恋愛話掲示板


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エターナルスノー カール 16/3/23(水) 23:42
エターナルスノー 2 カール 16/3/24(木) 0:29
エターナルスノー 3 カール 16/3/24(木) 14:14
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エターナルスノー 4 カール 16/4/5(火) 22:32
エターナルスノー 5 カール 16/4/6(水) 16:38
エターナルスノー 6 カール 16/4/14(木) 16:09
エターナルスノー 7 カール 16/4/14(木) 17:45
エターナルスノー 8 カール 16/4/14(木) 19:38
エターナルスノー 9 カール 16/4/15(金) 2:50

エターナルスノー
 カール  - 16/3/23(水) 23:42 -
「はあぁ!!??」
友達のマユミの話に俺は声を上げると同時に、床に箸を落っことした。
マユミ「そんな驚かなくても」
俺「いや、意外すぎて。わりぃ、取り敢えず箸洗ってくるわ。」
そう告げて箸拾って階段を降りた。
俺は高2、マユミとは高校入学してから知り合い、その年の夏祭り前に「付き合ってから好きになることもある!」と、半ば強引にマユミから交際強いられた。が、実はマユミ、夏祭り行きたいのに友達は彼氏持ちが殆どで、「私も彼氏連れてたら引け目感じずに済むと思って」だそうで、「押せば折れてくれるかなと」俺を候補にしたのだとか。まあ、俺はマユミに対して好意はあっても恋愛の好意は全く湧かず、夏休み明けてから気持ちを告げてニセモノ恋人も終了した。でも昼休みは屋上前の階段ホールで一緒に弁当食べる。周囲の友達は「また付き合ってみれば」って言うけど、離れすぎず近寄りすぎずな今の関係が自然とお互い口にしてる。で、マユミのさっきの話、まさか俺が一番嫌ってるアイツの名前が出るとは。嫌ってる分、アイツの口から俺の名前が出たと聞いたら、詳細が気になる。箸を洗いながらアイツ、あのライオンのことを考えてた。

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エターナルスノー 2
 カール  - 16/3/24(木) 0:29 -
あのライオン、レオは高1の秋に転校してきた。しかも同じクラスの俺の隣の席に。見た感じレスラーなゴツくて威圧感あってライオンぽい人だなと思った。自己紹介は名前言っただけ。名前以外何も無かった。そして、席についたライオンに挨拶した。いや、こういう時って「仲良くやってきましょー」的に挨拶するじゃん。だから俺もやったのよ、挨拶を。それがだ、あのライオン、仏頂面で無視。話題広げるどころか挨拶すら無視されちゃ他にどうしろってんだ!秒で大嫌いになった。あー、思い出したらイライラしてきたわ。まあ、俺だけじゃなく誰に対しても同じ態度だったから初っぱなから印象最悪な上、数週間後には先輩と乱闘騒ぎ、それもあってかどうかガセもありそうなブラックな噂が出るわ出るわ。皆さんほぼ一斉ってくらいよ、ライオンと距離置いたの。人気集めるでもなく、イジメられるでもなく、皆さんの嫌われ者。まあ、ライオンが招いた結果だし、俺は無関係だし、寧ろ関わりたくない、本気でそう思ってた。そのライオンが何故俺の名前を?

