Page 2446 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼高校時代:先輩との関係No.1 太一 06/1/24(火) 23:52 ┣Re(1):高校時代:先輩との関係No.1 KURO 06/1/25(水) 8:58 ┣高校時代:先輩との関係No.2 太一 06/1/25(水) 18:43 ┃ ┣感想 たくや 06/1/25(水) 21:15 ┃ ┣Re(1):高校時代:先輩との関係No.2 空 06/1/25(水) 22:01 ┃ ┗Re(1):高校時代:先輩との関係No.2 りょう 06/1/25(水) 23:44 ┣Re(1):高校時代:先輩との関係No.1 あ! 06/1/25(水) 20:22 ┣Re(1):高校時代:先輩との関係No.3 太一 06/1/26(木) 16:55 ┃ ┣Re(2):高校時代:先輩との関係No.3 walking proud 06/1/26(木) 17:22 ┃ ┗Re(2):高校時代:先輩との関係No.3 たく 06/1/26(木) 18:18 ┣Re(1):高校時代:先輩との関係No.1 た 06/1/27(金) 9:43 ┗高校時代:先輩との関係No.4 太一 06/1/27(金) 17:16 ┣Re(1):高校時代:先輩との関係No.4 walking proud 06/1/27(金) 18:00 ┣Re(1):高校時代:先輩との関係No.4 ユキヒト 06/1/28(土) 4:54 ┗Re(1):高校時代:先輩との関係No.4 うきょ 06/1/28(土) 9:49 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 高校時代:先輩との関係No.1 ■名前 : 太一 ■日付 : 06/1/24(火) 23:52 -------------------------------------------------------------------------
| 今、俺は高3ですが、これは実際、俺の身に起きた、偽りのない文章です。てか、こう書くほうが疑わしいですね。(笑)一応、ノンフィクションという事で。 俺は試験で見事、田丸高校(仮名)に入学できた。入学式が無事終了し、クラス発表や細々とした用事も済んで、高校生活にも慣れ始めた。入学式から一ヶ月ほど経った後の事だった。 残る決め事はただ一つ。それは・・・・・・部活動の件であった。 クラスには同じ中学から来た友達もいて、その友達といろんな部活を周っては体験入部した。まずは体育館から。バスケ部や、バレー部、ハンドボール部なんかも体験入部した。それでもいまいち決められず、運動場の部活を見に行く事に。テニス部や、野球部、そして、サッカー部を見た。 サッカー部は運動場の半分を占領するほど大きなクラブで、この高校では盛んだった。だからサッカー部だけには入部したくなかった。どれだけ厳しく、どれだけ運動場の部活がきついか身に染みて知っているからである。 と、言うのも、俺は中学からずっとサッカーをやってきた。中学校でもそこそこ上手い方で、いつもレギュラーに入っていた。だけど、中2の後半から皆がとても上手くなってきて、俺はいつレギュラーを落とされるだろうと冷や冷やしていた。そんな中、ボールを易々見逃す等のアクシデントが続き、とうとうレギュラーの座を奪われた。ただのスランプ期間だったのかもしれない。だけど、俺には猛烈に耐え難い屈辱だった。おまけに、中1からレギュラーに入っていたから、周りのサッカー部は俺をいつしか憎むようになっていて、レギュラーを落とされた時も、俺と学校で会うたびに薄ら笑いを浮かべるのだ。それが俺には耐えられなくて部活動は止めてしまった。 それからしばらくサッカーはやってなかったけど、やっぱり俺はサッカーが好きだったから身体がうずきだして、趣味程度にドリブルをやったり、趣味程度に友達と一緒にゲームをしたりした。 だから、体力も落ちただろうし、高校の部活についていく自信がなかったし、技術もなまってしまったんじゃないかと思って、サッカー部は避けていたのだ。 