Page 983 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼咲かない華 元晴 05/12/19(月) 1:46 ┣咲かない華2 元晴 05/12/19(月) 2:12 ┃ ┗咲かない華3 元晴 05/12/19(月) 3:25 ┃ ┗咲かない華4 元晴 05/12/19(月) 3:58 ┃ ┗咲かない華5 元晴 05/12/19(月) 14:08 ┃ ┗咲かない華6 元晴 05/12/20(火) 16:46 ┃ ┗咲かない華7 元晴 05/12/23(金) 3:29 ┃ ┗咲かない華8 元晴 05/12/23(金) 3:41 ┃ ┣Re(1):咲かない華8 ひで 05/12/23(金) 19:09 ┃ ┗咲かない華9 元晴 05/12/24(土) 2:00 ┃ ┗咲かない華10 元晴 05/12/26(月) 1:49 ┃ ┣Re(1):咲かない華10 yasu 05/12/28(水) 7:26 ┃ ┗咲かない華11 元晴 05/12/29(木) 2:07 ┃ ┣Re(1):咲かない華11 ひろ 06/1/9(月) 11:22 ┃ ┗Re(1):咲かない華11 c 06/1/10(火) 1:35 ┗Re(1):咲かない華 (^O^)/ 05/12/20(火) 1:04 ┗読んでくれてありがとうございます。 元晴 05/12/20(火) 17:38 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 咲かない華 ■名前 : 元晴 ■日付 : 05/12/19(月) 1:46 -------------------------------------------------------------------------
| ピーピ ピーピ ピーピ ピーピ 元晴(んん…) ピピピピ ピピピピ ピピピピ ピピピピ 元「うるさ…」 ピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピ バンっ! 元「…………」 静寂を切り裂く目覚まし時計を俺は力いっぱい叩いた。 今日は水曜日、仕事は休み。それでも今日は髪を切りに行くのと新しいベッドを買うのでいつもどおりに起きることにしていた。 俺はベッドから起き上がり背伸びをした。 元「んぁ〜よく寝たぁ。」 俺はあくびをし、頭をかいた。これを俺は毎朝してるらしい。 俺はまずシャワーを浴び服を着替えた、それからパンをトースターにいれ、コーヒーを落とし、軽く朝食を作ることにした。 がちゃ。 俺は冷蔵庫を開けた。 元「げっ、なにこの充実のしてなさ。つかなんでこんなにねぇの…あぁ、買い物にもいかんきゃなぁ。」 俺はとりあえずソーセージを切り、卵とからめて簡単なスクランブルエッグとあった野菜を盛ってサラダを作った。 焼いたパンは半分に切り軽くジャムとマーガリンをぬった。コーヒーをカップに注ぎ朝食の出来上がり。これが俺の日常。コーヒーはブラック、パンは1枚、半分はジャム、もう半分はマーガリンをぬる、ここはこだわり。 俺はテレビをつけトクダネを見ていた。これも毎朝。 飯が食い終わる頃友達の俊にメールした。 元「今日はやっぱカラーもお願いするわ。」 返事はすぐに返ってきた。 俊「りょーかい。今日もっちの後すぐ予約あっから早めにきてや。」 もっちって俺ね。 元「あいよ。んじゃあ後で。」 俊「あいよ。」 飯を食いおわった俺は食器をさげテレビを消し、今度はコンポをつけた。今日はなんか邦楽の気分だったのでケミストリーのアルバムをつけた。 そして壊れたベッドに横になりヘアカタログをひろげた。俺は髪を切る時にはこうして店にいく前にカタログを見て決める。俺の職場は髪も髭も規制が全く何もない。まぁ、花屋だから当然だが。上司もなにもない。 元「んー、やっぱ思い切ってばっさりいくかな。色はこんなんで…」 大体イメージができた頃、突然 ピンポーン。 っとインターホンがなった 元「誰だ?まだ10時前だぞ?」 俺は電話をとった。 元「はい、どちら様でしょうか?」 と聞くと 「宅配便でーす。」 と言われた。 元(へぇ、うちに宅配便か…めずらしいなぁ。) 元「今行きます。」 そう言って俺は玄関へと向かった。 |