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エターナルスノー 3
 カール  - 16/3/24(木) 14:14 -
俺「で、何で俺の名前がそこで出るのさ?」
マユミ「それがさ、1年にミキってコがいるんだけど、ミキが保健室で聞いたんだって」
俺「ミキ?あー、マユミと同じバスケ部マネージャーの後輩の?」
マユミ「そう!!そのコよ!!そのミキが言うんだからウソ情報じゃないわ!それでね、ミキ、部活中に具合悪くなって保健室行ってベッドで休んでたの。隣はカーテン閉まってたから誰か居るんだなーとは思ってたけど、大して気に留めてなかったのよ。で、暫く横になってたら突然隣から『カール様、カール様』って聞こえてきて、先生心配して[どうしたの?]って様子伺ったんだって。そしたらよ!『あー、雪山で愛しのカール様を呼んでた夢だから。ラクになったから帰るわ。サンキュな』って、寝起き全開の掠れた声残して保健室出てったみたい。ミキもカールのこと覚えてるし、具合悪い通り越してそっちが気になって先生にさっき出てった人誰だったか尋ねたら、なんとその正体があのライオンだったわけ」
俺「・・・それで俺の名前が。てか、カール様ってナニよ?まずそこツッコミたいわ。なんであのライオンに俺の名前、それもご丁寧に様付けで呼ばれなきゃならんの?」
マユミ「気になるよね。まあ、モヤモヤするならライオン本人に聞いてみるのが一番だけど」
俺はマユミの言葉で考えた。一応考えてみた。
でも!
俺「・・・ナイわー。あのライオンとお話、・・・・・ナイわ、絶対ナイ」
そのとき俺は大嫌いなライオンのことで頭がいっぱいで、肝心なとこ見えてなかった。思い出の箱に仕舞った、大事な約束。薄れて消えそうな記憶の片隅にあった、あの言葉。

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エターナルスノー 4
 カール  - 16/4/5(火) 22:32 -
マユミの話で変に意識してしまい、登校してから下校までライオンの視界に入らないように、それはもう普段じゃありえんくらいアグレッシブに逃げ回ること数日。
ジョージ「カール、今日もグッタリだな」
はい、放課後は野球部の部室に避難が恒例と化しております。ジョージは小学からずっと一緒。クラスも中学1年に離れただけで、他はずっと一緒。野球馬鹿でスポーツ万能、普段すっとぼけてズレまくりなくせ学力は中の上、顔は上の中(だと思う)とあって、女子からも人気が高い。なのに!!!
「いやいや、そんだけ好きなら野球部入ってくれてるだろ?」と、好きなら一緒に野球馬鹿になろう的な、残念な思想の残念な人なのだ。てか、ジョージ目当てに野球部マネージャーになった女子、既に3人いるんですけど!既に在籍してたマネージャーその1をプラスしてマネージャー4、絶対多いから!
俺「なあジョージ、なんでいつも元気なのさ?」
ジョージ「ん?そうでもないと思うけど、まあ体力だけはあるから、かな。」
俺「ジョージはさ、爺さんになっても野球やってそ」
ジョージ「なんだそれ。まあ爺さんになっても筋トレしてるかもな。」
俺「ついてけねー。まあついてきたくても無理だわ。」
ジョージ「高校生なのに何言ってんのさ。今から鍛えておけばカールだってマッチョ爺さんになれるぞ。」
俺「爺さんでマッチョってどーよ?まあ、元気でいたいけどさ。
ジョージ「そうそう、元気に長生きするの。で、限界きたらお互い介護しあって暮らしてくの。」
俺「はぁ?ジョージと一緒に暮らす?2人で介護しあって?」
ジョージ「おう!素敵な提案だと思わん?」
俺「ジョージ、1つ確認な?」
ジョージ「うん。」
俺「ジョージは運動は大好きなの知ってる」
ジョージ「うん」
俺「勉学の成績も平均以上なのも知ってる。でも1科目ダメダメでありえない成績なのも知ってる」
ジョージ「うん」
俺「だから、敢えて聞く」
ジョージ「なーにー?」
俺「ジョージ、家庭科全くダメだけど、それでも家事できると思ってる?」
ジョージ「・・・・・。まあ、なんだ、そこはカールに任せれば安心よ。」
俺「丸投げかよ!やっぱ介護しあうよか、福祉施設入った方が幸せになれるな。」
ジョージ「・・・かもな。」
俺「はははっ!ジョージは家事得意彼女、今から作っておけよ。」
ジョージ「うるせー。まあ、そのときが来たらそうするさ、多分な。」
俺「ジョージのおかげで元気出たし、そろそろ帰るわ。」
ジョージ「ああ、あの、さ、カール」
俺「ん?」
ジョージ「今度さ、キャッチボールだけでも、やらね?」
俺「・・・んー、考えとく。」
ジョージ「・・・ごめん。無理にとは言わないから。」
俺「わかってるって。今断るわけじゃないし。ただちょっと考える時間ほしい。」
ジョージ「ごめん、でもそんな深く考えないでな。」
俺「わかってるって。あと、もう俺に謝るな。気つかってくれてありがとうな、ジョージ。」
ジョージ「うん。じゃあ、オレも部活行く。」
俺「怪我すんじゃねーぞ。また明日な。」
ジョージ「サンキュー。また明日。」

