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図書館での恋 you 10/11/8(月) 22:35

図書館での恋22 【堀川拓斗 編3】 you 11/1/14(金) 0:01
Re(1):図書館での恋22 【堀川拓斗 編3】 ダイスケ 11/1/14(金) 0:59
コメありがとうございます!! you 11/1/14(金) 4:24
図書館での恋23 実家編4 you 11/1/14(金) 4:19
Re(1):図書館での恋23 実家編4 なり 11/1/15(土) 0:43
Re(2):図書館での恋23 実家編4 you 11/1/19(水) 17:35
図書館での恋24 【堀川拓斗 編4】 you 11/1/19(水) 17:33
Re(1):図書館での恋24 【堀川拓斗 編4】 のぶ 11/1/19(水) 23:10
Re(2):図書館での恋24 【堀川拓斗 編4】 you 11/1/21(金) 18:00
Re(3):図書館での恋24 【堀川拓斗 編4】 みやび 11/2/11(金) 18:58
Re(1):図書館での恋24 【堀川拓斗 編4】 けん 11/1/31(月) 21:10
Re(1):図書館での恋24 【堀川拓斗 編4】 ゆう 11/2/9(水) 8:00
Re(1):図書館での恋24 【堀川拓斗 編4】 あつや 11/3/4(金) 20:19

図書館での恋22 【堀川拓斗 編3】
 you  - 11/1/14(金) 0:01 -
「だったら、告白しちゃえばいいじゃない。」

「だ〜か〜ら〜、それができないんだから困ってるんだって、ママ〜〜」

「ホンっと、学生の恋って、くだらないわね。
そんなの悩んでるんだったら、違う男探して寝たほうが、ずっと時間の有効利用よ!!」

「うう・・・・。」


〜〜〜♪
〜〜♪〜〜〜♪〜〜
〜〜〜〜♪〜〜〜〜♪〜

踊る君を見て 恋が始まった

あなたの髪にふれ 私ができること

何だかわかった

〜〜♪〜〜〜〜♪〜〜〜〜
〜〜〜〜♪〜〜〜〜
〜♪〜〜〜〜


薄暗い店内で、globeのCan't Stop Fallin' In LoveがBGMとして流れている。
さっきから90年代の曲しか流れていない。
きっとママのチョイスで、ママが全盛期だったころの曲を流しているんだろう。

ショータには「過去のことなんか忘れて、次見つけなさい!!」的なことを言っているが、ママだって昔に浸っている。
きっとショータに言っていることは、ママも自分に言い聞かせるように言っているんじゃないか。

そう思ってしまったら、熱弁しているママの姿が可愛らしく見えた。

「ちょっと、拓斗。なに、あんた、人の顔見てニヤニヤ笑ってんのよ。
気色悪いわね〜〜。」

「いや、別に。ただの思い出し笑い。」

「大丈夫かね、この子は。ほら、ショータ!あんたも拓斗見習ってシャキっとしなさい!!」

「うーーー」

「駄目だわ、この子。しばらく放ってきましょう。
ところで、拓斗は最近なんかないの??」

踵を返すように、今度の標的は俺になったみたいだ。

「ないよ。俺は・・・。」
ジントニックをマドラーでカラカラとかき回す。

「あんた、前来た時も、なんにもないって言ってたけど。
学生なんだから、好きな人くらいはいるんじゃないの?」

すると、ショータがむくっと起き上がり

「ママ、こいつにその手の話振っても面白くないよ!
好きだった男にヤリ捨てされてから、恋愛恐怖症なんだって!!」

「ショータ、余計なこと言うな!!」

「あら、そんな面白そうな話題があったの!?なによ、聞かせてよ!」

ママが身を乗り出しながら、聞いてくる。
俺らはカウンター席に座っているのだが、あまりのママのハシャギぶりに他のお客さんもこちらを見ている。

「なんでもないよ。ただ、ショータが言ってるだけだから。」


それを聞いたショータは、はカウンターにうつ伏せになりながら
「恋愛恐怖症って言うけど、
ようするに、まだ前の人を忘れられないんでしょ・・・。」

と言って、眠りの世界に行ってしまった。


俺は、何も言えずに残ったジントニックを見つめた。


ママはそんな俺の表情を見ると、
「さ!今夜は久しぶりに拓斗が来てくれたんだから、歌うわよ〜〜。
ヒロキ、いつものあの曲いれてちょうだい!!」
と言って、話題をそらしてくれた。