そんな事も、俺の隣の友達は知らない。にっこりと笑って「サッカー部を見に行こうぜ!」と誘われ、眉をひそめたものの、うんと頷いた。 サッカー部の前まで来て、練習風景を眺めていた。やっぱりすごかった。コミュニケーションが取れていて、ずっと声が飛び交っていた。先輩達は右に走り、左に走り、ボールを必死に追いかけ、やっぱりサッカー部と野球部は他の部活とは違う、何か本格的なものを感じた。 そしてそこで、ひときわ目立つ大きな声、男らしくて透き通る声が聞こえて俺はそっちを向いた。そして、目を大きく見開いた。 「かっこええー・・・。」 思わず声を漏らしていた。それに反応して隣の友達もそちらを向き、同じ事を言っていた。 その先輩はひときわかっこよかった。サッカー部にはかっこいい先輩達がそこそこいたのだが、その先輩だけは格別だった。背は高くて、半袖、半パンから伸びる腕や足は綺麗な褐色に焼けていて、また筋肉がいい感じに付いていたのだ。筋肉太りをしているとかじゃなく、すっきりした身体で、ラインがとても美しかった。それと同時に顔もそれはかっこよかった。髪は短髪でもなく、長髪でもなく、普通の長さだけど、ツンツンに立てていて、染めているのか、ほんのりと茶色かった。目は綺麗な二重で鼻も高い。正に欠点など見当たらない男らしい先輩だった。 俺は中2の頃、あるきっかけで「男もいけるんだ」と知った。実際男とも女ともやった事があったけど、ここ最近は男に傾く傾向があった。だからよけいに先輩がかっこよく見えた。 「太一、サッカー部、体験入部してみたら?」 「えっ? アキラは?」 「いきなり高校でサッカーは無理っしょ。」 アキラ(明)は中学の時はバスケ部だった。 「俺も・・・・・・無理。」 「お前やったらいけるって!」 「知ってるっしょ?俺がサッカー部止めた事。」 「知ってるよ。それがどうしたん?ここにはサッカー部の奴、幸いにも一人も居ないからもう一度始めたらいいやん!」 俺はしばらく練習風景を眺めていた。何を考えるでもなくぼーっと、あのかっこいい先輩の方を眺めていた。 すると突然、その先輩がホイッスルを吹き、部員に休憩と促した。 どうやらキャプテンらしい。 そして、ふと先輩は横を振り向き、俺と目が合った。数秒お互いを見ていたが、先輩の方はにっこりと会釈してくれた。俺は慌てて目を背け、友達に一言。 「もう今日は帰ろっ!」 俺は友達を放っておいて足早に家へと帰るのだった。 |
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| それから三日が経った。三日の最初の一日には野球部に体験入部し、二日目は卓球部に体験入部した。でも結局はいまいちしっくりこず、三日目の今日は早々に帰宅準備を整え、校門から出て帰った。後は頭で考えるだけしかないと思ったからだ。考えるというのは、やっぱり俺にはサッカーしか向かないからサッカー部に入るか、それとも文科系の部に入るか、それともこうやって帰宅部になるかの三つである。 校門を出て大通りの歩道を歩いていたけど、やっぱり生徒数は少なく、一年生が次々と自分に合う部活が見つかり、そこで既に活動している事を物語っていた。 「帰宅部だけは避けたいよな〜。」 俺は一人呟いて、ため息をついていました。 と、そんな時、いきなり後ろから肩を叩かれた。何事かと足を止め、後ろを振り返ると、そこには、あの、サッカー部のかっこいい先輩が立っていた。俺はそれは驚いて声もかけられず、呆然と先輩の顔を見ていました。 そんな俺に先輩が声をかけてくれました。 「お前、見学しにきてた子やんな?」 せっかく先輩が声をかけてくれているのに、俺は返事をしなかった。すると、俺のそんな態度を見て、先輩は眉をひそめた。 「・・・・・・違うかったっけ?ゴメン。」 その言葉で俺は我に返り、勢いよく頭を左右に振った。すると先輩も安心して爽やかな笑顔を見せた。 「お前もこっち?」 先輩は俺の帰り道をさして言う。俺はただ頷いた。 「電車?」 もう一度頷く。 「何駅で降りるん?」 俺はとうとう先輩に言葉を発した。 「・・・・・・丸駅(仮名)です。」 とてもぎこちない喋り方だと自分でも分かった。緊張してかたく握った拳にはじわっと汗をかいていた。 