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エターナルスノー 5
 カール  - 16/4/6(水) 16:38 -
親友のジョージ。今も責任感じて苦しんでるんだろう。その原因は俺だ。友達も、親も、ジョージも、あの事故に苦しんできた。
小さい頃、今でははっきり思い出せないけど、冬の雪山にいた。日光を反射して輝く雪が、まるで別の世界に感じたのを覚えてる。それまで、ただ寒いだけで嫌いと思ってた冬。でもあのときの澄んだ空の太陽と白く光る斜面、下から巻き上げる風の冷たさと太陽の暖かさが本当に心地よかった。吹き上げる風に粉雪が舞って、目に写る景色は煌めいて、この世界が好きになった。そのすぐ後、偶然TVで観たスノーボード。それまで興味なんて無かった冬のスポーツの1つ。あの景色が蘇った。暖かくて、冷たくて、眩しく光る雪と遊びたくて。まだ幼稚園児の俺はスノボをやりたいと思った。
春から雪が降るまで、体育の授業以外でも運動をやった。でも体育以外はさっぱりダメだった。「勉強頑張ったら冬休みは毎日でもスキー場連れて行ってあげるよ」親はそう約束した。だから勉強も頑張れた。スノボのためなら必死だったと思う。成績も上がり、親戚の紹介してくれた師匠の指導もあって毎年スノボは上達し、小学3年生の冬には地域のスポーツ少年団からの誘いを受けるようになった。家や距離の都合と、そこのコーチより上級の師匠に指導受けてること、勉強もあって誘いは断ったけど。その頃は本当に毎日が必死で楽しかったと思う。
けど、小学4年の冬、全てが崩れた。あの事件があったから。

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エターナルスノー 6
 カール  - 16/4/14(木) 16:09 -
小学4年の冬。学校で毎年ある冬季学習旅行で起きた事故。1泊2日のうち、初日は体調崩してたので旅館で休んでて、滑れたのは2日目だった。毎年行ってるのもあり、俺は初日のテストスルーで上級組。山頂から1本目滑ってたとき。高く飛んだ瞬間、板が割れてバランス崩し、着地失敗。コース外に頭から転落した。頭と背中や肩に激痛が走る中、俺の視界は真っ暗になった。起きたときは酸素マスクしてて、全身には電線繋がってたな。ドクターやナース慌ててるし親そっくりさんが泣いてるし、病室ってのはすぐわかった。起き上がろうとしたら体中痛くて起き上がれないし。親そっくりさんは俺の知ってる親とはちょっと違う。父親は白髪が目立つし、母親は髪伸びてるし目の下クマあるし、違和感は夏みたいに薄着だったこと。あ、俺も髪伸びてたし。こんな長かったっけ?と、そこで知ったのは、あの日から約1年半も過ぎてて、季節は夏だってこと。浦島太郎の気持ち、何となくわかるわ。俺どうなるの?軽くパニック。説明受けても親が親とも思えなくて、まだ寝ぼけてる感覚に思えた。
翌日昼前に学校から先生が来たらしいけど、親と病室の外で話したらしくて会えなかった。昼過ぎに病室移って、夕方はお見舞に来た人がいた。ちょっと大人っぽくなったジョージだった。面影あるからわかったけど。ジョージは俺の横まで来ると「ごめん!俺のせいなんだ」と謝ってきた。俺にはさっぱり。何でジョージが謝るのかわかってない俺にジョージは真相を話してくれた。