| がちゃ。 俺は玄関のドアを開けた。 でもそこには宅配便らしきものをもってる様子もなくむしろトランクバッグをもった私服姿の兄ちゃんがいた。しかもぱっとみ俺と顔が似ていた。 元「えっ?宅配じゃ…」 ?「おはようございます。」 その兄ちゃんは爽やかに挨拶をしてきた。 元「あ、おはようございます…じゃなくて、あなたは?宅配物は?悪戯?」 ?「俺だよ俺。」 元「えっ?俺俺詐欺ですか?しかもこんな近距離で?」 そいつは軽く笑った、我ながらうまいつっこみいれたと思った。 ?「じゃなくて!俺だよ。」 俺はそいつに見覚えは全くなかった。でも見れば見るほど俺に似ていた。広めの額、大きめで二重の目、厚めの唇、何より声が似ていた。 元「すみません、どこかでお会いしましたか?」 そいつは「ふぅ…」とためいきをした。 元「もしや生き別れた兄弟?」 ?「惜しい!俺だよ、喜音(よしおと)だよ。」 元(喜音…どこかで聞いたような。。。) 俺は眉間にしわをよせた。 音「シオンだよ。」 元(シオン…) 俺の中で何かが光った。 元「シオンって!お前!えっ!?シオン!?」 音「とりあえずいれてくれない?寒いんだよね。つか札幌寒すぎ。」 よく見るとシオンの顔は赤くなっていた。 元「あぁ、わりわり。じゃあ入れ。でもなん…」 音「お邪魔しまーす。」 シオンは俺が最後まで言い終わる前に靴をぬいだ。 |
| 音「うぉ〜あったけぇ!」 シオンはコートを脱ぎソファーに腰をかけた。 元「コーヒーでいいか?」 音「あん、砂糖は2個ね。」 元(2個…) 元「わかった。」 俺は砂糖を二ついれ、シオンに差し出した。 音「どうも。」 俺もソファーに腰をかけコーヒーを一口含んだ。 元「本当に久しぶりだな。最後にあったときにはお前中学生だったっけ?」 最後にあったのは祖母の葬式の時だった。 音「そうだね、もうあれから5年か…はえぇなぁ。」 元「なんか俺と顔似てきてないか?つかお前いくつになった?」 音「俺は20歳になったよ。母さんにもよく似すぎって言われる。」 元「ってか本当に似すぎだろ。さっき驚いたよ。兄弟じゃないのが逆におかしいくらいだ。」 音「俺もびっくりした。まぁ母親が同じDNAだからこうなるんじゃない?」 元「まぁそうだなぁ。」 実は俺とシオンの母親は一卵性の双子。だから似てしまうのもしかたがない。ちなみにシオンってのは喜(よし)のシと音をオンと読んでシオンになった。 元「つかどした急に。つか急すぎ、いつもだったら仕事行ってたぞ。」 音「だって毎週水曜は休みだろ?」 元「なして知ってんのよ?ストーカー?」 音「まっかから聞いたよ。んで今日はベッド買いに行くんだろ?」 元「円の奴…なんでそんなことまで言うんだ。」 円は俺の2つ上の姉貴。同じ札幌に住んでいる。 元「つかなにしにきたんだ?観光?しかもその荷物は…」 音「お願いします!俺をここにしばらく置いてください!」 シオンは深く頭を下げた。 元「やっぱし…」 俺はため息をつき頬杖をついた。 元「家出か?」 シオンは顔を上げ視線を下へ向けた。 音「いや、家出では…」 元「違うのか、じゃあおばさんに無事に着きましたって連絡入れるな。」 俺は俺は携帯を手に取った。 音「いやいやいや!連絡は俺から入れとくよ!」 元「いやいやいや、おばさんの声しばらく聞いてないからさ。とかいってもうちの母さんと全く同じ声なんだが。………つか家出だろ?」 音「はい、家出です。」 元「だったらなおのこと電話しねぇと。