「俺は三角駅(仮名)や。丸駅の三つか四つ向こうやな。」 俺はやっぱり返事をしなかった。 「一緒に帰ろうぜ。」 俺は驚いて先輩の顔を見た。先輩は涼しい顔をしていた。俺はゆっくりと頷く。すると、駅に向かって歩き始めた。 今考えてみれば、なんて礼儀の知らない奴なんだと思われていたかもしれない。三日前には愛想よく礼もせずに、無視するように帰って、そして今は黙ったままただ頷くだけ。相当礼儀知らずと思われても仕方が無かった。 「てか俺の事知ってる?」 歩き始めてから先輩が声をかけてくれた。 「はい。」 「そっか。確か目が合ったと思ったんやけど、もし知らんかったらどうしようかと思った。」 先輩は苦笑していた。 ここから先輩との会話が始まる。 「体験入部した?」 「はい。バスケ部とかバレー部とか野球部もしました。」 「サッカー部は見るだけで体験入部してくれなかったなー。」 俺はその言葉で俯いていた顔を上げて、先輩の顔を見た。先輩はにこやかに笑っていたが、悪い事をしたと自分で自分を殴りたかった。 「ごめんなさい。」 「いや、別にいいんやけど。」 少し間を置いた後、先輩が口を開く。 「中学の時、サッカー部やったやろ?」 「何で知ってるんすか!」 俺は驚いて先輩の顔を見た。すると、先輩は意地悪そうに笑う。 「今知った。なんとなくそうかなって思ってただけや。じゃあサッカー部入ってくれるん?」 思わぬ質問につい言葉をなくしてしまった。 「でも俺、中学ん時、途中で引退したんすよ。」 「何で?」 この問いにだけは答えたくなかった。俺は一層俯いてしまう。それを察したのか先輩は質問を変えてくれた。 「サッカー、嫌いになったん?」 この質問には自信満々に首を振った。するとまた笑顔を見せてくれた。 俺はこの先輩の笑顔にぐっと引き寄せられた。いつもは大人っぽい顔をしているのに、笑うと俺と変わらない幼さみたいなのを感じたからだ。雲の上の存在と勝手に思い込んでいたのが、とても近く感じられて嬉しかった。 「なら、いいや。今年の一年はなかなかサッカー部に入ってくれないんよ。」 「それは・・・・・・。」 俺は言いかけたけど、やっぱり止めた。俺は先輩に向かって口ごたえをしようしたのだ。思いとどまって途中で口をつぐんだがもはや遅かった。 「ん?」 「いや、何でもないです。」 「そーいうの嫌いやー。言いかけて止めんの。言いかけたんやったら最後まで言ってくれよ。気になってしゃーないよ。」 先輩は冗談っぽくそう言った。俺は考えたけど、先輩にそういわれたら断る方がおかしいから、ワンテンポ遅れて口を開く。 「それは、この学校はサッカー部と野球部は強いで有名だからですよ。皆付いて行けないんじゃないかって思ってるんですよ。」 「お前も?」 「はい。俺は中学校で一度止めちゃってるし、体力も技術も落ちてるだろうから、やっぱり・・・・・・ね。」 「でも基本的な事はできるんやろ?じゃあサッカー部に入ってくれよ。」 先輩じきじきに勧誘されている。そう思うと考えるなと言われているのと同じだった。断れるわけがない。でも、でも、俺はどうしても中学校の事が頭に焼き付いていて、すぐには返事を出せなかった。そんな俺を見た先輩はどこまでも優しくしてくれる。 「じゃあさ、今すぐ答え出さんでもいいよ。五月一日に進入部員歓迎パーティーをやるから、もしさ、サッカー部に入部するんやったらこのパーティーに参加してくれよ。お前が来なかったら、それは入部しないという事で見とくからさ。な?」 「はい。」 俺はほっと胸をなでおろした。それでサッカー部の話はまるっきししなくなった。少し無言で歩いていると、いきなり先輩が俺の顔を覗きこんだ。俺は目のやり場に困ってしまった。 「お前、いつもそんな難しい顔してんの?」 「難しい顔?」 「ずっと眉間にしわよせて、しんどくない?」 「いや、ずっとじゃないんすけど・・・・・・。」 「もしかして俺、邪魔やった?」 俺は驚いて必死に首を振った。 「そっか。嫌な時は嫌ってはっきり言ってくれよな。よく友達からお前はなれなれしいとか言われる。しかも鈍感とも。俺自身はそんなつもりは無いし、鈍感でもないと思ってるんやけど・・・・・・。」 