結局、隣で寝てしまったショータを横目に、朝方までバーの人たちとカラオケなどで盛り上がってしまった。


翌朝5時、俺はショータをたたき起こして、店を後にした。
帰り道、ショータは
「なんで起こしてくれなかったんだよ〜〜。俺だけ除け者やんか〜〜。」
と、完全にふてくされていた。

でも、昨日 あれだけ喋って飲みつぶれたおかげで、どうやら少しは気が晴れたようだ。

「ママがまた遊びにおいで、だって。」


「あったりまえじゃん!!今度は、拓斗の話で盛り上がらなきゃな!!」

「俺の話はいいよ。。。」


すると、さっきまでヘラヘラしていたショータは急に
前を向いている俺の顔を覗いた。
「なー、まだ忘れられないのか・・・。あの人のこと。」


「・・・。なんだろうね・・・。こんなにも時間がたったのにな。」

「そんなに焦らなくていいんじゃね。ゆっくりさ。いい人、見つかるといいね。」

「そーだな。」
俺はまだタクシーしかいない朝方の静かな道路を見ながら、答えた。


すると、ショータは朝には似合わない大きい声で
「じゃあ、とりあえず腹減ったから、朝マック行こうぜ!!俺腹減ってしにそーー。」


相変わらず、テンションが読めない子だ。
そんなショータが、俺は好きなんだけど。


「お前って本当によく食うな〜〜〜(笑)」
と、いつもの調子で俺らはマックへと向かった。

引用なし

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Re(1):図書館での恋22 【堀川拓斗 編3】
 ダイスケ  - 11/1/14(金) 0:59 -
さっそくありがとうございます!気になる伏線ばかりですね。楽しみです!
法なのに(ですよね?)卒論って珍しいくないですか?大変だったと思います。ほんとお疲れっした。

引用なし

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図書館での恋23 実家編4
 you  - 11/1/14(金) 4:19 -
「じゃあ、行ってくるから。」

そういうと、台所からドタバタと母さんが箱を持って走ってきた。
「あ〜〜、ちょっと待って。コーチにこれ渡して。
暑中見舞いでもらったゼリーのセット。ゼリーだったら小さい子でも食べれるから。
あんた、お子さんいるんだから迷惑にならないように早く帰ってきなさいよ」

「分かってるって。行ってきます。」

「はい、いってらっしゃい」

俺は、家から出るとチャリに乗ってコーチの家へ向かった。
コーチの家まで、というよりスイミングスクールまでは、だいたい車で10分程度。
しかし、裏道を使うと自転車でも15分かからずに行けてしまう距離だ。

俺は、高校以来に乗るマイ自転車をこいでスイミングスクールまで向かった。


案の定、久しぶりの道だったにも関わらず、10分少々で着くことができた。
腕時計に目をやると、7時前を指している。

さすがに、8月に入るといっても7時になるともう周りは暗い。
しかし、まだうっすらと夕暮れの明かりが残っていて、遠くの山まで確認できる。


俺は夏の夜が一番好きだ。


冬のように星空がキレイに見えるほど透き通った空気ではないが、
真っ暗ではなく、昆虫たちの泣き声をBGMにしながら
時間をゆったりと使える。

物思いにふけるには、一番いい時期、時間帯であると思う。


コーチのマンションの部屋まで来ると、オートロックのインターホンを鳴らした。
外見は、新しめのしっかりしたマンションだ。
コーチ業って、意外に儲かるのか?いや、きっと奥さんも共働きじゃなきゃ、こんなとこ住めないよな〜〜とか考えていると、コーチが出た。