心配してるだろ。」 音「でも、俺帰らねぇ。」 元「はぁ…」 俺はまたためいきをついた。 元「なんとかする、とりあえず携帯をかせ。」 シオンは俺に携帯を渡した。 俺は『家』にダイヤルをあわせ、通話ボタンを押した。 プルルルルルル プルルルルルル プルルルっ。 おばさん「はい栗城です。」 元「あっ、もしもし。おひさ…」 おば「喜音かい?あんた今どこにいるの!?今すぐ帰ってきなさい!」 おばさんもシオンも人の話を最後まで聞かない。 元「おばさん、待ってください。僕です。元晴です。」 おば「えっ、元晴君?あら、久しぶり。同じ声だから間違えちゃった。」 まぁここまで似ていたらたたえ母親でも間違えると思う。 元「お久しぶりです。おばあちゃんの葬式以来ですね。」 とりあえず、適当な話をしておばさんの機嫌をとり、本題に入ることにした。 元「実はおばさん、今シオンはうちにいるんです。」 おば「うちって、北海道!?いやぁ、ごめんねぇ。迷惑かけちゃって。今すぐ帰らせるから。」 元「いえ、うちなら大丈夫です。僕は一人暮らしですし。それよりシオンなんですが、しばらくうちにいることを許していただけませんか?どうして家をでたのかはまだ聞いていませんがこのまま帰ってもまた衝突してしまうだけなのでシオンの意見をまず僕が聞いてあげたいと思うんです。そして本人が納得したら帰るように勧めます。それではだめでしょうか?」 おば「そんな迷惑ですし、元晴くんだって仕事あるでしょう?」 元「いえいえ、本当に大丈夫ですよ。ちょうど今日も休みですし。」 おば「ごめんなさいねぇ、ちょっと喜音にかわってもらえる?」 俺はシオンに電話を渡した。 |
| 音「もしもし、あぁ俺。」 しばらくシオンは怒られていた、その間シオンはほとんど返事くらいしかしなかった。 音「ん…わかった。」 ようやく終わったらしい。 音「はい、かわってだって」 シオンは俺に携帯を差し出した。 元「はい、もしもし。」 おば「ごめんねぇ、じゃあしばらく喜音をよろしくおねがいします。」 元「はいわかりました。責任をもってお預かりします。」 おば「ありがとうございます。それじゃあよろしくお願いします。」 元「はい、失礼します。」 我ながら大成功。 音「ありがとー!もっち最高!」 そう言って俺に抱きついてきた。 元「わぁったわぁった!抱きつくな!」 俺はシオンを引き剥がした。 時計をみるともう11時過ぎだった。 元「あっ、俺そろそろ美容室に行かなきゃいけねぇんだ。だから帰ってきてから話聞くよ。」 俺は立ち上がりコートを着た。 音「その間俺は?」 元「んー、どーする?そのあと俺ベッド買いにいかんきゃいけんし。」 音「俺も行きたーい!」 元「無理、女と見に行くから。」 音「えぇ!?もっち彼女いんの!?」 元「いるわい、つかもう時間がない。」 俺は車のキーをとった。 音「じゃあ俺はどっかに行くよ。部屋のキー貸して。」 元「おう。」 俺は部屋のキーを投げた。 元「多分5時過ぎに帰ってくるから。お前も腹減ったら帰ってこい。」 音「わかった。」 元「じゃあ。」 そういって俺は急いで美容室へ向かった。 |
| 俊「ふーん、んでシオン君はどこにいったんだ?」 容赦なく俺の髪を切る俊画言う。 元「さぁ?どっかに観光にでも行ってんだろ。あー、やっぱ切りすぎかも。」 俊「いやいや、お前は短いほうが絶対似合うって。お前はどんな髪型にしても切ってる途中で後悔するなぁ。」 手を止め鏡の俺に向かって俊が言った。 俊「んで色はどうするんだ?」 元「色は一回ブリーチしてその上からアッシュで。」 俊「あいよ。んで、髪の長さはこんくらいでいいか?」 元「んー、サイドはバリカンで刈っちゃって。上はもっとすいて。」 俊「お前さっき切りすぎって…」 元「ここまできたらばっさりいっちゃったほうがいいべ。」 俊「はいはい。」 そう言って俊はバリカンをとった。 