俺と先輩は顔を見合わせた。 「どうやらそうっぽい。」 先輩は苦笑する。俺は軽く微笑んだ。 「そんな事ないっすよ。逆に話しかけてくれて嬉しいです。なんか、俺とはかけ離れた存在の人って感じがしてたんすけど、今すっごい親近感が感じられてなんか嬉しいっすね。」 「マジで。そんな褒めてくれたら照れるなー。」 「先輩はサッカー部を見学した人全員にこうやって話しかけるんすか?」 「そんな事ないやん!たまたまお前と目が合って、たまたま帰る時刻が一緒やったからこうやって話してるだけ。お前とお前の横に居った友達だけやで。コートの目の前で見学してたのは。他の子は遠目で見学するだけや。」 俺は、はっとした。確かに実際運動場に足を踏み入れ、コートの目の前で見学していた。他の皆は運動場に入らず、周りの草木を植えている所から、クラブの邪魔にならないように配慮してかしらずか、とにかくはいってはいなかった。俺はそう思うと頭に血が上った。俺は恥ずかしくなるとすぐに顔が赤くなる事を自分でも知っている。勿論、周りの友達に冷やかされて知った事なのだが、この時も多分赤面していたと思う。俺は顔のほてりをなおす為に次の質問をする。 「今日は部活はないんすか?」 「あるよ。俺は今日風邪ぎみやから休んだだけ。」 「そうっすか。」 緊張して会話が続かない。俺は気の利いた言葉をかけるのがへたくそで、よく気まずい空気が流れる。でも、この先輩はしっかりとフォローしてくれる。 「そうそう、お前、名前は?」 「あ、俺、凪谷(ナギヤ)太一です。」 「凪谷、変わった苗字やな。俺は杉村聖次。一応よろしくという事で。」 聖次!なんともかっこいい名前だと思った。かっこいいルックス、かっこいい体格の持ち主は、名前までかっこいいのかと俺はそれこそ差を感じてしまって落ち込んでしまう。 その後もたわいも無い会話をしている内に、駅に到着。電車に乗って、三駅ほど通過すると、俺の降りる丸駅である。そこで俺と先輩は分かれた。 これが先輩と初めて会った時の事だった。俺は嬉しくて、満面の笑顔で家まで帰った。今日の収穫は計り知れないほど大きなものだった。カッコいいと感じてからひそかに俺は先輩の事を好きになっていた。その先輩と会話し、一緒に帰ったのだ。こんな上手い話は無い。外面の全てがいけてて、更には内面までも爽やかな好青年という事が今日分かった。正に、正に先輩は完璧だった。 サッカー部に入ればもっと近づけるだろう。だけど、そんな気持ちではやっぱり入りたくはなかった。そんな気持ちで練習に出ていると、怠けるし、やる気がでない。そうすると、先輩の関係も結局は最悪な方向へといってしまう。だから、入部したからには真剣に取り組みたかった。考える事は山積みだった。 |
| 自分も球技の部活に入ってたから、サッカーとか部活の事は少しは分かります。最初って肝心ですよね。その先輩と良い出会い方だと思います♪早く続きが見たいです!! |
| 続き読みたぃです! 大変だと思ぃますけど、がんばってくださぃ☆ |
| 長文ごくろうさまです。 期待して待ってます |
| ぜひ続きが聴きたいです |
| その日が4月の27日。考えてみればあと三日ほどで新入部員歓迎パーティーではないか!それに気付いたのは、家に帰って、机に座り、立て掛けるタイプの小さなカレンダーを眺めている時だった。俺はその日から、食事中も、風呂でも、トイレでも、寝る前でも、ついには授業中までずっと頭の中に残って離れなかった。 そんなこんなで三日が経った。 六時間目の授業終了のチャイムが鳴って、「終わりの会」みたいなのをやって、クラスメートは散り散りに帰っていった。でも、俺は長い間、帰りの支度もせず、席に座ったまま考えていた。 「p.m.7:00分 四角店(仮名)にて歓迎パーティー」 これは、三日前に先輩から告げられた言葉だった。午後七時。今は四時で、今から全速力で帰れば、全く逆方向の四角店にも間に合う。その四角店は俺の家からは相当遠くて、どうやら学校を基準に決められた店のようだった。だから家に帰ってまた来るとなると、もう一度学校に来るようなもの。それだったらここから直行した方がマシだ。それに、家に帰る時間をこうして考える時間として使える。 