「はい、もしもし。」

「昇です。今つきました。」

「おー、オンタイムだな。入れ入れ。」


ピーという電子音とともに、自動ドアが開いた。
俺はエレベーターに乗り込み8階を押した。

俺はエレベーターの中で
コーチの家について、奥さんに会ったときの挨拶を必死に考えていた。

「なんて言おう・・・。
コーチに昔お世話になった大前です。今夜はよろしくお願いします。

・・・よろしくお願いしますって、ちょっと変だよな〜〜」

つくづく、社会のマナーを何も知らないことに恥ずかしく感じる。
そうこうしているうちに8階についてしまった。


「まあ、なんとかするしかないな!!」


俺は部屋の前まで着くと、覚悟を決めてインターホンを鳴らした。


ガチャ。


「よく来たな。」

「良かった〜〜。しょっぱなコーチで(笑)」

「ん?まあ、いいや。入れよ」

「お邪魔しま〜〜〜す!!」

Tシャツにジャージといたってラフな格好をしているコーチは、そそくさと廊下の奥、リビングの方に消えてしまった。

俺は丁寧に靴を並べると、ふと写真たてが目に入った。
ディズニーランドでミッキーと三人の家族が写っている。
子供はまだ二歳くらいだろうか・・・。
笑顔がその子を抱きかかえているコーチの笑顔と、うり二つである。
その隣の奥さんも笑っている。

「幸せそうな家族だなー。」

微笑ましいと同時に、何か悲しくなる自分もいた。

「まだ、そんなとこにいたのか。早く入ってこいよ。」

「あ、すいません!!」

俺は、我に返り廊下の奥へと進んだ。


リビングのドアを開き
「お邪魔しまーす」
と、子供もいるので驚かせないように、大きすぎない声で言った。


しかし、そこには想像していた光景はなかった。


「・・・あれ??」


「ん?どうかしたか?」

ダイニングでグラスやらを準備しているコーチが不思議そうにこっちを向いた。
いや、不思議がるのこっちの役なんだが。
だって、どこを見ても、隣の寝室も電気は暗いがドアは空いているので、少し覗いても、

いるはずの人がいないのだ。 


「あの〜〜、コーチ。奥様は??」
俺は、もしかしたらここからでは隠れて見えていないのかもしれないと思い、
小声で恐る恐る聞いた。


「あ〜〜、嫁ならいないよ。」

「え!?まさか・・・離婚とか!?」


「・・・そうなんだよ。
ついこの間、息子を連れて出て行っち待ってな・・・」
コーチはグラスを持ったまま、下を向いて答えた。


「えっ・。すいません。その、、、あの知らなくて。・・・。」
とんでもないことを口にしてしまったと思った。


しかし、


「昇・・・。


嘘に決まってるだろ。プハハハ。」


と、コーチは腹を抱えながら豪快に笑った。


「へ!?」
俺は間抜けな顔をして、まだ笑っているコーチに目を向けた。


「悪い悪い。昇の反応があまりにも面白くてさ。。。
離婚はしてないよ。安心しろ!!」


「マジっすか!!??
もー、やめてくださいよ。変な嘘つかないでくださいよ(笑)

でも、ところで奥さまは??」


「あ〜、嫁なら、第二子を授かっちゃって、家にいても俺があんまり面倒も見られないから、今実家に子供と一緒に帰ってるよ!!
というわけで、今夜は俺とお前、二人っつーわけだ。」