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エターナルスノー 7
 カール  - 16/4/14(木) 17:45 -
ジョージと俺の親が話してくれたこと。あれは偶然板が割れて怪我したのではなく、板が壊されてたことで起きた事故という。会議で生徒が白状したことで明らかになった事も交え順を追って説明。
旅行1日目、俺が旅館で休んでた日だった。同じクラスのA、B、C、他クラスのD、E、F、Gの7人はよく一緒で、中でもGがボスっぽくて他の6人は取り巻きみたいな感じ。Gは4年目で辛うじて中級組にランクアップ。他の6人はそれまでGに合わせてヘタなふりして初級に留まってたらしいけど。Gが「上手いやつの板ならすぐ上級に上がれるんじゃね?」発言で、ABCが「同じクラスのカール、すっげ上手い」「確かカール、今日部屋で休んでるはず」「ちょっと試してみるだけだもん、すぐ返せば大丈夫」となり、DEFも俺の板引っ張り出す。Gは「かっこいいな。こういう板は俺みたいな人用にあるんだ。俺が使ってやらないと板が勿体ない」と勝手に使った。
ここで大きな間違い。当時、師匠とバックカントリーにも挑戦してたのもあって、そのときの俺の板ってパウダーに寄ってるのが特長のもの。ゲレンデだと上級の人でも扱いが難しく慣れが必要なくらいだ。ビンディングだって角度も個人差があるから調整せず使えるわけがない。当然やっと中級の人が即慣れるわけもないのは目に見えてる。予想通り
「全然使えないじゃん」「この板のせいで俺だけ初級に戻された」「こんなのカールが使うわけがない」「元から壊れてたんだ」「ゴミ板」「クズ板」と板を叩きつけたり踏んだり蹴飛ばしたりの八つ当たり。このとき亀裂でも入ったのだろう。ジョージはこの八つ当たりを目撃してた。2日目、俺は浮かれて板を点検確認という初歩を怠り怪我をした。俺が病院に運ばれ、先生に回収された板を見たとき「これ、Gの板じゃなかったの!?」と口にしたのがきっかけとなってそれぞれの親を交えて事情聞くために学校で会議。ABCは俺と同じクラスだけあって、意識不明って知って怖くなりすぐ自白。つられてDEFも自白。Gは最後まで「知らん」と言ってたらしいけど、2週間経っても意識不明と聞いて耐えきれなくなったんだろう、「板が悪いんだ」「こんなことになるとは思ってなかった」「板にムカついてやった」と白状。当初、俺の親は病院に付きっきりで会議には行ってなくて、運悪く怪我したのかと思ってたらしい。でも後に大事となり親も詳細を知る。

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エターナルスノー 8
 カール  - 16/4/14(木) 19:38 -
ジョージが言った「Gの板じゃなかったの!?」で学校で連夜会議が続き、7人の生徒の悪戯によって起きた事故で、明らかになった事実。これは当初、学校の責任てあるとして、俺の親には「学校側が安全策を怠ったからだ」と詳細を伏せていた。俺の親も疑心暗鬼にならず、穏便に済むはずだった。ところが!主犯がGで、そのGの母親がえらいキチ。下校を狙ってジョージに「あんたが板のこと先生に言ったんでしょ!あんたが黙っていればこんな面倒にならなかったのよ!」などと殴りかかってきた。通りかかった人の通報で警察沙汰になり、事件は大きくなった。Gの取り巻きABCDEFもGと同じく事故後は夜間会議に来る以外は自宅待機となってたから、G母親はABCDEFの家の前で昼夜問わず「出てこい裏切り者!」「あんたらだって一緒にやったんでしょ!」「むしろあんたたちがウチの子にやらせたんじゃないの!?」など喚き散らしては警察呼ばれて連行されてたこともジョージが暴行される前に数回あった。キチなG母親の騒動はGの話、それに加担したABCDEFのことまで学校を越えてこの狭い地区ですぐに広まった。狭い地区の怖いところはそれ。家から出れば周囲は顔見知りばかりだから悪い噂は当事者にとって針の莚。人目を気にすれば、悪いことで有名になるとそこで生活するには辛いものがある。G母親の騒動でG親離婚、Gは事故後一度も登校せず遠くの親戚の家に引っ越して転校。G兄弟は父方祖父母の家に引っ越して転校。一家離散みたいになったらしい。ABCDEF各一家もあれから登校せず地区を遠く離れ、それぞれ転校していった。親、その兄弟、ジョージ、周囲を巻き込んだこの事件は俺が意識不明のまま沈静化していった。ジョージはABCDEFGのこともそうだけど、一番は俺がこうなったことに責任を感じて苦しんでいた。ちゃんと俺に謝りたくて、ずっとお見舞に通ってたことを知った。