もうほぼ決まっていた。最初から決まっていたと言った方がいいのか、いや、俺には決める権利が無くて、納得しろ、覚悟を決めろと言われているようなものだった。もちろん答えはサッカー部に入部する事。 その理由の一つは、やっぱり先輩にある。もしここでサッカー部に入部しなかったら、先輩との関係もこれで終わり。それは耐えがたかった。 次に、一年以上まともにサッカーをやっていなかったので、確実に技術面、運動面ともに落ちている、言わば、ペナルティーを背負ってるようなものだった。 最後に・・・・・・もうサッカー部で肩身の狭い思いはしたくない。もし、そんな事になったら俺はサッカーが嫌いになりそうで怖かった。 と、こんな事がいつまでもいつまでも頭の中を回った。 午後、六時。覚悟を決めた。ぐだぐだ考えていても仕方が無い!俺は先輩が好きだ。もっと近づきたい。周りがどう思おうが関係ない。へたくそになっているのなら、みんなの倍、練習すればいい。 なんとも簡単な答えだった。とにかく、部に入るからには、全身全霊でぶつかる覚悟を決め、席を立ち、支度を早々に済ませ、店へと急いだ。 店には午後7時10分に到着。学校には電車で帰っているため、徒歩。だから店に行くのも徒歩。俺はここまで走ってきた。息が上がって、物凄くきついトレーニングをやっているようだった。俺は息が上がった状態で店内に入った。 店員が制服姿を見て、団体のメンバーだと気付き、案内してくれた。案内された場所は、店の一番奥で、団体用の座敷だった。部屋は個室で、丁寧に入り口にはふすままで設置されている。俺はあがる息を少しだけ抑えてふすまを開いた。 そこにはサッカー部の面々が居た。ふすまの開く音で一斉に俺の方を向く。俺の心臓は高鳴って(最初から少し高鳴っていた)パニック状態になった。 「ど、どうも・・・・・・。」 どう声をかけていいかわからない。すると、あの先輩が俺の存在に気付いて 「おお!太一!ホントに来てくれたんだ!早くこっちに来い。」 俺はぺこぺことお辞儀をしながら先輩の横に腰掛けた。もう一方には、新入部員の一年が並んでいた。サッカー部員はフィーバーして、イエーイとか口笛とかが飛び交った。そのあまりのハイテンションぶりに俺は苦笑した。 一年の新入部員はなんと俺を合わせて五人。これだけしか居ないのと俺も唖然とした。その店は焼肉屋で、鉄板でじゃんじゃんと肉が焼かれる。新入部員の五人は先輩の質問攻めにあった。皆良い人達で、すぐに距離が縮まる。歓迎会も終盤になると、その名前は忘れられ、何のパーティーか分からなくなる。一年は一年と会話して盛り上がったり、先輩達と会話して盛り上がったり、ゲームとかも始まった。それは物凄く楽しかった。個室内は笑いが一切途切れる事はなかった。俺が思った感想は、やたらイケメンが多い事。みんな個性豊かで、いろんなかっこよさがあった。でもその中でも一番かっこよかったのは、やっぱり杉村先輩だった。 歓迎会が終わったのは午後十時。店を出て、それぞれの方面へと帰っていく。最初、同じ方面に帰る団体だったのが、次第に小さな団体となって、最後には、俺と杉村先輩と、もう二人の先輩だけになった。そして、分かれ道でその二人の先輩とも別れた。 「お前ら二人遠いなー。痴漢されんなよ。じゃあな。」 「はいよ。」杉村先輩が苦笑しながら言う。 「太一もじゃあな。明日からしっか来いよ!」 「はい。」 この歓迎会はとても意味のあるものだった。先輩から名前を既に覚えてもらっているし、なんと言ってもぐっと距離が縮まった。俺達一年にとっては名前を覚えるのに必死だったけど・・・・・・。 杉村先輩と二人になって夜道を帰った。 「なんか前会った時と違うな。」 唐突に先輩が口を開いた。 「どこがですか?」 「ケワシイ顔が無くなった。」先輩は意地悪そうに笑う。 「だからいつもそんな顔してるんじゃないですって前に言ったじゃないっすか。」 「笑ってるとこ、始めてみた。」 俺は恥ずかしくなって多分赤面したと思う。だけど、暗い夜道だから先輩にはしられていないと思う。改めてそんな事を言われると誰でも恥ずかしいに決まってる。 「やっぱ誰でも笑ってる方がいいよなー。」 なんとなく先輩が何故キャプテンなのか分かった気がする。この人はとにかく人望が厚いんだと。そう言えば、歓迎会の時も、横の俺を気遣いながらも、ひっきりなしに部員が先輩のところに来て、話していた。その部員からも笑顔がこぼれていたし、そんなところがキャプテンの素質なんだなーと思った。 「じゃあ、明日から頑張ろうぜ!」 俺が電車から降りる前に先輩はそういった。 「はい!」 俺は敬礼して見せた。すると、先輩が笑って、俺もつられて笑った。 「じゃな。」 俺は頷いた。と、同時に電車が停止し、扉が開く。俺は電車が発車するのを見送った後、家までの夜道をルンルン気分で帰るのだった。 |