ヴィーン。バリバリバリバリ 俊「お客さん、ラインはいれる?」 元「俺達もう25だぞ?そんないい大人がラインなんていれらるかよ。」 俊「いや、25でも全然あり。お前髭はやしてるから絶対似合う」 俺って勧められるとすごい弱い、服とかすぐ買ってしまう。だから… 元「じゃあやっちゃえ!」 俊「りょーかい。」 はぁ、情けない。 俊「そいやー今日仕事休みだよな?」 俺はシャンプーを終えカラーリング剤を塗られていた。 元「あぁ。」 俊「この後はどーすんだ?」 元「ベッド買いに行く。」 俊「ようやく買うのか。あれもうぼろぼろだもんなぁ。」 元「今度は大きめで丈夫なん買うよ。」 俊「ダブルベッドか!?」 俊が手を止め俺を見る。 元「まぁそんなとこだ。」 俊「じゃあ今日は悠子さんと見に行くのか?」 元「まぁな、あいつにも好みはあるし。」 俊「そうだよな、二人の愛の巣だもんな。」 俊がにやけて俺を見る 元(話が変な方向へ行ってるなぁ。) 元「そいやー今日悠子の幼稚園午前授業らしいんだがお前は光と遊ばないのか?」 悠子と光は同じ幼稚園で働いていて光は俊の女。 俊「だって俺が仕事だからさぁ。じゃあ今日もっちんちで飲むか。」 元「あぁいいよ、久しぶりだな。」 俊「シオン君にも会ってみたいし。どんだけそっくりか見てみたい。」 元「そっくりだぞぉ、俺が若返った感じだ。」 俊「じゃあ今日はシオン君歓迎会ってことで。」 元「何時頃来る?」 俊「んー、9時前には行けるように頑張る。」 元「あいよ。」 俊「んで今日は悠子さんとこれから愛の巣を買いに行くと…」 また話を持ち出してきた。 元「はいはい、愛の巣を買いに行くんだよ。」 俊「言っちゃった!悠子さんに言っとくな。」 元「やめんかアホ。」 俊「はいじゃあお客さん一回シャンプーしてきてね。」 元「やめろよ?」 俊「山本さんこのおじさんのシャンプーよろしく。」 元「おい!つかおじさん言うな、お前と同い年だろが!」 シャンプーの山本さんらしき人は笑っていた。 |
| 元「…なんか結構なイメチェンだな。」 カラーも終わって鏡を見ると散髪前と全然違った。 俊「でもかっこいいぞ!いいセンスだなぁ。このラインといいこの色!ん〜ハイセンス。ナイスだ、ナイスだ俺!」 元「お前かよ!!まぁいっか。」 俊「点数は?」 元「まぁ65点かな。」 俊「んー、まぁまぁだな。」 俺たちは会計へと向かった。会計は山本さんだった。 山「15750円になります。」 元「はいはい。」 俊「あい、これサービス。」 元「いつもどーも。」 俺はトリートメントを受け取った。ここではいつもなにかサービスを受ける。 山「250円のお返しです。」 元「んじゃ、どーも。俊、来る前には連絡くれ。」 俊「わかった。じゃあ後で。」 元「おう。」 俺は店を出て、悠子に『今から行く。』とメールをし、そして悠子のマンションへと向かった。 悠子の部屋に着くと緊張した。なにがったら髪型をどう評価されるかだ。 俺は一呼吸してからインターホンを押した。 ピンポーン 悠「元晴?」 インターホンから声がした。 元「あぁ。」 悠「あっ、今行くね。」 ……………………………………………………………………………ガチャ。 悠「お待たせ。…えっ!?」 俺と目が合うなりそのリアクション… 元「なにか?」 悠「どーしたの?ぐれた?」 元(そこまでファンキーか?) 元「厳しい?」 悠「いや、格好いいとは思うけどそんな髪型にもするんだなぁって。」 元「まぁやってみたかったのよ。」 悠「でもいいと思うよ。」 元「ありがとう。んじゃあ行こっか」 悠「うん。」 車に乗り込むと電話がきた。見知らぬ番号… 元「誰?」 俺は電話に出た。 元「はい。」 音「あっ、もっち?」 同じ声、シオンからだった。 元「あぁ、なした?」 音「札幌で一番大きい楽器屋ってどこ?」 元「楽器屋ぁ?わかんねぇなぁ、ちょっと待てよ。」 