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エターナルスノー 9
 カール  - 16/4/15(金) 2:50 -
ジョージ「俺があのときGたちを止めていれば、先生に言えば、カールに話しておけば、こんなことにならなかったんだ!ごめん、う、うゎーん!か・・カール、・・・ご、ごめんよー!パパさん、ママさん、ごめんなさーい!うぇーん!」
ジョージは泣いて何度も謝った。
俺「謝るな。ジョージのせいじゃないんだ。大丈夫、ジョージは、・・・な、何も、・・悪くないじゃん。だから・・・謝らないでくれ・・・うゎーん!ジョージー!」
俺も、俺の親も、ジョージも、このとき色んな思いが限界だったんだろう。気付いたらみんなで泣いてた。それからはもう大変だった。成長期に寝たきりだったわけで、骨は伸びても筋力は落ちてるからリハビリが辛かったし、約8ヶ月後には小学を卒業する年齢なのに学力は小学4年の3学期途中までしかない。ジョージから貰った大量の教科書にノートの山を読みながら学校の先生が通って病室で授業。同時にまず腕を動かせるようにすることから始まるリハビリ。でも検査や診察もあるからリハビリできなかったり授業なかったりな日も少なくなかった。「これじゃ卒業1年、最悪2年先になるんじゃ?2歳下の子と一緒の学年って、何か孤立しそう」と絶望と焦りは日に日に募る。と最初は思ったけど、それをかき消す存在がいた。それがジョージ。夕方になればほぼ毎日病室へ来ては「今日は何の勉強した?」「俺のノート見てもわからないとこあったら言って」「ここの式わかった?」「今日は社会のここ勉強しよう」「あっちまで歩いてみようか」「今日は手すりだけでここから行ってみよう」などなど、俺を気遣ってくれた。嬉しかったけど、ジョージが責任感じてて俺の世話をしてるんじゃないかって思えて、「ジョージ、無理してないか?ジョージのせいじゃないからな?」って言うと、ジョージは「カールと一緒に卒業して一緒に中学生になりたいからだ。カールと一緒に大人になるためだ。こんなこと、無理なもんか!」と答える。ジョージが助けてくれたおかげで、卒業直前に退院し「元気になって良かった」と友達に言われながら卒業式を迎え、学力も何とかギリギリ追い付き少しなら走れるくらいの体力もついた。俺はジョージと一緒に進学できた。中学入ってすぐ気付いたことがある。同じ小学校卒業の友達がいたけど、俺に対しては以前と変わらないのに、ジョージに対しては違う。冷めてるというか、雑というか、無視ってわけじゃないけど、距離とか温度差があった。ジョージに聞いても「そう?」「いじめられてるわけじゃないし」「カールが気にすることじゃないし」とはぐらかされる。だから友達にそれとなく聞いてわかったこと。あの事故の後、ジョージは友達が遊びに誘っても断り、いつも勉強に集中してたから、次第に声をかけることが減ってみんなも不必要に関わらないようになってそれが日常化したからだと知った。

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