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| 早くみたい!! 文章うつの頑張って♪ |
| はやくぅ続きが聴きたいです |
| さて、時は一気に過ぎます。と、言っても夏休み入る三日前。歓迎会からニヶ月半ほど経った時です。この時になると、俺は先輩の事が好きと思う気持ちは幾分やわらいでいました。でも頭の片隅にはずっと先輩とヤりたいというのはありました。憧れの存在から一気に距離が縮まり、身近な存在になってしまったからそんなに意識する事もなくなったんだと思います。 サッカー部に入部した次の日から、俺達一年はニ、三年と同じように練習をしました。混合練習試合だとか、筋トレだとか、基礎トレだとかです。やっぱり一年はニ、三年に比べて技術や体力が劣るため、ニ、三年が部活を終わった後も、一年だけで約一時間ほど特別練習をさせられていました。それは、リフティングだとかの基礎トレ、筋トレが中心でした。 夏休み始まる三日前には、だいぶ上達したんだと・・・・・・思います。 そして、夏休み始まる三日前の部活、終わりかけの頃です。 もう太陽はだいぶ傾いていて、夕日になっていた。夏に入りかけともあって日照時間が長く、午後六時少し前の出来事だった。 「よーし、リフティング100回落とさずできた者から、ボールを片付けて各自解散。」 杉村先輩、キャプテンがホイッスルを吹いた後に言った。 一斉にリフティングが始まる。 俺はリフティングには相当の自身があった。と、言うのも、中学校で部活を引退した後、一人で遊べるボール遊びはリフティングぐらいしかなく、公園とかで一人リフティングをしていたからだ。最高記録1000回を越した事もある。ちょっとずるをして、ボールをあまり跳ねさせなかったが・・・・・・。 100回のリフティングが終わり、次々と先輩達は帰っていく。俺はリフティングをしながらも、横目で他の一年を見た。50回を切った時には俺ともう一人しか残っていなかった。そして、もう一人の一年も70回を切った辺りでボールを地面に落としてしまう。一年の視線が俺に向けられたのがわかった。 俺は歯を食い縛って、丁寧にボールを扱う。どこからともなく小さくカウントダウンが始まる。 89 90 91 92・・・・・・ 「あと、五回!」 そう思って、もっと丁寧にボールを扱った。と、その時、俺の耳元でホイッスルが鳴らされた。俺は驚いたでは表現できないほど驚いて、地面にしりもちをついてしまう。当然ボールもころころと転がった。 俺の横で爆笑する杉村先輩。それにつられて見ていた一年の友達や、まだ残っていた先輩達までつられて笑い出す。俺は次第に自分の身に何が起こったのかわかってきて、同時に怒りがこみ上げてきた。 俺は立ち上がって、短パンに付いた土を払う。すると、先輩が俺の肩をぽんぽんと叩いた。今でもけらけらと笑っている。 「いやー、ゴメンゴメン。」 「後、五回だったんすよ!」 「だからじゃんか。」 それと同時に周りの人がまた笑う。俺は怒りを通り越してため息をついた。やっと笑い終えた先輩が続ける。 「お前、一年一人で終わろうとしてたのか?一年なんだから付き合えって。」 「そうだぞ、そうだぞ。」 一年の友達の一人が言う。 「またそんな怒った顔してよ。冗談の通じねぇヤツだな〜。白状者になりたかったのか?」 「分かったよ!やります。やればいいんでしょ。」 先輩はリフティングに失敗した人達にペナルティーを告げる。 「二人のペアになって、腹筋100回。それが終わったペアは各自解散。」 