俺は悠子に聞いてみることにした。 元「なぁ、札幌で一番大きな楽器屋ってどこかわかる?」 悠「えぇ?んー、狸小路にある楽器屋は大きいよ。」 元「ども。」 元「狸小路にあるってよ。」 音「わかった。ありがと。」 そう言って電話は切れた。 悠「誰からだったの?」 元「あぁ、いとこから、今あずかってんのよ。」 そう言い車をだした。 悠「こんな年末に?」 元「家出だとさ。」 悠「家出?へぇ。なんで家出なんて?」 元「まだ聞いてないんだ。この前行ったとこでいいよな?」 悠「うん。」 俺達は家具屋へと向かった。 |
| 悠「セミダブルでいいよね?」 元「そうだな。下に引き出しついてるのいいなぁ。」 店員「それでしたらこちらになりますね。」 俺達はお店について店員さんと一緒にどのベッドがいいか考えていた。んだが… 悠「あっ!元晴、こたつあるよ!」 元「こたつはいらん。第一俺の部屋にこたつは似合わないだろう。そうですねぇ、もう少しお値段が…」 店「でしたら…」 悠「えぇ、年明けにはこたつにみかんだよ。」 元「だったら自分の部屋に置きなさい。」 店「今なら枕やシーツなどセットにいたしますがいかがでしょうか?」 悠「えぇ、だって元晴の家に行ったときないじゃん。」 元「なんで俺んち基準なんだよ。そうですか…引き出しが無いのはどれですか?」 悠「だって最近元晴の家にいること多いし…」 店「こちらになります。こちらですと先程よりも7千円ほどお安くなっております。」 悠「ねぇ、こたつぅ。」 元「はいはい、後でな。それよりベッドを選んでくれないか?これいいですね。悠子、これよくないか?値段も手頃だし。」 悠「うん、いいと思う。」 本当に考えてんだか… 元「それじゃあこれにします。」 店「ありがとうございます。他にお探しのものはございますか?」 元「あと枕とシーツですね。」 悠「こたつ買おっ!」 元「無理。」 悠子はなにしにきたんだか… 悠「ねぇ、同居するときどんな部屋にする?」 俺達は一通り見終わって二階で雑貨を見ていた。 元「んー、つかもう半分俺の部屋に住んでるだろ。もし同居するとしたら俺の部屋にくればいいんじゃないか?」 悠「じゃあこたつは?」 俺は眉間にしわをよせ悠子を見た。 元「まだ言ってるのか?」 悠「だってこたつはいいよ、なんか落ち着くし。」 元「んー。」 俺は唇を噛んで下を見た。 元「じゃあ相談だな。同居するとしたら二人の部屋になるわけだから二人の置きたいもの置かないとな。」俺は小さなワイングラスを手に取った。 元「かわいいなこれ。」 悠「じゃあ同居しよ。」 悠子はすっぱりいいだした。 元「じゃあってなんだよ、こたつ目当てかよ。」 俺はワイングラスを棚にもどした。 悠「ううん、そうじゃなくて。実は来月からお給料が上がりそうなの、それに両親もいいって言ってるし。なによりあたし達もう付き合って1年だし、一緒に住みたいから。」 元「んー、そうだなぁ。その話は帰ってからゆっくり話そう。なかなか簡単にはいいよとは言えないから。ただ俺も同居したいなとは思う。だから帰ってからな。」 悠「うんわかった。」 俺達はそこでお揃いのワイングラスを買って店をでた。 |
| 元「今日飯なんにする?」 俺達は家へと向かっていた。 悠「今日は鍋がいいね、寒いし。なんか12月はいってからすごい寒くなったね。」 元「そうだなぁ…あっ。」 冷蔵庫の中を思い出した。 元「悪い、これから買い出しに行ってもいいか?」 悠「いいけど、冷蔵庫全然ないの?」 元「ほとんどない、調味料と飲み物くらい。」 悠「めずらしいね。」 元「ここのところ忙しかったからな。クリスマス近いからなぁ。」 悠「じゃあどこにいく?」 元「ここでいいや。」 そういい俺は左折しスーパーに車をとめた。 悠「じゃあ今日は海鮮鍋にしよう。」 元「じゃあってなんなんだ?」 悠「…なんとなくだよっ。」 元「はいはい。」 俺達はスーパーにはいった。 |