「そーだったんですか!!てか、二番目のお子さんもできたんですね。
それは、おめでとうございます!!」

「ありがとうな。ちょっと、予定外だったけどな(笑)」

「恐ろしいこと言わないでくださいよ、コーチ。」
俺は苦笑いしながら、荷物を置くとコーチのいるダイニングに向かった。

「コーチ、自分もなんか手伝います。」
俺は、勝手に蛇口をひねり、手を洗った。

「お前、女房より気が利くな。
惚れ直したぞ。」

「変な言い方しないでくださいよ。これくらい誰でもできますから。」
俺は、赤面しつつ答えた。

「じゃあ、とりあえず俺が食器に料理を盛り付けるから、リビングの机に持って行ってくれ。」

「分かりました。
すごい!!この料理、コーチが作ったんですか??!!」

見ると、ダイニングにはアボガドの春巻きなど数種類の料理が用意されてあった。

「まあ、スーパーで買ったものもあるけど、大抵つくったよ。」
ちょっと照れくさそうに答えるコーチはやんちゃな小年ぽくて可愛かった。

「すごいなー。コーチって見かけによらず〜〜の典型例ですね!!」

「それって、褒められてるのか?」

「褒めてますよ〜〜(笑)」
俺は、盛り付けた皿をリビングへ何回も往復して運びながら、
コーチとじゃれ合うように楽しんでいた。


俺は、
新婚さんてこんな感じなのかなと考え、
ふと孝太さんのことを思い出したが、
コーチとのお喋りを楽しみ、食事の用意を進めた。


「昇〜〜、嫁も子供もいないから、今晩はがっつり飲むぞ〜〜!!」
と、ダイニングからコーチに言われ

「合点承知です!コーチ!!」
と、昔のコーチと教え子時代の時のように返事をした。


しかし、


また昔のような二人の関係に戻れるとはいかなかった。。。。


チリン、チリン。


長い夏の夜の始まりを知らすように、ベランダの風鈴の音が響いた。

引用なし

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コメありがとうございます!!
 you  - 11/1/14(金) 4:24 -
>りょうたさん
りょうたさんも卒論組でしたか!
もう、卒論のほうは終わりましたか?
また、時間つぶしにでも読みに来てくださいね(^_-)


>ダイスケさん
いつもコメありがとうございます!!
卒論、大変でしたよ〜〜。
4年にして、初めて大学生っぽいことした感じです(笑)
今週は更新もコンスタントにいけると思うので、また感想等よろしくお願いしますね!!


you

引用なし

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Re(1):図書館での恋23 実家編4
 なり  - 11/1/15(土) 0:43 -
卒論お疲れ様です!!
そして怒涛の更新ありがとうございます\(^o^)/
ってかもしかしてこの展開は…笑
更新楽しみにしてます!

引用なし

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図書館での恋24 【堀川拓斗 編4】
 you  - 11/1/19(水) 17:33 -
「ゆりちゃん、体調悪いんだし、もう帰っていいよ。」

「ゴホゴホ・・・。でも、今日店長休みですし、
私抜けたら拓斗さん、一人になっちゃいますよ。」

俺は、コーヒーメーカーのメンテをしながら、古びた掛け時計に目をやった。
午前1時になろうとしていた。

「大丈夫、あと一時間で閉店だし、火曜だから誰も人なんて来ないって。
店長のことは心配しなくていいから。

一応、俺ここで一番古いバイトだから、後でうまく言っとくよ。」


「っゴホ。でも・・・ゴホッ。」


ふー。

見た目に似合わず全く頑固な娘だ。


「そんなんじゃ、客にも移しちゃうし、拗らせて明日バイト休まれる方が迷惑だから。
な?」
強く言うつもりはなかったが、言った後に言い過ぎてしまったんではないかと後悔した。
ゆりちゃんは、俯いてしまったものの少ししてから顔を上げた。
「・・・分かりました。
じゃあ、今日はお言葉に甘えて、帰ります。」

「よしよし、イイ子だ」
と、俺は笑顔で帰した。

ゆりちゃんは、エプロンを脱ぎ、帰りの支度が終わると、
ドアに手をかけ振り返った。
「私、拓斗さんのそのやさしさ、誰よりも、ほんまに好きですから。
じゃあ、お先に失礼します。」
と、一礼してから出て行った。

「参ったな〜〜」
と、めんどくさい事になるなよ〜と思いながら、頭をかいた。


「さ〜て、なにすっかな〜」

俺は、とりあえずメンテの終わったコーヒーサーバーから離れ、布巾でカウンターを拭き始めた。

ここは、俺がもう3年もバイトしているカフェである。
三条京阪の居酒屋街の片隅にある小さなカフェ。
よくリーフとかで出てくるようなお洒落な町屋カフェではない。
店内は薄暗い照明に、カウンター席といくつかのテーブル席という至ってシンプルなつくり。
俺がシフトに入るのは、大抵夕方からなので、飲み会帰りに立ち寄ってコーヒーを飲んでいく客がほとんどである。さすがに、それだけでは儲からないので、キャバクラなどに軽食のデリバリーもしているが、ここ最近ではそれも止まってしまった。