リフティングに失敗した人は、一年全員(五人)、二年が四人、三年は皆クリアして早々に居なかった。 「そんな怒るなって。俺が付き合ってやるからさ。」 先輩はまだ笑みを含んだ顔で言っていた。俺はもう物も言わず、地面に座って足を三角に折り、寝そべった。先輩は俺の足を尻で踏んで固定し、手で足を固定した。 30回ほどは何の問題もなくできた。けど、30回が過ぎた頃から先輩が話しかけてくる。話しかけるのを無視などできない。俺は腹筋しながら先輩の質問に答えていた。50回に達した時 「で、勉強の方はどうなの?」 俺は会話をするせいで予想以上に体力を消耗して、息が上がってぜぇぜぇ言っていた。 「先輩、わざと話しかけてます?」 先輩は意地悪そうに笑って頷いた。 「あーもう無理。これ以上できない!」 俺は地面に寝転がった。すると、腹に鈍い痛みが走る。先輩が俺の腹を軽く殴ったのだ。 「何休憩してんだ。分かったよ、ごめん。もう話しかけないから。」 俺は仕方なく腹筋を再会。先輩は言ったとおり口を開かなかった。こうなったらなったで、こっちは気分が悪い。「怒らせてしまったかな。」と複雑な気持ちになって、結局自分から会話をしだす。 「さっきの勉強のことですけど。」 すると、先輩は待ってましたとばかりに顔を上げ、笑っていた。もう話さないでおこうかなとも思ったけど、そんな事いまさらできるわけがない。 「分からない事だらけっすよ。特に数学が。因数分解とかほんとにワケわかんない。」 「因数分解って中学校の範囲じゃん。」 「いや、解けるんすよ。でもタスキがけとかあるじゃないっすか。タスキがけもできないではないんすけど、数字が大きくなるとどこをどうやったらいいかわからない。第一、あの先生の教え方が・・・・・・」 俺はそこで一度休憩。息が続かない。深い深呼吸をした後、もう一度話した。 「あの先生の教え方が悪いんすよ。先先進んで質問なんて無視しますからね。」 「たしかにあの先生は高1には不向きかな。高2とか高3になると分かりやすくていい先生なんだけどな。」 先輩は苦笑いしていた。 「俺が教えてやるよ。」 「ホントっすか!」 「おう。夏休み部活無い時、家来いよ。勉強会だな。」 「本当にいいんすか?」 「ああ。」 「ありがとうございます。」 そこでしばしの沈黙があった。そして先輩が口を開いた。 「俺、夏休み入る前に引退するわ。これ、当日に言おうと思ってたんやけど、太一にだけ。」 「えー!なんで止めんすか。」 「何でって俺、かりにも受験生だぞ。あさっての試合で三年はほとんど止めると思うよ。」 「・・・・・・少なくなるなー。」(三年だけで12人もいる。) 「三年いなくなったらまた一年も入ってくるっしょ。それに、暇つぶしに部活に遊びに来るし。」 「そうっすか。」 「ま、そういう事で。夏休み入って、部活が無い日が分かったらメールしろよ。分からないとこ、みっちり教えてやるから。」 そう言って先輩は笑った。俺もついつられて笑ってしまう。このキャプテンが居なくなるとどうなるんだろうと想像もできなかったが、実際いなくなった後も何にも変わらずふざけあって楽しい部活である事を後で知る事になる。 「って今何回っすか?」 そう聞くと、先輩はまた意地悪そうな笑みを浮かべて言った。 「100回越してるよ。」 俺はそれをきいて気がどこかに飛んでいきそうになった。ばたっと地面に寝転ぶ。 「もーサイッテー!何で教えてくれなかったんすか!」 先輩はただ笑うだけだった。 「もー信じない。何も信じない。もー先輩ヤダよぉ!」 「ごめんごめん。ま、無駄になるわけじゃないんだから。」 先輩は笑いながら言う。 その後は残っている人達で片づけをして、部室で着替え、先輩と一緒に帰った。先輩と二人で帰る事にもなれて、上下関係も次第に薄くなりつつあったけど、これ以上、つまりタメ口を言うところまでは決してなかった。 |
| 凄く続きが気になります!!続きお願いします。 |
| すごい!情景が浮かんでくる。続き、頑張ってください! |
| こんちは!!初めっから読ませてもらってます!! いいっすね〜、そんな先輩羨ましいなぁ(´∇`) どんな風に続くのか楽しみです♪ 頑張ってください(`・ω・´)シャキーン |