| 先が読めない…気になります! |
| 悠「あとは…牡蠣もっ!」 元「あのなぁ悠子?海鮮鍋はいいが、なんだこの具の量は。鮭、鱈、カニ、海老、貝類、そして牡蠣だと?買いすぎだ。財布が泣く。と言うかそんなに手持ちはない。」 俺はあきれ顔で言った。 悠「えぇ、こんなもんじゃない?」 元「大体カニだけで十分なのにさらに牡蠣いれるのは間違ってると思うぞ。」 悠「わかりました、じゃあ牡蠣は諦めます。」 元「よしよし、また今度な。それじゃあ野菜は白菜と大根…」 悠「じゃあふぐいれよう!」 元「………………」 俺はふぐをとりあげカニと鮭をかごからだした。 元「今日は寄せ鍋だ。」 悠「えー、いいじゃんたまに贅沢しようよ。」 元「先々週それ言って寿司食いに行った。しかも俺のおごりで。」 そういい俺は野菜を次々とかごに入れた。 元「ついでにいうとその前の週はお前友達と焼肉に行っただろ。酔っ払って覚えてないだろうが俺が迎えに行って、なぜか俺が!!お前の分を払うはめになった。」 悠「じゃあ今日はちゃんこにしよう。」 悠子はなぜこんなにも気楽に生きているのだろうか… 元「今日は寄せ鍋だってさっき言ったばかりだろう…」 もう俺には怒る気力がなかった。 元「そうそう、今日9時過ぎくらいに俊と光がくるぞ。」 買ったものを袋につめているときにはっと思い出し悠子に伝えた。 悠「えっ!?俊くんとひぃがくるの!?久しぶりだね。」 元「そうだなぁ、2ヵ月は会ってないからなぁ。」 俺達は袋に詰めおわり車へと向かった。 悠「でも俊くん達くるならお酒もうちょっと買ったほうがいいんじゃないの?」 元「いらんべ、あと今日はワインだろう。」 悠「なんで?」 俺と悠子は車に乗り込んだ。 元「ボジョレーもってくると思う、どうせあいつのことだからワインでも乾きものもってくるだろうなぁ。」 悠「なるほど。ボジョレーって一度飲んでみたかったんだよねぇ。」 元「そこまでうまくはないぞ、さっぱりしすぎだなぁ………あっ!」 時計を見ると6時を過ぎていた。 悠「どうしたの?」 元「やばい、シオンのこと忘れてた…」 そう、俺は5時には帰ると言っていたのだ。それに帰ったら家出した理由を聞くはずだったのに… 悠「シオンって?」 元「あぁ、いとこのこと。今日帰ってから家出の理由聞くつもりだったが…あー、どうしよう。」 俺は肩を落とした 悠「集まるの今度にする?」 元「いや、それは悪いし。しかたない、シオンには悪いが理由を聞くのは明日にしよう。」 俺はシオンに本当申し訳なく思った。 悠「そっかぁ、ごめんね。」 元「悠子は何も悪くない、俺が無責任だっただけだ。とりあえず早く帰ろう。」 俺は車を走らせ急いで家へと向かった。 |
| 俺は部屋の鍵をあけ、扉を開いた。 元「ただいま。」 …………………………応答はない。 元「シオン?いないのか?」 おそるおそるはいると俺のベッドでコート着っぱなしのシオンが寝ていた。 シオンの寝顔を見て悠子は驚いていた。 悠「えっ、元晴にそっくりすぎじゃない?」 元「俺の母さんとシオンの母さんは双子なんだ」 悠「へぇ、だからかぁ。本当に似てる。でもファッションは違うね。」 元「おい、シオン?」 俺はシオンの頬を軽く叩いた 音「ん…もっち?」 元「悪い遅くなった。どうした、体調悪いか?疲れてるのか?」 音「いや、大丈夫。ちょっと寝ちまっただけ。つか髪型なしたの?」 元「勢い。んでこいつが」 悠「こんばんは。」 音「…こんばんは。もしかしてもっちの…」 悠「うん。彼女の大沢悠子です。よろしく。」 音「あっ、いとこの栗城喜音です。こちらこそよろしく。」 シオンは立ち上がり挨拶をした。 悠「えっ?シオン君じゃないの?」 元「シオンはあだ名だ。」 悠「そうなんだぁ。」 音「でもシオンって呼んでください。」 悠「うん、てか声や喋り方までそっくり!」 