私はたいちに一つの疑問を抱えていた。
シャワーでたいちの身体についた石けんを洗い流す。
手で背中をさするように流す流れのまま、水の流れに沿って中指をたいちの割れ目からアナルに向けて這わせた。
「んぐっ…」
たいちの身体に電気が走ったのがはっきりとわかった。
「もしかして、こっちもされたことあるんじゃないのか?」
たいちは目を瞑ったまま少し頷いた。
私はたいちの手錠を外し、2人で湯船に浸かる。
緊張して体操座り状態のたいち。私が何も手を出さないで色々とたいちの兄弟関係と今までの出来事を聞いていると、少しずつ不思議そうに私を見つめてきた。
「あの、何もしないんですか?」