の入試試験の時に俺の前に座った生徒があまりにもかっこよくて一目惚れしてしまったからだ。 名前も分からなければこの学校に進学してくるかさえも分からなかった。しかし俺は運命的なものを感じ、他の高校へ行く気などなくなってしまい、かなり不純な理由だったがこの高校に入る事を決意したんだ。 あの時俺がそう思わなかったらって思うと・・・怖い。 俺がこっちの世界に目覚めたのはなんのきっかけもなかった。ただ単に女の裸より男の裸を見た方が興奮したというだけだ。 また俺は当時身長が150センチ程度で男友達からよく「お前は可愛いから許しちゃうよな」っというような特別扱いを受けていたこともあったからだろうか。 いよいよ入学式当日、俺は例の子を必死で探した。 しかし・・・ 最近の子供は成長力がスゴイ!!『全員シークレットブーツ履いてんじゃネェのか??』って思うくらいウドの大木みたいなヤツの間を縫って探したが見つからなかった。 『入学してなかったか・・・』 と諦めながら他にイケメン達を査定していたがあまりタイプの顔はいない。 背の高いやたら鼻筋の通った男や、目がクリっとしていて可愛いが眉毛がチョリチョリのヤンキーかぶれみたいなのを見つけれただけでもよかった。 『学園恋愛したいな〜』なんて淡い期待を胸にクラスの割り振りをもらい新しいクラスメイトとの対面の時に俺は『うわぁっ』っと思わず声を出してしまった。 そこには紛れもなく彼が居た。 ハーフのような顔立ちに身長は俺とそう変わらず小柄。 髪はクルクルのテンパでやや栗色をしていて、目はパッチリした二重で鼻は小ぶりだった。 服装はその時流行っていた制服のズボンをブカブカには履かず、まるで留学生の様に制服を綺麗に着こなしていた。 俺は内心でカナリのガッツポーズ 『やった!!しかも同じクラス。もうカナリ好き度も上がって来てるって〜!仲良くなりて〜』 なんて思いながらササっと隣に並び 「初めまして、俺、荒木憲司。3中から来てん。名前なんて言うん?」 と最高のスマイルで話かけると相手も負けじとカナリいい顔で 「こんにちは、アラステル巧って言います。東京からきたんだ。よろしく。」 って握手を求めてきた。初めて会ったその日から俺はコイツのこのスマイルに弱くなってしまい、メロメロになっていた。俺は差し出された手をしっかり握り、 「ヨロシクたくみ!」 っていきなり呼び捨てにして俺もナイススマイルにウィンクまでおまけした。 相手は一瞬ひいたように見えたが 「よろしくケンジ」 と言い同じようにウィンクをしてきた。 ここから俺の最高の高校生活が始まったんだ。 |
| 俺と巧はすぐに仲良くなった。 出席番号が1と2で最初席替えまで出席番号で並ぶ全ての授業が前後だったので常に行動を共にするようになった。 もちろん整列する時も俺が一番前で後ろが巧だった。 また帰り道が近く家も近所だったことを入学式の帰り道で知りその日すぐに遊びに行った。 次の日には巧が俺のうちに来てどちらの親も俺たちが新友になったことをかなり喜んでくれた。 偶然だったのだが部活も同じ水泳部に入り、それも煽りをたてたようだ。 俺が水泳部に入ったのはほっとんど下心だったが、うちの水泳部は夏だけ活動してプールの使えない期間は兼部をしても自主トレだけでもいい制度だったので、楽して男の裸を見れるのは一石二鳥とだと思い入部した。 俺たちは最初からずっと二人で居たのですぐに名コンビになった。 巧の身長も152センチで俺よりちょっと大きいくらいだったので俺たち二人のことをみんなよく “リトルズ”や“ツーショット(2ショート)” なんて呼んで男子はからかっていた。 しかし二人とも活発だったためそんなことを言われても全然へっちゃらで逆に“おいしい”なんて思っていた。 またチビ二人はよく目立つ存在のようで女子からもカナリの人気があった。 「双子みた〜い」とか「ペットにした〜い」 とよく言われていた。 しかし巧は女子から 「かわいぃ〜」 って言われてることを他人から聞くと 「俺女興味ない」 ってアッサリ言ってしまう。 しかし別に男に興味を持っているというわけでもないようで単にまだ興味がないという意味だったそうだ。 一方の俺もどうしても巧と付き合いたいという願望は薄れてきていた。 学校でも二人で手を繋いで歩いたり、肩組んだりしても誰も何も言わなかったし、なんだか公認しているみたいだった。 ホモカップルではなく、子供を見てるような感じで 「またやってるよ〜仲いいね」 という暖かい目で見ていたので俺は巧とは親友でいいなんて思い始めていた。 しかし転機は突然訪れた。 それは学校が始まって一ヶ月経った頃だった。 |