元「はいはい、わかったからはやく飯つくるぞ。今日は鍋だがいいか?」 音「うん。俺も手伝うよ。」 元「いいよ、切って鍋に入れるだけだし。テレビでも見てろ。」 音「そう?じゃあそうするわ。」 そして俺と悠子は野菜を切っていた。 元「そいやーなんで今日楽器屋なんて行ったんだ?」俺は白菜を切りながら聞いた 音「…軽く楽器をみてた。」 元「楽器ってギターかなんかか?」 音「いや、ピアノ。」 元「お前ピアノなんて弾けるのか?」 音「コンクールで全国でいいせんまでいったこともあるぞ俺。」 悠「すごーい!かっこいい!」 音「つかもっち知らんかったの?」 元「全然。全く知らんかった。」 俺は白菜を切り終え大根を切っていた。 元「…ピアノは好きか?」 音「うん。」 元「じゃあコンクールは好きか?」 音「好きじゃない。」 俺は競争や、勝負事はものすごく苦手で嫌いだった。だからもしかしたらシオンもそうなんじゃないかと思っていた。 元「やめたいか?」 音「あぁ。でも…」 元「でも?」 音「やめたくない。」 元「…複雑なんだな?」 音「ちょっとな。」 悠「ごめんね、こんな日にあたしきちゃって。」 ずっと黙々と野菜を切っていた悠子がやっと口を開いた。 音「いえ!俺が急にきちゃって、悠子さんにも迷惑かけて、本当すみません。」 悠「ううん、あたしは迷惑だなんてちっとも思ってないよ。」 元「あっ、あと飯食ったあと友達くることになっちまった、すまん。」 俺は首を軽くおり謝った。 音「いや、全然。俺こそごめん。」 悠「さぁ、じゃあごはんにしよっ。」 元「そうだな。お前も腹減っただろ。」 音「腹減った!」 悠「…なんかもっちが若返ったみたい。」 元「俺だって若いわい。」 悠「なんだろう、爽やかな感じがいいねぇ。」 音「そうすか?ハハッ。」 シオンは照れ臭そうに笑った。 悠「元晴も見習ってよ。」 元「どう見習えと?俺だって爽やかだ。」 悠「まず髪型からそれは無理じゃない?」 元「あー、もうそれは俊に言ってくれ。」 俺はテーブルのコンロの上に鍋を置いた。 元「はい座った座った。」 俺はふたをとった 音「うぉー、うまそう!」 悠「この表情豊かな感じが元晴にはないよ!やっぱ若いっていいねぇ。」 元「わかったから!二人ともビールでいいか?」 音「あぁ。」 悠「うん、いーよ。」 俺は缶ビールとコップを三つ運び二人にビールを注いだ。 悠「はい、元晴。」 俺には悠子がついでくれた。 元「どうも。それでは、乾杯。」 悠音「カンパーイ。」 |
| ▼元晴さん: 続きあったら、お願いします。 |
| 音「俺さぁ、ピアノやめたいんだよね。」 元「うん。」 俺は頬杖をついた。 音「でもピアノは好きなんだ。」 元「わかるよ。」 俺はしかめっ面をした。 元「でも親はやれって言うか、今更やめられないみたいな雰囲気もあるし。」 音「……………」 俺は頬杖をついたまま横を向いた。 音「つかそれだけじゃなくていろいろあったんだよねぇ。なぁ、聞いてる?」 元「聞いてる、だがな。なんで、なんでお前と一緒にこんな狭い風呂にはいらなきゃいけないんだ?」 そう、俺が体を洗っていたら背中を流すとのことで入ってきたのだが…男二人で入るにはこの風呂はあまりに狭すぎる。 元「お前の話は後でゆっくり聞くから。」 音「そいやー悠子さんっていくつ?」 元「人の話聞いてますか?」 俺はさらに呆れた。 音「あの人きれーだよなぁ、俺が見たところ…24!?」 みんな俺より悠子のほうが年下だと思っているらしい。 元「27だな。」 音「えっー!?27!?年上!?やるなぁもっち。」 元「やるなぁってなんだよ。」 音「そろそろあがんね?」 元「ん、あがるか。つかなんでお前と一緒に風呂はいんないといけないんだ。」 音「コミュニケーションだよ。」 元「あそ。」 俺達は風呂からあがり体をふいた。 音「ほら、こどもの頃よく一緒に入ったじゃんか。」 