Page 1565 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼くるみ ★★★ 06/10/16(月) 23:10 ─────────────────────────────────────── ■題名 : くるみ ■名前 : ★★★ ■日付 : 06/10/16(月) 23:10 -------------------------------------------------------------------------
| ずーっと好きな人だった人がいた。 彼とは中3の時に同じクラスになってから、約4年間ずっと「友達」として一緒にいた。 出会った中学3年の時は本当に毎日一緒にいて、一緒じゃない日の方が少なかったくらい。 そんな中で彼を意識しだしたのは、初めて一緒に遊んだ日。彼がふざけて僕に抱きついてきた。 本当に恋の始まりは、ただそれだけの事。 抱きつかれて好きになっちゃうんだから、当時僕はよっぽど純粋だったんだと思う。 毎日毎日一緒にいて、彼の事は何でも知ってたし、彼も僕の事を何でも知っていた。ただ一つ彼が知らない事は僕が実はゲイで、彼自身の事を好きだと言う事ぐらい。 彼と一緒にいる、ただそれだけが僕の至福の時。 僕に対しても誰に対しても、とにかく優しくて、穏やかで、僕が冗談を言うたびに、はにかんだ笑顔で笑い、笑った時に浮き彫りになる鼻筋がとても綺麗で、僕はいつも羨ましく想いながら彼の顔を見てた。 とはいえ特別に顔がが整ってるわけでもなく、特別背が高いワケでもなく、特別に勉強やスポーツが出来るわけでもない。けど、そんな普通な所が愛おしかった。とにかく彼のすべてが愛しかった。 しかし今年の頭、高校卒業後の進路を決める際、彼は就職を選んだ。 就職先は県外、距離にして600km。 僕は正直、行ってほしくない。けどそんな事、言えなかった。 それからしばらくし、内定が決まり、高校を卒業した。 今も忘れない、3月末、翌日に遠征に旅立つ彼と2人、夜通し一緒にいた。 いつもと同じ、僕の部屋で特に何をするわけでもなく、ただ一緒に。 話の内容なんてどうでも良くて、ただ身にならないような話を延々と。 それでも嬉しかった。 そして夜も明け、その日の昼、彼は新幹線に乗り込み少しだけ涙を見せて、1人旅立っていった。 見送りには彼の両親と僕以外の友達数人。 僕はバイトをサボってまで彼を見送った。 「じゃあね」 最後に彼が言った言葉。 「またね」 最後に僕が言った言葉。 彼が去ってから、僕は泣いた。 泣き顔を見られたくなくて、1人、階段の下。 もうずっと一緒にはいれない。 わかってた別れが、覚悟してた別れがとにかく辛くて。 もう逢えないわけじゃない、それは知ってたけど、 涙が止まらなかった。 あれから半年、今も僕は彼が好きだ。 彼がたまにくれるメールが何より嬉しくて、少し切なくなるけど、今じゃ彼からのメールは僕の密かな楽しみ。 「出会いの数だけ別れは増える それでも希望に胸は震える」彼が好きだった曲の一節。この曲を聴く度、僕は彼を思い出す。 僕は今でも彼を前と変わらずに愛してる。 彼にとって、僕は友達。 この際、そんな事はどーでも良くて、離れてても好きな人が今日も生きている事が僕にとって何よりも幸せだなぁ。って思うんだよね。 |