| 一ヶ月が経ったある日、いつものように授業の後、部活に行こうと巧を誘うと 「ちょっと相談があるから来てよ」 と言って俺を屋上まで連れて行った。 何かあるといつも屋上に行きたがる巧がポケットから何やら手紙を出してきて 「(今日の放課後、二階非常階段のとこで待ってます。)って書いてあんだけど・・・これって行った方がいい系?」 と俺に手紙を押し付けて聞いてきた。 俺は『とうとう来たか・・・てか遅いくらいだ・・・』と内心思った。 いつ来ても可笑しくないラブレターがとうとう届いてしまったのだ。 『そりゃお前みたいな男前を誰がほっとくんだよ〜みんなちゃんと視力はあるんだから』と思うも本音では『行くな』って言いたい。が理由なんてないし、俺がとやかく言う権利なんてなかった。 「ええやん?行ったれば?巧が行きたないんやったらやめといたらええ話やし。」 と模範的な答えをサラッと言って退けた。 すると突然巧みの顔が曇りだして今にも泣きそうな顔をしながら俺を睨みつけてきたのだ。 『え??なんか感に触ったこと言ったか?』 と思いオドオドする俺に向かって 「憲司は俺が付き合ってもええんだ?」 と必死に泪を堪えながら最近やや移りだした関西弁交じりで問い詰めてきた。 かなり真剣な表情で制服の裾と唇をぎゅっと窄めていた。 何が何だか分からなくなった俺は 「え??そんなん俺決める権利ないや〜ん」 と笑話のように話し、ポンっと肩を叩いた。 するとその手をバサっと撥ね退けその場にうずくまってしまった。 肩は上下に震動し薄ら泣き声が静かな屋上ではよく聞こえた。 俺は何をきっかけに泣いているのか検討付かなかった。 が、俺の答えが間違いことだけははっきりしていた。 『俺の言葉で傷つけた』 『俺が巧みを追い詰めたんだ』 そう思うと胸が苦しくなった。 親友を一ヶ月で失うような感覚と、自分の本音を言えないもどかしさで胸が苦しくなった。 俺はそっとしゃがみこみ肩を抱き巧を引き寄せ 「行くのは行ったれや。待ってるんやし。でも万が一告られたら・・・断って来い!」 そう答えた。 自分でもなんでこんな事を言ったのか分からなかった。 しかしなんだかベストの答えはこれのような気がして巧に強く答えた。 上下に小刻みに震えていた肩がぴたりと止まり自分の肩に乗った俺の手を掴んで鼻水を垂らしながらまんべんの笑みで 「うん!そうする!」 と言って俺のシャツで鼻水を拭き取ると 「汚ねぇ〜〜ww」 と言って屋上を走り回りだした。 巧の笑顔にドキッとして抱きしめそうになったが理性がそこは抑えた。 『好きになっちゃいけない』 そんな声が聞こえるようだった。 シャツに鼻水を付けたまま「コノヤロ!巧〜待て!!」っと言いながら立ち上がり逃げる巧を追いかけた。 笑顔で さっきまでのモヤモヤを吹き飛ばすように二人でグルグル回った・・・ 笑顔で 何周か数えられないくらいグルグルぐるぐると・・・。 |
| すごくィィ話ですネ!!!!!(>∀<) 続きマヂ楽しみにしてます☆彡 |
| ▼夢追い虫さん: >俺の名前は荒木憲司、地元の高校に進学する予定の新一年生だ。俺がこの学校を選んだのには並々ならぬ理由があった。 > >それはこの学校の入試試験の時に俺の前に座った生徒があまりにもかっこよくて一目惚れしてしまったからだ。 >名前も分からなければこの学校に進学してくるかさえも分からなかった。しかし俺は運命的なものを感じ、他の高校へ行く気などなくなってしまい、かなり不純な理由だったがこの高校に入る事を決意したんだ。 >あの時俺がそう思わなかったらって思うと・・・怖い。 > >俺がこっちの世界に目覚めたのはなんのきっかけもなかった。ただ単に女の裸より男の裸を見た方が興奮したというだけだ。 >また俺は当時身長が150センチ程度で男友達からよく「お前は可愛いから許しちゃうよな」っというような特別扱いを受けていたこともあったからだろうか。 > >いよいよ入学式当日、俺は例の子を必死で探した。 >しかし・・・ >最近の子供は成長力がスゴイ!!『全員シークレットブーツ履いてんじゃネェのか??』って思うくらいウドの大木みたいなヤツの間を縫って探したが見つからなかった。 > >『入学してなかったか・・・』 > >と諦めながら他にイケメン達を査定していたがあまりタイプの顔はいない。 >背の高いやたら鼻筋の通った男や、目がクリっとしていて可愛いが眉毛がチョリチョリのヤンキーかぶれみたいなのを見つけれただけでもよかった。 > >『学園恋愛したいな〜』なんて淡い期待を胸にクラスの割り振りをもらい新しいクラスメイトとの対面の時に俺は『うわぁっ』っと思わず声を出してしまった。 >そこには紛れもなく彼が居た。 >ハーフのような顔立ちに身長は俺とそう変わらず小柄。 >髪はクルクルのテンパでやや栗色をしていて、目はパッチリした二重で鼻は小ぶりだった。 >服装はその時流行っていた制服のズボンをブカブカには履かず、まるで留学生の様に制服を綺麗に着こなしていた。 >俺は内心でカナリのガッツポーズ > >『やった!!しかも同じクラス。もうカナリ好き度も上がって来てるって〜!仲良くなりて〜』 > >なんて思いながらササっと隣に並び > >「初めまして、俺、荒木憲司。3中から来てん。名前なんて言うん?」 > >と最高のスマイルで話かけると相手も負けじとカナリいい顔で > >「こんにちは、アラステル巧って言います。東京からきたんだ。よろしく。」 > >って握手を求めてきた。初めて会ったその日から俺はコイツのこのスマイルに弱くなってしまい、メロメロになっていた。俺は差し出された手をしっかり握り、 > >「ヨロシクたくみ!」 > >っていきなり呼び捨てにして俺もナイススマイルにウィンクまでおまけした。 >相手は一瞬ひいたように見えたが > >「よろしくケンジ」 > >と言い同じようにウィンクをしてきた。 >ここから俺の最高の高校生活が始まったんだ。 おめでとう。 |