やっぱり、世間は不景気なんだな。


親の仕送りで、ほぼ生活しているような世間知らずの学生には、こういう時に社会の厳しさを感じてしまう。


テーブルを一通り拭き終わると、仕事がなくなってしまった。
時計を見ると、一時を回っていた。

「閉店まであと、一時間か・・・。
ここからが長いんだよな。」


誰もいない店内。


ほんのかすかに流れるBGM。


こういう時、ふと昔の事を思い出してしまう。


あの人は、今どこで、何をしているんだろう。


最初は、そんな気持ちなんてなかった。
お互い時間作って会って、寝て。。。


そういう関係だとも自分でわかっていた。


でも、だんだん惹かれてしまって、好きになってしまった。


絶対叶わない恋だと分かっていても、


我慢できなくて・・・。


自分には勝算があるんじゃないかって思った。


セックスの成り行きだったかもしれないけど、
確かに、好きって言われた。

「彼女に会わずに、拓斗に会いに来たよ」
だって、言ってくれた。


だから、告白した。


でも、
結果は想像通りだった。


「男は恋愛対象にみれない」


その場で涙を抑えることで精一杯だった。

放心状態のまま帰ってきて、


ショータが来てくれて

「人生の痛みを知れた、いい経験だったな。
よく告白した。お前はえらいよ!!」
って、言われた瞬間、
人生で初めて大泣きした・・・・。


それから、一年がたった。
あの人のことを忘れようと違う人を見つけては遊ぶようにしていたけど、
結局は、すべてが傷を舐めてもらうだけ、寂しさを紛らわしているだけだった。

そんな俺だから、
もちろんショータには、まだ未練タラタラなのがバレている。

タイムマシンがあったら、あの人と出会う前まで戻って、どうにかして俺と出会わないようにしてやりたい。


それでも、今でも逢いたい気持ちは変わらない。

でも、逢って何がしたいのかと言われたら・・・。


話したいの?

手をつなぎたいの?

抱きしめたいの?

Hがしたいの?

・・・・・。


「あ〜。暇になると、ろくな事考えない!!」
俺は、暖かいおしぼりを出してくると、グシャグシャと顔を拭いた。


チリンチリン。


と、その時、
ドアの鐘が響き、一人の人が店内に入ってきた。


そして、その人の顔を見て俺は自分の目を疑った。


そこに立っていたのは、


俺が好きだった人


正確に言うと、ビックリするくらい似ている人が入ってきたからだ。


「すいません、まだ店やってますか」
その人は、俺に目を向けると、静かな声で言った。

「大丈夫ですよ。どうぞ。」
俺は、自分の心臓の爆音にびっくりしながら答えた。
その人は、カウンターの席に座ると
「すいません、コーヒーをください。」
とだけいって、下を向いてしまった。


どうやら、相当酔っているみたいだ。
俺はコーヒーの準備をしながら、その人のほうに目をやった。

下を向いているものの、やっぱし顔が似ている。
肌の白さや、鼻の高さ、そして、さっき見た瞳の透き通るような透明度。


店内には
コーヒーの香ばしい匂いと、
それとは別に不思議な空気が漂っていた。

引用なし

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Re(2):図書館での恋23 実家編4
 you  - 11/1/19(水) 17:35 -
▼なりさん:
更新遅れてすいません!!
なんか家のパソコンから全然投稿できなくて・・・・汗

昇君、どうなっちゃうんでしょうね(笑)
拓斗君も気にしておいてくださいね(爆)

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Re(1):図書館での恋24 【堀川拓斗 編4】
 のぶ  - 11/1/19(水) 23:10 -
待ってました!!!
毎回展開楽しみすぎて
ついついガッツリ読んでしまいます。

ゆっくりでもいいんで
気長に更新してください!

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Re(2):図書館での恋24 【堀川拓斗 編4】
 you  - 11/1/21(金) 18:00 -
▼のぶさん:
コメントありがとうございます!!
もっとがっつり読んでもらえるようにがんばりますね!
ただ、次回は表現する部分が多いんで(笑)、なかなか進まなくて・・・うん、がんばります。

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Re(1):図書館での恋24 【堀川拓斗 編4】
 けん  - 11/1/31(月) 21:10 -
すごく上手です!

毎回楽しみにしてます!

ありがとうございます!!

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Re(1):図書館での恋24 【堀川拓斗 編4】
 ゆう  - 11/2/9(水) 8:00 -
続き書かないの?

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Re(3):図書館での恋24 【堀川拓斗 編4】
 みやび  - 11/2/11(金) 18:58 -
この話好きだったので続き読みたいです!!
気長〜に待ってますので、ぜひヨロシクお願いします。。。

引用なし

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Re(1):図書館での恋24 【堀川拓斗 編4】
 あつや  - 11/3/4(金) 20:19 -
久しぶりに読み返しちゃったけど面白いです。
時間あるときにでも続き書いて下さい!

引用なし

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