元「それとこれとは関係ないだろ。」 俺は下着をはきスエットをきた。 俺は風呂場を出てソファーに腰をかけた。 悠「仲いいね。」 隣に悠子が腰を掛けた。 元「仲は良いが一緒に風呂に入るような歳じゃないだろう。」 悠「シオン君何か言ってた?」 悠子もやはりシオンのことが気に掛かっていたみたいだった。 元「やっぱりピアノが原因らしいんだが、やめさせてくれない程度ででてきたりはしないだろう。なにか他に理由があるみたいだ。」 悠「あたしいたらやっぱり話せないよね?」 元「どうだべな、大丈夫だとは思うが…」 元「別にかまわんよ。」 その時風呂場からシオンがでてきた。 悠「やっぱり聞こえてた。」 元「やっぱりって思うなら話すなよ!」 音「俺は4才からピアノを始めたんだ。」 シオンは俺の隣に座り話し始めた。 |
| 続き気になります!忙しいと思いますが書いてほしいです。 |
| 続き、切願します |
| 続きみたい!!!! まじで(>_<) |
| どうも元晴です。 遅れてすみません。色々と忙しいものですから。 読んでくださってありがとうございます。とてもとても嬉しいです。 さて、関係ない話なんですが、俺と俊は高校からの付き合いなんです。大学は違いましたが大学が別々でもよくつるんでました。 でも今でも思うんです。俊はアホなんです。計算か?って思うくらいたまに変な事を言います。 この前の休みの話なんですが… 俊「めちゃくちゃ近所でびっくりしたよ。」 なんでも昔の友人が近所に住んでいたらしいんです。お互い全然気付いてなかったらしく、昨日初めて知ったらしいんです。 俊「たまたま通りかかったんだよ。そいつ顔全然変わってなかったからすぐわかった。」 元「ふーん、どんだけ近いんだ?」 俊「なんと歩いて100㍍!!!!!!!」 ……………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………へっ? ぼけ?つか狙った? とりあえず 元「そうなんだぁ。」 っと言っときましたが、 俊「なんで今まで気付かなかったか不思議だよ。」 あっ、こいつマジなんだなって思いました。 ありえないですよね(´_`;) 単位全く無視ですから。じゃあ走ったら80㍍くらいかな?って言いたくなりました。 でもあえて言わない優しさもありかなと思いスルーしときました。 それとはまた別の日。 俊「なぁ、なんなんだろうなぁ。」 元「さぁ、気にしたこともないな。」 なんでも服のサイズのSとかMとかLってなんなんだろうと疑問に思ったらしいんです。 俊「俺が思うにSがスリムでLがロングだと思うんだよ。」 この時点でおかしいですよね。だってスリムは細さ、ロングは長さの事ですよ? あきらかに違うと思いましたが俺自身知らないので大きいこと言えず、とりあえず否定はしませんでした。 元「じゃあMは?」 とだけ言っときました。俺的には、多分ミニでくるな。と踏んでいたんです。 でもあいつは…違ったんです。しかも即答でした。 俊「ミクロ。」 ……………………………………………………………………………………………………………………………………………………………… キタ————(゜∀゜)———— まず「ミクロ?」じゃなく「ミクロ。」でしたからね。 なんだその揺るぎない自信は。 って言うかどんな服よ! みじんこが着るのかぁ!?つかみじんこすら着れなくね!? みたいなつっこみが頭の中で行き交ってましたね。 とりあえず対象が微生物限定ですからね。 多分こいつならガッツ石松にも負けないと思うんです。 本だしたらミリオン行くと思うんです。 むしろ教科書にのるべきだと思うんです。国語かな?いや、時の人として歴史だな。 なんにしろ俊はすごいんです。つっこみどころが満載なんです。たまに疲れるんです(*_*) とりあえず「お前はすごいよ。かなわねぇよ。」 とだけ言っときました。 以上です。 |